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    <title>IT研修インストラクターの日常</title>
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    <updated>2016-04-28T00:45:35Z</updated>
    <subtitle>エンジニア目線でインストラクターの仕事についてご紹介します</subtitle>

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    <title>IT研修インストラクターは季節労働者？</title>
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    <published>2009-03-11T09:00:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:45:35Z</updated>

    <summary>　またまた、前回からかなり間が空いてしまいました。すみません。 　ということで、...</summary>
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        <name>中越智哉</name>
        
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        <category term="キャリア" />
    
    
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        <![CDATA[<p>　またまた、前回からかなり間が空いてしまいました。すみません。</p>

<p>　ということで、今回は「IT研修インストラクターは季節労働者？」という話題です。</p>

<p>　いきなり関係ない話で恐縮ですが、北海道の実家にいるわたしの妹が、昨年から雑貨屋を始めておりまして、ときどき仕入れのために東京にやってきます。先月も仕入れで来ていたので、会って話を聞いていたところ、「どの商売もニッパチはダメっていうでしょ。だから今月は厳しい」というようなことを言っておりました。「ニッパチ」というのは「2月、8月」のことを示す言葉で、商売全般において景気が悪いとされる月なのだそうです。</p>

<p>　ニッパチは小売業に特に顕著といわれているそうですが、それ以外の多くの業種でも、やはりよく売れる時期とそうでない時期というのはあるのだと思います。</p>

<p>　では、IT研修業界はどうなのだ？ ということなのですが、実はこの業界はニッパチなんてレベルではなく、季節労働者といっても過言ではないほど、忙しい時期とそうでない時期の差があります。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;"><strong>■ 需要の大きい新入社員研修</strong></span></p>

<p>　IT研修の業界に何年か身を置いて、徐々に分かってきたことなのですが、IT研修の需要において、新入社員研修というのはかなり大きな比重を占めています。</p>

<p>　需要が大きくなる理由としては、</p>

<ul><li>ITエンジニアに配属予定の新入社員全員が受講する（同一の研修を複数クラスに分かれて受講する場合も多い）</li>

<li>研修期間が一般の外部研修と比べ非常に長い（1カ月～数カ月）</li>

<li>期間中は、ほとんど毎日研修が実施される</li>

<li>実施時期が集中している(おおむね4月～8月)</li></ul>

<p>などがあげられるでしょう。</p>

<p>　一般のキャリア社員が外部で受講する研修の場合、</p>

<ul><li>研修受講を希望する（または上長などに指名された）特定の社員が受講する</li>

<li>研修期間は長くても3～5日</li>

<li>実施時期が特に決まっているわけではない</li></ul>

<p>というような条件であると思いますので、新入社員研修とはかなり異なることがお分かりいただけると思います。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;"><strong>■ 季節労働者になってしまう理由</strong></span></p>

<p>　ここに、IT研修インストラクターが季節労働者になってしまう理由があります。つまり、4月～8月くらいまでの「春～夏」にかけては、講師の人数が多く必要なのですが、それ以外の時期である「秋～冬」には、それほど多くの講師が必要なわけではありません。しかも多くの研修業者では、その落差がかなり大きくて、「春夏」には10数名の講師が同時並行で稼働していても、「秋冬」にはせいぜい2～3人くらいでまかなえてしまったり、ということがあったりするのです。</p>

<p>　では、春夏に稼働していた10数名の講師に対して、仕事のない秋冬にもお給料を払えるのかというと、やはり難しいですよね。「ウチは秋冬は仕事がないので、その分、春夏の研修の価格は高くさせていただきます」という理由で価格設定をしても、お客様に納得してもらえる可能性は限りなく低いのですから。</p>

<p>　そんなケースで重宝される労働力といえば……。そうです、昨今の不況でクローズアップされている「非正規雇用」のリソースですね。実は、この業界でもフリーランスでIT研修インストラクターをされている方というのは多くおられます。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;"><strong>■ 春夏の講師は早い者勝ち</strong></span></p>

<p>　そんな状況ですので、実は多くの研修事業者さんは、春夏の繁忙期の講師の確保がとても重要だったりします。限られた外部リソースをいかに早く確保するかの勝負なのです。弊社の場合、所帯も小さく身軽なので、研修事業者さんから見れば非常に便利な外部リソースにあたります。大きな研修会社に勤めている講師の方は、繁忙期は自分のところの研修講師で手一杯ですから、外部の研修に派遣できるはずがないわけでして、いきおい、フリーランスの講師や小さい会社の講師などに依頼が来るわけです。</p>

<p>　とにかく、講師の確保は早い者勝ち、という面が強いために、弊社のような小さな1人会社でも、かなり早い時期から打診をいただきます。特に新人研修の需要が多い4～6月に関しては、実施前年の10～12月あたりがピークで、年を越す前に翌年の春の予定がすべて（しかもほぼ毎日）内定している、ということも珍しくありません。年が明けてからも、春先の講師の依頼が来ることはありますが、多くの場合にはやむなくお断りをしているという感じです。</p>

<p>　ですので、春夏にかけての予定は、割合早い時期に見込めるのですが、秋冬はそういったことが少ないので、会社としては気を揉むところです。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;"><strong>■ 講師はアリとキリギリス</strong></span></p>

<p>　わたしが数年前にご一緒したフリーランスの講師の方などは「自分はアリとキリギリスですよ」とおっしゃっていたことがありました。これは「春夏はアリのように働き、秋冬はキリギリスのように遊んで暮らす」という意味です。</p>

<p>　実際、繁忙期に当たる春夏は上記のようにほとんど毎日講師に立たなければなりませんので、かなりキツイ労働です。しかし、閑散期の秋冬については、まったく仕事がないというわけではないのですが、かなり空く時間もあるので、気楽にのんびり過ごせる、ということなんですね。</p>

<p>　実際、フリーランスで自分1人であれば、それでもなんとかなってしまうのかな……と思ったこともありました。わたしの場合、1人とはいえ法人としてやっているので、どうしても月々の固定費などいろいろあって、なかなか秋冬をキリギリスのように過ごすことは難しいのですが……。とはいえ、まとまった休暇などを取るのはどうしても秋冬でないと難しいという状況はあります。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;"><strong>■ アリとキリギリスに憧れる方に</strong></span></p>

<p>　激務が多くて年がら年中忙しいITエンジニアの皆さんからすると、「アリとキリギリス」生活も悪くないのでは？ と思えるかもしれません。</p>

<p>　わたしも、ITエンジニア時代に徹夜続きの開発作業をしているときなどは、「このプロジェクトが終わったらど～んと有給消化して1週間、いや2週間は旅行に行ってやる」と思って頑張ったりしたものですが、職場によってはプロジェクト終了後のスケジュールに「ひっそりと」上司が次のプロジェクトの予定を入れていたりする、なんていうこともあると思いますので、なかなかまとまったお休みもままならないですよね。</p>

<p>　IT研修インストラクターは繁忙期と閑散期がはっきりしている業種なのですが、例えばエンジニア経験のある方がフリーランスになられるとしたら、閑散期には開発案件を受託するなどして収入を安定させる手段もあると思います。もちろん、春夏にアリのごとく激務をこなしきって、秋冬をキリギリスのように過ごすライフスタイルを満喫するというのも良いと思います（春夏でそれだけ稼げるかは保証の限りではありませんが……）。</p>

<p>　IT研修とはこんな業界なんだな、とITエンジニアの皆さんの参考にしていただければと思っております（結局、また講師業をおすすめする結論になってしまっているのですが）。</p>

<p>　次回は……いつになるか分かりませんが、講師をやってみたいなと思う方のための話題などを書いてみようかなと思いますので、どうぞお楽しみに。</p>]]>
        
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    <title>IT研修インストラクターの「やりがい」とは</title>
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    <published>2008-12-22T07:55:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:45:35Z</updated>

    <summary>　前回の投稿から、かなりの間が空いてしまいました。すみません。 　前回の内容は、...</summary>
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        <name>中越智哉</name>
        
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        <category term="ワークスタイル" />
    
    
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        <![CDATA[<p>　前回の投稿から、かなりの間が空いてしまいました。すみません。</p>

<p>　<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/tnakagoshi/2008/10/it-bbf7.html">前回の内容</a>は、IT研修インストラクターの大変さ、というテーマでしたが、「次回はやりがいについてご紹介します」と書いてから2カ月もたってしまいました。だいぶ空いてしまいましたが、今回は予告どおり「やりがい」の面についてお話ししたいと思います。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;"><strong>■利用者の顔が見えないプログラマ時代</strong></span></p>

<p>　わたしのコラム全体のテーマとして「ITエンジニアの目から見た」というのがあるのですが、わたしのIT研修インストラクターとしてのやりがいは、実はわたしのエンジニア時代の経験からくるところが大きいのです。</p>

<p>　わたしが大学を卒業して社会人となり、プログラマとして日々業務をしていたころ、よく思っていたことがありました。それは「自分たちが作ったシステムを使っている人たちの顔が見えない」というものです。</p>

<p>　わたくしはWebアプリケーションの受託開発をする部署にいたのですが、イントラネット向けの業務システムなどの場合、いちプログラマが実際の利用者の様子を知ることはほとんどなかったように思います（公開系サイトの構築だと、自分自身もユーザーになりえるので、ちょっと違うところもありましたが）。少なくともわたしが最初に入社した会社では（わたしが入社直後の新入社員だったからというのも、もちろんあると思いますが）そうでした。</p>

<p>　ですから、結構な苦労をして自分が（その一部であっても）作ったシステムが、本当にちゃんと使われているのか、ユーザーはそのできばえに満足しているのか、などを、直接的に知る手段がありませんでした。気の利いた上司がマネージャの場合は、顧客に訪問した際にそのあたりの感想などを聞いてきて、「今回のシステムは評判が良いらしいよ」とか教えてくれたりもするのですが、それもなんとなく人づてなので、実感がいまひとつな時もあります。</p>

<p>　その一方で、顧客側からは連絡を受けることがよくありました。しかし、ほとんどの内容が「○○の機能がうまく動きません」「○○の動作がこちらの想定していたものと違います」「○○の反応が遅くてユーザーから不満が出ています」といった類のものばかりでした。</p>

<p>　開発側（わたし）からは利用者側の様子が見えず、利用者側から来る連絡事項は不具合の指摘ばかり……となると、どうしても、無意識のうちに「利用者はこのシステムに満足していないのではないか」と思えてしまうのです。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;"><strong>■インストラクターは受講者の反応がじかに見える</strong></span></p>

<p>　<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/tnakagoshi/2008/09/itit1-8ead.html">第1回のコラム</a>でご紹介したように、わたしは入社してほどなく、プログラマの傍らでインストラクターの業務も担当することになりました。プログラマとインストラクターの両方をするようになってみると、インストラクターの仕事はプログラマのときのそれと明らかに異なっているところがあることがすぐに分かりました。</p>

<p>　これも前回のコラムで少し触れましたが、インストラクターは開始から終了まで常に顧客の前に立ち、顧客の視線や評価にさらされる仕事です。それは緊張を強いられる辛い部分でもあるのですが、逆にいえば、良い評価を得られれば、それが直接受講者の反応として分かるということでもあります。</p>

<p>　笑顔で「ありがとうございました」と言って満足げに帰っていく受講者の姿や、わからなかったものが理解できて動くようになったときの受講者の喜びなどを見ることで、自分が良い仕事をできているのだと強い「やりがい」を感じることができます。</p>

<p>　また、最後にアンケートをとって内容を確認することで、受講者満足度を定量的な形で確認することもできますし、感想などで「また、機会があればこの講師の研修を受講したい」と書かれていたりすると、やはりうれしくなってしまうものです。</p>

<p>　もしそこに、厳しい評価や指摘が書かれていたとしても、それが納得できる合理的な指摘であれば、次回には改善し、そして改善した結果は受講者の反応によってじかに感じ取ることができる、と考えただけで、自分を動かす強いモチベーションになります。ですから、これもひとつの大きな「やりがい」となるのです。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;"><strong>■自分はどちらを選んだか</strong></span></p>

<p>　なんだか、すごく偏った対比をしてしまいましたが、もちろん、ITエンジニアの仕事にも大きなやりがいはあると思いますし、わたしももっと精進してエンジニアとしての幅を広げていけば、もっと多くのやりがいに出会えたのだろうとも思います。しかし、わたしはそうなる前にIT研修インストラクターという仕事に出会ってしまった。そしてその「やりがい」にすっかり魅せられてしまったのです。あと何年か出会いが遅ければ、別の人生だったかもしれない。でも、このタイミングでこの仕事に出会ってしまったのも、それも運命というものなのでしょう。</p>

<p>　みなさんも、もし機会があれば（社内研修の講師とか、勉強会での発表などでもいいと思いますので）、この「やりがい」をぜひ感じ取ってみてください。</p>]]>
        
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    <title>IT研修インストラクターは、定時で帰れる楽な仕事？</title>
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    <published>2008-10-02T07:00:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:45:35Z</updated>

    <summary>　前回からの続きということなので、本来であれば「ITエンジニアの視点から見た、I...</summary>
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        <name>中越智哉</name>
        
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        <category term="ワークスタイル" />
    
    
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        <![CDATA[<p>　前回からの続きということなので、本来であれば「ITエンジニアの視点から見た、IT研修インストラクターという仕事（2）」というタイトルにすべきかと思ったのですが、違うタイトルにしてしまいました。すいません。</p>

<p>■<strong>IT研修インストラクターは帰りが早い！</strong></p>

<p>　さて、このコラムを読んでいる皆さんがITエンジニアで、同じ職場にIT研修インストラクターがもしいたら、きっと、タイトルにあるような「IT研修インストラクターは、定時で帰れる楽な仕事？」と思ったことがあるのではないでしょうか。わたしも、前職の職場は周りはITエンジニアばかりで、どちらかというとわたしたちIT研修インストラクターは職場では少数派でしたので、そんな風に思われていたかもしれません。</p>

<p>　ITエンジニアの目線からすると、わたしたちの日常はこんな感じに見えているのではないでしょうか。</p>

<p>○自社オフィスに研修施設がある場合</p>

<ul><li>朝、出社したと思ったらすぐに研修会場へと向かう</li>

<li>昼休みになると食事に戻ってくる</li>

<li>昼休みが終わる少し前にまた研修会場へと向かう</li>

<li>夕方、席に戻ってくる</li>

<li>ちょっとメールチェックなどをしたと思うと、さっさと帰宅する</li></ul>

<p>○外部の研修施設で講師をする場合</p>

<ul><li>朝、出社しても講師の席には誰もいない</li>

<li>夕方頃、会社に電話が入り、社には戻らず直帰する</li>

<li>長期の研修の場合だと、週に1回くらいは帰社するが、ちょっとメールチェックや打ち合わせをしたら、やっぱりさっさと帰宅する</li></ul>

<p>　ITエンジニアの場合、深夜勤務や休日出勤などが多めで「今日は早く終わったなあと思っても、すでに夜の8時前後」という方も珍しくないと思います。「夕方の5時なんて、これからエンジンがかかるっていう時間帯じゃないか」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。</p>

<p>　勤務時間の長さや休日出勤の頻度から判断すれば、IT研修インストラクターはITエンジニアよりも楽な仕事であるというのは、そのとおりなのです。逆に、定時ちょっと過ぎくらいの時間に毎日帰れるITエンジニアは、世の中にそうそういないと思います。</p>

<p>　でも、IT研修インストラクターを経験したことのある方（特にそれまで別の業種にいた方）は、皆いうのです。「研修が終わった後で別のデスクワークをしていく体力なんかとても残っていない」と。</p>

<p>　わたし自身、もともとはITエンジニアでしたし、職場でも普段は別の業務をしているが、業務の都合でIT研修インストラクターをすることになった、という人と一緒に講師を務めることもありますが、やはり皆さん、そうおっしゃいますし、わたしもこの仕事に就いてみて、同じことを思いました。</p>

<p>　「講師って定時に帰れて楽な仕事だなと思って見ていたけど、こんなにハードだったとは」「こんなのを月曜から金曜まで通してやるなんて信じられない」「普段の仕事（エンジニア）の方がよほど楽だ」</p>

<p>　朝普通に出社して、夕方帰宅するこの仕事のどこがそんなにハードなんでしょうか。わたしなりに思うポイントを3つほど考えてみました。</p>

<p>■<strong>IT研修インストラクターはここがキツイ！</strong></p>

<p>○体力仕事である</p>

<p>　講師は勤務時間のほとんどを、立って過ごさなければなりません。座っていられるのは、休憩時間のときと、受講者がPCなどで演習をしている際の少しの合間くらいです。演習中であっても、受講者が演習に取り組む様子を見て回る必要がありますので、座っていられる時間はあまりありません。そして、立って過ごしている間のほとんどは、講師がしゃべっている時間でもあります。1日にほぼ6～7時間のあいだ、立ちっぱなしでしゃべりっぱなしというわけです。これは、慣れている人でも相当の体力を消耗します。わたしがたまに行く研修会場で、駅から徒歩15分、バスで5分というところがあるのですが、普段なら歩く帰り道でも、日によっては疲れすぎてバスに乗らずにはいられないこともあります。</p>

<p>　この感覚をITエンジニアの仕事に例えるなら「プロジェクトの開発に関する会議を、朝から夕方まで、自分が司会で延々と行う」ようなものでしょうか。</p>

<p>○常に顧客の視線を受けている</p>

<p>　講師は研修時間中、常に受講者から自分の仕事ぶりを見られながら過ごさなければなりません。なんといっても、研修中は講師が全ての進行をうけもつわけですから、基本的には受講者は講師の一挙手一投足に常に注目しています。つまり講師は自分たちに対価を支払っている顧客に、常に自分のサービスを評価されているといえるわけです。ですからもちろん、講師をしている間は決して手を抜いたりやる気のないそぶりを見せることはできません（どうしても手を抜きたいときや疲労が蓄積しているような日がもしあっても、そう見えないよう細心の注意を払わねばなりません）。しかも、研修会場の多くは、講師の控え室のようなものがありませんので、講師は受講者と常に同じ空間にいなければなりません。休憩があるとはいっても、まるで気を抜くことができないのです。</p>

<p>　ITエンジニアにたとえると、客先常駐の場合はそういった感覚に近いと思いますが、もっと具体的にいえば「客先の担当者の方が常に自分の向かいに座って、自分の仕事ぶりを監視している」ようなものでしょうか。</p>

<p>○その時刻に自分がいないとサービスが成立しない</p>

<p>　講師は研修というサービスを提供するうえで中心的な存在であり、当然ながら研修のときに講師がいないと研修が成立しません。講師が研修に遅れれば、受講者は基本的に何もできませんし、もし講師がやむにやまれぬ事情で研修会場に行けなければ、対価を支払ってもらうことはできません。多くの研修は代金を前払いしているでしょうから、返金ということになるでしょう。</p>

<p>　ITエンジニアの場合、病気などで1日仕事を休むと、もちろんスケジュールの遅れがでますから、大変なことではあるのですが、残りのスケジュールでなんとかキャッチアップできる可能性は残ります。研修の場合「今日は開催できませんので明日に延期します」というようなことは通用しません。そして、大手といわれる研修事業者も含めた多くの場合に、ある講師に対する代わりの講師は用意されていません。つまり自分に何かあってその研修の講師が務められなかったら、研修は中止にならざるを得ないというプレッシャーを常に感じているのです。</p>

<p>■<strong>早く帰っても、大目に見てください</strong></p>

<p>　ですので、もしあなたの周囲にIT研修インストラクターがいたら、たとえ帰りが少し早くても、広い心で許してあげていただければ幸いです。</p>

<p>　「いや、そんなはずはない、講師の方が絶対、楽に違いない！」とお考えの方は、是非、一度IT研修の教壇に立ってみることをおすすめします。「楽（らく）」かどうかはわかりませんが、「楽（たのしい）」なことがいくつも見つかるかもしれません。</p>

<p>　そんなわけで、次回はIT研修インストラクターの楽しさや、やりがいについて書いてみたいと思います。</p>]]>
        
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    <title>ITエンジニアの視点から見た、IT研修インストラクターという仕事(1)</title>
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    <published>2008-09-09T08:54:23Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:45:35Z</updated>

    <summary>　このたび、エンジニアライフコラムニストを拝命しました中越です。ITエンジニアか...</summary>
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        <name>中越智哉</name>
        
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        <category term="スキル" />
    
    
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        <![CDATA[<p>　このたび、エンジニアライフコラムニストを拝命しました中越です。ITエンジニアからみたIT研修インストラクターという仕事について、自分の経験を踏まえて書いていきたいと思っております。初回ということもありますので、まずはわたしの経歴から紹介させてください。</p>

<p>　わたしの講師経験の原点は、学生時代の塾講師アルバイトです。実はこの時代は講師に立つのはとにかく辛かったという経験ばかりでした。親に言われていやいや来ているような（もちろん、そうでない子もそれなりにはいましたが）小中学生を相手に授業を成立させるというのは、わたしにとってはとにかく大変なことでした。正直に申し上げますとわたしは学習塾の講師としては落ちこぼれの部類で、生徒からの評判もひどいものでした（その塾では生徒に講師についてのアンケートをとって集計していた）。優秀な講師の方はそんな生徒相手でも彼らの興味・感心を引きつけてやる気を引き出し、うまく授業を運営していて、すごいなあとただ感心するばかりで、落ちこぼれ講師のわたしなどは、何度辞めようと思ったか分かりません。が、それでもなんとか4年間はそのアルバイトを続けました。</p>

<p>　そんなわたしですので、もちろん社会人になっても講師などするつもりはさらさらなく、システム開発が中心のITベンチャーに就職しました。希望通り、最初の1カ月ほどは、開発業務に従事することができたのですが、5月になって、いきなり転機が訪れることになりました。</p>

<p>　とある製品の研修講師の業務に参画することになったのです。今にして思えば、まさにベンチャーイズムだなあと思うのですが、テキストを渡され、数日は多少なりとも予習をし、一度、他の講師の研修に一通り受講者として参加したところで「じゃあ、来週から講師やってもらうから」というような調子でした。ほとんど、ぶっつけ本番に近いような感じで、わたしのIT研修インストラクターとしてのキャリアは始まったのです。</p>

<p>　わたしには塾講師アルバイトの経験こそありましたが、上に書いたとおりの落ちこぼれ講師でしたし、習いに来る人＝いやいや来る人＝やる気がなく講師の言うことを聞かない人、というような固定観念がありましたから、とてもまともにできる自信はありませんでした。</p>

<p>　しかしわたしの事前の予想はまったく見当外れだったのです。</p>

<p>　IT研修に来る受講者は、ほとんどの方が講師の説明を真剣に聞き、メモを取る人も珍しくなく、講師が指示した内容をきちんとそのまま行ってくれるのです。帰り際には、ありがとうございました、と言ってくださる方もいます。また、規定の演習が終わらなければ居残りをする方もいるではないですか。</p>

<p>　いや、それくらい当たり前だろう、とほとんどの方は思われると思うのですが、それまで小中学生しか相手にしたことのなかった当時のわたしにとってそれは驚きでした。「なんてやりやすいんだろう、やりがいがあるんだろう」というのが、わたしのIT研修インストラクターを始めたときの素直な気持ちでした。</p>

<p>　それからは開発案件半分、インストラクター半分というような時期がしばらく続きました。ときには開発案件にどっぷりという期間も何年かあったりもしましたが、入社してから数年後にはついに研修業務の専任となっていました。3年前に独立して今の会社になってからも、業務の中心は研修関連でやっています。</p>

<p>　といった経歴ですので、ITエンジニアと一緒に仕事をしたことも多くありますし、ITエンジニアの目線もそれなりに持ち合わせているつもりです。そんなわけで、次回からはいよいよ本題である「ITエンジニアから見たIT研修インストラクターという仕事」についてふれていきたいと思います。</p>]]>
        
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