今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

115.効率的な学習方法を考える②

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初回:2020/12/09

1.前回の続き

P子「まとめればいいのに」(※1

 ちょっと書ききるには分量も多くなり、読者がついて来られなくなるかなと...

P子「飽きて途中で読むのを止めるからでしょ」

 そんなことは無いようなことは無い感じもしないでも無いかもしれないことも無い気がしないでも無い様なことも無いかもしれません。

P子「久しぶりの言い訳ネタね」

 前回と同様に、お断りを入れておきます。当コラムの内容は、あくまで『私』個人の経験や思考法に基づく独断と偏見に満ちた内容のため、一つの考えであることをご理解の上、お読みください。

 さて、『習熟曲線』の【成長期】と【倦怠期】を乗り切る方法として、前回のまとめを再引用しておきます。

 【停滞期】は新しく始める最初なので基礎が大切
  ①有償のトレーニングコースを受講する
  ②分厚い本を購入する

 【倦怠期】は脳への刺激が必要なので
  ①新しいテーマを持つ
  ②分厚い本を購入する

P子「完全コピペね」

 この中で、前回注釈をしなかった疑問に答えたいと思います。

2.無償のトレーニングコースではだめなのか?

 なぜ、無償なのかを考えれば判る事です。

 無償という事は「何かの」宣伝のために実施されることがほとんどです。自社製品の宣伝であったり、開発者育成とともに、不足分の開発の請負や技術者の派遣など、何かしらの別の目的を持ったトレーニングコースという事です。

 もちろん、一般技術者が無償のトレーニングコースを利用する価値はあります。特にその会社の製品を利用するユーザー企業のIT部門や、その製品を販売、カスタマイズすることを業務とするIT企業なら有効活用すべきでしょう。
 ですが、技術を素早く確実に習得するには、その目的に最も合っているトレーニングコースを探すべきで、大抵は有償コースになるという事です。

 この時注意しなければいけないのは、ITブームに乗って受講料で金儲けを行おうと思っている講義や怪しげなスクールに通うのは避けるべきです。

P子「まあ、当然の事ね」

3.分厚い本を購入する

 次に「分厚い本を購入する」必要性を解説します。

P子「普通、プログラミング言語の習得を目指すなら、入門書がいいんじゃないの?」

 入門書って、何か考えれば判る事です。門を入る、ただそれだけです。建物には入っていません。

P子「単なる屁理屈じゃないの?」

 例えばプログラミング言語の入門書では「プログラムが書ける気にさせる」「プログラマーになった気分を味わえる」「プログラマーと名乗れるうんちくを身に着けられる」事が目的の書物です。

P子「思いっきり、独断と偏見に満ちた考えね」

 要するに、入門書を読んでいる時間は無駄なだけで、あんなもので実践的な業務で使えるコーディングが書けるようになりません。そういうのは、入門書では「判りやすさ」を優先するため、エラー処理、セキュリティー対策、コメント類、拡張性、汎用性を犠牲にしています。それに入門書では、もう一つと言った所の説明が省かれることがあります。

 所が「分厚い本」ではそのあたりも章立てがあったり詳しく書かれていることが多いです。実際は分厚い本の方が丁寧に書かれており、理解が速いと思っています。もちろん、その「分厚さ」と「値段」ゆえに精神的にも金銭的にも敷居が高いので、薄い入門書でお茶を濁すことになります。でも、実質的には時間も費用も無駄に捨てることになってしまいます。

 あと、個人的な思いとして「分厚い本」を買うにはそれなりの覚悟が必要ですし、買ったからにはきちんと最後まで読まないと、それこそお金の無駄遣いになってしまいます。

P子「だから『①本気で取り組む』必要があるのね」

 もう一つ、分厚い本を買うだけではなく、一気に読んでください。そしてサンプルプログラムを眺めるだけではなく、実際に打ち込んで実行してみてください。毎日自宅で何時間も向き合てください。『②後には引かない』覚悟で取り組む必要があるのはこのあたりです。

P子「自宅で勉強するの?」

 言ったでしょ。『①本気で取り組む』『②後には引かない』覚悟が必要と。

 それが嫌なら、普通に勉強して普通に成長して普通の技術者になればよいんです。習熟曲線で一つ目の【倦怠期】のレベルまで習熟できていれば、技術者不足なんですから、そう簡単には仕事にありつけなくなることはないと思います。

 ほな、さいなら。

======= <<注釈>>=======

※1 P子「まとめればいいのに」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。

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