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エンジニアのための英語豆知識3

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■ catch-22(キャッチ22)

 22番と言えば、田淵以来、キャッチャーの背番号ですよね。その後も、数々の名捕手が22番を背負いました。

 そのことと、今回の話題は無関係です。じゃあ何で書くの? と問われれば、返す言葉もありません。ただ、キャッチと来て、22と来れば、そう思い浮かんでしまったので……。

 実際のところ、catch-22 は「八方ふさがり」とか「手も足も出ない」ことを意味します。例えば、

I'm in a catch-22 situation.(八方ふさがりの状態です)


のように使われます。でも、この言葉、さほど深刻な意味合いでは使われていないような気がします。打ち合わせの場で、catch-22 を何度か耳にしたことがあるのですが、それに対する周囲の反応は決まって、「そりゃ困ったもんだ、わはっはっは」的な、なごやかムード満載でした。

What happened to the OutOfMemory error?(OutOfMemoryエラーはどうなった?)

Well, we're stuck in a catch-22 situation. They seem to have installed it in the 32-bit but…… (それが、すっかり行き詰まっちゃって、もうお手上げですよ。32-bit版にインストールしたらしいのですが……)


 この言葉を初めて聞いたときも、こんな会話が繰り広げられていました。誰かが「そりゃあ、お気の毒に」といった感じで冗談交じりに応え、その他の人たちが一斉に笑いました。catch-22 の意味を知らなかった私も「そいつぁ一本取られたな、わはっは」と、的外れの愛想笑いで必死に場に溶け込み、その後すかさず辞書を引きました。

 そうしたらなんと、辞書には意外なことが書かれていました。いや、大方の意味は予想通りだったのですが、言葉の由来がまったく意外でした。catch-22 は米国の小説に由来し、なんでも、戦争中の特攻隊みたいな状況で、「恐怖で精神に障害を来したから、戦闘機を操縦できない」と訴えたら、「それを自己認識できるなら十分操縦できる」と返されて、結局、出動させられる理不尽な状況を指すそうです。まさに死と背中合わせ。それに比べ、32-bit の OutOfMemory なんて、果たして catch-22 と呼べるのか!?

 と思ったのですが、でも、冷静に考えてみれば、慣用句なんてそんなものかもしれません。「清水の舞台から飛び降りる」つもりで、発泡酒やめてビール買う人もいます。意味さえ合っていれば、その度合いまではいちいち気にしないだろうし、そもそも、そういう小説とかことわざを引用すること自体、心に余裕があって、さほど深刻な状況ではないともいえます。catch-22 situation は実のところ、日本語に置き換えると「八方ふさがり」よりもう少しおどけた感じの、さしずめ、「にっちもさっちもどうにもブルドッグ状態ですよ……」ぐらいでしょうか。

 その場合、周囲を笑わす代わりに、フリーズさせ、逆に深刻度が増すかもしれませんが。

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