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第470回 インプットの重要性

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 3度目の緊急事態宣言が5月末まで延長になりましたね。今回の緊急事態宣言の大きな目的は人流、つまり人の流れを抑制することが目的とされています。我慢を強いられることが多い世の中になっているなぁと感じる一方、この時期だからこそできることはないか? と考えるようになりました。そんな中、一つやろうと決めたことがありました。今回はそんなお話です。

■アウトプット中心のスタイルから

 私はキャリコンやセミナー講師などを生業とさせてもっていますので、常に情報を発信する側にあると思っています。ですので、私はアウトプットに比重を置いて活動していることが多いように思います。話し方や表現の仕方、モノの見せ方など、どうすれば相手に伝わるアウトプットができるのかを常に考えて行動していたように思います。このコラムでも何度かご紹介しているZoomによるオンラインセミナーの技法などもその一つですし、傾聴にしても7つの習慣にしてもそう。こういった自分の中にあるコンテンツをどう表現するか、つまりどのようにアウトプットすれば良いのという視点を常に持っていたように思います。

 しかし、人流が抑制される状況になり、普段よりもアウトプットする機会が減ってきたように感じます。それでも、この期間をうまく使ってもっと効果の高いアウトプットの方法はないかと考えてきましたし、それは今でもやっています。ただ、最近あることを感じることが増えてきました。。。

■テリトリー外のことに目を向けない理由

 それは、一言で言うと情報不足です。勿論、キャリコンや研修といった自分のテリトリー内のことに関しては日々情報収集しているつもりですので、特段これらについて問題意識はありません。どちらかというと、自分のテリトリー外のことに関して情報が不足していると感じるのです。

 「そんなの当たり前じゃないの? 」と思われるかもしれません。そう、当たり前なんです。だってテリトリー外のことなんですから。。。

 以前であれば自分のテリトリー外のことについては気にも留めませんでした。だからテリトリー外の情報が不足していたとしても、そこに問題意識はありませんでした。しかし、最近動画を作成するようになり色んなことを少しずつ学ぶようになる中で、自分のテリトリー外のことに触れる機会が増えてきました。

 そこで感じたのは「いかに自分はモノを知らなかったか」でした。ちょっと自分の横に目を向ければ、そこには自分の知らなかった世界がこんなにも広がっている。しかし、自分は横に目を向けようとしませんでした。それは自分の中に安定やプライドのようなモノがあったからかもしれません。でも、そんなちっぽけな感情のためにもったいないことをしてたなぁと感じました(笑)

■インプットの重要性

 私は実践家でありたいと思っています。そのためにはアプトプットの重要性を強く感じており、それは今でも変わりません。しかし、私は自分の中にある情報だけで満足し、その情報だけで実践家になろうとしていたように思います。でも、それだとすごく限定された偏った実践家になってしまうかもしれません。

 実践家であるためにはもっとたくさんのことを知らなければならないと思いました。そのためには、インプットを今以上に増やす必要があります。幸いになことに今の時代はたくさんのインプットの方法があります。気軽にYouTubeを見るのでもいいですし、本を読むのもアリだと思います。家族や友人の話を聴くだけでもそこに知らない話があれば、それだけでも立派なインプットになります。

 ちょうど今の時期は人の動きが制限されています。こういう時期をうまく使えばインプットの機会を増やすことができるように思います。私は普段自分が手を付けていなかったことで興味のあることに目を向けるようにしています。そうして、自分のインプットを少しずつでも増やすようにしています。

 そうして増やしたインプットは、いつの日か自分のためのアウトプットとして活かされる日が来ると思っています。そうなるよう、今日もインプットに勤しんでいます(笑)

Comment(2)

コメント

ちゃとらん

いつも楽しみに拝読させていただいています。


いつもながら、着眼点と言い、行動力と言い、感服いたします。
アウトプットを増やそうという意見は、色々なところで目にしますが、あえて、インプットを増やそう(しかもテリトリー外の)というのは、なかなか出来る事ではないと思います。


> 幸いになことに今の時代はたくさんのインプットの方法があります。


今の時代、方法はたくさんありますが、逆に積極的にテリトリー外の情報を求めないと、入手が困難な時代でもあります。昔なら、ある単語を辞書で調べて、その隣とか類義語、反対語、よく似た単語などから、知らない世界に入ることが出来たりしましたが、google先生で調べると、先頭10件から選んで、目的がピンポイントで見つかり、はい、おしまい・・・とか、Siri(シリ)など、一発回答で目的以外にどこにもたどり着けません。(使ったことないけど)


なので、テリトリー外の情報を求めるという行動は、今の時代には、さらに重要になってくるのでしょうね。

キャリアコンサルタント高橋

ちゃとらんさん、


いつもコメントありがとうございます。
ちゃとらんさんのコメントで思い出したのですが、私がコラムを書き始めた頃、記者ハンドブックを片手にコラムを書いていたのを思い出しました。
あれも辞書の一種ですが、手間と時間をかけて調べた言葉から派生して色んな言葉や表現方法を吸収できていたような気がします。


一見非効率にも見えるこんな振る舞いが、実はインプットという点から考えると、今の世の中には有効だったりするのかもしれませんね。。。

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