ordinary -何てことない- 普通のエンジニアが書くコラム。

プログラミング教育よりも教えておきたいことがある

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みなさま、おはようございます。Kyonです。

先日の台風で被災された方、お見舞い申し上げます。 今日が少しでもよい日でありますように。

知っておくべきだったのに知らなかったこと

abekkanさんのこのコラムの以下の部分を読んで、「あぁ・・・」と思ってしまいました。

学生時代に難しい計算問題や微分積分を勉強するよりも、社会の仕組みのこと、政治や経済のことを早いうちに知っておくべきだったと私は思っています。来年から小中学校でプログラミングの学習が始まります。プログラミングもいいのですが、その前に教えることがあるのでは? IT系のエンジニアがそれを言っちゃぁいけないんですけどね。

「あぁ・・・」と思った時の感情を上手く表す日本語が私には思い浮かびません。同意の気持ちはある。落胆?いやちょっと違うな、溜息のような気もするけど、ちょっと上手く表現できません。

教員免許持ちのエンジニアが思うこと

たぶん「あぁ・・・」と思ったのは、教員免許を持っているけど教員にならなかった理由がそこにあったからです。

現在の指導要領を読んでいないことを前提で言いたいですが、私が教えたいと感じていることとちょっと違うなと感じたことは、私が教員にならなかった理由の1つです(決め手の理由は他にあります)。

上手く表現できないですが、私が取得した校種・科目では受験に必要なことよりも"これから生きていく上で知っておいてほしいこと"を教えたいという思いがあって、それは必ずしも教員という職業でなくてもいいなと思いました。

巷に溢れている情報源の中から自分が必要かつ正しい情報を見つけ方や、著作権のこと、情報セキュリティのこと等。

以降、もう少し具体的なことを書きますが、「教員になってない人が勝手なこと言ってるわ~」ぐらいにさらっと見てもらえると嬉しいです。実際の教育現場を見ていないので、もうすでにやってる可能性もありますし。

政治・経済のこと

abekkanさんも書かれていましたが、私も政治や経済のことには同意します。

18歳から選挙権もあるわけですし、学校を卒業したら働く人もいます。

そのような状況の中で、自分がいる社会はどうやって回っているのか、どういう仕組みになっているのかを知っておく必要があります。

知っておくことで自分の身を守れることもあるかもしれないし、その時必要な選択や決断ができるかもしれない。

選挙も1つの例ですね。

メンタルヘルスのこと

自分の身は自分で守らないといけないと思っています。

学校ではイジメは無くなりそうにありませんし、社会に出てからもどこかしこでハラスメントに遭うリスクがあります。

イジメやハラスメント等、そういう類のものに遭う前に回避したり、遭ってからもどうやって自分を立て直していくのかを知っていてほしいです。

助けを求められる場所や機関があること、相談を受けてくれる職業の人がいること、お休みすることになってから受けられる保証等。

具体的なことはその時に調べるしかないですが、そういうものが「ある」ということを知っているといないでは大違いです。

フィジカルの健康は意識しやすいですが、メンタルの健康は気をつけてやっと意識できるぐらいなので、学生の時分から自分で気をつけられたら、いいなと思っています。

生き残るためのこと

先日の台風も然りですが、私は去年の台風と地震で生き残る知恵が必要とされたなと感じました。停電した時の電化製品の扱い方やブレーカーのこと、職場から自宅まで徒歩で帰宅するための経路選択や落ち着いてから外を歩く時の格好等。

生き残るために知っておきたいことを教えておきたいです。

先日テレビを見ていてふと思ったことの1つがハザードマップです。学校でハザードマップの読み解き方をやってみたいなと。科目だと地理や地学の授業で取り入れられたら良さそうと思いました(地理や地学の先生、単なる思いつきなのでふーんぐらいに思っていてください。)

これからの進学や進路の試験で出ることはないけど、生き残るには必要な学問的な知識を知っていたらいいのかも。

お金のこと

やっぱり大事です、お金。

日本以外の国ではお金の教育が進んでいるなんて、本当に聞き飽きる程聞いていますが、やっぱり差が出るんじゃないかと思います。

私は幸いなことにお金のことに関しては厳しくも、金融のことには少しだけ詳しい家に育ったので、奨学金のことや就職活動でそっちの知識があって良かったなと思うことがありました。

他にもアルバイトでもらう給料のこととか。源泉徴収票なんて大学のFP試験講座で初めて見ましたし、確定申告なんてアルバイト掛け持ちしてなかったら社会人になるまで知らない言葉だったと思います。

細かい書類のことや申請の話はその都度調べたらいいと思います。

もっとざっくりしたことを教えておきたいです。給料はどこから出ているのか?内訳は?税金って何?等など。

銀行やファイナンシャルプランナーさんが外部講師となって教えているケースも聞いたことがあります。もっと広がってほしいです。

プログラミング教育よりも教えておきたいことがある

プログラミング教育ももちろん大切だと思います。将来の共通言語になるかもしれないし、考える力を養うには必要な気もしています。

それはそれで大切なんですけど、生き残るために必要なこととか人間として社会でやっていくために必要なこととかの方が先に身につけてほしいなと思います。

教育現場にはいないけど、それ以外の場所からちょっとずつ広めていきたいところです。

Comment(6)

コメント

としろう

政治・経済のこと・・・。
思想抜きにしての教材にし、教えるの難しいと思うのですね
本当は本人が買い物や親の投票に付き添うなどで体験して学ぶものかな。
何でも学校に求めすぎるのに、先生は社会人未経験者が多いとか。

ついでに思い出したのが日教組的とかサヨク的思想で汚染する教師が
少なからず居たと思いますが、彼らがの動機も恐らく
「"これから生きていく上で知っておいてほしいこと"を教えたいという思い」
という事ではた迷惑この上ないものだと思いますので
学校の教育において特に小さいうちの割と疑問に思わないでそのまま吸収する事の多い段階では知識とテクニック主体で良いと思います。

じぇいく

おっしゃる通りですなあ。
私の身近でも家を選ぶ時にハザードマップ見ない人の方が多数派でした。

ただ、何もかもを学校に求めるのも良くないと思うんです。
Kyonさんがこんなことも学校で教えて欲しいと挙げておられることって、多くのご家庭でもあまり話題に上らないテーマなのではないでしょうか。

学校でも教えて欲しいけど、家庭でも教えよう。家庭で話題にするためには、同僚や友人とも話してみてネタを仕入れよう。
学校と家庭と社会は繋がっていて、もし担任の先生がトンチンカンなことを教えても家庭や社会がそれを正すことが出来るような循環を、自分の身の回りから微かにでも起こしていきたいと思う次第です。

匿名希望

全体的に何を伝えたかったのかよくわからないです。
一つに絞って膨らました方が、読み応えがあったかなと思います。

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