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エンジニア講師をやってみた

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コラムニストさんがどんどん増える!

エンジニアライフに、新しいコラムニストさんが参加されました。

なっしーなしなしさん
消化器さん

お二人共、まだ経験年数の浅いエンジニアの様です。
そういう方々がこういう場に参加して、それぞれの経験や考えを発信されるというのは、とても素敵な事だと感じています。

僕も最近、新人エンジニア向けのシステム開発の講師として、多くの新人エンジニアと向き合う機会がありました。
その仕事も一段落着きましたので、その時の感想などをお話したいと思います。


今年の目標関連のこと

フリーランスになった理由の一つが「エンジニア向けの講習の講師をやりたい」でした。
去年の秋頃から動いていて、2020年最初のコラムで1つ目の目標として挙げた時は、既にお仕事の調整中でした。
ですので、この目標はほぼ達成される事が見込まれていた、ということです。
ちょっとズルですね。
といいつつ、当時は実現が危ぶまれるまでに、状況が変化するとは思ってもいませんでしたが…。

余談ですが、前々回のコラムで「仕事の性質上、詳しいことをお話する事はできない」と言っていた2週間後に、この記事を書いています(笑)
やはり、詳しいことについては書けないので、少しピンボケした話になってしまっているな、と書いてみて感じます。


COVID-19の影響。研修中止!?

その実現が危ぶまれた理由ですが、色々あります。
残念ながら、その色々を書くことはできません。いきなりです。
書ける理由で、一番大きなものがCOVID-19の影響です。いわゆる新型コロナウィルスですね。

講師の仕事もしているエンジニアさんを何人か知っているのですが、
2~3月は「COVID-19の影響で、研修が中止になった」というお話を聴いていました。
この時期には同じコラムニストの高橋さんがこの様なコラムを公開されています。
当時は「これから研修に立つ心構え」として読んでいましたが、改めて読むと違う視点で読めることが面白いですね。

紹介した高橋さんのコラムにもありましたが「必要だから実施する」のが新人研修です。
ですが、一気に感染が拡大し、何が起こるのかわからない当時、「東京近郊に人に人を集めて研修を行う」ということは、とてもリスクが大きい様に見えました。※1

とはいえ、新人研修を中止していきなり現場で受け入れてくれ、というわけにも行かなかった様です。
完全オンライン研修として実施する事になりました。


オンライン研修で苦労したこと

オンライン研修では、こちらの顔も見えませんし、相手の顔も見えません。
声だけでのコミュニケーションとなります。
状況によっては、チャットでのコミュニケーションも使いました。
この時に使えない表情や仕草(時々声色)のことをノンバーバルコミュニケーションと言います。
ノンバーバルコミュニケーションについては、以前のコラムでお話しています。
日常的なコミュニケーションの大半を占めるノンバーバルコミュニケーションが使えない。
これは、講師と初顔合わせになる受講生の方々には、大きな不安・負担にしかなりません。
カメラを使うという手もあるのですが、社給のPoketWi-Fiで繋いでいる人も居ます。
それで全てが解決できるわけではありませんでした。

そして、オンラインという壁は、質問のしにくさ、介入のしにくさにも繋がります。
集合研修では、実際に教室内を動いていれば、受講生の誰かが声を掛けてきて、質問タイムが始まるそうですが、完全オンラインではそうも行かず。
質問用のBBSが用意されていましたが、質問を挙げる事のハードルは高かったらしく、
質問が上がるのは特定のメンバーからのみ、という状況が続きました。
質問を受けた際も、社給のPoketWi-Fiでは画面共有をしても画面更新が遅く、適切なアドバイスがし辛い状況です。
また、顔が見えないということは各自の取り組みの様子が見えづらく、どのタイミングで声掛けをしたら良いのか?という見極めは結局終盤までできませんでした。

トドメが、通信回線の問題です。
上2つで散々出ている社給PoketWi-Fi。
ココについては色々と話せないポイントが多くなってしまいます。
受講生によっては、自宅の回線を使っているらしいのです。
ですが、多くの人の回線の状態は安定しませんでした。
一体ナニが問題だったのだろう…。


オンライン研修で良かったこと

逆に良かった点もあります。
余り多くはありませんが…。

まずは、受講生の自主性・相互協力の姿勢が高まった事です。
これは、受講生の方々の個々の適性に頼る部分が大きかったのかもしれません。
ですが、オンライン研修で、講師のサポートが十分とは言えない状況で、
受講生それぞれがどうにか学びの質を高めようと、工夫を凝らしていました。
これは、とても素晴らしいことであると感じます。
講師としては、十分にサポートできる体制というのを考えねばならないのですが…

僕の感じた最大の利点は、リアルタイム・複数の対応を回避できた、という点です。
例えば、対面で接している場合、基本その場で回答する必要があります。
そうしないと、次々と質問攻めに合ってしまい、後回しになってしまうからです。
この場合、後回しにされた受講生は、ないがしろにされた、と思ってしまいます。
これは、講師と受講生の信頼関係の構築上、とても良く有りません。
他にも一人の質問から連鎖して複数の質問対応をする、という状況も発生します。
状況によっては、講師同士の連携が必要な場合でも、リアルタイムでの対応の中では難しい場面もあります。
オンラインとなったことで、一回区切る事が楽になりました。
質問の主なやり取りの場がBBSだった、という理由もあるかもしれません。
ですがこのお陰で、ベテランの講師の方と相談する時間を増やすことができました。 そこで、カリキュラムに対する考え方や、受講生への対応姿勢など、多くを学ぶ機会が得られました。
これは、今後講師の仕事を続ける上で大きな財産になるでしょう。

最後に、実際の距離と関係なく受講生と接する事ができた部分を挙げます。
取ってつけた様な理由になりますが、僕個人として、とても興味深かったです。
今年は関西や九州の自宅から参加している受講生の方がいらっしゃいました。
新人研修ですから、本来はその人達も東京へ出てきているはずです。
ですから、僕が参加した研修では、距離の利点はないはずのものですが…
一般的な「オンライン研修」として考えた場合に、無視はできない利点です。
少し違う角度で見れば、公共交通機関の影響を受けない、ということもできるでしょう。


オンライン研修はよいものか?

オンライン研修は、時勢を考えると、今後増えていくでしょう。
『距離の問題を解決できる』という点は、ビジネス的にとても大きい利点だと感じます。

しかし、全ての研修がオンラインで良いのか?と言われると「No」と答えます。
新人研修の様に、経験が浅い多くの人を相手にする研修では、対面式の集合研修が向いていると感じます。
オンライン研修の場合は、一人の講師がカバーできる受講生の数が減ります。
ですから、講師の数を増やすか、受講生の数を減らす必要がでるでしょう。
これはまた、無視できないビジネス的な欠点です。

先日公開された高橋さんのコラムで、再びオンライン研修について取り上げられていました。
そこでは、僕とは違う視点から、オンライン研修についての知見を語られています。
それは、集合研修と同じ質を提供できる様に、オンライン研修において試行錯誤した成果です。

また、このコラムと同時に公開されている手塚さんのコラムでも、オンライン研修についての知見が書かれています。
こちらは、毎月恒例のコラボコラムとなっていますので、是非読んでみてください。※2


今回のまとめ

今後、ある側面では、オンライン研修は集合研修を超えるでしょう。

だからこそ、どちらの研修の知見も大切にし、それぞれの利点・欠点を考え、
そしてより高い成果を提供できる様に、工夫を凝らしていかないといけないのだと考えています。

以上!




※1:今でも、防疫という観点からみればリスクが大きいと感じています。


※2:実はこのコラムを書いている時点では、手塚さんのコラムの内容を知らないのです。



ITエンジニアの経験と知見を主に、ニュースを5分間で解説する動画やってます。
「日々の生活の中にエンジニアリングがある」からこそ、時事ニュースから学ぶことが重要なのです。
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最近、再生数1回で御の字という程度の弱小チャンネルですが、宜しくおねがいします。

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