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これって専門用語? -作っておこう共通認識-

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 お疲れさまです。平社員SEあらため下っぱリーダーの山本です。

 さて、今週は「若手と会話するための共通認識を作っておこう」という話をします。

 話が通じない場合には、2種類の原因があります。

 1つは、専門用語だから伝わらない場合。認識レベル・知識レベルにおける両者の差が大きい場合に起こりがちなパターンです。もう1つは、同じことを違う言葉で表した場合。お互いにある事柄について知っているのに、表現方法が違うために伝わらなくなるパターンです。

 ある日の現場での出来事です。

後輩:「IPアドレス、いくつにすればいいですか?」

先輩:「イチクニイチロッパーの……」

後輩:「え、な、何ですか?」

先輩:「だから、イチクニイチロッパーの……」

後輩:「す、すいません。な、何ですか???」

先輩:「え? IPアドレス、分かるよね?」

後輩:「はい、大丈夫です」

先輩:「……」

 略した読み方に対して、後輩が認識していなかったために、先輩の伝えようとしたIPアドレスを理解できなかったのです。

 他にも、すぐに伝わらなかったパターンとしては、こんな例があります。

 「アスタ」(アスタリスクの略)

 「アンパ」(アンパサンドの略)

 「イチロクザンパスー」(16384)

 「円サイン」(¥)

 「アンスコ」(アンダースコアの略) → 後日、「アンダー」で統一

 数字の読み方は、企業文化などによって、お客さん側が特殊な読み方をすることがあります。聞き間違いを避けるための工夫だったりするのですが、「ヒトマルフタヨン」(1024)などと言われると、かえって間違えてしまいそうですね。

 略し方にはルールがないとはいえ、知っていないと通じないものがたくさんあると思います。

 そういう言葉に当たるたびに都度都度教えてもいいのですが、事前に伝えられるようなら伝えておいたほうが好ましいと、わたしは考えます。

 「いまさら、どの言葉を教えるべきか、どの言葉が特殊か分からないんだけど」

という思いもあることでしょう。

 そこでオススメなのが、後輩に「ノートに分からなかった言葉や略語を一覧にして書き出してもらう」ことです。

 ある程度進んだ段階で、コピーをとらせてもらってください。

 そして、それを元に、来年用の資料を作ればいいのです。

 ちなみに、わたしの昔のノートには

 「がばい」→「どえりゃー

という佐賀弁→名古屋弁の対比を書き込んでいました。何に使ったのかは不明です。

 さて、今回はここまで。うちの会社では「この記号をこう読む!」とか、「数字はこう読む!」とか、「ある会社ではこんな変な読み方をしていた」など、コメントで紹介いただければ幸いです。

 次回は「人間だって改善するのだ! -後輩指導の進め方-」です。

Comment(4)

コメント

しっぱ

こんにちは。しっぱと申します。

コトバ(文化)の違いはありますね。
私も昔、テストの略し方で困ったことがあります。

日の付いたPJにいきなり配属されて、「PTの見直しお願い」って言われて何の事だかさっぱり。。。。
まあ、聞かぬは一時の恥&時間の無駄!ってことで聞いてみたのですが、
ProgramTest(単体)の略だったみたいです・・・

今まで私がいた現場ではUT(UNIT TEST)で通っていたので、ちょっとしたショックでした。。。

聞いといてよかったです。。。。聞かなかったら別のことやってたかも^^;
PT⇒パーティ⇒人員配置?
みたいな感じで。。。。

山本幸寛

しっぱさん、こんにちは。

略語を使っている部分は、やっぱりこういう問題、起きやすいですよね。
しっぱさんの言われるように、疑問が残る場合には、やはり「聞いてみる」のが一番ですね。
ちなみに、UTは、もう一つ、User Testの略の可能性も有ります。

Jitta

> ProgramTest(単体)の略だったみたいです・・・
 私が今いるところでは、「Product Test」(総合テスト)ですねぇ。企業文化っておもしろいですね。

「~」にょろ
「@」ぐるっと
「#」いげた
「^」やま

ああ、「ころん」と「せみころん」がおもしろかったんだけど、忘れた。

山本幸寛

Jittaさん、こんにちは。

Product Testの略ですか...。
やはり、企業文化の違い、面白いですが、こわいですね。

 極力、日本語で説明するようにしないと、
思ってもないものを出されそうですね。

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