ITエンジニアとして時流に乗って高年収を掴み取り、勝ち逃げ人生謳歌に特化した戦略コラム

在宅サボりがバレる恐怖の閻魔帳

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在宅勤務という働き方がだいぶ板についてきたのではないでしょうか?特にITエンジニアは在宅勤務に向いている職種だと思います。そんな在宅勤務ですが、会社で働く時と違って人の目がありません。企業によっては在宅勤務中もずっとカメラオンという、わりとエグいルールを適用するところもあるようですが、大半の企業は社員の自主性に任されていると思います。しかし、そんな性善説を逆手にとってサボる輩も一定数いるようで、「上司や人事担当者の悩みは尽きないのだろうな」と思っていたのですが、案外そうでもないことを知りました。

ぼくは人事の専門家ではありませんが、仕事の役割上、組織改革や組織活性化の会議にもよく参加しています。その会議では、個人ごとの評価や寸評の話が飛び交うので、やはりそれなりに興味が湧いてきます。とはいえぼくは専門外なので大した意見も期待されておらず、いい塩梅の立場で組織論に参加出来ているのです。そんな会議に定期的に参加しているのですが、その最中にとても驚いたことがありました。それは、人事担当の方がサボっている社員リスト、いわゆる「閻魔帳」を持っていたからです。

閻魔帳の正体

はじめてリストを見た瞬間、正直ゾッとしました。在宅で見えない勤務態度をどうやってリスト化しているのだろう?と、ただただ不思議でした。ITエンジニア出身のぼくが思いつくアイデアとしては、ログイン情報やパソコン操作ログなどをこっそり収集しているのかと思ったのですが、結論を言うとどれも違います。答えは超シンプルで、単に「アウトプットが少ない」人をリストアップしていただけなのです。

システム開発の仕事をたくさんこなしていると、時間に対するアウトプット量はだいたい決まっています。そのモノサシがあるからこそ、工数見積が出来るわけです。じつはこれ当たり前の話なのですが、在宅勤務になる以前の会社勤務をしていた時代も、スケジュール遅延があればPMに叱られていたわけです。ただし会社勤務時代は、なぜスケジュール遅延しているのかについて、PMや周囲の人が把握しやすい環境にありました。しかし在宅勤務中は、周囲の人では容易に状況把握出来ません。

したがって、想定していたアウトプットに満たないエンジニアはサボっているのではないのか?と考えられたのでしょう。今までは「定量」と「定性」がバランス良く評価されていたのが、在宅勤務になり、働いている姿が見えなくなってしまったからには、「定量」で評価するしか方法がなくなってきているのだと思います。本来ならば、人事評価制度が変わったことをきちんと社員に伝えなければいけませんが、正式に人事評価制度が変わったわけでもなく、まさに今がその過渡期なのだと思います。

閻魔帳に載らない方法

ぼくがこの一件で怖いと感じたのは、誰もが自分の知らないところで「閻魔帳」にリストアップされている可能性があるということです。本当にサボっているかどうかは全く関係なくて、期待するアウトプットが出せなければリストアップされるリスクがあるわけです。本来なら、人事評価とは関係のないリストに掲載されたことで評価を下げられるような事があってはなりませんが、とはいえ評価するのは人間です。自衛として、リストに乗らない努力をする必要があります。

「閻魔帳」に載らないための1番有効な手段は、期待以上のアウトプットを出し続けることです。それさえ出来ていれば、倫理的な問題は横においといて、多少サボってもバレないと思います。問題なのは、頑張ってるのに期待するアウトプットが出せない時です。ぼくが思いつく防衛手段としては、とにかく報告回数を増やすことです。何をやってるか見えないから定量評価されてしまうので、悩んでいることを含め見せていくことで定性評価してもらいやすくなります。ようするに、自発的に報連相すべしということです。それが出来ない人材はサボっているのと同義であると、企業は判断しているようです。

提供元:処世術で高年収を勝ち取るITエンジニアの戦略 kachinige.com

Comment(4)

コメント

おたみ

ITエンジニアとしての仕事は必ずしも定量的とは言えないので怖いですね。
まぁでもそれで低評価をいただくようなら、転職を考えることになるのでしょうね。

勝ち逃げ先生

おたみさん


高次元の調整役など、定量では測れない役割の方もいらっしゃいますからね。難しい問題です。ただし、人事もその辺の事情はよく分かっていて、アウトプットが少なくても、キーパーソンは見事にリストから外れてました。ぼくが閻魔帳を軽く眺めた印象としては、リストアップ人員に納得できるといいますか、リストが高精度な印象を受けました。。ようするにリストアップされる人材は、転職による好転も期待薄なのかなと思ってます。ま、憶測ですけどね。転職は自由ですから。

DNV825

まあ…そういう評価を下される人ってサボっているとかそういうことではなく
在宅かどうかに係らず、常時期待水準に対するアウトプット量は少ないタイプかなって
感じてしまいますね…。

そのケースだと、低評価を下されることに対して異論はないので
誰からもフォローがなく、本当に査定が下がってしまうのでしょうね。

勝ち逃げ先生

DNV825さん


>在宅かどうかに係らず、
はい、そのとおりです。コラムにも記載しましたが、在宅云々はあまり関係ないです。そして、アウトプット少ない人ほど報告がないという共通点もあります。在宅勤務によりその傾向が色濃く出てきました。

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