元底辺エンジニアが語る、エンジニアとしての生き様、そしてこれからの生き方

生き様159. 仕事と服装

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指の怪我=致命傷

先日、突き指をしました。
結構ドジっ子というか、注意にムラっ気があるタイプですので、油断しまくりです。
そして、人は油断した時に怪我をします。

今までもまぁまぁ、怪我の多い人生を過ごしています。
結構後に影響する怪我も多いのですが、幸い致命傷という怪我は少なく……。
ですが、突き指は拙いですね。致命傷です。プログラマにとって。

1日~2日で治る程度なら良いのですが、ちょっと長引いています。
湿布やらテーピングやらでキーボードが打ちにくいのです。
もちろん、怪我している指で打鍵すると痛みます。涙目です。

腕や手を怪我して苦労したという話はよく耳にしますが……。
指の怪我も致命的なんですね。身に沁みました。


IT業界の仕事着=スーツ?

IT業界は、全体で見ると比較的服装が自由な業界です。
白栁がIT業界に入った2000年頃でも「服装が自由な業界」という声が多くありました。
とはいえ、白栁が服装自由な現場に入ったのは2010年以降。
自社内での開発を行っている現場で、普段お客様と接する機会がほぼ無い状態。

つまり「お客様と接する時の服装=スーツ」ということですね。
確かに、「仕事場=客先」のSES業務では、スーツが一般的な印象を持っています。
人数の多い大規模な現場であればあるほど、その傾向が強いでしょう。
ということは、未だに大半のITエンジニアはスーツ姿で仕事をしているわけです。

また、スーツというのは「トラブルの少ない」衣装でもあります。
手軽に購入できる吊るしのスーツ、白ワイシャツ、ネクタイ、革靴。
この格好がビジネス的なドレスコードに引っ掛かる可能性は極めて低いでしょう。

多くの人間が集まるSESであれば、無用なトラブルは減らしたいものです。
「私服でOK」となれば、個人ごとの「私服」の定義に委ねることになります。
ビジネスフォーマルとして確立されたスーツ姿には、メリットがありそうです。


本当に仕事に適した服装か?

洋装がグローバルスタンダードとして確立されつつあるこの時代。
ビジネススタイルとしてのスーツ姿に異を唱える姿勢の人もいます。

本場の欧米諸国よりも、日本がスーツスタイルにこだわっている、という話もあります。
日本の「ビジネス=スーツ」は、既に思考停止の前例踏襲なだけだ、と。
日本のビジネスシーンすら「良く分からなん」なのに、世界とか分からないのですが。

ですが、古来より服装とは、効率性を考えて発展してきたものです。
和装を好む白栁ですが、運動においては和装より洋装の方が適しています。
目的に応じて、その時に着る服はチョイスしています。

現代で一般的に着られる洋装のルーツをたどると、男性の服装はほぼ軍服に行き着きます。
そして、戦闘服なのか式典服なのか、と大きく分けることができます。
式典服も戦闘服からの派生ですので、最終的には戦闘服になるのですが……。

一般的なスーツスタイルは、式典服からの流れになります。
式典服を簡略化していく流れを繰り返したものが、スーツです。
一般庶民にはイメージしにくいのですが、社交場とTPOが違う場所の為のようです。

スーツスタイルは「人に会うこと」を目的としています。
ですが、「動き回ること」は目的としていません。
そのルーツを辿れば戦闘服に行き着くわけですから、ある程度は動きやすいものです。

しかし、式典服を着用するのは、身分が高い貴族(軍人)です。
昔の貴族階級は、社交場において自分の足で長距離を移動することはしません。
その特徴が現代に最も残っているのが革靴です。


現代日本のビジネスシーンに革靴が合わない理由

本来の革靴は、底面まで革で作成します。
現代日本でも入手可能な「高級な革靴」は裏面が革です。ツルツルです。
絨毯やフローリングの上なら特に問題はないでしょう。
しかし、コンクリートタイルやアスファルトの上を歩くのに適しているとは言えません。
硬くなめしてあるとはいえ、所詮は革です。消耗はかなり早いでしょう。
その上、雨の日は滑りやすく危険です。

都市部では通勤では10分以上歩くのが当たり前です。
これらの状況を考えれば、革靴という選択肢が歩くのに適切とは思えません。
安く底面がゴムで溝のあるものもありますが、決して歩きやすい訳でもありません。

地方在住で、車を通勤に利用するなら尚のこと。
硬い革靴より、柔らかく裏に溝があるスニーカーの方がべダル操作は楽でしょう。
この「操作が楽」は、安全にも繋がります。

オフィス内では革靴からサンダルに履き替えている所も多くあります。
「常にお客様の前にいる服装を」というのであれば、これは矛盾しています。
そう考えると、革靴に拘る理由は無いのではないでしょうか?

結局は、ドレスコードをどう運用していくか、という事です。
「派手なスニーカーは云々」というなら「黒もしくは茶系の靴」にすればいいのです。
服も靴も流行で日々変わります。
それに対して「従来どおりの運用」と思考停止をしていることが問題なのです。

20年前になかった「クールビズ」「ビジネスカジュアル」も既に一般化しています。
ですが、昨今それを「ドレスコード違反だ!」と責め立てる人は多くないでしょう。
2019年の「#KuToo運動」は、女性の足元の不自由さをアピールしました。
ですが、男性の足元もなかなか不自由なのです。


IT業界以上に足元がミスマッチの職業

街を見回していて、多くの人が革靴で活動しています。
その中で一番職務内容と靴が合っていないのが、警察官だと気付きました。

警察官は、日々街の安全を護る為の活動で動き回っています。
立番で交番の前に立っていたり、警らで自転車で巡回していたり……。
時には走ることもあるでしょう。

そういう仕事の人達の足元が革靴だったのです。
御存知の通り警察官は公務員。
日本の公務員は保守傾向が強い。
ビジネスだけでなく、日本社会全体的として足元への効率化の意識は低いようです。

以上!

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