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    <title>エンジニアライフ クロストーク</title>
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    <updated>2016-04-28T00:46:35Z</updated>
    <subtitle>あなたの体験談を元に、前向きにおしゃべりしませんか？</subtitle>

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    <title>メイキング・オブ・『来年「本当にやりたいこと」を見つけるための4ステップ』</title>
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    <published>2010-12-24T08:55:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:35Z</updated>

    <summary>　年末も押し迫ってきましたね。年末って、雰囲気的にも、何かと忙しく感じますよね。...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="キャリア" />
    
    
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        <![CDATA[<p>　年末も押し迫ってきましたね。年末って、雰囲気的にも、何かと忙しく感じますよね。</p>

<p>　その忙しさの中で、新年を迎えます。</p>

<p>　「今年の抱負は何ですか？」</p>

<p>　「今年もいい年にしたいですね」</p>

<p>　新春番組で流れる司会者とタレントのやりとりを、コタツに入って眺めながら、</p>

<p>　「今年の抱負か～、別に抱負なんかないよ～」</p>

<p>とため息をつきたくなる……わたしが毎年そうだったように、あなたもそんな気持ちを抱いていらっしゃるかもしれません。</p>

<p>　そこで、新たな年を好スタートするためにどうしたらいいのか……考えました。</p>

<p>　連載中の<a href="http://jibun.atmarkit.co.jp/lcareer01/index/index_fujimi.html">仕事を楽しめ！ エンジニアの不死身力</a>で、<a href="http://jibun.atmarkit.co.jp/lcareer01/rensai/fujimi/06/01.html">来年「本当にやりたいこと」を見つけるための4ステップ</a>という記事を書きました。はてブを見ると、たくさんの方に読んでいただいているようです。ありがとうございます！ まだお読みでなかったら、よろしければ読んでみてくださいね！</p>

<p>　さて、エンジニアライフでは、この記事作成に至った経緯をお話しします。題して、メイキング・オブ・『来年「本当にやりたいこと」を見つけるための4ステップ』です。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.4em;">■「心の振り子作用」を活用する</span></strong></p>

<p>　この記事では、「やりたいことを見つけるには、やりたくないことを見つけるといいよ」というお話をしています。</p>

<p>　この方法は、すでの他の方もおっしゃっている方法です。「やりたいこと」「やりたくないこと」というキーワードで検索してみてください。たくさん出てきます。</p>

<p>　「やりたいことの前に、やりたくないことを考えるんでしょ？ そんなことで、やりたいことがはっきりするの？」</p>

<p>と思いますよね。それがですね、思った以上にいい方法なんです。</p>

<p>　「やりたいこと」はあまり思いつかなくても、「やりたくないこと」ならすぐに思いつきます。「やりたくないこと」を洗い出していくと、「○○は嫌だけど、本当は○○したいんだよな～」みたいな心の動きが起きるんです。糸につるした玉を、ある方向にグイッと持ち上げて手を放すと、逆の方向にも振れるじゃないですか。それと同じような感じです。わたしはこれを、「心の振り子作用」と呼んでいます。</p>

<p>　実際わたしも、「こんなことやってて、いいのかな？」と思う節目時に、この方法で自分に問うようにしています。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.4em;">■論理的に、さらに、感情に訴えかける</span></strong></p>

<p>　ここまではよくある話なので、エンジニアのみなさんにとって役立つ、もう一歩先を考えたいなと思いました。そうして生まれたのが、今回の記事の後半にあるマトリックスなんです。</p>

<p>　「○○はやりたくない」「○○はしたい」と、論理的に、頭の中で考えるのもいいのですが、もっと「感覚」や「感情」に訴え、そこから本音を拾い、何か新たな思いを創出できないか……。</p>

<p>　で、普段、わたしたちが悩むことを考えてみました。</p>

<ul><li>「本当はやりたくないのに、無理に頑張っている自分」（<strong>やりたくないことをやっている</strong>）</li>

<li>「いつも夢ばっかり描いていて、何にもしていない自分」（<strong>やりたいのに、やっていない</strong>）</li></ul>

<p>　こんなことで、悩むな～と。</p>

<p>　これを、視覚的に表現できないかと思いました。「無理に頑張っていることが多い」「いつも夢ばかり」が視覚的に分かれば、「このままじゃ、イヤだな～」とか、「一歩踏み出さなきゃ」って気持ちが生まれ、次の行動につながりやすくなるのではないかと。</p>

<p>　そこで、マトリックスを作ってみることを思いつきました。縦軸と横軸をいろいろなパターンで組んでみました（結構、時間がかかりました）。「思い」を縦軸にして「やりたい」「やりたくない」にして、「行動」を横軸にして「やっていない」「やっている」と組んでみたら、「あっ、これだな。これなら、無理して頑張っていることも、夢ばかり見て行動していないこともうまく表現できるな」という形が出来上がりました。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.4em;">■最初にできたマトリックス</span></strong></p>

<p>　実は、最初から記事にあるマトリックスができたわけではありませんでした。最初にできたマトリックスは、これです（見にくくてすみません……）。</p>

<p><a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/photos/uncategorized/2010/12/23/matrix1.gif" onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=400,height=400,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img height="300" width="300" border="0" alt="Matrix1" title="Matrix1" src="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/images/2010/12/23/matrix1.gif" /></a></p>

<p>　マトリックスを目で見たときに、「我慢」にたくさんのことが入っていれば、ちょっと嫌な気分になって「もう、我慢するのはやめよう」と思うきっかけになるし、「断念」にたくさんのことが入っていれば、「よし！ 頑張ろっ」って思うきっかけになりそうです。そして、</p>

<ul><li>「我慢」→「自由」</li>

<li>「断念」→「充実」</li></ul>

<p>　こうなるように、今できる小さな行動を考えてみる。うん、なんか良さそう。</p>

<p>　最初はこの形で編集担当のMさんに原稿を送りました。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.4em;">■マトリックスの成長</span></strong></p>

<p>　でもですね、よくよく眺めてみると、ちょっと違う印象を抱いたんです。「本当はやりたくないんだけど、その課題に向き合って、それを何とか解決しようとすること。それは、決して楽ではないけれど、その課題を乗り越えたとき、今までやりたくなかったことが、楽しく思えることもある。そこでつかんだものは大きいし、成長感や充実感を覚えるんだよな」と。</p>

<ul><li>「我慢」→「充実」</li></ul>

<p>という線を入れたら、だいぶいい感じになってきました。</p>

<p>　最後に「自由」が残りました。</p>

<p>　「自由な時間があって、のんびりしているのもいいし、その時間はとっても大切なこと。でも、そこに甘んじていても面白くない。エンジニアが充実感を味わうには、やっぱり、スキルアップや、いろんな勉強も必要だよね」</p>

<p>　そう思って、</p>

<ul><li>「自由」→「充実」</li></ul>

<p>に線を入れたら、「うん、これだな。これでいいな」って感じのマトリックスが出来上がりました。</p>

<p><a onclick="window.open(this.href, '_blank', 'width=400,height=400,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false" href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/photos/uncategorized/2010/12/23/matrix2.gif"><img height="300" width="300" border="0" src="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/images/2010/12/23/matrix2.gif" title="Matrix2" alt="Matrix2" /></a></p>

<p>　最後に「充実」の英表記を「Happy」に変えたら楽しそうになったので、このマトリックスで仕上げました。こうして出来上がったのが、記事の後半にあるマトリックスです。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.4em;">■マトリックスを使って、「やりたくないこと」「やりたいこと」を整理する</span></strong></p>

<p>　「やりたくないこと」「やりたいこと」を書き出すフェーズで洗い出したものを4つのマトリックスに並べてみました。当初、付箋の配置がもっと「我慢」と「断念」に偏るんじゃないかと予想していたんです。でも、意外と、「自由」と「充実」にも分けられることが判明しました。わたしの場合は、バランスは良いほうなのかもしれません。</p>

<p>　中には、「我慢」や「断念」にたくさんの付箋が並ぶ方もいらっしゃるかもしれません。それは、あくまでも「今」なので、それでかまいません。</p>

<p>　でも、「我慢」や「断念」にたくさんの項目があることが目に見えて分かると、嫌な感じが芽生えてきたり、「いっちょやったるか！」って気持ちを抱いたりすると思うんですね。そこで、少しでも「自由」や「充実」に項目が移るように、今できそうな小さな何かを変え始めるきっかけになればいいなと思います。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.4em;">■最後にテーマを決める意味</span></strong></p>

<p>　最後にテーマを決めるのは、一言にまとめておくと、今後の目標やビジョンが明確になることが狙いです。似たような言葉が何度も出てきていたりしていたら、それがテーマである可能性が高いでしょう。</p>

<center>■□■</center>

<p>　こんな感じで、マトリックスが生まれたのですが、自分でやってみてもいろんな発見があったので、あなたも、もしよければやってみてくださいね！</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">おまけ1：</span></strong></p>

<p>　自分で言うのもなんですが、なかなかいいマトリックスにまとまったので、「SWOT分析」のような、何か語呂がよく、意味ある名称をつけたかったのですが、いいのが思い当たらず、原稿の締め切りもあったので断念。何か、いい名称を募集します（笑）。</p>

<p>　断念（Abandonment）をRで始まる単語に置き換えることができたら、「HREFモデル」になりますね。htmlのタグみたいで、ITのエンジニアには語呂もよさそう。断念を示す単語で、そんな英単語、ないのかな。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">おまけ2：</span></strong></p>

<p>　このモデルを使って、来年の1月、何人かが集まって「今年やりたいことを決める」みたいな集い、あるいはセミナー（？）みたいなものをやったら面白そうですね。</p>

<p>　やりたくないこと、やりたいことを書き出す際に、文面の都合で表現できなかった詳しいカードの書き方のポイントやまとめ方、言語化しにくい、五感を使ったイメージ方法などを口頭でお伝えすることで、さらにビジョンが見出しやすくなると思います。</p>

<p>　「実際に教えてもらいながらやってみた～い」という方が10名ぐらい集まれば、企画してみましょうかね。せっかくなら、楽しいエンジニアライフのほうがいいですもんね。</p>

<p>　金額などはまだ決めていませんけれど、興味あるという方がいらっしゃいましたら、コメントを残していただくか<a href="http://shigotonomirai.com/contact/">こちら</a>からご連絡くださいね！</p>]]>
        
    </content>
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<entry>
    <title>「仕事へのこだわり」――エンジニアと大工さんの意外な関係</title>
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    <published>2010-10-22T07:30:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:35Z</updated>

    <summary>　エンジニアの不死身力、新しい記事が公開になりました。 　「エンジニアとしてのこ...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="キャリア" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/">
        <![CDATA[<p>　エンジニアの不死身力、新しい記事が公開になりました。</p>

<p>　<a href="http://jibun.atmarkit.co.jp/lcareer01/rensai/fujimi/03/01.html">「エンジニアとしてのこだわり」と「仕事の評価」の関係</a></p>

<p>　この記事は、つい最近わたしが顧客からお伺いした実体験を元に書いてみました。</p>

<p>　エンジニアの皆さんは、スキルにこだわりをもっている方も多いと思います。技術者ですから、スキルにこだわるのは当然のこと。</p>

<p>　こだわりが評価される方向につながるのならいいのですが、実際には顧客からの評価を落とすことにつながったり、こだわるもの同士のイザコザに発展したりすることもありますよね。「ボクは（わたしは）こんなにスキルがあるのに、なんで分かってくれないんだろう」……そんな思いを抱かれたことがある方もいらっしゃるかもしれません。</p>

<p>　せっかくスキルにこだわっているのなら、そのこだわりによって、顧客や上司から「やっぱり○○さんはできるな」のような、皆さんの評価につながるように生かしてほしいなと思い、今回の記事を書こうと思いました。</p>

<p>　もし、よろしければ読んでみてくださいね。</p>




<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">■大工さんの世界にもある、「仕事へのこだわり」が招く顧客とのギャップ</span></strong></p>

<p>　で、話は変わって……。

</p>

<p>　今回の記事の舞台となった工務店さん。いま、ホームページを変えるお話を進めています。どんな文章をホームページに載せるかを一緒に考えているのですが、実はいま、工務店のホームページの中で、IT業界でわたしたちが体験するような「こだわり」による顧客とのギャップが起きているんです。で、「顧客が分かってくれない」と。</p>

<p>　こだわりがある職場だからこそ、同じような現象が起こっているんだな～と思っています。では、大工さんの世界でどんなことが起きているのか、ご紹介しましょう。</p>

<p>　ところで、皆さんがもし家を建てるとしたら、どんな家を建てたいですか？</p>

<p>　「天井が高く吹き抜けていて、思わず背伸びをしたくなる家」かもしれませんし、「窓を開けると、森から流れてくる新鮮な空気を胸いっぱいになるまで深呼吸できる家」かもしれません。「お気に入りのデザインの家具を眺め、ゆっくりコーヒーを飲みながらリラックスできる家」かもしれませんし、「家族の笑顔が見え、安心感があるキッチンで、自慢の料理をふるまえる家」かもしれません。</p>

<p>　わたしは雪国に住んでいるので、冬でも暖かい家が欲しいです。雪国の家は、一歩廊下に出ると、そこはまるで氷の上を歩いているかのよう。お風呂場はさらに最悪です。脱衣所で裸になり、タイルに足をつけた瞬間の「ヒヤッ」とした冷たさといったらありません。あと、屋根の雪や除雪が大変なので、できるだけ人の手がかからない家が欲しいな～。</p>

<p>　「あ～、もっと快適にすごせる家が欲しい……」</p>

<p>　そう、わたしたちは「快適に過ごせる家」が欲しいんですよね。</p>

<p>　では、工務店のホームページにどんな言葉が並んでいるのかと言いますと、「高気密、高断熱」「家具職人が作るこだわりのキッチン」「こだわりの自然素材」などです。</p>

<p>　もうお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、工務店のホームページには、「工務店のこだわり」が書いてあるだけで、わたしたちが快適に過ごしたいと思っていることが一切書かれていないのです（多くの工務店がそうです）。</p>

<p>　わたしたちは「快適に過ごせる家」が欲しい。こだわるなら、そこにこだわりたい。でも、工務店のこだわりは「高気密、高断熱」「手作りのこだわり」「素材のこだわり」。これ、顧客のこだわりと、工務店のこだわりのギャップです。</p>

<p>　だから、わたしは工務店の社長にこう言っています。</p>

<p>　「わたしがこれから家を建てるとしたら……暖かい家が欲しいのであって、高気密、高断熱の家が欲しいわけではありません。暖かい家を実現するのに、高気密、高断熱が必要なのかもしれませんが、しつこいようですが高気密、高断熱の家が欲しいわけではないんです。今まで、お客さんの声で、『○○の家が欲しい』というような声はなかったでしょうか？そういう『お客さんが欲しいと思っていること。それを実現できること』をホームページでアピールできたら、きっとお客さんも読んでくれるでしょうね。」</p>

<p>　何度かこの話をしていたら、「このホームページじゃだめだね」「最近、仕事に対する方向性が見えてきた」と工務店の社長は言ってくれるようになってきました。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;"><strong>■こだわりがあるからこその構造</strong></span></p>

<p>　この構造、IT業界でもまったく同じだと思うんですよね。大工さんも、仕事にこだわりがあるからそうなるように、IT業界のエンジニアの皆さんも、スキルにこだわりがあるからこそ、スキルを中心にアピールしたくなるのではないかと思います。</p>

<p>　でも、顧客の評価は、</p>

<p>　「このキモチ、分かってよ」</p>

<p>というのを分かってくれて、それを埋めてくれるから評価されるのではないかと思うんですよね。先ほどの家の話なら、</p>

<p>　「高気密、高断熱の家、いりませんか？」</p>

<p>だったら、「いえ、結構です」って感じです。でも、</p>

<p>　「冬が寒くてお困りなんですね。暖かい家に住みたいですよね？ そのためには……」</p>

<p>だったら、「はい、住みたいです」となります。なぜなら、わたしが困っているのは、「寒い！」ということだから。</p>

<p>　「冬の、足が冷たいってキモチ、分かってよ。お風呂が寒いってキモチ、分かってよ」</p>

<p>なんです。寒いというキモチを分かってくれて、それを実現するために、高い技術で家を作ってくれそう。だから、信頼するし評価をするんですよね。</p>

<p>　IT業界にいるエンジニアの皆さんだとどうでしょうか。</p>

<p>　「高いITのスキル、いりませんか？」</p>

<p>だったら、確かに欲しい人もいるかもしれませんが、</p>

<p>　「○○にお困りなんですね。それなら、○○で実現できますよ」</p>

<p>だったら、「はい、それを解決したいです」って感じになると思います。</p>

<p>　「そんなに簡単じゃない」という方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、このような1行で表現できるほど簡単ではないです。けれども、このような視点が大切なのではないかと、顧客と接する中で、最近特に感じます。</p>

<p>　<a href="http://jibun.atmarkit.co.jp/lcareer01/rensai/fujimi/03/01.html">「エンジニアとしてのこだわり」と「仕事の評価」の関係</a>の最後にも書きましたが、</p>

<ul><li>顧客が何に困っているのかを知り</li>

<li>「それを何とかしたい」という欲求を満たすためには何が必要なのかを考え</li>

<li>自分が持っているスキルを当てはめていく</li></ul>

<p>　こんな流れを作ることで、高いスキルが評価されるようになるんじゃないかな～と思っています。。</p>

<p>　「顧客の気持ちを考えろ」とお説教じみたことを言うつもりはありません。顧客の気持ちを考えるのって、なかなか難しいですよね。でも、顧客が困っていることを埋めてあげること。それが評価につながることもまた、事実。</p>

<p>　どうせ働くなら、仕事が評価され、楽しく仕事をしていきたいものです。今回の記事が、そのヒントになれば幸いです。</p>]]>
        
    </content>
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<entry>
    <title>連載が始まりました！ 「仕事を楽しめ！ エンジニアの不死身力」</title>
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    <published>2010-09-10T10:00:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:35Z</updated>

    <summary>　こんにちは。竹内義晴です。ごぶさたしております。 　今回はエンジニアライフをご...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="キャリア" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/">
        <![CDATA[<p>　こんにちは。竹内義晴です。ごぶさたしております。</p>

<p>　今回はエンジニアライフをご覧のみなさんにお知らせしたいことがあり、ご案内を差し上げました。</p>

<p>　実はこのたび、＠IT自分戦略研究所で「<a href="http://jibun.atmarkit.co.jp/lcareer01/rensai/fujimi/01/01.html">仕事を楽しめ！ エンジニアの不死身力</a>」という記事を連載することになりました。</p>

<p>　この記事の前身は、ITmediaエンタープライズで連載しておりました「<a href="http://www.itmedia.co.jp/keywords/invulnerable_bp.html">ビジネスマンの不死身力</a>」です。ご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。</p>

<p>　「もっとエンジニアのみなさんに役立つ記事でありたい」「楽しいと思う仕事を選択する人が増えてほしい」――そんな願いをこめて、新たな連載としてスタートを切ることになりました。</p>

<p>　どうぞ、よろしくお願いいたします。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">■現場でご活躍の、エンジニアのみなさんのために</span></strong></p>

<p>　記事のタイトルにあるように、この連載はエンジニアのみなさんに向けた記事です。</p>

<p>　ここでいう「エンジニア」とは、</p>

<ul><li>ITエンジニア</li>

<li>プロジェクトマネージャ</li>

<li>ITコンサルタント</li>

<li>情報システム部門の方</li></ul>

<p>などを指します。記事ごとに対象を絞ることはありますが、IT業界の中で、主に現場でご活躍されているみなさんを、広い意味で「エンジニア」と呼ぶことにしました。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">■連載の裏話――連載前の不安と、記事を書こうと決めた3つの理由</span></strong></p>

<p>　連載するにあたり、いくつか不安がありました。その不安とは</p>

<p>　「いま、エンジニアではないわたしが、『エンジニアの不死身力』という記事を書いてもいいのか？」

</p>

<p>ということでした。</p>

<p>　読者のみなさんの中には、「いま、エンジニアの第一線で活躍している方が、どうやってエンジニアとして働き続けているのか」に興味を抱いている方も多いでしょう。そういう方にとっては、わたしのような（ときどきプログラムを作ることはあっても）エンジニアの第一線で仕事をしているわけではない人間の記事など、参考にならないと思われるかもしれません。それも当然です。</p>

<p>　では、なぜ、わたしがこの記事を引き受けようと思ったのか？ それには、3つの理由があります。その理由とは、</p>

<ol><li>いまもエンジニアの仕事が好きなこと</li>

<li>エンジニア外の視点から、情報をお知らせしたかったこと</li>

<li>好きな仕事を選ぶために必要なことは、どんな仕事も同じであること</li></ol>

<p>　が挙げられます。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">「いまもエンジニアの仕事が好きなこと」について</span></strong></p>

<p>　わたしは現在、表向きにはエンジニアの看板をおろしています。直接的なシステム開発に携わることはあまりありませんが、エンジニアの仕事はいまも大好きです。</p>

<p>　先日、知人からプログラム作成を依頼され、夢中になって作りました。自分でもホームページを開設していますが「○○のほうがいいな～」と思ったときには、カスタマイズして楽しんでいます。そのほか、あまり表向きではやっていませんが、信頼している方の紹介でホームページを作ったり、ハードディスクのデータ復旧などを依頼されることもあります。技術力を評価されたときは、その喜びもひとしおです。</p>

<p>　ゼロからものを生み出すことは楽しいですね。動かないものを動くように夢中になってやっているとき、「エンジニアの仕事は、単純に好きなんだな」と思います。</p>

<p>　逆に最近は、エンジニアであることへの「変なこだわり」（いいかえれば「執着」）がなくなった分、余計に楽しめるようになったような気がします。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">「エンジニアの視点以外の情報をお知らせしたかったこと」について</span></strong></p>

<p>　エンジニア時代にチームを任され、心理学やコミュニケーションの知識に触れました。「どんな風に接したら、仲間は癒されるのか？」「どんな言葉をかけたら、仲間がやる気になるのか？」その知識が非常に役立っています。</p>

<p>　例えば、コミュニケーションに関して……</p>

<p>　エンジニアのみなさんは、わたしがそうだったように、技術力にこだわると思うんですね。それはとてもすばらしいことです。けれども、仕事は1人で進められるのはまれなので、周囲に「やるべきことを進んでやってくれない」「全然やる気を出してくれない」――という問題を抱えている方も多いと思うんですね。それで、好きなエンジニアリングの仕事がなかなか進まないと。</p>

<p>　顧客との関係もそうです。システムを依頼する側も、作る側も、関わっているのは結局「人」。いくら技術力が優れていても、上手にヒアリングし、顧客が本当に望んでいるものを引き出せなければ、システムの仕様変更が数多く発生しますし、せっかく作ったシステムも評価されません。けれども、このような場合「顧客が仕様をはっきり示さないからだ」と片付ける場合がほとんどです。</p>

<p>　そうです。人が行動する仕組み、コミュニケーションの方法が分からなければ、好きなエンジニアの仕事をうまく進めることができないんです。</p>

<p>　「好きな仕事で成果を出す」＝「技術力」×「人（コミュニケーション力）」</p>

<p>が必要ということに気付きました。</p>

<p>　コミュニケーションについては、天性の資質だと考える方も多いでしょう。それも不思議ではありません。実は、わたし自身、口ベタで恥ずかしがり屋です。それほどコミュニケーションがうまいわけではありません。そんなわたしでも、コミュニケーションにスキルを学ぶと、世界が広がることを知りました。</p>

<p>　コミュニケーションに限らず、これまで活動してきた中で、エンジニアを少し離れたところにも問題を解決するヒントがたくさんありました。開発の現場やプロジェクトマネジメント、コンサルティングなどのシーンで、実際に起こりそうな問題や悩みに触れながら、問題を解決するヒントをお伝えできたらいいなと思いました。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">「好きな仕事を選ぶために必要なことは、どんな仕事も同じであること」について</span></strong></p>

<p>　コミュニケーションといえば、対人関係だけでなく、自分自身に対してもそうです。</p>

<p>　例えば、「エンジニアの仕事を続ける」ことを考えたとき。年齢を重ねると多くの方が「このまま続けていくのは難しいんじゃないか」「自分には無理なんじゃないか」という不安感を抱かれると思うんですね。業界に広がっている情報から、そう思われるのも不思議ではありません。実際、職場でも技術以外の仕事を求められますよね。</p>

<p>　「じゃあ、独立しようか……」でも、先が見えないご時世、なかなかその一歩を踏み出せない気持ち、よく分かります。わたしもそうでしたから。</p>

<p>　けれども、同じIT業界にいて、エンジニアとして活躍している人もいます。</p>

<p>　「同じ業界で、それほど年齢や学歴に違いがあるわけではないのに、この違いは、一体なぜ生まれるのだろう？」</p>

<p>　ここ数年、ずっと興味を抱いてきました。この違いは、「自分自身の考え方や感情と対話し、うまくコントロールしているか否か」であるということに気が付きました。好きな仕事を選ぶためには、自分自身とのコミュニケーションを図り、自分を望む方法へコントロールすることが必要だったのです。</p>

<p>　好きな仕事を選ぶためには、ときに転職や、独立が必要なこともあるかもしれません。そんなときは余計に、「自分には無理」と思うのは当然のことです。では、なぜ、「ある人はエンジニアとして活躍しているのに、『自分は無理』と思うのか……」この問題の解決は、重要な課題です。</p>

<p>　「好きな仕事を選ぶ」ときに起こるさまざまな悩み……それは、エンジニアに限らずどの仕事も同じで、解決策もさほど違いがありません。</p>

<p>　また、ビジネススキルについても、どの仕事に就いていても、あまり違いがないように思います。</p>

<p>　もしいま、わたしが「エンジニアの仕事をしよう」と決意したなら、いきなり会社を辞めなくても、自分という商品を売り出すために、現在の活動（例えば、文章で自分が得意なことを表現するなど）とまったく同じことをすると思うんですね。それは、エンジニアとはまた別、マーケティングなどのビジネススキルです。</p>

<p>　「ビジネススキル」にはコミュニケーションも含まれますが、「どのように表現したら相手に伝わるのか？」が大事です。試行錯誤をして身につけたものは、いまでは大きなチカラを与えてくれました。いいたいことを受け取るのは相手次第。どんなにすばらしい技術力があっても、それが相手に伝わらなければ、せっかくの努力が水の泡ですもんね。</p>

<p>　そのようなことを含めて、</p>

<p>　「エンジニアの第一線にいるわけではないけれど、『好きな仕事を選択し、楽しむこと』の情報なら、お伝えできるかもしれないな」</p>

<p>　……そう思いました。</p>

<p>　これらの3つの理由で、連載を始めることを決めました。</p>

<p></p><center>■□■</center>

<p>　エンジニアライフでは、（全記事とはいわないまでも）連載記事を書こうと思った背景や、メイキングなど、「本音の部分」をお話できたらいいなと思っています。記事に関する感想やコメントなど、どうぞ気軽にお寄せください。</p>

<p>　また、みなさんが抱えている悩みは、きっと多くの方の悩みでもあると思います。1人の勇気が多くの方を救いますので、「○○の場合、どうしたらいいの？」という悩みがあったら気軽に書き込んでくださいね。答えはお1人ずつ違うでしょうし、コメントでは答えられないかもしれません。それでも、みなさんからのコメントが次の連載記事を生む場合もあると思いますので。</p>

<p>　それでは、連載ともども、引き続きよろしくお願いいたします。</p>

<p><span style="font-size: 0.8em;">追伸：</span></p>

<p><span style="font-size: 0.8em;">　以前、このコラムでは小説を書いていました。タイミングを逃したら、続きをなかなか書き出せないまま、この機会を迎えてしまいました（苦笑）。小説の続きは、次の機会に書き出したいと思っています。</span></p>]]>
        
    </content>
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    <title>【出版することになりました】「職場がツライ」を変える会話のチカラ</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2010/03/post-ec23.html" />
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    <published>2010-03-03T10:45:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:35Z</updated>

    <summary>　みなさん、こんにちは。 　最近、このコラムでは物語を書いてきましたが、今回、ご...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="職場" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/">
        <![CDATA[<p>　みなさん、こんにちは。</p>

<p>　最近、このコラムでは物語を書いてきましたが、今回、ご案内させていただきたいことがあり、エンジニアライフの場をお借りすることをお許しください。</p>

<p>　この度、おかげさまで<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769610238/takewavecom-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">「職場がツライ」を変える会話のチカラ～ちょっとの工夫で雰囲気・環境・人間関係が改善する～</a>という本を出版させていただくことになりました。</p>

<p><a target="_blank" name="amazletlink" href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769610238/takewavecom-22/ref=nosim/"><img alt="「職場がツライ」を変える会話のチカラ" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/515IytjCCnL._SL160_.jpg" style="border: medium none ;" /></a>

</p>

<p>　3月5日ごろから店頭に並び始める予定です。アマゾンさんでは予約が始まっています。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.4em;">■この本のテーマ</span></strong></p>

<p>　この本は、「日常の会話をちょっと工夫することで、『働きやすい職場』に変えていくこと」がテーマの本です。チーム作りや組織活性化に関する内容ですね。</p>

<p>　わたしがエンジニア時代に体験した肉体的、精神的な苦痛や、チームをまとめることができずに悩んだ管理職時代の苦悩から、「どのように乗り越えてきたか」「どうしたらうまく行かせることができたのか」など、「日常の会話をちょっと工夫することで、職場が活発になり、自分自身も楽しくなる」――このようなことを中心に書きました（エンジニア時代の苦悩や、そこから学んできたことについては、出版社のサイト<a href="http://www.kou-shobo.co.jp/book/b55125.html" target="_blank">《序章　思いやりも笑顔もない職場で働くつらさの中で見つけたこと》</a>でお読みいただけます）。 

</p>

<p>　これをお読みになって、「リーダー層が読む本かな？」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、チームが1つにまとまらずにお悩みのリーダー層に役立つノウハウもたくさん含まれていますが、リーダー層だけではなく、社会人数年から管理職になる少し前の、主に現場の最前線で働く方に役立つ内容でありたい……という思いも込めて書きました（エンジニアライフをお読みのみなさんは、ちょうどそういう立場かもしれませんね）。</p>

<p><a href="http://www.kou-shobo.co.jp/book/b55125.html">出版社のサイト</a>から説明文を引用します。</p><blockquote><p>仕事そのものは嫌いじゃないけれど、毎日の厳しいノルマや長い労働時間、結果を出すことへのプレッシャーなどから、スタッフみんなが精神的にも肉体的にも疲れ果て、自分のことで精いっぱいで、誰も他の人のことをフォローしたり気遣ったりする余裕もなく、チームはバラバラ、雰囲気最悪、みんなイライラしてて怖いし、自分のモチベーションも上がらない、この殺伐とした空気の中にいるだけで胃が痛くなる、職場に行くのがツライ！――と感じているあなた。<br />ほんの少し「会話の工夫」をすることで、仲間との信頼感を高め、おたがいに協力しあえる「働きやすい職場」へと変えることができるんです。</p></blockquote>

<p>　チームをまとめる「責任」があるのはリーダーかもしれませんが、チームがまとまるきっかけになったり実際にまとめるのはリーダー以外の、たとえばあなたのような、ちょっとした気遣いができる方だったり、ムードメーカーだったり、リーダーを客観的に見ているからこそ分かる立場の方であったりすることも多いはず。</p>

<p>　「肩書き」や「責任者」としてのリーダーの立場ではないけれど、自分（たち）が少し工夫し、実践し合っていくことで、「自分の職場を変えることができるんだ」ということを知って欲しいと思っています。</p>



<p>　また、私たちの周りにある多くの情報の中には、「いい環境を作るのなら、まず、他人に尽くしなさい」というような情報がたくさんあります。けれども、自分が満たされていないのに、他人のために尽くすというのは、とても難しいですよね？その気持ち、よくわかります。なぜなら、わたし自身がそうだったからです。</p>

<p>　自分を犠牲にして、まわりに尽くすというよりも、あなた自身にストレスを発散し、自分を上手にマネジメントできるようになって欲しい。そして、あなたが満たされ、やる気が出てくることによって、周りも巻き込めるんだということを知って欲しいと思い、「自分自身を上手にマネジメントする」ということにもページを割きました。</p>

<p>　この本が、少しでもみなさんの「職場がツライ」を変えるきっかけになればと願っています。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.4em;">■この本が生まれたきっかけ</span></strong></p>

<p>　ちょっと話はずれてしまうのですが、「夢を叶える」という観点で、コラムニストのみなさん、読者のみなさんのご参考になるのではないかと思い、この本が生まれた経緯についてお話しますね。</p>

<p>　この本は、2006年7月から書いている<a href="http://www.takewave.com/mailmagazine/">メールマガジン「しごとのみらい　～わたしの未来は、わたしが決める～」</a>がきっかけで生まれました。メールマガジンでは、先ほども触れたような、エンジニア時代に体験した肉体的、精神的な苦痛や、チームをまとめることができずに悩んだ管理職時代の苦悩から、「どのように乗り越えてきたか」「どうしたらうまく行かせることができたのか」などの体験を綴ってきました。</p>



<p>　書き続けていると、そのうち、読者さんからコメントをいただくようになり、「少しはお役に立てたんだな。うれしいな。」と思うようになりました。この頃から「いつか、本を出版してみたい……」という夢を抱くようになりました。</p>

<p>　けれども、わたしは地方に住んでいる無名の田舎者。特別文章が上手いわけでもありませんし、出版社さんや編集者さんとつながりがあるわけでもありません。「どのようにしたら本を出版できるのだろう……」その方法は全くわかりませんでした。当時のわたしにできることといったら、「本を出版したい」という思いや、「もし、出版できたとしたら○○になるだろうな～」などのイメージを頼りにしながら、メールマガジンを書き続けることぐらいしかありませんでした（参考：<a href="http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1001/09/news001.html">ビジネスマンの不死身力：新年に描いた夢のかなえ方</a>（ITmediaエンタープライズ））。</p>

<p>　下手は下手なりに、書き続けていると少しはマシになってくるんでしょうね。メールマガジン配信スタンドのビジネス向け特集で、連載のお話をいただいたりするようになりました。</p>

<p>　ちなみに、普段文章を書くときには、「専門的な知識や経験を、難しい専門用語を使わずに、日常の会話をベースにして平易な言葉で書
くこと」「たとえ話や物語などを使って、分かりづらいことを直感的に分かるようにすること」「煽ったり、威嚇したりはせず、読者さんに語りかけるように書
くこと」などを意識しています。出版社さんからお話をいただいたのも、この辺りが理由のようです。</p>

<p>　そんなことを続けていた2009年5月、出版社さんから出版のお誘いのメールをいただくことができました。うれしかったですね。本当にうれしかったです。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">■今回の経験から学んだこと</span></strong></p>



<p>　今回の機会をいただいてみて、改めて思ったことは<strong>「やり続けることの大切さ」</strong>です。何のとりえもないわたしでも、こんな機会に恵まれたのは、きっ
と「書き続けていたから」だと思います。書き続けるのは、最初は大変ですよね。でも、書き続けているうちに楽しくなってきました。楽しさの１つは、普段から「ネタになることはないか」と探し続けることで、日常の中に気づきが増えることです。書くことの楽しさは他にもたくさんありますが、それはまた別の機会に。</p>

<p>　もう１つ。学んだことは、<strong>「どこに住んでいる、何をしていているに関係なく、チャンスをつかむ環境が整っている」</strong>ということ。出版のお話を頂いてから約１年。実は、現在に至る今まで、編集者さんと一度もお会いしたことがありません。対面の打ち合わせも、電話もゼロ。メールのやりとりだけで、なんと出版までできてしまいました。わたしは地方に住んでいますので、この恩恵を特に感じました。 



</p>

<p>　このエンジニアライフでは、コラムニストと読者のみなさんが、それぞれの体験を本音で語り合う場がありますよね。コラムはいずれも実体験から生まれた意見ですばらしく、きっと多くの方にとって貴重な情報になっているはず。近い将来、出版に限らず、コラムニストのみなさんの中から、新たなチャンスにめぐり合える方が出てくるのではないかと信じています。</p>

<p>　大変なこともつらいこともたくさんありますが、今、できることから少しずつ行動していくことで、いろんな広がりや結果が見えてくると思います。みなさん、がんばっていきましょう！ </p>

<p><span style="font-size: 1.4em;"><strong>■追伸：</strong></span></p>

<p>　本の内容や、著者としての思い、出版に至った経緯は「特設サイト」にてさらに詳しくお話ししました。もし、よろしければ、<a href="http://book.takewave.com/">こちらの特設サイト</a>もご覧ください。</p>

<p></p>]]>
        
    </content>
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<entry>
    <title>小説「わたしのみらい」―不安と期待のあいだで</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2010/02/post-dcb3.html" />
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    <published>2010-02-19T08:15:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:35Z</updated>

    <summary>　あるエンジニアの歩み方を小説として連載しています。初回の物語はこちら、前回の物...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="キャリア" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/">
        <![CDATA[<p><span style="font-size: 0.8em;">　あるエンジニアの歩み方を小説として連載しています。初回の物語は<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/12/post-2011.html">こちら</a>、前回の物語は<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2010/02/post-066c.html">こちら</a>です。<br /></span></p><center>◇</center><p>　いつもなら子供と一緒に入浴するのだが、今日は1人で入ることにした。</p>

<p>　ぬるめのお湯に肩までゆっくりとつかる。天井からぶら下がる明かりをボンヤリと眺めていると、起業への期待を抱く自分と、不安を抱く自分が、言葉を交わし始めた。</p>

<p>　（独立？そんなことできるのか？）</p>

<p>　（できるさ。ここは一旗あげてみようと思っているんだ）</p>

<p>　（でも、奥さんに反対されたらどうする？）</p>

<p>　（恵子なら、きっと分かってくれるよ）</p>

<p>　（お父さんとお母さんは、絶対に反対すると思うよ）</p>

<p>　（う～ん、それはそうかもしれないな）</p>

<p>　（うまくいくはずなんかないよ。こんな不景気の時に）</p>

<p>　（ピンチはチャンスと言うじゃないか）</p>

<p>　（あんな、神谷さんの言うことに惑わされちゃダメだよ）</p>

<p>　（でも、「出会いは必然」っていうじゃないか）</p>

<p>　（プログラムを作るって言ったって、どうやって仕事を探すの？）</p>

<p>　（それは……まだ考えていないな）</p>

<p>　（お前は今まで、会社の看板があるから仕事ができていたんだよ。独立なんて絶対に無理だよ）</p>

<p>　（ボクのスキルがあれば、いけると思う）</p>

<p>　（仕事を辞めてからの生活費は大丈夫？）</p>

<p>　（う～ん、それは……そうだね。プラス思考でなんとかなるさ）</p>

<p>　（家族がいるのに、今からそんな冒険をして大丈夫なの？）</p>

<p>　（不安な世の中だからこそ、自分で稼ぐ力を身につけておきたいんだ）</p>

<p>　（みんなそうやって楽観的に独立して、去っていくんだよ。現実を見ろよ、現実を……）</p>

<p>　2人の会話は続く。頭のてっぺんで考えると、不安はまるで次々と押し寄せる波のように浮かんでくる。</p>

<p>　（こんな不景気なときに、本当に独立などできるのだろうか？・・・）</p>

<p>　頭は独立を否定する。だが、体は、もう答えを知っているようだった。</p>

<p>　浴槽から出て、シャワーを勢いよくひねる。</p>

<p>　（このまま、考えていても仕方がない。え～い、やってみるか！）</p>

<p>　シャワーの温度を熱くする。冷たく、不安な気持ちを熱いお湯で洗い流した。</p>

<p>　頭をバスタオルで拭きながらリビングに戻る。食事の後片付けをしている恵子の目を盗み、神谷の携帯にメールを送った。</p>

<p>　「近藤です。先日はありがとうございました。あれからいろいろと考えました。不安はたくさんありますが、今回をいい機会だと捉えて、起業する方向で動いてみようと思います。準備をするにあたり、何から始めたらいいでしょうか？ アドバイスをいただけたらうれしいです。」</p>

<p>　（本当に、これでいいのだろうか？）</p>

<p>　先ほどの決意が、もう、揺らぎ始めている。送信ボタンとキャンセルボタンを押すか、迷う。小さい画面には、「送信しました」という文字が映し出されていた。</p>

<p>　しばらくすると、携帯のメール受信音が鳴った。</p>

<p>　「おめでとう。近藤君の勇気ある決断を、心から祝福するよ。起業のアドバイスだね。メールより電話のほうがいろいろと伝わると思うから、明日の昼休みに電話くれるかな？」</p>

<p>　明日電話すると返信した。</p>

<p>　寝室に向かう。</p>

<p>　タケシは妻の恵子と保育園に通うヒロトと3人暮らし。毎晩、ヒロトを寝かしつけるために、3人一緒に布団に入る。恵子は、ヒロトに昔話を聞かせている。いつもなら、それに釣られてタケシもウトウト始まるのだが、今夜は、なかなか目が閉じようとしてくれない。</p>

<p>　寝付けぬままボンヤリと布団に入っていると、タケシの意思とは関係なく、向こう側から不安が襲ってくる。なるべく頭の中を空っぽにして、考えないようにしようと思えば思うほど、不安は大きくなった。それを振り払うように、背中を丸めて頭の上から布団をかぶり、悪魔のささやきが聞こえぬよう、指を耳に突っ込んだ。</p>

<p>　しばらくして布団から顔を出すと、恵子の昔話は、2人の寝息に変わっていた。</p>

<p>　（この2人を、路頭に迷わすわけには絶対にいかない……）</p>

<p>　布団になど、入っていられなかった。２人を起こさぬように体をそっと起こすと、タケシは寝室を後にした。とりあえず、何かを始めなければ不安で仕方がない。リビングにある通勤カバンの中からペンと手帳を取り出し、起業に必要なことを書き出してみることにした。</p>

<p>　（一体、何から手をつけたらいいのだろう？ 当面の生活費の確保と、仕事の確保と、それから……）</p>

<p>　当たり前のことしか浮かんでこない。</p>

<p>　数年前の起業ブームのときに、あこがれで買ったビジネス書があったことを思い出した。本棚からそれを取り出し。適当にページをめくる。「ビジョン」「ミッション」「事業計画」「ビジネスモデル」といった、どこかで聞いたことがある言葉が、ところ狭しと並んでいる。</p>

<p>　「ビジョン」「こころざし」「社会的意義」……今までだって何度も聞いたことがあるし、それはとても大切なことだと、頭ではわかっている。「お客様のために」「社会が良くなるように」――格好いい言葉を並べることはできるが、今の、不安だらけのタケシにとって、「ビジョン」のような前向きな気持ちは浮かんでこない。それらは絵に描いた餅のようで、全然リアリティがなく、気持ちに響くものが何もない。</p>

<p>　（オレにとってのビジョンってなんだろう？ビジョンを持てないオレって、ダメなヤツなんだろうか？ ビジネスモデル？ 儲ける仕組み？ ……全然わからないや。こんなことで、本当に大丈夫なのかな？ オレ……。）</p>

<p>　時間をかけても、手帳は白紙のままだった。</p>

<p>　（とりあえず、簿記でも勉強して、お金の流れでも知っておいたほうがいいかな？）</p>

<p>　ノートパソコンの電源を入れ、オンライン書店で、レビューの評価が高い簿記の本を注文した。</p>

<p>◇</p>

<p>　会社の昼休みに、神谷に電話をした。</p>

<p>　「近藤です」</p>

<p>　「あぁ、近藤君？起業、よく決心したね。応援するよ。今の心境は？」</p>

<p>　「昨日、『よしっ』と決めたときは意気揚々でしたが、一晩たったら、すごく不安になってきました」</p>

<p>　「そうだろうね。僕たちは、今まで経験がないところに足を踏み入れようとするときに不安になる。例えば、今まで入ったことのレストランに入るときだって、『この店、おいしいのかな？』と不安になり、迷うぐらいだ。</p>

<p>　これから大きな一歩を踏み出そうとしているんだから不安に思うのは当然のこと。みんな、最初は不安なんだ。でも、その不安は、近藤君を危険から守るための安全装置だと考えて欲しい。多くの人は、この安全装置が働くと、そこでとどまってしまう。だから、決断しただけでもすごい勇気なんだ。その勇気がある自分を褒めてあげて欲しい。」</p>

<p>　神谷の言葉には、いつも勇気付けられる。</p>

<p>　「さて、早速だけど、起業するためにはやるべきことがいくつかある。今、メモできるかな？」</p>

<p>　携帯電話を左側の肩に挟み、右手にペンを持つと、タケシは神谷の声に耳を傾けた。</p>

<p>　「さて、起業するうえで、まず最初にやるべきことはなんだと思う？」</p>

<p>　「そうですね、ビジョンやミッション、事業計画やビジネスモデルを決めることですかね？」</p>

<p>　昨日、ビジネス書で読んだ言葉をそれっぽく並べてみる。</p>

<p>　「そうだね。それも大切なことだね。でも、今の近藤君にビジョンが浮かんでくる？ 多分、不安が一杯でそれどころじゃないんじゃないかな？ もちろん、ビジョンを持つことは大切なことだけど、それほど慌てなくても、仕事におけるビジョンは、時期が来たらちゃんと浮かんでくるから大丈夫。</p>

<p>　また、事業計画書やビジネスモデルも確かに大切だけど、近藤君の場合は、仕事を1人で始めるんだよね？ 1人なら小回りも利くし、事業計画書を銀行に出して融資を受けるわけではないから、近藤君がどうなりたいのかをはっきりさせて、「今、ここ」で、できることは何かを考え、実際にいろいろと試しながら考えることもできる。</p>

<p>　それを踏まえた上で、今、考えておきたいことは2つある、「生活の確保の確認」と「ご家族の同意」だ。</p>

<p>　まず、生活の確保についてだ。毎日を安心して暮らせないと、不安で仕事どころではなくなってしまう。生活といえば、お金が必要だよね。1年間ぐらい働かなくても生活できるぐらいの余裕があると安心だ。家族3人なら、300万円ぐらいあればどうにかなるだろう。余計な出費を抑えれば、それでも十分豊かに生活できる。近藤君の貯金をかき集めて、どのぐらいあるか調べて欲しい。もし、足りなければ、親御さんなど、身近な人に借りるのもいいだろう。</p>

<p>　僕の意見では、この時期 ……つまり、軌道に乗る前のスタート時期は、できるだけ出費を抑えたほうがいい。実家に住むことができるのなら、家賃を払う必要もなくなるからそれもいいね。親御さんも、一緒に住むことができて喜ぶかもしれないしね。幸い、近藤君は、技術力とアイデアで仕事を生み出すんだから、仕事場所も比較的自由だし、レストランを経営するような、一か八かで大きな借金をしなくても大丈夫。」</p>

<p>　タケシは、「300万円確保」と手帳に書き込んだ。</p>

<p>　「次に、ご家族の同意だけど、いきなり『プログラマで飯を食っていく』と宣言しても、『はい、そうですか』と言う家族はまずいない。奥さんなら『どうして今じゃなきゃいけないの？』と生活が不安になるだろうし、親御さんなら、腹を痛めて産んだ子供に、安定した生活を送ってもらいたいと願うだろう。ひょっとしたら、『こんな不景気な時代に、なんてバカなことを……』と喧嘩になってしまうかもしれない。</p>

<p>　こんなときに、事業計画書やビジネスモデルを綿密に作ってご家族に説明しても、意味がまったく通じずに、逆に、大きな壁を作ることになるだろう。</p>

<p>　家族にとって最大の不安は、お金や生活の心配だ。「今、独立なんかして本当に将来大丈夫なのか？」という不安を拭ってあげる必要がある。その不安を乗り越えて、ご家族に応援してもらうには、これから話す流れでご家族に説明すればうまく行くだろう」</p>

<p>　タケシは、次の言葉に耳を傾けた。</p>

<p></p><center>◇</center>

<p><span style="font-size: 0.8em;">　これは物語です。話の展開上、特定の個人、企業、商品名等を連想させる表現が場合によってはあるかもしれません。いずれの場合においても、それらを批判、非難、中傷するものではございません。また、こうすれば絶対にうまく行くという保証をするものでもありません。主人公が成長する過程で起こりうる思考や体験を再現するものとして、ご理解いただければ幸いです。</span></p>]]>
        
    </content>
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    <title>小説「わたしのみらい」―奇跡のイメージ</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2010/02/post-066c.html" />
    <id>tag:el.jibun.atmarkit.co.jp,2010:/takewave//132.4868</id>

    <published>2010-02-03T10:40:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:35Z</updated>

    <summary>　あるエンジニアの歩み方を小説として連載しています。初回の物語はこちら、前回の物...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="キャリア" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/">
        <![CDATA[<p><span style="font-size: 0.8em;">　あるエンジニアの歩み方を小説として連載しています。初回の物語は<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/12/post-2011.html">こちら</a>、前回の物語は<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2010/01/post-a589.html">こちら</a>です。</span></p><center>◇</center>

<p>　「じゃあ、変な質問をするようだけど、ちょっと想像してみて欲しいんだ。もし、明日の朝起きたら、今の問題がすべて解決していて、何でも思いどおりになっているとしよう。どうなっていたらうれしいと思う？」</p>

<p>　「何でも思いどおりになっているとしたらですか？ そうですね。まず、転籍がなくなっていたらうれしいですね」</p>

<p>　「そりゃあ、転籍がなくなっていたらうれしいよね。でも、転籍の話はもう起きてしまったことだし、過去の出来事は変えようがない。過去は変えられないけど、未来なら変えられるよ。発想を未来に傾けてごらん。もし、今の問題がすべて解決して、何でも理想どおりになっているとしたら、どうなっているとうれしいだろう？」</p>

<p>　「そうですね……どういう形で働いているかはともかく、今までは自分の意思に関係なく、上司に言われてやらされる仕事が多かったので、できることなら自分の仕事は自分で決めたいんです。好きな仕事だけを選んでやりたい。そうすれば、もっと集中して、夢中になって仕事ができるんじゃないかと思います。後は、お客さんから喜んでもらいたいです。『近藤さんにプログラムを作ってもらってよかった』って言って欲しいなと思います」</p>

<p>　「それを現実にするためには、どんな手段が考えられそう？ 最初の一歩でもかまわないよ」</p>

<p>　「手段ですか？……今は、よく分かりません」</p>

<p>　「本当は分かっているんじゃない？ 今、できるかできないかを考えているでしょう？ 朝起きたら、何でも理想どおりになっているんだよ。たとえ話でいいんだよ。『例えば……』に続く言葉を考えてごらん」</p>

<p>　「例えば――ボクのような考え方でもいいと言ってくれている企業を探す。他には――そうですね――、家族もいますし、現実的ではありませんが――独立する。あと何があるかな？ 神谷さんの会社に入れてもらう」</p>

<p>　「僕の会社に？ ははは、まあいいだろう。もし、その中でもっともワクワクすることを選ぶとしたらどれにする？」</p>

<p>　タケシは迷った。</p>

<p>　（今から転職先を探しても、またこの1カ月間の繰り返しかもしれない。独立するって言っても、何をどうしたらいいのかわからない。神谷さんの会社に入れてくれたらラッキーだな）</p>

<p>　「また、できるか、できないかを考えているでしょう？ あ、僕の会社には今、人は足りているからね、念のため」</p>

<p>　すべてを見透かされているようだった。</p>

<p>　できるか、できないかを考えなくていいんだったら、独立することにしようか。でも、どうしても現実を考えてしまう。</p>

<p>　「さて、どうしたい？」</p>

<p>　「できるか、できないかは関係ないんですよね。じゃあ、独立することにします」</p>

<p>　「オーケー。じゃあ、独立して、プログラムを作ってワクワクしている自分を想像してごらん。どうやってそうなったかは考えなくていい。独立してうまくいっているところを想像すればいいよ」</p>

<p>　「想像っていうのが、いまいちよくわからないんですが……」</p>

<p>　「想像っていうのは、頭の中でイメージすることさ。じゃあ、少し練習してみよう。例えば、今日の朝ごはんは何を食べたの？ それを思い出してごらん。目の前に、食卓の映像なんかが浮かんでこない？」</p>

<p>　そういわれると、朝に立ち寄ったファストフードのセットメニューが目の前に思い浮かんだ。</p>

<p>　「そう、その感じ。それがイメージ。そのときの匂いを思い出してごらん。おいしそうなにおいがするでしょう？」</p>

<p>　おいしそうはハンバーガーのにおいがしてきた。</p>

<p>　「何か聞こえているものはある？」</p>

<p>　店員が「いらっしゃいませ～」とレジの方で接客している声が聞こえる。</p>

<p>　「想像っていうのは、そういうことさ。じゃあ、独立して、プログラムを作ってワクワクしている自分を想像してごらん。どんな場所で、どんな仕事をしているのか？ お客さんは誰なのか？ その仕事をしているとどんな気分になるのかを想像してみるんだ。そうだな、独立して仕事がうまく行っている人を今までテレビで観たことはないかい？」</p>

<p>　以前、独立して仕事が軌道に乗っている若手社長がテレビで紹介されていたことを思い出した。その社長と、自分を置き換えてみることにした。</p>

<p>　「今、何している？」</p>

<p>　「モニタの前で、プログラムを作っています」</p>

<p>　「今そこは、何年後ぐらいなの」</p>

<p>　「う～ん、そうですね～。3年後ぐらいかな？」</p>

<p>　「どんなプログラムを作っているの？」</p>

<p>　「そこまではよく分かりませんが、顧客から頼まれたプログラムを作っているみたいです。Webのシステムかな？」</p>

<p>　「Webのシステムを作っているんだね？ 今、どんな気分で作っているの？」</p>

<p>　「そうですね。なんだか心から楽しんでいるというか、胸の奥のほうから満たされているような感じがします。自分で仕切っている……みたいな」</p>

<p>　「顧客からはどんな評価をされているの？」</p>

<p>　「そうですね。喜んでいただいているようです。細かいところまでよく気がついてくれるって」</p>

<p>　「そう、それはよかったね」</p>

<p>　深呼吸した。とてもいい気分だった。</p>

<p>　「今、イメージの中で、近藤君は独立をして、軌道に乗り始めていると思う。自信に溢れているかもしれないね。今、そこにいる近藤君から、3年前に悩んでいた近藤君にアドバイスすることができるとしたら、どんなアドバイスをしてあげたい？ 何から始めたらそこにたどり着けるのか、教えてあげてくれないかな？」</p>

<p>　（独立して理想の仕事をしているこの状況から、悩んでいる自分にアドバイスをするとしたら、どんなアドバイスをするだろう？ 勇気をもって、一歩踏み出して欲しいとアドバイスしたいな）</p>

<p>　「勇気を持って、一歩踏み出せって言ってあげたいです。それと、今できることから、何か始めてごらんって言ってあげたいです」</p>

<p>　「わかった。本当にありがとう。では、イメージするのはここで終わりにしよう。お疲れさま」</p>

<p>　小学生の頃、タケシは宇宙飛行士になりたかった。ブラウン管のテレビに映し出される青い地球の映像を見て「あの、広い宇宙から青い地球を眺めたら、どんな気分なんだろう？……」と、目を閉じて、まるで本当に宇宙飛行士のように宇宙空間を浮遊していることをイメージするだけでワクワクしたことを思い出していた。とにかく、自由だった。</p>

<p>　久しぶりの感覚は、何だか懐かしく、何だか新しかった。この自由な空間をいつから忘れてしまったのだろう？ 今なら、「宇宙飛行士になれるのは日本の中でもわずか数名だ」などと、すぐに現実を考えてしまう。サラリーマンになってから今まで、いつも現実しか考えてこなかった。ワクワクすることなど忘れて、「しなければならない」という言葉が口癖になっていた。小学生の頃のボクが36歳のボクを見たら、どう思うのだろう？</p><center>◇</center><p>　「ここまで話してみて、どう？」</p>

<p>　穏やかな神谷の顔つきが、なんだか変わったような気がした。</p>

<p>　「そうですね今まで、悪いことが続いていたので、最悪の状況ばかり考えていて、自分がうまくいっている未来なんて想像したことがなかったので、なんだか新鮮でした。でも、現実を考えれば、独立がそう簡単に実現するなんて思えませんし、確かにイメージすることでテンションは上がりますが、正直なことを言えば……単に空想していても、あまり意味がないことのようにも思います。第一、独立するにしても何から始めたらいいのかわからないので、とても不安です」</p>

<p>　「それはそうだろうね。僕もここまでくるまでにはそういう時期があったから、その気持ちはよく分かるよ」</p>

<p>　今は経営者になっている神谷も同じような時期を過ごしていたと聞いて、少し安心した。</p>

<p>　「そう言えば、この間のコーヒーショップの別れ際に、ボクが転職した後のことを聞きたがっていたね。今日は、今まで何をしてきたかを話してあげるよ。</p>

<p>　スタットシステムズを辞めて、僕は小さなソフト開発会社に入ったんだ。その会社の社長と面談したとき、技術力を生かしてくれと言われてね。これからもプログラムが作れると思うとうれしかった。</p>

<p>　それから、ある大きな企業の情報システム部に常駐するようになったんだけど、これがもう最悪でね。思うようなプログラムも作れなかったし、毎日が顧客からのプレッシャーやストレスで本当に大変だった。心身ともに疲れてしまってね。プログラムを作りたいという意欲すらなくなってしまったんだ。</p>

<p>　そこで、心と体が壊れそうになるぐらいつらい思いをするのなら、『もう会社に頼るのはやめよう』『何かに依存して生きるのはやめよう』と思って独立したんだ。もちろん、今の近藤君のように、自信なんてまるでなかった。どちらかといえば、必要に駆られて……という感じのほうが近いかな。</p>

<p>　僕が独立したころは、ちょうどブログが流行りだす少し前でね。インターネットでホームページを作る会社が増えてきていたけれど、気軽に更新できないような時期だったんだ。そこで、ホームページを気軽に更新できるシステムを作ったんだ。</p>

<p>　まだ、メールマガジンなどもそれほど発行されていなかったから、どのようにホームページを作ったらいいか、どんな情報を発信したら、ホームページを通じて顧客と出会うことができるのかを、自分で作ったホームページ更新システムで試しながら、情報発信していったんだ。今ではさすがに少なくなったけれど、当時はWebに商品を載せれば儲かると思ってホームページを立ち上げては見たもの、全然アクセスがなくて、困っていた中小企業の人が多かったからね。その人たちに僕が発信した情報が受け入れられ、仕事が増えていったってわけ。それから、情報発信のコンサルティングやホームページの更新システムで事業が拡大して、今に至っているんだ。</p>

<p>　もちろん、最初からすべてがうまくいったわけではないけどね。でも、今となってみれば、すべていい体験になったと思う。</p>

<p>　今では、あのとき、顧客からプレッシャーをかけられて毎日がストレスだらけだったことにも感謝しているんだ。そんなことがなければ独立しようなんて思わなかっただろうし、今のように自分の意思で仕事をするという環境も手に入っていなかったと思うからね。</p>

<p>　『ピンチはチャンス』なんて、最近、なんだか交通安全の標語みたいに軽い言葉になっているけど、これは、ウソじゃないと思う。ピンチが自分に降りかかってきたとき、普通なら「ついてないな～」ぐらいで、結局何もしないで終わっちゃう。</p>

<p>　でも、これは僕が今まで体験してきた中で思うことなんだけど、ピンチは新たな何かを始めるための「変化のお知らせ」のようなものだと考えるようになった。ピンチを他人のせいや社会のせいにしないで、そこに向き合ってみる。それを超えたときに、仕事や、考え方の大きな変化が起こることが本当に多かった。だから、最近ではピンチがあまり怖くなくなったんだ。もちろん、ピンチはつらいけどね。でも、それを乗り越えたときに見る景色は、まるで、登山をしているときに、山を登りきる瞬間に急に視界が開けるような、そんなすがすがしさすら感じるよ。</p>

<p>　近藤君は今、色々と悩んでいるよね。そして、これまで転職活動をしてきて、誰かや何かに合わせたままでは、自分がやりたい仕事ができないということはよく分かったと思う。</p>

<p>　そこで、今、近藤君の身の回りで起きていることは、なんらかの「お知らせ」と考えてみてはどうだろう？</p>

<p>　さっき未来をイメージしたときに、できる／できないはさておき、独立することを選んだよね？そこで、起業も選択肢の1つとして考えてみてはどうだろう？ そうは言っても、もちろん、不安だと思うけどね。その気持ちはよくわかる。僕もそうだったから。</p>

<p>　ピーター・ドラッカーという人は、こんな言葉を残している。</p>

<p>　<strong>「自らの未来をつくることにはリスクが伴う。しかしながら、自ら未来をつくろうとしないほうが、リスクは大きい」</strong>（<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478372632/takewavecom-22/ref=nosim/">「明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命」　P.F. ドラッカー　ダイヤモンド社</a>）</p>

<p>　自分のやりたい仕事をしていくためには、自分の道は自分で切り開く必要がある。今成功しているように見える人だって、誰もが最初からうまくいっていたわけではないということを考えてみて欲しい。現実から目をそらさず、他人のせいにしないで、目の前のできることから行動してきたからこそ、つかんだんだと思う。</p>

<p>　正直に言えば、僕は、誰にでも起業を勧めるわけじゃない。安定に生活することだって、家族を持っていれば当然の欲求だし、人はそれぞれいろんな生き方があるから、それはそれでいいと思う。だけど、今の近藤君のように大きな挫折を味わった時、本当に悩んで、それでもどうにか変えたいという人にとって、起業という選択肢は決して悪いものじゃないし、今はまだわからないかもしれないけれど、近い将来、自分の人生を自分で舵取りしていくのはとても楽しいということに気づく日が来ると思う。</p>

<p>　近藤君が、一歩踏み出してみるのなら、僕はキミをサポートしてあげたいと思う。だけど、急に独立なんて言ってもすぐには決意できないだろう。近藤君は結婚しているのかい？」</p>

<p>　「はい、保育園の子供も一人います。」</p>

<p>　「そうか、ちょうどかわいい時期だよね。それなら、なおさら不安だろう。奥さんの同意も必要だ。きっと、親御さんへの報告もいるよね。それはともかく、まず、近藤君の意思が重要だ」</p>

<p>　「分かりました。今すぐにっていうのも無理なので、しばらく時間をいただけませんか？」</p>

<p>　「もちろんさ。結論を先延ばしにするのは、悩みをずっとひきずることになるからあまりいいことではない。いつ、結論を出す？」</p>

<p>　「そうですね……1週間考えてみたいと思います。」</p>

<p>　「わかったよ。1週間十分に考えてごらん。そうだな、頭で考えようとすると損得計算を始めてしまうし、不安なこともたくさん出てくるだろう。重大な決断こそ、できるかできないかではなく、自分の本心に問いかけてみて欲しい。自分を信じ、自分の直感を信じて欲しい」</p>

<p>　「分かりました」</p>

<p>　「せっかく居酒屋に来たのに、全然ビールを飲んでいなかったね。冷えたビールで乾杯しなおそう。よし、じゃあ、この後は難しいことは忘れて、楽しく飲もうじゃないか！」</p>

<p>　タケシは、少しだけ明るい未来があるような気がしていた。</p><center>◇</center>

<p><span style="font-size: 0.8em;">　これは物語です。話の展開上、特定の個人、企業、商品名等を連想させる表現が場合によってはあるかもしれません。
いずれの場合においても、それらを批判、非難、中傷するものではございません。主人公が成長する過程で起こりうる思考や体験を再現するものとして、ご理解
いただければ幸いです。</span></p>]]>
        
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    <title>小説「わたしのみらい」―転籍の意味</title>
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    <published>2010-01-26T06:48:37Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:35Z</updated>

    <summary>　あるエンジニアの歩み方を小説として連載しています。初回の物語はこちら、前回の物...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="キャリア" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/">
        <![CDATA[<p><span style="font-size: 0.8em;">　あるエンジニアの歩み方を小説として連載しています。初回の物語は<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/12/post-2011.html">こちら</a>、前回の物語は<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2010/01/36-f666.html">こちら</a>です。<br /><br /></span>◇</p>

<p>　「もしもし、神谷さんですか？ あの～近藤です。この間、コーヒーショップで久しぶりにお会いした近藤タケシです」</p>

<p>　神谷と偶然に再会してから1カ月。タケシは神谷に電話した。</p>

<p>　「おー、近藤君か。どうした？ 何かあった？」</p>

<p>　「ええ。実はあの後、転職しようと思って何社か面談を受けたんですけど、どうもうまくいかなくて……」</p>

<p>　「あ～、この間コーヒーショップで話していた転職の話ね。うまくいかないっていうのは、具体的にはどんな風にうまくいかないの？」</p>

<p>　「えっとですね～、先日もお話したと思うんですけど、ボクはプログラマとしてメシを食っていきたいと思っているんです。そこで数社と面接を受けたんですが、そこでいわれるのは決まって『リーダーになって欲しい』ということなんです」</p>

<p>　「なるほど。本当はプログラマでメシを食いたいのに、リーダーになって欲しいといわれて、今後どのようにしたらいいのか悩んでいるんだね？」</p>

<p>　「そうなんです。そこで、この間お会いしたときの『何か悩みがあったら連絡してもいい』という言葉を思い出して、思い切って電話してみました。突然の電話ですみません」</p>

<p>　「そうだったんだね。事情はよくわかったよ。でも、よく電話をしてくれたね。大切な悩みを相談してくれて本当にうれしいよ。悩むっていうのはさ、本当はこうでありたいって思いがあるからこそ悩むんだよ。だから大いに悩めばいいさ。大丈夫、きっとうまくいくよ」</p>

<p>　“大丈夫”という言葉を聞いただけで、タケシはなんだか癒された気がした。</p>

<p>　「それで、どうしようか。近藤君はどうしたい？」</p>

<p>　「そうですね。とりあえず、一度お会いして話を聞いて欲しいなと思っています」</p>

<p>　「分かった。じゃあ……」</p>

<p>　2日後の夜に会うことを約束して、タケシは電話を切った。</p>

<p></p><center>◇</center>

<p>　2日後の夜7時、タケシは神谷が指定した居酒屋に向かった。「軽くお酒を飲みながら考えた方がリラックスして本音が話せるだろう」という神谷の心遣いが、タケシにはうれしかった。</p>

<p>　電車から降りると、天気予報に反して局地的な雷雨に見舞われた。駅を出ると道路を挟んだ向かい側に、待ち合わせた店の看板が目に入る。タケシはかばんを頭の上に抱えて、横断歩道をダッシュした。幸い、あまり濡れずに済んだ。</p>

<p>　肩についた雨を右手で払いながら店に入ると、威勢のいい店員に出迎えられた。神谷の名前を告げると、細い店内の奥にある個室へ案内された。神谷はすでに到着していた。</p>

<p>　「お疲れさん」</p>

<p>　神谷はいうと、タケシを案内してくれた店員に、生ビールを2つ注文した。</p>

<p>　「やぁ、約1カ月ぶりだね。今までずいぶん悩んできたようだね。顔を見ればわかるよ」</p>

<p>　気持ちは顔にも表れているのだろうか？</p>

<p>　生ビールが運ばれてきた。</p>

<p>　「今までお疲れさま。そして、これからの前途を祝して」</p>

<p>　2人はグラスを合わせた。軽く口にする神谷とは対照的に、タケシは半分ほど一気に飲み干す。さっき、ダッシュしたからだろうか？ いや、今日の展開が読めずに、口が渇いていたからだ。</p>

<p>　「さてと……面談にいっていろいろあったようだけど。そのあたりから話を聞いていこうか。この１ヵ月を振り返ってみて、どうだった？」</p>

<p>　「そうですね、意気消沈というところですね」</p>

<p>　「そうか、意気消沈か」</p>

<p>　「う～ん、なんというんでしょうね。先週、電話でお話した通りなんですけど、この1カ月間にいくつかの会社の面談を受けてみました。『ずっとプログラマでい続けたい』というボクの思いとは対照的に、ボクの年齢で求められるのは『人をまとめる』ことばかりで。思い通りにいかない苛立ちや、自分自身を否定されたような悲しさや、早く就職先を見つけなきゃという焦りなんかがあって、やるせないというか……正直ちょっと疲れましたね。なんかこう、うまく言葉にできないんですけど……」</p>

<p>　「大丈夫、ちゃんと伝わっているよ。そうだよね。やるせなくなっちゃうよね」</p>

<p>　タケシは、誰にも話せない胸のうちを聞いてもらっているだけで、この1カ月、胸の辺りでモヤモヤくすぶっていた何かが、少しずつ晴れていくような気がした。</p>

<p>　「ところで……この１カ月、いろいろと悩んだと思うんだけど、そのおかげで気づいたことや分かったことってある？」</p>

<p>　「そうですね……。ボクたちの年代で求められているものが改めてよく分かった気がします。世間一般では人をまとめる立場にならなきゃいけないんだなって。もっとも、それは当たり前というか、自然の流れとしてよく分かっていたんです。これまでいろんなプロジェクトで仕事をしてきて、リーダーがいなければ仕事は回らないのはよく知っていますからね」</p>

<p>　「そうだね。リーダーの存在は重要だよね。確かに世間一般はそうかもしれない。でも、近藤君はずっとプログラマの仕事をしていきたいんでしょ？」</p>

<p>　「はい」</p>

<p>　「少し見方を変えて考えてみよう、今、近藤君は『これからプログラマで仕事を続けるのは難しい』という否定的な面ばかりに目を向けているように思う。だけど、同じ出来事にも、否定的な面だけではなく、肯定的な側面もあると思うんだ。例えばね、今日、店に入るとき、どしゃぶりだったよね？ 雨が降ると、一般的には気分がどんよりする。では、雨はいつも気分を沈ませる悪いヤツなんだろうか？ うちの実家は四国で農業をやっているんだけど、今年の夏は雨が降らなくて大変だったらしい。つまり、雨には大地を潤し、作物を育てるという側面も持っているわけだ。雨が降っていると、なんでこんなこんなときに雨降っちゃったんだよ～って思う。けれども、雨を天気に変えることはできないけれど、雨の肯定的な側面に気づくと『そうか、雨も必要なんだな』ってことになる。そうだろ？」</p>

<p>　「そうですね。つまり、この1カ月の出来事は悲惨だったけれど、見方を変えれば何か役に立つことがあるかもしれないって意味ですね？」</p>

<p>　「そういうこと。さすがセンスがいいね。では、少し視点を変えて考えてみよう。今後プログラマとして仕事をしていく上で、この1カ月で気づいたことや分かったことはある？ 『この1カ月悩んだおかげで……』とか『転籍なったおかげで……』みたいに、『おかげで』につながる文章を考えてみるといいと思うよ。あまり難しく考える必要はない。ゲーム感覚で気軽に考えるのがポイントだよ」</p>

<p>　今まで、否定的な考えしか思い浮かばなかったタケシにとって、このゲームはなんだか面白そうだった。</p>

<p>　「そうですね～。この1カ月のおかげで……、なんだろう？ 今まで自分と向き合うことなんてなかったけど、改めて自分が何をしたくて、何をしたくないのかを確認できた」</p>

<p>　「いいねえ、その感じ。他には？」</p>

<p>　「はじめて転職活動をしてみて、いまの自分の市場価値が分かった」</p>

<p>　「うん、それから？」</p>

<p>　「会社がずっと守ってくれるわけじゃないということが分かった。会社に依存しているだけではなく、自分の将来は常日頃から考えておく必要があることが分かった」</p>

<p>　「そうそう、その感じ」</p>

<p>　「はじめて独立を考えてみた……面倒くさいと思ったけど（笑）」</p>

<p>　「うん、正直でいいよ」</p>

<p>　「あ、そうだ、大事なことを忘れていました。転籍になったおかげで、こうして神谷さんに再会できた！」</p>

<p>　「あはは、うれしいことを言ってくれるじゃないか。そうか、この1カ月で、たくさんのことを学んできたってわけだ。普通、よほどのことがない限り自分の将来を考えるなんてことはまずない。だからこそ、この機会を大切にして欲しいと思うんだ」</p>

<p>　肯定的なことを考えていたら、今回の転籍にも、何かしらの意味があるように思えてきた。</p>

<p>　「じゃあ、改めて聞くけど、これからどうしたい？」</p>

<p>　「そうですね。やっぱりプログラマとして仕事をしていきたいと思います。でも、今のままではだめだとは分かっても、どうしたらいいのかが全然分かりません」</p>

<p></p><center>◇</center>

<p><span style="font-size: 0.8em;">　これは物語です。話の展開上、特定の個人、企業、商品名等を連想させる表現が場合によってはあるかもしれません。
いずれの場合においても、それらを批判、非難、中傷するものではございません。主人公が成長する過程で起こりうる思考や体験を再現するものとして、ご理解
いただければ幸いです。</span></p>]]>
        
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    <title>小説「わたしのみらい」―36歳、転職の現実</title>
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    <published>2010-01-14T09:45:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:35Z</updated>

    <summary>　あるエンジニアの歩み方を小説として連載しています。初回の物語はこちら、前回の物...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="キャリア" />
    
    
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        <![CDATA[<p><span style="font-size: 0.8em;">　あるエンジニアの歩み方を小説として連載しています。初回の物語は<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/12/post-2011.html">こちら</a>、前回の物語は<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2010/01/post-24c5.html">こちら</a>です。<br /></span><br />◇</p>

<p>　（独立か…）</p>

<p>　今までも考えたことがないわけではなかった。独立して自分がやりたい仕事を好きなようにできることに、一種の憧れのようなものを持っていた。システムを作る技術力やセンスには自信がある。以前パートナー会社の社員にこんなことをいわれたことがある。</p>

<p>　「近藤さんって、スタットシステムズのブレインですね。技術的に難しそうなシステムでもきっちりと作ってくれますし、不具合も少ない。だから、近藤さんに任せておけば安心できます。近藤さんの実力なら、独立しても大丈夫なんじゃないですか？ 応援しますよ。」</p>

<p>　独立したら、パートナー会社が仕事を回してくれるかもしれない。</p>

<p>　（独立するためには、プログラミングのスキル以外に何が必要なんだろう？ パートナー会社と取引するってことは、少なくてもお金に関する知識は必要だよな。請求書ってどうやって出せばいいんだろう？ 領収書ってどうやって事務処理するのかもわからない。今までは経理任せだったもんな）</p>

<p>　憧れがある一方で、独立するためには何が必要なのかを考えれば考えるほど面倒臭くなる。とりあえず転職先を探すことにした。</p>

<p>　上司の笠原に転籍の話を聞いてから1週間が経とうとしていた、会社は3日休んだが、いつまでも体調不良という理由で休むわけにもいかないし、今進行中のシステム開発を止めて仲間に迷惑をかけるわけにはいかない。</p>

<p>　タケシは仕事を続けながら転職活動をしようと考え、インターネットの転職サイトに登録した。この転職サイトでは、転職の条件や職務経歴を匿名で登録しておくと、企業側からオファーをくれるような仕組みになっている。登録して１週間後、「あなた様のスキルや経験を弊社で生かしませんか？」というようなオファーのメールが数社から届いた。その中の数社にメールで連絡を取り、面接の日程を決めた。</p>

<p>　「オファーのメールが来るってことは、オレも捨てたもんじゃないってことだよな」</p>

<p>　タケシは、届いたオファーメールに返信しながら、転籍を告げられ、失いかけた自信少しだけ取り戻せた気がした。</p>

<p>　ある日の午後、会社を半日休んで面接に挑んだ。スタットシステムズと同じ規模のシステム開発会社だ。転職が始めてのタケシにとって、面接で何を聞かれるのか多少の不安はあった。だが、リクルートスーツに身を包んだ新入社員じゃあるまいし、オブラートに包んだ奇麗ごとではなく、今思っている本音をぶつけていくことに決めていた。</p>

<p>　受付でアポイントの確認を取ると、応接室に通された。喉が渇いてしきりに唾を飲み込む。静まり返った応接室で革張りの椅子にすわり、深呼吸をする。胸の鼓動が早くなっているのがはっきりと分かった。</p>

<p>　（大丈夫。今までやってきたこと、これからやりたいことをそのまま話せばいい）</p>

<p>　しばらくすると、ドアをノックする音が聞こえた。50代後半と思われる大柄な男の後に続いて、40代前半と思われる、やや若そうな男が応接室に現れた。</p>

<p>　「お待たせしました。近藤さんですね」</p>

<p>　「はい、近藤タケシです」</p>

<p>　相手が名刺を差し出してきた。名刺を出そうと上着の内ポケットに手を入れかけたが、これから転職しようと言うのに、今の会社の名刺を出すのは不自然かと思い、慌てて手を下ろした。相手の名刺には、人事部長とシステム開発課長と書かれている。40台前半のこの人が、未来の上司になるのだろうか？</p>

<p>　椅子に腰掛けると、人事部長がこう切り出してきた。</p>

<p>　「この不況の時に、なぜ、弊社に転職しようと思ったのですか？」</p>

<p>　「実は……」</p>

<p>　会社からリストラされそう……と言いかけたが、印象が悪いかと思い、一度口から出そうになった言葉を飲み込み、こう続けた。</p>

<p>　　「わたしはプログラムが作ることが好きです。システムを作ることが好きです。これまでも、大手企業など、数多くのシステム開発に参画してきました。特に、インターネットの技術を中心にしたシステム開発には自信があります。わたしは今後も、システム開発の現場で技術力を生かしたいと思っています。ですが、現在の会社ではスキルを生かすことができず、御社への転職を希望しました」</p>

<p>　「なるほど、技術者として活躍したいんですね。よくわかります。弊社にもそういう社員がたくさんおりますので。逆に、弊社ではリーダー層が不在で困っているのです。ところで、近藤さんはプロジェクトリーダーの仕事についてはどうお考えですか？」</p>

<p>　36歳という年齢を考えるとこの質問は妥当だった。ここで変にウソをついてリーダーにされても困る。自分の気持ちを正直に話すことにした。</p>

<p>　「わたしもこれまでチームで仕事をする機会もありましたので、プロジェクトマネジメントの重要性はよく承知しています。ですが、わたしは開発の現場に身を置きたいと思っています。先ほども申し上げたように、わたしはプログラムを作ることが好きなんです」</p>

<p>　この後、システム開発課長から、これまでどんな仕事をしてきたか、どんなスキルを持っているかをヒアリングされた。</p>

<p>　「近藤さんのお気持ちはよくわかりました。それでは、面接の結果は1週間ほどで改めてご連絡されていただきます。本日はご足労いただきましてありがとうございました」</p>

<p>　今日の面接が終わった。</p>

<p>　面接の結果の連絡はまだ来なかったが、その後もいくつかの会社の面接を受けた。どの会社に行っても、「将来はリーダーになって欲しい」という会社がほとんどだった。36歳という年齢を考えれば、それは、当然のことだと頭ではよくわかっていた。</p>

<p>　だが、タケシにとっての転職条件は「とにかくプログラムを作り続けること」。それが叶うのなら、少しぐらいは給料が下がってもいい。単純にプログラムを作りたい。ただ、それだけだった。一方で、それは、それ以上のことはあまり考えていないことを意味していた。</p>

<p>　ある面接で、小規模のシステム開発会社の経営者と面接を受けた。今までの面接のように「プログラマとして現場で働きたい。プログラミングを極めてみたい」ということを告げた。その言葉を聞いた経営者は、タケシにこういった。</p>

<p>　「残念だけど、プログラマとしては採用できないな。正直なことを言えば、プログラマならもっと若い人がいい。近藤さんは、仕事への情熱は前向きだし、プログラムを作り続けたいという気持ちはよく分かる。20代ならそれでもいいのかもしれない。だけどね、いくら『極めたい』と言っても、それだと趣味の域を超えていないんだよね。趣味はお金をもらってやるもんじゃない。お金を払ってやるものだよ。そんなに極めたいのなら趣味でやればいいじゃない。近藤さんの場合、視点が自分にしか向いていないんだよね。お金をもらって働くプロだったら、自分自身のスキルを極めたいだけじゃなくって、仲間とかお客さんとか、他の視点も必要なんじゃないかな」</p>

<p>　ショックだった。顧客への視点が必要なことぐらい、言われなくても分かっていた。純粋な気持ちでプログラムを作りたい……ただそれだけなのに、エンジニアのど真ん中にあるものを否定されたタケシは、人格を全否定されたような気持ちだった。</p>

<p>　（こんなに現場で働きたいという気持ちがあるのに、オレは、やりたい仕事をすることも許されないのか……）</p>

<p>　これが、36歳、転職の現実だった。</p>

<p>◇</p>

<p><span style="font-size: 0.8em;">　これは物語です。話の展開上、特定の個人、企業、商品名等を連想させる表現が場合によってはあるかもしれません。
いずれの場合においても、それらを批判、非難、中傷するものではございません。主人公が成長する過程で起こりうる思考や体験を再現するものとして、ご理解
いただければ幸いです。</span></p>]]>
        
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    <title>小説「わたしのみらい」―偶然の出会い</title>
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    <published>2010-01-08T09:00:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:35Z</updated>

    <summary>　あるエンジニアの歩み方を小説として連載しています。前回の物語はこちらです。◇ ...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="キャリア" />
    
    
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        <![CDATA[<p><span style="font-size: 0.8em;">　あるエンジニアの歩み方を小説として連載しています。前回の物語は<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/12/post-2011.html">こちら</a>です。<br /></span><br />◇</p>

<p>　「あ～、やっぱり近藤君だ～」</p>

<p>　「神谷さん！」</p>

<p>　神谷茂は、以前、タケシと同じ会社「スタットシステムズ」で働いていたプログラマの先輩だ。技術力では一目置かれたプログラマだったが、神谷は35歳のときに突然会社を辞めた。</p>

<p>　送別会の最後の挨拶で、神谷はプロジェクトメンバーの前でこう言った。</p>

<p>　「いや～、この会社で仕事ができて、本当に楽しかったです。みなさんと一緒に働けたのは最高の経験になりました。本当は、これからも一緒に働きたかったんですけど、マネジメントの仕事が増えてきちゃって……ボクは、以前から、エンジニアとしてもっとプログラミングを極めたい、技術を追求したいと思っていたので、今回、残念ですが、転職という道を選択することにしました。みなさん、ホントすみません。わがままを許してください。」</p>

<p>　当時のタケシは、まだ会社に入って4年目。会社への不満は多少あるものの、仕事自体はそこそこ楽しく、会社を辞めてまでプログラミングを極めたいという神谷の気持ちはよく分からなかった。その一方で、自分の意思を貫いて会社を辞める神谷を、なんとなく格好いいと思っていた。</p>

<p>　久しぶりに見る神谷は、ラフではあったが、高襟で淡い水色のストライプが入ったシャツに、品のよさそうなジャケット、黒のスリムのジーンズをはいている。</p>

<p>　「近藤君、こんなところで何をしているの？ クライアントのところにでも行ってきた帰り？」</p>

<p>　タケシは、手にしていた転職情報誌を慌てて隠そうとしたが「時すでに遅し」だった。</p>

<p>　「転職？そうかぁ、近藤君もそういう年齢になったか。近藤君は今いくつ？ 31、2歳？」</p>

<p>　「ボクですか？ 36歳ですよ」</p>

<p>　「おぉ、もう36歳か。僕がスタットシステムズをやめたのもちょうどそのぐらいの歳だったかな。そうか、転職か。エンジニアって迷うんだよね。そのぐらいの年齢の時ってさ。『このままでいいのかな～』って、自分の方向性に悩むっていうかさ。で、転職先の目星はついているの？」</p>

<p>　（別に、転職したくてするわけじゃないんだけどな）</p>

<p>　心の中でつぶやく。</p>

<p>　「いや～、あの～、実はボク、会社を転籍になりそうなんですよ。転籍といえば聞こえはいいですけど、いわゆるリストラってやつみたいです。最近、不況で会社の業績があまりよくないらしくて……」</p>

<p>　「え？ そうなの？ 転職じゃなかったんだ。ごめんごめん」</p>

<p>　「いえ、全然大丈夫ですよ」</p>

<p>　全然大丈夫じゃなかった。</p>

<p>　神谷は、タケシの空いている向かいの席に座り、コーヒーをすすりながら続ける。</p>

<p>　「でも、いいきっかけができて良かったじゃないか」</p>

<p>　「会社をリストラされるのがいいきっかけって、そんな……」</p>

<p>　タケシには、神谷が何を言いたいのかまったく理解できない。</p>

<p>　「あ～、またしてもごめんごめん、悪気があったわけじゃないんだ。これをきっかけに、改めて自分を見つめて、自信を持って仕事に取り組めるようになればいいねって意味だよ」</p>

<p>　（36歳で新しい仕事探しだぞ…）</p>

<p>　神谷の言葉を聞いても、タケシの心は晴れなかった。だいたい、転職情報誌に書かれている「35歳からの転職は厳しい」という現実と神谷の話にはギャップがありすぎる。普通に考えたら、転職情報誌に書いていることのほうが、タケシには信じられるのだった。</p>

<p>　「ところで近藤君は、将来何をしたいの？」</p>

<p>　唐突な神谷の質問に、タケシは答えに困った。小学生じゃあるまいし、社会人になってから将来何をしたいのかなんて考えたことがない。</p>

<p>　（ボクは将来どうしたいのだろう？ プログラマ？ 確かにプログラマは楽しい仕事だということには変わりはないけど……）</p>

<p>　「そうですね、とりあえずプログラムを作ることが好きなので、プログラムでメシが食っていければいいかなあと、なんとなく思っています」</p>

<p>　「そうか、プログラムでメシを食って行きたいのか。それは良いことだね。じゃあ、今回はせっかくの機会だし、独立してやってみたらどう？」</p>

<p>　「独立……ですか？ そんなことできるわけじゃないですか。だいたい、独立なんでとうしたらいいのか全然わかりませんし、今のこの不況の時代に、プログラマなんかで独立して食っていけるわけないじゃないですか！」</p>

<p>　突拍子もないことばかりを口にする神谷に、タケシの口調は強くなりかけた。イライラしていた。</p>

<p>　（神谷さんだって同じＩＴ業界にいたんだから、35歳からプログラマの仕事を続けることがいかに難しいかってことぐらいわかっているはずだろう？ そうだ、神谷さんだって、プログラミングを極めたくて会社を辞めたんだったな。神谷さんは会社を辞めてからどうだったんだろう？ プログラマの仕事をしているのだろうか？……）</p>

<p>　タケシは、気になって聞いてみた。</p>

<p>　「ところで、神谷さんが会社を辞めたのは、ちょうどボクと同じぐらいの年齢の時でしたよね？ 確かあのとき、プログラミングを極めたいとおっしゃって辞めたと思うんですけど、その後、どうしていたんですか？」</p>

<p>　神谷は、少しバツが悪い表情になった。</p>

<p>　「ボクかい？ ボクのことはいいじゃないか……」</p>

<p>　（ほら、やっぱり、人にはきれいごというけど、どうせうまくいかなかったに決まってるよ）</p>

<p>　タケシのその思いとは裏腹に、カジュアルだが品の良い神谷の服装が気になった。</p>

<p>　「そんなのずるいですよ。今、何をやっているのか教えてくださいよ」</p>

<p>　「わかったよ、仕方ないな～。ボク今は会社を経営しているんだよ」</p>

<p>　経営？ タケシには、その意味をすぐに飲み込むことができなかった。</p>

<p>　「経営って、社長ってことですか？」</p>

<p>　「そうだよ。うーん、なんて言ったらいいかな？ 簡単にいえば、ホームページを作成する会社を経営しているんだ」</p>

<p>　「へぇ～、すごいですね。それでうまくいっているんですか？」</p>

<p>　「そうだね。まあまあね」</p>

<p>　タケシは、神谷の服装の意味がわかった気がした。今の自分と同じぐらいの年齢のときに、同じような考えを持っていた神谷が、会社を経営しているなんて思ってもみなかったが、一体どのような経緯があってそうなれたのかを聞いてみたくなった。</p>

<p>　「神谷さん、もう少し詳しく教えてくれませんか？」</p>

<p>　神谷は店内の壁を見回した。</p>

<p>　「もう少し話してあげたいところなんだけど、今日はそれほど時間がないんだ。名刺を渡しておくから、何か1人で悩むようなことがあったら連絡ちょうだい。俺もこれまでいろんな経験をしてきたから、力にはなれると思うよ」</p>

<p>　神谷はもう一度コーヒーを口にして、席を立とうとした。その瞬間、タケシの横の椅子においてある自己啓発書が目に入った。</p>

<p>　「あっ、その本、すごくいい本だよ。今の近藤君にとって、読んでおいて損はないと思うよ」</p>

<p>　コーヒーカップをカウンターに置き、「じゃあ」と言わんばかりに軽く手を上げながら店を出て行く神谷に、タケシは軽く頭をさげた。</p>

<p>◇</p>

<p><span style="font-size: 0.8em;">　これは物語です。話の展開上、特定の個人、企業、商品名等を連想させる表現が場合によってはあるかもしれません。
いずれの場合においても、それらを批判、非難、中傷するものではございません。主人公が成長する過程で起こりうる思考や体験を再現するものとして、ご理解
いただければ幸いです。</span></p>]]>
        
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    <title>小説「わたしのみらい」―36歳の転職</title>
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    <published>2009-12-25T10:52:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:35Z</updated>

    <summary>　あるエンジニアの歩み方を小説として連載しています。前回の物語はこちらです。 ◇...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="キャリア" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/">
        <![CDATA[<p><span style="font-size: 0.8em;">　あるエンジニアの歩み方を小説として連載しています。前回の物語は<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/12/36-ab35.html">こちら</a>です。</span></p>

<p>◇</p>

<p>　タケシは、駅の方向へゆっくりと歩き出した。</p>

<p>　（そういえば、本屋に来るのは久しぶりだな。いつぶりだろう？）</p>

<p>　最近、本を買うといえばもっぱらネット書店だった。欲しい本があれば、仕事中にでもその場で買うことができるし、わざわざ書店に出向く必要がなかったのだ。</p>

<p>　（時間はたっぷりあるし、転職情報誌以外の本も何か読んでみるか……）</p>

<p>　いつもならコンピュータの情報誌か技術書しか読まない。だが、今日は冷え切った心の温度を少しでも上げたい気分だった。そうかといって、マンガを読んで笑い飛ばそうという気分ではない。そうなると、何を読めばいいのだろう？ 自己啓発の本だろうか？ </p>

<p>　普段のタケシなら、自己啓発書にはまず手を出さない。宗教じみていたり、楽して成功するような話だったり、なんとなく胡散臭い感じが好きじゃなかった。だが、今日はそこに救いを求めようとしている自分に気がついたとき、自分の心がどんな状況にあるのか、なんとなく分かった気がした。意外と傷ついているようだ。</p>

<p>　天井からぶら下がる書店の案内を頼りにエスカレータに乗り込んむ。棚に並ぶ本に目を向けた。「すべて必然…」というタイトルや、「たった一瞬で……」「奇跡の……」「潜在意識を……」というようなタイトルの本がところ狭しと並んでいる。</p>

<p>　いつもなら、</p>

<p>　（この転籍も必然？その根拠は？）</p>

<p>　（楽して成功できるなら、もっと多くの人が成功しているはずじゃないか……）</p>

<p>というような思いが浮かぶ。少しひねくれているとは自分でもわかっているが、そう思ってしまうのだから仕方がない。だが今日は、頭ではそう考えつつも、傷ついた心は今の状況をなんとか変えたいと、それらの情報を求めているようだった。</p>

<p>　（そういえばこの間、成功した経営者がテレビで、「必要な情報は必要なタイミングでやって来る。迷ったときは、なんとなく気になった本を手にとって、ページを適当に開いてみるとそこに答えが書いてあることが多い」なんて言っていたな）<br /><br />　普段なら、論理的に説明できないそんな話は真っ先に否定するのだが、今日は素直に受け入れてみようと思った。そこで、なんとなく気になった本を手に取り、何が書かれているのかとドキドキしながら、ゆっくりとページを開いてみた。<br /><br />　「あなたの思考がすべてを引き寄せている」<br /><br />　という文字が、なぜか目に飛び込んできた。<br /><br />　（何？ これが今のオレに必要な情報？オレが、自分で転籍を引き寄せたとでも言うのか？ 事の発端は部長だぞ！ アホくさい。やっぱり、こんな非論理的なことをあてにするんじゃなかった）<br /><br />　タケシは、怒りに任せて本を閉じると「バンッ」という大きな音がした。<br /><br />　（やっぱり、オレには自己啓発書はあまり向いていないようだな）<br /><br />　その場から立ち去ろうと、視線を棚から通路側に向けようとしたとき、一冊の本が目に入った。この本がなぜ気になるのだろう？ そういえば、最近流行りの経済評論家がテレビで紹介していた本だ。</p>

<p>　（あの人が紹介しているのなら、読んでみるか……）<br />　<br />　目次も開かぬまま手に取り、自己啓発書のコーナーを後にした。<br />　<br />◇<br />　<br />　書店の隣にあるコーヒーショップに入る。鼻腔から肺に流れるコーヒーの香りは、なんとなく心を落ちつかせてくれる。<br />　<br />　ラージサイズのホットコーヒーを注文し、一番奥の人気が少ない席に座る。書店特有の薄っぺらな包装紙から今買ってきたばかりの自己啓発書と、レジの近くで手にした転職情報誌を無造作に取り出すと、1冊は机に上に置き、もう1冊はカバンとともに隣の空いている席に置いた。<br /><br />　「35歳からの転職、あなたならどうする？」<br /><br />　転職情報誌には、35歳からの転職が特集で組まれていた。35歳からの転職はこの不景気で厳しさを増しているらしい。だが、即戦力となるのなら、決して難しいわけではないようだ。求められるのは専門スキルとマネジメント力だという。専門スキルの証明として、職務経歴や資格が重要だとのこと。チームをまとめたことはないが、自分の仕事を納期までに仕上げるマネジメント力には自信がある。<br />　<br />　（職務経歴には自信があるけど、いまさら資格ねぇ）<br /><br />　資格といえば、タケシが嫌っているものの1つだ。<br /><br />　（プログラムは資格があっても組めるわけじゃない。どんな資格を持っているかじゃなくて、何ができるかが大切なんだ）<br /><br />　実際、タケシは、初歩的な情報処理の資格しか持っていない。これも、自分から資格を取ろうと思ったわけではなく、会社の目標管理の一環で嫌々取った資格だ。やらされ感たっぷりで資格を取っても、頭の中にはあまり残らないことを体験上知っている。それ以来、資格は取っていない。</p>

<p>　ここ数年は目標管理シートに「資格を取る」とは書くが、評価の時期になると鉛筆を舐めてごまかすのが恒例だった。資格などなくてもクライアントに評価されてきたし、技術力にも自信がある。　</p>

<p>　だが、一方で、<br />　<br />　（ひょっとしたら、資格を取ろうとしなかったことが転籍の候補に挙がった理由なのかな？ いや、他のみんなも、目標管理だからって強制的に資格を取らされるのは嫌だって言っていたし、資格をもっていないのはオレだけじゃないもんな）<br />　<br />　そんな思いが、一瞬タケシの頭の中をよぎり、消えた。<br />　<br />　そのときだった。<br /><br />　「あれ？ 近藤君？」<br /><br />　タケシは、耳から入ってきた、どこかで聞き覚えのある声のほうに視線を傾けた。</p>

<p>◇</p>

<p><span style="font-size: 0.8em;">　これは物語です。話の展開上、特定の個人、企業、商品名等を連想させる表現が場合によってはあるかもしれません。いずれの場合においても、それらを批判、非難、中傷するものではございません。主人公が成長する過程で起こりうる思考や体験を再現するものとして、ご理解いただければ幸いです。</span></p>]]>
        
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    <title>小説「わたしのみらい」 ― 暗黙</title>
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    <published>2009-12-18T09:11:19Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:35Z</updated>

    <summary>　ご無沙汰しております。竹内でございます。 　前回の記事で、「小説を書く」という...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="ワークスタイル" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/">
        <![CDATA[<p>　ご無沙汰しております。竹内でございます。</p>

<p>　<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/09/post-bc14.html">前回の記事</a>で、「小説を書く」というお話をさせていただいてから、ずいぶんと時間が経過してしまいました。</p>

<p>　本当は、もう少し書き進めてからのほうがよいのではないかとも思いましたが、新たな年ももうすぐ始まりますし、とにかく外に向かって表現することが大事かと思い、エンジニアライフを表現の場として使わせていただこうと思います。週1回ぐらいのペースでアップできればと思っています。</p>



<p>　内容的な構想はありますが、ガチガチに固めて書き始めるというよりも、みなさんからいただくコメントなどによって展開は変わっていくかもしれません。逆に、みなさんとともに作り上げていければ楽しいのではないかと思います。その辺りも楽しみながら書いてみたいと思っています。<br /><br />　時に展開が飛躍したり、現実とはそぐわない面もあるかもしれませんが、主人公が体験する1つのエンジニアライフとして、成長を見守っていただければと思います。<br /><br />　特定の個人、企業、商品名等には十分配慮いたします。話の展開上、それらを連想させる表現が場合によってはあるかもしれません。いずれの場合においても、それらを批判、非難、中傷するものではございません。主人公が成長する過程で起こりうる思考や体験を再現するものですので、ご理解いただければと思います。<br /><br />　参考文献等は都度表記しますので、その先をさらに学ばれるのもいいかもしれません。また、補足事項等があれば、個人のブログで補足する場合もあります。<br /><br />　タイトルは、書き終わってから決めたいと思っていましたが、タイトルがないのも不自然なので、とりあえず「わたしのみらい」というタイトルで始めたいと思います。普通の小説ぐらいの長さになる予定です。叶うならは、最終的には本（驚！）になったら楽しいなと思っています。もしよければ応援してください。<br /><br />　どのような展開になっていくのか、わたし自身ワクワク、ドキドキしていますが、最後まで書き続けられるよう頑張りたいと思います。<br />　<br />　それでは、お楽しみくださいませ（今回は展開の都合上やや短めですが、次回からはこの倍ぐらいになる予定です）。<br /><br /><strong><span style="font-size: 1.2em;">小説「わたしのみらい」 ― 暗黙</span></strong><br /><br />◇<br /><br />　「この後どうすればいいのだろう……」<br /><br />　公園のベンチで、タケシは悩んでいた。<br /><br />　「今まで会社のために一生懸命がんばってきたというのに……なんでオレなんだよ。オレよりもスキルがないヤツは他にもたくさんいるだろう？」<br /><br />　タケシは2日前、上司の笠原から会議室に呼ばれた。<br /><br />　「近藤君、言いづらいことなのだが、実は、不況のあおりを受けて、うちの経営も厳しくなってきた。そこで、近藤君には大変申し訳ないのだが、地方の関連会社へ転籍をお願いしなければならなくなった。もし、退職を選択するのなら、退職金は通常の三割上乗せしよう。選ぶのは近藤君次第だ。いきなり転籍や退職といっても、いろいろと準備することもあるだろう。１カ月後にもう一度確認したいと思う。それまでに答えを決めて欲しい」<br /><br />　転籍？ 退職？ 想定外の展開に、タケシには言われている意味が理解できなかった。<br /><br />　「部長、何のことですか？ なぜわたしが転籍なんですか？」<br /><br />　「キミを失うのは非常に残念だが、分かって欲しい」<br /><br />　笠原はうやむやな答えを繰り返すばかりだった。<br /><br />◇<br /><br />　あれから2日、会社に行く気分になれず、風邪をひいたことにして会社へは行っていない。妻の恵子には転籍のことをまだ話せなかった。理由もなく家にいるわけにもいかず、いつものようにスーツを着て、会社に行くフリをしていた。<br /><br />　公園のベンチでぼんやりとしていると、目の前を幼い子供とお母さんが手をつないで散歩している。<br /><br />　「幸せそうでいいなぁ。それに比べてこのオレは……」<br /><br />　やるせなかった。<br /><br />　近藤タケシは、ＩＴ企業に勤めるプログラマ。大学を卒業後、中堅のコンピュータ関連会社に入社した。大学時代に培ったプログラミングスキルで若い頃から頭角を現し、証券会社の受発注システムや経営戦略システムなど、大手のシステム開発に携わってきた。<br /><br />　そして、今は36歳。現場ではリーダー層と言える年齢になった。だが、タケシはリーダーにだけはなりたくなかった。<br /><br />　「オレはエンジニアだぞ。プログラムを作ることが仕事だ。出世したいやつは他にもいるじゃないか。人をまとめる仕事はそいつらに任せておけばいい」<br /><br />　これがタケシの持論だった。リーダー職への転向は、これまでも上司の笠原から何度か打診されたが、ずっと断ってきた。<br /><br />　「オレが転籍の候補に上がったのは、ひょっとしたらリーダーを引き受けなかったことが原因か？ そんなバカな。会社の連中だって、オレが今までどれだけ現場で実績を残しているかを知っているはずだし、オレが抜ければ会社も困るはずだ。だいたい、他の同期にはリーダーになりたいってヤツだっているじゃないか……」<br /><br />　タケシは、自分が転籍する理由が未だに分からなかった。<br /><br />　「転籍か……この不景気なら地方に行けば行くほど大変だろう。ここは、退職して他の会社に行ったほうがいいのかな？ それとも、転籍に応じて、とりあえず会社にしがみついていた方がいいのかな？」<br /><br />　猶予は１カ月。のんびりしている時間は残されていないことだけは明らかだった。<br /><br />　「こうしていても仕方ない。本屋に行って転職雑誌でも買ってみるか」<br /><br />　ベンチから重い腰を上げようとしたとき、先ほどの親子の姿はもうなくなっていた。</p>]]>
        
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    <title>エンジニア小説、始めます</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/09/post-bc14.html" />
    <id>tag:el.jibun.atmarkit.co.jp,2009:/takewave//132.4862</id>

    <published>2009-09-28T12:30:48Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:34Z</updated>

    <summary>　大変ご無沙汰しております。竹内です。 　最近、エンジニアライフでは物語を書かれ...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="キャリア" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/">
        <![CDATA[<p>　大変ご無沙汰しております。竹内です。</p>

<p>　最近、エンジニアライフでは物語を書かれる方が多いですね。</p>

<p>　実は、以前から小説を書いてみたいと思っていました。エンジニアライフを表現の場として書いてみようかなあと思っていたんですが、中々重い腰が上がらず……（苦笑）。最近のエンジニアライフの物語が増えている流れを見て、まるで「お前も早く書けよ」って誰かに言われているような気分になっています。</p>

<p>　これから書いていく物語は、35歳をもうすぐ迎える職人肌のエンジニアが、エンジニアであり続けたいという理想と、現実に現れている「エンジニア以外の仕事」と向き合う中で、自分が本当にやりたかったことを見つけ、多くの問題から何を学び、どうやって自己を実現させていくのか……というストーリーです。</p>

<p>　ジャンルで言えば、ビジネス小説なのか、サクセスストーリーなのか、自己啓発小説なのかよくわかりません（笑）。これまで、たくさんの賢者から教えていただいた叡智や、わたしが考えている仕事感みたいなものを、「小説」というメタファーを使って表現してみたいと思っています。</p>

<p>　皆さんのコラムを拝見していると、今の仕事やスキル、将来の方向性について、悩まれている方がとても多いのではないかと感じています。わたしもエンジニアを経験してきた者として、その気持ちがとてもよく分かります。あくまでも小説ですし、突飛な内容になることもあるかもしれませんが、現実の話を中心に面白おかしく書きたいと思っています。</p>

<p>　書きたいときにだけ書いていきますので、ひょっとしたらお待ちいただくこともあるかもしれません。気軽な読み物として読んでみてください。</p>

<p>　小説など書いたこともありませんし、書ききれるかどうかの不安もありますが、「書いてみたい！」という衝動だけを頼りに、まずは重い腰を上げようと、宣言してみました。</p>]]>
        
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    <title>エンジニアこそ直感を生かせ！</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/04/post-00e9.html" />
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    <published>2009-04-17T09:55:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:34Z</updated>

    <summary>　あなたがプログラムを書くとき、どのように書きますか？ 最初にフローチャートを書...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="スキル" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/">
        <![CDATA[<p>　あなたがプログラムを書くとき、どのように書きますか？ 最初にフローチャートを書きますか？ それとも、いきなり書き出しますか？</p>

<p>　わたしはどちらかといえば後者で、とりあえず作ってしまうタイプ。もし、納品の都合でフローチャートを書かなければいけなければ、作り終わった後で書いたり、プログラムから仕様書を作ってくれるツールを使ったりしていました。</p>

<p>　わたしは現在、積極的にプログラムを書いているわけではありません（既存のプログラムにカスタマイズする程度）が、プログラムを書いていたころ、「プログラムを先に書く」ということはあまりよくないことだと思っていました。なぜなら、プログラムを書くためには、まず最初に論理的に流れを考えて、綿密に設計することが大切で、それを元にコーディングすると教わっていたからです。設計書をプログラムに置き換えるだけだと。</p>

<p>　けれども、わたしはいつもプログラムが先。仕様を聞けば「こうすればいける」というのがなんとなく分かる。それは、本当になんとなく「いける」という感覚なんです。直感とでもいいましょうか。設計なんてしなくても分かる。それは言葉ではうまく説明できないのですけれど、分かるんです。そこで、コアとなる部分をまず形として作ってしまう。それから設計書を後付けするような作り方をしていました。</p>

<p>　でも、ウォーターフォール開発の流れからすると、これはよくないこと。</p>

<p>　……だと思い込んでいました。</p>

<p>　脳機能学者の苫米地英人さんをご存じですか？ 苫米地さんの本の中に、「夢をかなえる洗脳力」という本があります。その中で、プログラミングについて面白いことが書かれています。</p>

<p>　例えば、数学が苦手な人は、</p>

<p>　「AならばZであることを証明せよ」</p>

<p>といわれて、</p>

<p>　「AならばBである。BならばCである……YならばZである。ゆえにAならばZである」</p>

<p>という風に考えるところを、数学が得意な人は、論理的に考えなくても証明の全体像をイメージできると苫米地さんはいいます。プログラムも同様で、頭の中にすでにでき上がっているイメージを単に打ち込んでいく作業だと。</p>

<p>　わたしはこの感覚がとてもよく分かるんです。この本の中で、苫米地さんはバグを見つけるときも同様だといっていますが、確かにバグを見つけるときも、「大体あの辺だろうな～」というのは論理を追わなくてもなんとなく直感で分かる。</p>

<p>　この本を読んで、「プログラムを先に書くのは間違いではなく、むしろ理想的な形だったんだな」と気付いたんです。プログラマから仕事を変えた後なのが残念ですが（笑）。けれども、この直観力は現在も大いに役立っています。</p>

<p>　納品物としてドキュメントを作ることや、後で見たときに何がどうなっているのかを分かるようにしておくのはとても大切なことです。ですから、「わたしは直感でプログラムを作ります。だからドキュメントは作りません！」ということを薦めたいわけではもちろんありません。けれども、もし、あなたが仕様を聞いただけで「パッとひらめく」のでしたら、それはすばらしい才能なんです。そんなトレーニングが、プログラミングを通じてできれば最高ではないかと。</p>

<p>　具体的にどうすればいいかは、苫米地さんの本を読んでみてください。この本に書かれている「抽象度を上げる」などの考え方は、オブジェクト指向プログラミングなどにも参考になると思いますよ。</p>

<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/477620410X/takewavecom-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41hkGoQZOZL._SL160_.jpg" alt="夢をかなえる洗脳力" style="border: medium none ;" /></a>
</p>]]>
        
    </content>
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    <title>わたしの勉強法（3）アウトプットが次のインプットを生む</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/03/3-a24b.html" />
    <id>tag:el.jibun.atmarkit.co.jp,2009:/takewave//132.4860</id>

    <published>2009-03-13T09:00:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:34Z</updated>

    <summary>　わたし（竹内）の勉強の仕方についてお話ししています。前回はわたしの勉強法（2）...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="キャリア" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/">
        <![CDATA[<p>　わたし（竹内）の勉強の仕方についてお話ししています。前回は<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/03/2-1354.html">わたしの勉強法（2）一流の方々の熱い音声を聞く</a>と題し、音声からの情報収集法についてお話ししました。</p>

<p><span style="font-size: 1.2em;"><strong>▼わたしの勉強法とは？</strong></span></p>

<p>　これまでお話ししてきました通り、わたしの勉強法は主に</p>

<ol><li>本を読む</li>

<li>一流の方々の音声を聞く</li>

<li>メールマガジンやブログにアウトプットする</li></ol>

<p>の3つです。今日は、3の「メールマガジンやブログにアウトプットする 」についてお話ししたいと思います。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">▼アウトプットが次のインプットを生む</span></strong></p>

<p>　ご飯はお腹一杯になると、それ以上食べようと思っても食べることができませんが、胃が消化して栄養を吸収し、ウ○チが出るとまた食べたくなります。「食」を継続するためには、</p>

<ul><li>食べ物という「インプット」</li>

<li>消化という「吸収」</li>

<li>ウ○チという「アウトプット」</li></ul>

<p>の3つのサイクルで成り立っていますよね？ これは誰でも知っていることです。実は、勉強も同じなんじゃないかなと、最近思うようになりました。</p>

<p>　わたしの場合ですと、まず情報をインプットします。インプットの仕方については、<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/03/post-5f06.html">わたしの勉強法（1）本からの情報収集を短時間で！</a>と、<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/03/2-1354.html">わたしの勉強法（2）一流の方々の熱い音声を聞く</a>でお話ししました。

</p>

<p>　次に、お腹が一杯だと次の情報が食べられないので、アウトプットします。わたしは<a href="http://www.mag2.com/m/0000201409.html">メルマガ</a>を毎日書いているんですよ。他にも<a href="http://blogs.itmedia.co.jp/takewave/">ITmediaオルタナティブ・ブログ</a>、そして、このエンジニアライフ。他にもいくつかのところで文章を書いています。</p>



<p>　アウトプットのために言語化する際、自分で書いた文章を読んで「あ～でもない、こ～でもない」とやることで、思考や情報を整理します。これが、「吸収」です。</p>

<p>　つまり、</p>

<ul><li>情報を集める「インプット」</li>

<li>文章を起こす上での言語化や思考の整理「吸収」</li>

<li>ブログやメルマガなどに書く「アウトプット」</li></ul>

<p>を、<br />

</p>

<p>　インプット<br />　　↓<br />　吸収<br />　　↓<br />　アウトプット<br />　　↓<br />　インプット<br />　　↓<br />　吸収<br />　　↓<br />　アウトプット<br />　　↓</p>

<p>と繰り返すことで、勉強が継続できているんじゃないかなぁと思うんです。この3つのサイクルの1つでも欠けたら、多分、勉強をしないんじゃないかな？ 継続させるためのツールとしてはとても有効だなと思っています。</p>

<p>　吸収した情報やアウトプットは、実務にも役立ちます。</p>

<p>　アウトプットである文章を書き続けていると、「メルマガを書かなきゃ」という思いが常日頃あるので、本を読むこと以外にも、普段目にしたり、聞いたり、感じたりするあらゆるものがインプットとなり、「あっ、そういうことか」とか、「これをネタに文章を書いてみよう」という気づきが生まれます。そして、それを文章に起こす……、というサイクルになることもあるんです。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">▼勉強になるアウトプットを継続するコツ</span></strong></p>

<p>　わたしは、こんなところを意識してアウトプットしています。</p>

<p><strong>1. 【誰かに役立つ文章であること】</strong></p>

<p>　「何を食べた」とか、「どこへ行った」とか、「何を読んだ」など、起きたことをただトレースしてもあまり意味がないので、「○○したら役立った」「○○したらこんなところに気づいた」など、自分の中に生まれた思考や感情をトレースした情報に加えることで、情報の吸収が進みます。そのような情報は他人にとっても「あ～、なるほどな」と思えるので、読み手も増えるようです。読み手がいると継続もしやすくなりますね。</p>

<p><strong>2. 【文句や不満・批判でないこと】</strong>

</p>

<p>　時々、文句や不満、批判を書きたくなることがあります。勉強という観点で言うとあまり生産的とは言えないんですね。ここは特に注意してアウトプットしています。また、類は友を呼ぶと言いますが、それを誰かが読んだとき、批判に対する批判はとても攻撃的です。せっかく時間をかけて書いた文章で攻撃されるのは悲しいですから。</p>

<p><strong>3. 【格好つけないこと】</strong></p>

<p>　「○○すべき」のような理想論だけではなく、自分が失敗したことや、そこから学んだことを中心に表現すると、自分を振り返ることにもなりますし、効果的。また、失敗事例が読み手の共感を生み、コメントもつきやすくなるようです。コメントをいただくと、さらにやる気も出てきますね。</p>

<p><strong>4. 【コピペしないこと】</strong></p>

<p>　「Aさんが○○だといっていた。わたしもそう思う」、というのでは勉強にならないので、自分なりの意見を持ち、それをまとめることによって勉強につなげるようにしています。</p>

<p>　このように、「インプット」「吸収」「アウトプット」……サイクルを意識することで、勉強が継続しやすくなると思います。あなたなりのサイクルを作り、それを継続させましょう。その継続が結果へと結びついていくのではないかと思います。がんばっていきましょう！</p>]]>
        
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    <title>わたしの勉強法（2）一流の方々の熱い音声を聞く</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="https://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/03/2-1354.html" />
    <id>tag:el.jibun.atmarkit.co.jp,2009:/takewave//132.4859</id>

    <published>2009-03-10T09:58:00Z</published>
    <updated>2016-04-28T00:46:34Z</updated>

    <summary>　わたし（竹内）の勉強の仕方についてお話しています。前回はわたしの勉強法（1）本...</summary>
    <author>
        <name>竹内義晴</name>
        
    </author>
    
        <category term="キャリア" />
    
    
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        <![CDATA[<p>　わたし（竹内）の勉強の仕方についてお話しています。前回は<a href="http://el.jibun.atmarkit.co.jp/takewave/2009/03/post-5f06.html">わたしの勉強法（1）本からの情報収集を短時間で！</a>と題し、本からの情報収集法についてお話ししました。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">▼わたしの勉強法とは？</span></strong></p>

<p>　前回お話しました通り、わたしの勉強法は主に</p>

<ol><li>本を読む</li>

<li>一流の方々の音声を聞く </li>

<li>メールマガジンやブログにアウトプットする</li></ol>

<p>の3つです。今日は、2の「一流の方々の音声を聞く 」についてお話ししたいと思います。</p>

<p><strong><span style="font-size: 1.2em;">▼一流の方々の熱い音声を聞く</span></strong></p>

<p>　日本で勉強といえば、文字ベースが一般的な勉強法ではないでしょうか？ 電車の中で見かけるのも、本を読んだり、参考書などを眺めている方を多くお見受けしますよね？ 一方、車社会の欧米では、車の中で著名人の音声CDを聞く方が多いといいます。</p>

<p>　わたしは田舎暮らしのせいもあって、車での移動が多く、CDで音声を聞く勉強法を取り入れています。CDで勉強すると、読書では得られないような著名人の熱を得ることができますよ。</p>

<p> 　CDの良い点は、</p>

<ul><li>何度も何度も繰り返して聞ける（セミナー参加では1回しか聞けない）</li>

<li>同じ品質のものでも、実際のセミナーよりも比較的安い</li></ul>

<p>という点ですね。CDは安いものでは5000円程度から入手できます。このようなWebサイトで購入することができますよ。</p>

<ul><li><a href="http://www.jmca.jp/index.html">日本経営合理化協会 AV局</a></li>

<li><a href="http://www.kandamasanori.com/t-audio.php">株式会社アルマクリエイションズ</a></li>

<li><a href="http://www.funaisoken.co.jp/goods/">船井総合研究所</a></li></ul>

<p>　CDですと持ち歩きも大変ですし、車に入れておくと車でしか聞けません。携帯電話は必ず持ち歩きますので、今は携帯電話に音源をダウンロードして聞くようにしています。</p>

<p>　ヘッドホンは、携帯電話のストラップに取り付けられる巻き取り式のものを使っています。この形はヘッドホンも邪魔にならないのでとっても気に入っています。電車の移動時間など、ちょっとした時間ができればいつでもどこでも動く勉強時間に早代わり。退屈な移動時間が、とても生産的な時間になります。</p>

<center>

<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000SADJ7I/takewavecom-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41sBgoTw9WL._SL160_.jpg" alt="多摩電子工業 T-608 携帯電話用巻き取りヘッドホン BK T-608" style="border: medium none ;" /></a></p>

<p><span style="font-size: 0.8em;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000SADJ7I/takewavecom-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">多摩電子工業 T-608 携帯電話用巻き取りヘッドホン BK T-608</a></span></p>

</center>

<p>　また、車の移動中は携帯電話の音源をFMラジオで受信する「FMトランスミッター」を使っています。FMトランスミッターに携帯電話を接続して、音源をFM電波で飛ばす機械です。</p>

<center>

<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000VZTPJ6/takewavecom-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21ulkIBA7eL._SL160_.jpg" alt="サン電子 USB充電ポート搭載FMトランスミッター ブラック FMTS-203/B" style="border: medium none ;" /></a></p>

<p><span style="font-size: 0.8em;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000VZTPJ6/takewavecom-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">サン電子 USB充電ポート搭載FMトランスミッター ブラック FMTS-203/B</a></span></p>

</center>

<p>　このようにすると、音源は常に1つでいつでもどこでも持ち歩け、好きな時間に勉強できます。本は読みたくなくても音声ならヘッドホンを耳につっこめば気軽に勉強できますので、イチオシの勉強法です。一流の方々はお話もお上手なので、勉強というよりも「あ～、なるほどね～」と楽しんで聞いています。</p>]]>
        
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