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投票イベントを繰り返すことで気づいたこと

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みなさま、おはようございます。Kyonです。

今年は選挙yearですね。

私は4月だけで2回、先日7月も1回投票所に行き、1票を投じましたが、みなさまはいかがでしょうか。

投票に行くか行かないかの是非については言及しません。

ただ私個人としては、自分の意思表示をするために投票は行く派です。

そんな私が今まで何度か行ってきた投票というイベントを通して、気づいたことを書きます。

投票に対するモチベーションは地域の状況がかなり影響する

私が初めて投票イベントを迎えた時は、人口1万5千人未満の市町村在住で、学業に複数のアルバイトに複数のクラブ・サークル活動に勤しむ大学生でした。

候補者が選挙活動を行う日中は、当然のことながら1票を投じる市町村にはおらず、大学のある隣県かアルバイト先の隣市にいて、街頭演説は聞けず、時々新聞に挟まっているビラとか新聞とか複数局のTV番組から情報を得ていました。

日中いたとしても、選挙活動は都市圏に比べるとそこまで活発な印象はなく、所属政党の要職の人が候補者の応援演説をしていた記憶はないです。

また、人口的に小規模な市町村のため、議席数はもちろんのこと、立候補者も少なく、ギリギリ無投票を逃れているそんな選挙で、選べるけどあんまり選べないなという印象でした。

選挙速報も省略されることが多く、市町村が発行する広報誌が家に届くまで、何週間もの間、結果がわからないという状況もよくありました。 (公式Webサイトで確認するという手段も思いつかなかったです。)

そんな状況もあるせいか、投票には行くけど、今ほどのモチベーションはありませんでした。

今住んでいるのは、人口35万人超の市町村です。

日中は隣市で働いていますが、朝の通勤時に演説を聞いたり、休日に近所をお散歩していたら街頭演説を聞けて、候補者の所属政党の要職の人を見ることができたりします。

単純に議席数が多いこともありますが、候補者も多く、毎回覚えきれないほどで、最終2人まで絞ってあとは投票所に行った時に決めることも。

もちろん小規模な選挙区できちんと選挙活動されている候補者がいることも知っていますし、モチベーションの高いところや人がいることもわかります。

それでも自分が投票する選挙区の地域の状況は、投票に対するモチベーションに結構影響を与えているなと感じています。

少なくとも私は、街頭演説が聞ける環境にいる時は候補者本人を見て聞こうと思うようになったし、候補者が多くても一人ひとりの選挙公報の投稿を読んだり、ビラを読み比べたりするようになりました。

やっぱり環境って大事だなと感じました。

投票する度に候補者を選ぶ指針が定まってくる

初めて投票をした時はそれなりに考えたものの結果的には雰囲気で選んで、自分が投票した人が当選したらヤッターぐらいの気持ちでした。

ところが、回を重ねるごとに、自分が投票した人の当落結果や得票数を見比べてみてどうだったかを考えたりするようになり、果たして自分の投票が自分にとって正しかったのかを考え始めました。せっかく投票した1票、どうなったのか知りたいし、どうすべきだったのか考えてみたいものです。

そういうことを考え始めると、自分にとって有り難い公約は何かとか、候補者が今までどんなこと(学んできたこと・職歴・活動等)をしてきた人を推したいか等が自然とクリアになってきて、自分の中での候補者を選ぶ指針が定まってきました。

選ぶ指針ができると、ある意味プログラミング的に(条件分岐を作って判別していくという意味で)、自分が投票する候補者を選択することができ、ブレ幅が多少狭くはなった気がします。

とはいえ、自分にとって何が正しいのかは1つではないし、その時と場合によって変わるので、以前に比べれば筋が通りつつあるなぁといったところです。

私の周りは結構投票に行ってる

選挙シーズンに街なかを歩いていると、「20代30代の投票率が低い。投票行って。」といった内容の演説を聞くことがあります。

確かに日本全体、選挙区全体で見ると低いのかもしれませんが、私の周りはどうだろうかと気にしてみました。

職場で「今週末選挙やねー」と話題に上がった時、全員が「行かなきゃ」という反応でした。(実際に行ったかどうかは確認していませんが、反応の感触的には行く感じだと受け取ることができました。)

知人と話していても、投票日当日に会う約束をしても、「投票行ってからね」と話していたり、会うなり「期日前投票行ってきたで」「うわー私も行かないと」と話したりしていました。

また、実際に投票所に行った時も、見ため20代30代ぐらいの人を多く見かけましたし、友達と連れもって投票所にきている人もいました。

誰が行ってないんだろうと不思議に思ったりします。

"投票済証明書"という存在を知った

投票所に行って、投票を済ませて外に出ようとすると、脇の机に小さな紙が置かれていました。

何だろうと思って、手にすると"投票済証明書"と書かれています。

どうやら投票をしたよという証明ができる書類のようです。

その紙の存在を知ってからは毎回もらうようになりました。

行った!と証明できるように、コレクションしています。

また、場所によっては、その紙を見せると、ランチにドリンクを無料でつけてくれる等のサービスを提供する飲食店があったりするようです。

それきっかけだったとしても、人の行動を変えられるという意味で、すごくいいアイデアと思いました。

当落にはそれなりの理由がある

選挙速報のTV番組を見るのが好きで、今回も見ていました。

大阪府下の市町村別の得票数が報道されていて、興味深いデータだと感じました。

7月の参議院選挙の場合、大阪府下だと4議席あるのですが、最終的に当選した4人でも、市町村別にかなり得票数の順位や割合が違うのです。

どういった市町村なのか、得票1位の政党や政党の要職の人との関連性はどうか、等を調べてみると、結構関係がありそうだと感じました。

たとえば、A市で○○党の候補者が1位になっているけど、A市は〇〇党の副代表のお膝元だからかもしれないとか。

××党の支持母体の関係者が多いB市では××党の得票数・割合が他の市町村よりも多いとか。

あくまでも推測でしかないですけど、やっぱりそれなりの理由があるなぁと思いました。

選挙速報から単純に当落結果だけを見るのではなく、なぜそれだけの票を集められたのかを考えてみるのも面白いのではないでしょうか。

そんなわけで、選挙は候補者も投票する人もそこそこ大変ですが、普段は考えないようなことを考えられるいいきっかけになっている気がします。

投票に行くか行かないか問わず、自分なりの選挙に対する考えを持てたらいいのかなぁと思います。

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