金沢市在住のプログラマーがざっくばらんにお届けする、地方テクノロジーコミュニティなどの活動情報

地方テクノロジーコミュニティができること―テクノロジーを伝えることって大事だよね

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 エンジニアライフの読者の皆様。

 石川県金沢市在住、プログラマー/システムエンジニアをしています浅岡 正教(あさおか まさのり)です。

 気温の差が激しいですが、いかがお過ごしでしょうか?

 僕は見事に風邪をひきまして、マスク生活を送っています。金沢市はこの頃寒暖の差が激しく、つい先日まで、我が家はコタツがまだ出してある状態で、朝起きると寒くて、包まってました。今年の金沢はなんだかこんな気候で体が参ってしまいます。皆様も体調にはお気をつけて。

 さて、第1回目の記事がデビュー作ということもあってか、皆様に注目していただいたみたいで、SNSなどでシェアしてくれる方もいて本当に「感謝」の気持ちです。ありがとうございます。

 これからも精進してまいりますので、よろしくどうぞ、お願いいたします。

 前回は、僭越ながら、私自身がこれまでに金沢市にて行ってきたテクノロジーコミュニティの活動を通じて感じたことを中心にお伝えしましたが、第2回目は「テクノロジーを伝えることって大事だよね」ということで、次世代のICTの人材育成活動としてやっている活動の一つをご紹介したいと思います。

 あ。あと、前もって言っておきますと、今回も高度な技術的な話は出てきませんので、ご了承ください。


 学生にも「ふれる。あそぶ。プログラミング。」を。

 世の中、ITの人材不足、と言われている割にはあまり地方ではアクションが見られないなと思っている。

 これまでも、ワークショップを「ITざっくばらん会」でやってきた(これもまた長くなるので、次回以降にご紹介)のだが、まだ何か僕にもできることがないか、と思っていたところ、たまたま、京都の同志社女子大学の先生から、ワークショップと講演のお話をいただいたので、即やりますと、ありがたく、引き受けさせていただいた。

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 もちろん、女子大のキャンパスに入るのは初めて。キャンパスはかなり大きく、おしゃれ。中にはカフェもコンビニもあるし、エスカレータもある。こんな環境で勉強ができる学生さんはうらやましいなと思った。

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 さて、まず、ワークショップ。対象は皆さん、経営などを勉強している女子学生さんで、ほとんどが「プログラミング」未経験者。

 引き受けたはいいものの、さて、どういうものをやったらテクノロジーを伝えることができるかな、と思って思いついたのが、SONYさんの「MESH」というIoT機器を使ったワークショップ。

 まず、この「MESH」の「動きタグ」と市販の紙コップを使って、コップを傾けたら、「飲まないで―」と自分が事前にiPadで収録した音声が再生されるというものを作ってみる、というスタンダードなものを行った。

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 それが、かなり好評で、「ボタン」タグや「人感」タグなどをいくつも組み合わせて、自分の写真を撮ったり、タグが反応するとたくさんの声や音を出したりしているチームも。

 後から何人かの学生さんに感想を聞くと、プログラミングはパソコンとにらめっこをしてひたすら打ち込むイメージだったそうで、なんだか難しいと思っていたけど、このワークショップで少し考え方が変わったと言ってくれた。

 まずは、「ふれる。あそぶ。」から。そこを入門にして、たくさんのアプリケーションやハードウェアを作ってくれるようになってくれるとうれしいなと思う。

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 次は講演。こんなたくさんの学生さんの前で、それもこんな大きな講義室だったので、かなりビビりながら、話をさせていただいた。 22729132_1533712776707890_5730048376275441862_n.jpg

 私が担当したのは「コミュニティマネージメント論」という授業の1コマ。タイトルは「地方のテクノロジーコミュニティの挑戦」ということで、「ITざっくばらん会」というテクノロジーコミュニティから「金沢市キッズプログラミング教室」などの様々な事業が生まれて、仲間とともに取り組んでいるという事例を紹介させていただいた。

 どの学生さんも、真剣に私の話を聞いてくれ、たくさんうなずいてくれた。こんな私の話が、少しでもこれからの人生に役に立ってくれるのなら幸いである。


 みんなで伝えていこう。

 後からこの講義の感想をいくつかいただいた。どれも、すごくありがたいものばかりで、本当にこれからプログラミングやコミュニティ活動をやっていくきっかけになった、と熱く言ってくれた学生さんもいた。

 この経験を通じて、テクノロジーを伝えることの大切さを改めて実感したし、自分がこれまでやってきたことは間違いではなかったんだ、と認識できる、すごくいい機会となった。

 今後も、こんな機会があれば、ぜひ、やらせていただきたいなと思うし、ぜひ、これを読んだ方で、こんな話を聞きたいという方がいらっしゃったら、ぜひ、「ITざっくばらん会」に足を運んでほしいと思う。


 【補足など】

※講演・ワークショップは2017年の10月にさせていただいたものです。2018年も内容を変えて、同志社女子大学でさせていただく予定ですので、お楽しみに!

※ITざっくばらん会は2018年6月15日に開催予定です。ぜひ、いらしてください!

  申込参加こちらから。https://itzakkubaran.connpass.com/event/87235/

 

 

 

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