120.『力』を身に付けよう

初回：2021/1/4

1.新年早々暗い話

P子「もう少し、明るい話題はなかったの」（※1）

　《参考資料》
　　https://bunshun.jp/articles/-/42176
　　《恵比寿テキーラ20歳女性急死》「A子さんは段ボール箱に頭を突っ込んで......」
　　NewsPicks系"天才起業家"「一気飲みチャレンジ」の真相
　　「文春オンライン」特集班
　　2020/12/12

　最初に、お断りしておかなければいけないのは、この話題の人物の悪口を書いているつもりはないという事です。そんなことすると『発信者情報開示請求』されて、資産100億円に物を言わせて名誉棄損で裁判でも起こされたらたまりませんから。

　《参考資料》
　　https://www.youtube.com/watch?v=jX4k1GMlhGU
　　【光本勇介】テキーラ急死事故後の裏であった●●の書面を暴露します！
　　2020/12/24

P子「でも、無茶苦茶怒ってない？」

　怒りに任せて行動するほど単純じゃありませんが、当事者になったら全面戦争も辞さない覚悟はできています。

　そしてもう一つ、被害者の女性を貶（おとし）めたり自己責任なんてことも思っていません。嫌なら断れば...とか部外者は無責任なことを言いますが、そんなことが出来れば、世の中からいじめもパワハラ、セクハラすべてきれいになくなります。

　ここでの目的は2つです。

　１．出来る事なら『力』を身に付けましょう
　２．『力』を身に付けたなら、弱者の味方になりましょう

　ここでいう『力』とは『権力』とは違うという事をご理解ください。

　この手の話は、エンジニアリングの現場でもあり得る話だと思っていますので、他人事とは思わないでいただければと思っています。

2.『力』と『権力』の違い

　組織に所属していると、上の命令にはなかなか逆らえないと思います。それは自分を守るためでもあり、組織としての統制を守るためにも序列というものがあります。それは現実として存在します。

　例えば、上得意様が来店され、会社あげて接待しなければいけない時、責任感がある人なら命令というだけではなく、自主的に頑張るでしょう。そして組織も本来守るべき社員ではなく、会社の売り上げなどを考え、本人の頑張りに期待（顧客の横暴に目をつぶる）こともありうるでしょう。

　例えば、煮えたぎった熱湯を一気飲みしろとか、青酸カリを一気飲みしろという要求なら誰でもはねつけるでしょうが、お酒などは時間差で症状が現れるためリミットが判りません。しかも人によって色々ですから、お酒に強い人が平気でもお酒に弱い人からすると致死量...なんてこともあり得ます。

　今回、どうも死因として『誤嚥性肺炎』とのことで、嘔吐物が誤って肺に入ったのに吐き出すことも出来ずに肺が炎症を起こした...らしいのですが、少なくとも、誰かが気遣っていれば、このような状況にならなかったのではないかと思ってしまいます。

P子「真相は分からないけどね」

　だからこそ、真相を明白にすべきですし、関係者にはそれ相応の責任と、再発防止の方策をきちんと立てるべきだと思います。

　さて、このような状況で、組織の意向に逆らって意見が言えるようになるには『力』が必要です。

P子「権力じゃないの？」

　ここで『力』と『権力』の違いを明確にしておきます。あくまで私の個人的なイメージなので定義しておかないといけません。

　『力』とは世間一般に通じる能力の事です。お金も知識も交友関係も色々と含まれます。『権力』とはその組織内部でのみ通用する力の事です。○○部長などの力は部下に命令するときには効果的かもしれませんが、対外的には通じないでしょう。

　つまり『力』があれば、いつでもその組織を飛び出すことが出来るという事です。つまり上の言うとおりにする必要もなければ、その組織の売り上げや儲けに無関係に『正しいと思える事』を言えるようになります。

　組織で上に昇ると『権力』を得ることが出来ますが、あくまでその組織の内部でだけ通用する力なので、いざとなると組織を守る方向で自分を制御してしまいます。『力』を持てば、そういう場合でも自分で正しいと考えている事が出来ます。

　なので『力』を身に付けましょう、という事です。

3.『力』を身に付けて、何に使うのか？

　私はすべての人が組織に対抗できる、組織から飛び出せる『力』を持てるとは思っていません。逆にそのような人は少数だと思います。その『力』を持った少数の人にお願いがあります。『力』の弱い人の味方になって欲しいと望んでいます。

　『権力者』は組織を守るために嘘もつくし、部下に無理強いをします。部下も組織に所属している限り、組織の為に自己犠牲をすることがあります。そういう組織は長続きしません。組織のための行いが組織の為になっていない事があります。そういう誤った行いを指摘できるのは、組織に属さなくても生きていける『力』を持った者だけです。

　今回の事故、組織内にそういう『力』を持った人がいれば、防げたかもしれません。また、関係者から真実が聞き出せるかもしれません。そういう意味では『力』を持った人が一人でも増えることを願っています。

　《参考資料》
　　https://www.youtube.com/watch?v=pGyOHTCWp2o
　　【恵比寿テキーラ一気飲み死亡事故】光本勇介氏が逮捕される条件とは
　　2020/12/10

P子「組織内で『力』を持つ人って『権力』も持つでしょ」

　そこが問題ですね。『権力』を持つと組織を守ろうとします。なので『権力』は持たないけど『力』だけを持つ...そういう人...ってほとんどいませんね。

P子「自分のことを言ってる？」

　私は『妖精さん』なので『権力』も『力』もありません。困ったもんです。

　ほな、さいなら。

======= <<注釈>>=======

※1　P子「もう少し、明るい話題はなかったの」
　P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

スピンオフ:CIA京都支店『妖精の杜』

　ここはCIA京都支店のデバイス開発室。安らぎを求めて傷ついた戦士が立ち寄る憩いの場所、通称『妖精の杜』と呼ばれていた。

　P子：CIA京都支店の優秀なスパイ。早坂さんにはなぜか毒を吐く。
　早坂：デバイス開発室室長代理。みんなから『妖精さん』と呼ばれている。

　P子：「これって『コレざま』白栁さんのパクパク？」
　早坂：「P子さん、壁に向かって何独り言言ってるんですか？」
　P子：「所で最近『力』を付ける事に熱心なんだってね」
　早坂：「そうですカ？カんがえもしなカったです」
　　　　パチン
　早坂：「ピ、P子さん、いきなりひっぱたくなんて...親父にもぶたれたことないのに」
　P子：「蚊が身に付いていたもので...」
　早坂：「この時期にはいないでしょ！」