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働き方改革で誤解されやすいこと

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思ったより働き方改革というのは推進されているように思います。ただ、単純に労働時間が短くなって、みんながハッピーという訳でもなさそうです。ここで一つ話題の焦点になるのが、労働時間を減らすことが良いことか悪いことかという基準です。ただこれについて議論することはナンセンスだと考えます。労働基準法で労働時間は八時間と決められています。あまりにもカジュアルに法律が破られているので、それが普通と思い込んでいるところから歪みが発生しています。まず、これが誤解されているように思います。

残業するのが普通だと思い込んでいる人からよく挙がるのは、「残業しなければ生活費が稼げない」という話です。ここで、なぜか働き方改革を悪者にする人がでてきます。しかも、残業続きで本人も「ツライ、ツライ」と言いつつも、このような意見を言う方もいます。こういう人を否定する気は無いですが、過度に現状に固執しているか、色々と背負い込んで追い詰められているかのどちらかかと思います。議論云々の前に、現状から何らかの救済措置が執られるべきでしょう。意見をするなら難しいことを言わずに「助けてくれ!」でいいと思います。

あと、働き方改革を「甘え」だと言う人もいるようです。そういう人はただの無知です。仕事に結果が出ると、楽しくてついつい時間オーバーして夜中まで働いてしまうのはよく分かります。ただ、結果が出なくなった時に同じことをやると病みます。また、人を動かせる立場の人は、時間で人を拘束することで「支配感」のようなものを感じるようです。そういう人からすれば、残業時間は楽しいものでしょう。働き方改革で自分の振るえる権限が減るので快くは思わないことでしょう。当然、働き方改革に対して否定的な立場を取ります。

次に会社の業務に関しての誤解です。「そんな制限をかけたら会社の仕事が終わらない!」と働き方改革を否定する人も多いです。それは、働き方改革より会社に意見すべきでしょう。お給料を払っているからといって、時間内に終わらない量の仕事をふったり、仕組みを整備しないのは、会社の怠慢です。会社の怠慢のしわ寄せに苦しんでいる人が、何故か働き方改革を否定するというのもおかしな流れです。そこまで会社に握られてしまっているというのも不幸だと思います。

個人的には、決まった時間に仕事を済ませてサッサと帰りたいだけです。労働時間と言えば、会社にだけ責任があるような雰囲気ですが、働く側の考え方にも問題はありそうです。いろいろな角度から意見を整理すると、会社にも、そこで働く個人にも、等しく問題があるように思います。働き方というのは、どちらかがガツンとやるのではなく、双方がコツコツと調整して改善していくべきでしょう。そういう意味で、今更「改革」として打ち出すのではなく、もっと早い時期からコツコツと取り組むべき課題だったと思います。

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