常駐先で、ORACLEデータベースの管理やってます。ORACLE Platinum10g、データベーススペシャリスト保有してます。データベースの話をメインにしたいです

すがりたい夜

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数週間前の話ですが、インターネットの医療系サイト「WELQ」が公開停止になりました。

なんで、公開停止になったかと言うと、どこかのサイトの記事の無断掲載が指摘されたからだそうです。
医者や医療関係者の監修が無いようなホントかどうか分かんない情報も載せていたんだとか。
 ※肩こりは幽霊のせいとか。
実際に私はWELQを見たことないのですが、断片的な情報をウエブやらラジオで集めると、こう言うサイトだったらしいです。

 ・記事はクラウドソーシングとかで募集した人たちが書いていた。
  ※決して医者や専門家ではない。
 ・その記事は、いろんなサイトをコピペして、語尾や言い回しを変化させただけのものだった。
 ・クラウドソーシングで雇った沢山の人たちを使って、一日に大量の記事を書かせていた。
 ・その記事は、検索されやすいキーワードをたくさん盛り込みSEO対策していた。
 ・一日に大量の記事を掲載することで、検索上位になるようにしていた。


毎回、健康に関するキーワードで検索をすると、検索結果の一番最初にWELQが来るようになっていたみたいです。
そうなると、WELQに沢山の人が来ます。
もしかしたら、知らない間に見ていたかもしれないWELQの記事。
例えば私の場合、「白髪」で検索してトップに「白髪になる原因トップ5」とか言う記事が出て来たら、それがWELQだろうが何だろうが見てしまいますもん。

WELQに商品の広告を載せている企業は、この沢山の訪問者に対して自社製品を宣伝が出来るわけで、WELQの運営会社にも広告収入が入る、という仕組み。
そして、好んで記事を書いてる人にも、少しのお小遣いが入る。
あれ? 誰も......損していない......? 何で問題なの?
否、記事を信じて試して失敗した読者と、元記事を盗用された人が損している。
肝心の利用者と、元記事の人が迷惑していますね......


これの凄いところは、googleSEOの動きを逆手に取ったところでしょうか。
googleのSEOは、記事の文字数やらキーワードやらその他色々な要素で、検索のトップに載せるか判断しているようです。
あと、一サイトの記事の数量や更新頻度もSEOにとっては重要。
そう考えると、毎日大量の記事を載せ、一つの記事が二千文字以上で、画像もあって、検索されやすいキーワードも盛り込んだWELQの記事は、検索の上位に行きやすかったんですね。
その記事は色んなところからの寄せ集めで、書いてる人も門外漢かもしれなかったけど、SEOの動きを熟知した統括者がいて、それで大量の人を呼び込めてたんでしょう。

なんだか、これは一言で言うと

個人でやってるアフィリエイトサイトを企業が全力でやってみた

っていうyoutube動画のタイトル見たいです。


こう言ったことからも、ネットの情報を鵜呑みにするのは危ないなあと思っています。
ITの技術情報に関して言えば、あまり儲けようっていう意識で掲載している場合は少ないと思うので、情報を盛ることも無いから、他の分野に比べて総じて信頼性は高いとは思います。
ですが、検索された結果が自分の環境と異なる場合の検証結果や、サポートされていない方法かもしれないので、裏は取っておいた方がいいと思います。


例えば......ORACLEの場合。
本番障害が発生した時、アラートlogに出力されたエラーメッセージを慌てて確認し、一次情報であり一番信頼できるマニュアルやMOS(MyOracleSupport)を調査しても、その障害のことが載ってないときがあります。
この時点で未知のバグを引き当てたのかもしれないという予感が湧いてきます。
次にそれをネット検索すると、個人のブログしか引っ掛かって来ない。
そのサイトは外国人が英語で書いた「試してみた」的なブログ。
時には中国人の方が書いたと思しき、中国語の記事だってあります。
サポートの回答を待っていられない一刻を争う時......
障害を解決したいがために......個人のブログに載ってる情報にすがるしかない......
そんな夜だってあります。

夜.jpg

ですが、ちょっと待って!

やはり裏は取りましょう。

これらを参考にするのは注意したほうがいいです。
まず、どんな環境でやったか(OSとかハードとか)が書かれてないことがあります。
書かれていたとしても、障害が起きている環境(ORACLEのバージョンやOS)と同じかどうかは確認します。
そして、
 ここに書かれていることを、本番環境でそのままやっても大丈夫か?
 そもそも、この記事に載ってるやり方はサポートされるの?
といったことを確認します。
そのために、開発環境で十分検証し、サポートにも確認してから、本番環境で使うようにしています。
本番環境でやって何か起きても、ブログ主は責任取ってくれません。

私はネットにあった情報を開発環境で試さずに、本番環境で実行したら、CPU使用率が高騰し挙句に閾値を超えて、インシデントを上げてしまい怒られたことがあります。
※怒られただけで済んで良かったですが......


ネットが他のメディア(本、テレビ、雑誌など)より優れてるところがあります。
情報のスピードです。
さっき出たばっかりのゲームの情報とか、新技術の情報がもうニュースになっている。
それを誰かがもう試している。
今日出たばかりの新技術を、一番最初に検証して記事にしてるのは個人のブログだったりします。

ですが、決して編集部があるとは限らないネットの情報は、裏を取って自分の中で咀嚼して消化してから使うようにすべきです。

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