ゾーホージャパン社のZohoサービスの開発現場で繰り広げられる、インド人エンジニアと日本人エンジニアによる共同作業が映し出すIT業界での新しい働き方について紹介する。

本当のフレックスタイムとは……

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 こんにちは、ゾーホー事業部の山田です。

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 今日は、本当のフレックスタイム制とは何か……について、インドの開発センターで感じたことを書きたいと思います。

 大学を卒業後、初めて就職した会社が弊社であり、また日本での勤務経験はたったの1週間だけ。ですので、日本の企業の姿を生で見てきたわけではありませんが、それでも多くの日本企業のいうフレックスタイム制、コアタイム制は、それが制度としてある以上、まだまだ「柔軟」にできる余地があるということなのでは……と思い始めたのです。

 今週月曜日、いろいろと無茶をしたのがたたってって風邪をひいてしまいました。発熱、めまい、腹痛、頭痛、吐き気……と、椅子に座っている余裕など到底ない状態でした。午後のミーティングのあと、即座に家に帰り、ひとまず横になって安静を保つことに。といっても痛みでまったく眠れません。眠れても夢ばかり見て、翌日の朝になってもだるさや腹痛が抜けず、お手洗いに立ちあがるのすら億劫でした。

 なんとか午後のミーティングだけでも出席するべく、午前中は休むことを決意。ただ横になり、痛みが過ぎ去るのを待ちました。お昼になり、さすがに心配してくれた同期がアパートに様子を見にきました。どうにかお粥をのどに通し、薬を飲み、だいぶ意識がはっきりしきたので午後2時に出社しました。

 ところが、毎朝7時半に会社に来ているような子が、特に連絡もなく午後2時に来たところで誰も咎めません。隣の席の人に「元気?」と聞かれたので、「熱が出たんです」と答えると、「Welcome to India!」という返し。毎日35度超えの環境にいると、誰でもたまには動くのが億劫になるということなのでしょう(わたしの場合は普通に風邪を引いていたのですが……)。

 インドの開発センターは、エンジニアがリラックスして自分の力を発揮できる環境を作っています。好きなときに会社に来て、好きなときにお昼を食べ、好きなときにお茶を飲んで休憩し、夕方にはおやつが出て(たまに甘く、たまに辛いおやつが出ます)、体を動かしたくなったら卓球なりバドミントンなりクリケットなりでリフレッシュをして、好きなときに他の社員とおしゃべりをしてコミュニケーションを図り、好きなときに退社する。

 また、ここでは誰かがいないときにその人への仕事が回ってきたら、部署の他のメンバーで、ときには会社全体でサポートをするというスタンスがあり、それを実践しています。

 各々の調子がいいときにバリバリと仕事をこなし、集中力が切れたときに休憩したりリフレッシュできる。調子が悪いのに無理をしたところでミスばかり犯すだけだから。そんな環境で社会人生活をスタートできたわたしは幸せ者だなあとつくづく思いつつ、風邪薬を飲んでいる今日このごろです。

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