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エンジニアからコンサルになるときのブレークスルーその3

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おはようございます、水上裕介です。

前回までの記事は以下です。

コンサルにあるときのブレークスルーその1

コンサルにあるときのブレークスルーその2

今回は、資料の整理方法の前提として大切な伝えるべきメッセージの発見方法と伝え方についてコラムしたいと思います。

1.伝えるべきメッセージの発見方法

スピーディに以下のステップを踏むことがメッセージ発見につながります。

1.伝えるべき相手を分析(相手の好みを理解)する

2.ミッションの全体像、背景を把握する

3.ミッションの重要度・緊急度を定義する。

コンサルにあるときのブレークスルーその1の図でご紹介した業務横断タスクフォースでの実例を交えてお伝えしたいと思います。

1.1.伝えるべき相手を分析(相手の好みを理解)する

伝えるべき相手がどういうヒトなのかを理解することが最も重要です。いわゆるキーマンとは別です。

自分自身が価値を提供すべき相手にフォーカスし、その相手が何を望んでいるのかを理解するのです。業務横断タスクフォースでは、業務横断のテスト計画策定やテスト実行管理(品質管理含む)が全体のミッションでしたが、私のミッションはそのインプットとなる、業務観点の全体データフローの整理でした。

キーマンが別といった理由は、テスト計画策定など全体として価値を提供するヒトがキーマンであり、私つまり自分自身の伝えるべき相手とは別だということです。

さて、私のミッションの話に戻ります。業務観点の全体データフローの整理が私のミッションです。この場合の伝えるべき相手は、業務PMであり業務コンサルです。ここで大事なのは、ヒトのタイプ(極論血液型的にこのヒトはこういうヒトのはずだ的な)ごとに一般論を当てはめるのは間違いだということです。

実際のコミュニケーションを通して、相手が興味がある事を理解し、自分の依頼を通しやすくするという観点で相手を分析することです。

1.2.ミッションの全体像、背景を把握する

伝えるべき相手を正確に特定した後のステップとしてミッションの全体像と背景を把握することが必要です。なぜ必要か。ミッションの目的の明確化とファクトの集め方を整理するためです。

業務観点の全体データフローの整理を進める前になぜそれが必要なのか。それは、業務全体のテスト品質管理の重要なインプットとなるからです。個々の業務は各業務PMが業務が回るかを担保しますが、複数業務を統合した場合に業務が回るのかを担保することために全体データフローの整理が必要なわけです。つまり、ミッションの目的の明確化とは、ミッションの前提となる背景を把握することにつながります。

また、ファクトの集め方の整理も大切です。そもそもファクト(事実)とは何かを正確に理解する必要があります。

エンジニア視点だとアプリログやツールログがファクトです。

コンサル視点では、ファクトは違った意味合いになります。正しくファクトを認識し、どのようにファクトを集めるかの話は長くなるので別記事で説明したいと思います。乞うご期待。

1.3.ミッションの重要度・緊急度を定義する

個人的に優先順位を決めろ!というワードはエンジニア時代によく耳にしていました。コンサル経験を通して、重要度・緊急度に置き換え、区別すべきだと学びました。

重要度とは時間的な優先度は低いが業務やシステムへの影響が広い指標と定義します。緊急度は時間的な優先度が高いが、影響が比較的広くない指標と定義します。重要度も高く緊急度も高いミッションが最優先事項になりますね。

単純に優先順位を決めろ!というワードを分解していくと誰でも何から実施すべきかを明確化でき、無駄な仕事をする必要がなくなるというのが重要度・緊急度を正確に定義、理解することの目的です。

上述からわかる本質は、よくわからないもの(優先順位を決めろ!など)を自分が腹落ちする単位にまで分解することがコンサル経験をすることにより得られた技術だと考えています。エンジニア視点だと自分の場合は、難しかった。

重要度・緊急度の話も具体例を別記事にしたいと思います。

2.まとめ

メッセージの発見方法は以下のように換言できます。

1.相手を理解する。

2.相手に伝えるための情報を整理する

3.優先度の高いものから伝える

上記を愚直に実行することで、伝えるべきメッセージが適切なタイミングで発見でき、伝えることができると考えています。

次回

次回は、相手に伝えるための情報を整理するために必要なファクトの定義方法とその集め方についてコラムしたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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