シンガポールでアジアのエンジニアと一緒にソフトウエア開発をして日々感じること、アジャイル開発、.NET、SaaS、 Cloud computing について書きます。

僕が欲しいタブレット

»

 AmazonのKindleそして、iPadが世の中に出てきて、それに追随する形でSAMSUNGのGalaxyやシャープのGALAPAGOS。GALAPAGOSはどうも失敗したようだが、最近ではGoogleやMicrosoftまでがタブレットを発売するという話もあるようで、タブレット市場がすごいことになってる。僕は今シンガポールにいるので、日本のことはよく分からないが、シンガポールの町でiPadなどのタブレットと、にらめっこしている人をよく見る。電車に乗ると、1両の車両の中に5~6人は必ずいるぐらいの頻度だろうか。タブレットで本を読んでいたり、映画やドラマを見てたり、ゲームをしていたりするわけだ。

 実は小生、シンガポールの大学に入学し1年。そろそろ卒業で、現在は卒業研究に勤しんでいる。そのため、教科書や論文などをとにかく大量にに読まなければならない状況だ。小生、コンピュータのソフト開発の技術習得では、英文の本をとにかく大量に読むことを常としていた。本は通勤途中に読むと決めていた。コンピュータソフト関係の本、特に原書は確かに重いが、列車の中で立って手すりにつかまりながら読めないほど重いわけではない。しかし、同じことをやろうとして、生物学の教科書の多くは日本人の感覚では常識はずれに大きく、かつ重い。日本の雑誌の大きさの本でページ数が1000ページを超える。1ページは横2段だ。これを列車の中で手すりにつかまりながら読むのは不可能だ。そこで、まず考えたのは前から持っていたAsusのEeePCにPDFリーダをインストールして、それでPDFで手に入れた専門書や論文を通学途中に読むことだった。PDFリーダは本の画像をPC画面に横表示にできるので、その機能を使って、PCを縦にして読むのだ。

 しかし、この方法は実は僕には無理だった。雑誌大の本の1ページすべてを一画面に表示させると文字が小さすぎて私には読めなくなてしまうのだ。50歳の小生、実は10年ぐらい前から、小さな字が読めなくなっている。そこで横表示はあきらめて縦表示にすると、確かにこれで読めるが1ページすべてが一画面に入らなくなり、スクロールが必要になる。これも気に入らない。ということで、最近はEeePCで本を読むのはあきらめている。

 そこで、私もiPadもしくはGalaxyを購入しようかと考えるのだが、これもよく考えてみると、画面の大きさが生物の巨大教科書の大きさより小さいことに気付き、これで巨大本を読むとかなり字が小さくなりそうなので、結局辞めた。

 今は、結局読もうと思う本や論文を家で印刷して、それを通学途中で読むようにしている。

 そしてこのやり方が結局一番良いと今ではかなり満足している。何が良いかと言うと、まず気軽なこと。丸めて持てるし、とにかく軽い。さらに、読み終わった本のチャプターや論文をまとめて積み重ねて保管していくと、それがどんどんたまっていくところを毎日見ることになり、達成感を得ることができる。英文の専門用語いっぱいの専門書を読むのだ。かなり無理して読む。

 モティベーションを維持するための、この達成感は非常に重要だ。デメリットはいちいち印刷が必要なこと。あらかじめ読む部分を決めて事前に印刷しておかなければならない。印刷のカートリッジの費用がかさむのでないかと思う人もいるかもしれないが、実はそれは問題ない。安いインクジェットプリンターを利用しているが、普通に文房具屋で購入できるようなインクのカートリッジは買わない。プリンター本体の価格と比較してあまりに高価なカートリッジを買わせるプリンターメーカーのビジネスモデルの罠にははまらない。つまり、インクの詰め替えが可能なカートリッジを使い、インクの入れ替え時に手は汚れるが、ボトルに入った安いインクをカートリッジに注入しているのだ。

 そんな経験から、僕が使ってみたい読書用端末を考えてみた。多分、海外の大学生に受けると思う。日本の大学生と違って、大量の文章を読むことを要求され、さらに読む本は普通巨大。日本なら分冊にしたり、小さな新書版程度の大きさにするところだが、海外では平気で巨大な本が多くある。

 イメージはこんなもの。Paint brushで下手に書いて見ました。目玉は大きな本をこれで読めるが、持ち運び時は折り畳めるので小さくなる。

Tablet_2

 システム手帳の少し大きめみたいなイメージで、上の茶色の部分が革の装丁。黒いところが電子回路。そして青色が、液晶。ある程度まで丸めることができる。これを広げて本を読む。

     
  1. 最低でも、広げてA4サイズの大きさがほしい。
  2.  
  3. 安価 1万円を超えないこと。
  4.  
  5. できればカラーだが、高くなるなら不要。
  6.  
  7. 動画はPCを使ってみるので不要。
  8.  
  9. 容量は一度に1000ページぐらい入ればそれで良い。その替り、PCと接続して簡単に中身を入れ替えることができるようにする。
  10.  
  11. Web接続などは不要。USBでPCからファイルを取り込むことができればそれで良い。
  12.  
  13. 書籍はWeb上で購入できるようにするべき。

 クリアするのはかなり難しいだろう。特に値段や折り曲げられたり、丸められたりする機能はかなり難しいと思う。しかし、実現できれば世界中の大学生がこぞって購入すると思う。日本の本は文庫本が主流なので、iPhoneなどのスマートフォンでも本を読めるぐらいだ。そのため、日本にはそれほど需要は無いかもしれない。しかし、海外では受けると思う。KindleやiPadで先行されてしまったタブレットのマーケット。このような機能の端末を出すことができれば、日本の家電メーカーにもまだまだ巻き返しができると思う。多分シンガポールの学生の間でのiPadの普及率はかなり高いと思う。今のところ10人に1人ぐらい。米国や欧米も同じようなものだろう。残る10人に9人のマーケットがある巨大マーケット。そのマーケットをみすみすGoogleやMicrosoftに渡す手はないだろう。日本のお家芸の技術力で、残る10人に9人のマーケットを取れると思う。

 大学もそろそろ卒業で、再びエンジニアライフへの投稿を再開することにしました。最初はこんなのを書きました。大学在学中も実は、コラムは書き続けており、それは自分のホームページに載せていました。良かったら、読んでみてください。

Comment(1)

コメント

新聞の字も年寄りを苦慮して大きくなったでしょう。タブレットのユーザは今は若者中心かもしれないけど、その用途を考えると、すぐに年寄りにも普及していくと思う。今50歳の僕の世代ぐらいを中心にして。そして、車で移動する国のアメリカで生まれたタブレットと、電車で移動する国のタブレットはおのずと違うと思う。世界には、ヨーロッパや日本など、電車で移動する国が多くあるのです、折りたためて小さくなることは大きなセールスポイントだと思う。

しかし、microsoftのsurfaceよさそうですね。キーボードが使えるみたいなので、PCとして使える、ipadを超えるほど売れてくれると、.NETの技術が得意、というか開発生産性を考えると.NETしかないと思うんだけど。とにかく、そんな僕には、仕事のチャンスが増えるし。成功してほしい。

コメントを投稿する