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エンジニアも見た目が9割!?(2)

 前回、「人は見た目が大切」とお話ししました。人は見た目で判断するので外見が大事です、と。

 今回は見た目を良くするべく私が取り組んだこと、そして感じたことについて語ってみようと思います。

■老けた顔

 「おまえ老けたな」

 10年ぶりに会った、昔の友人の第一声がこの言葉でした。10年前と比べ、私の見た目は「オッサンくさい」ものだったようです。一方、友人はその年齢にしてはとても若く、イキイキとした印象でした。同じ年齢なのに一緒にいるのが恥ずかしいくらい、自分が老けて見えてしまいます。私も少しは見た目を気にした方が良いかなと思いました。

■人は見た目が9割

 ベストセラーとなった『人は見た目が9割(竹内一郎著)』が火つけ役となり、以来書店には「見た目~」といったタイトルが多く並ぶようになりました。それだけ多くの人が“見た目”に関心を寄せているということなのでしょう。それらの本を読むと、「いつも笑顔でいれば人に良い印象を与えます」とか、「人は足下を見ているので靴はいつもきれいに磨きましょう」とか、「スーツは上質のものを着て“成功者”っぽく演出すると良い」とか、なるほど言われてみればとても勉強になる内容が盛りだくさん書かれています。

 それらの本に書かれているとおり、見た目が他人に与える印象を決定づけるのであれば、見た目を強化しなければならない、と感じたものです。

■上質な服には魔力が潜んでいる

 それらの本のアドバイスのとおり、上質な靴・カバン・スーツをそろえてみようと思いました。早速、伊勢丹メンズ館に行き、平静を装いながら、高額なスーツに袖を通してみました。店員のトークが上手いのか、それとも上質な素材だからなのか、いつも着ているスーツと比べてなんだか“出来る”男に生まれ変わった気がしてきました。さらに鏡の前をクルクル回るたび、いつのまにか見た目だけでなく内面にも自信が湧き起こってきたようです。「ああ、上質なスーツには魔力が潜んでいる!」と感じてしまいました。

 いつもより高級なものを身につけることで、周りの人からも仕事ができそうな雰囲気があると言われたり、お金持ちそうに見えると言われたりと、随分周りからの印象に変化があったように思えました。「なるほど本に書いてあった“見た目の効用”というのはこういうことか」と実感した次第です。

■「見た目」だけの好印象は長続きしない

 見た目の印象を良くする効果はあったものの、その効果は何日も続かない、ということも実感しました。新調したスーツを初めて着た日には褒めてもらえても、次の日にはインパクトは薄れていくようです。それが1週間、2週間と経つうちに、すっかり高級な服の魔法は効かなくなったようでした。

 営業マンであれば商談中の1、2時間の印象を良くすることで、次回会うまでの間は好印象のままでいることができるでしょう。だから第一印象が肝心です。しかし私のような仕事(システムエンジニア)はお客さんと四六時中一緒に開発作業を行うため、最初だけの好感度はすぐにメッキが剥がれてしまいます。

 第一印象がとても好印象の人であっても、開発を一緒にしているうちに良くない印象が少しずつ出てくる方もいます。上から目線で指図をしたり、陰口を叩いたり、気に入らないことがあると怒りだしたり、技術論になるととたんに早口で険しい表情になる方がいたりします。最初の印象がとても好印象だったのに、その変化に驚いてしまう、そんな方が非常に多いように思えます。

 逆に、第一印象がそれほど良くなかったのに、長く付き合ってみるととても好感度が高くなる方もいらっしゃいます。最初はとてもおとなしく、実直に仕事をするだけの影の薄い存在だった人でも、長い時間付き合ってみると、その真面目な仕事ぶりと表情の暖かさが重なりあって、時間が経つにつれて“味わい深く”なる方もいます。

■エンジニアは第一印象より“最終印象”が大事!?

 見た目が大事、第一印象が大事なのは確かですが、もっと言えば中身がともなった見た目が大事なのだということかもしれません。

 私のようなシステムエンジニアがお客さんに「また一緒に仕事しましょう」と言われるか否かは、開発期間最終日の印象がすべてです。終わりよければすべて良し、ということでしょうか。つまり“最終印象”が大事だということなのかもしれません。「○○さんといえば~」という、他人から見た“残像”を良くすることが大切なのかもしれませんね。

 今日はこの辺で。

 ◇       ◇       ◇       ◇

 次回は年明けになります。今年は大変お世話になりました。

 来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

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コメント

nori 2008年12月15日 (月) 22:48

 初めまして。勝手ながらコメントを入れさせて頂きます。

 『人は見た目が9割(竹内一郎著)』は古本屋で2年ぐらい?前に100円で買って読みました。ベストセラーになるような内容には思えませんでしたが、書かれている内容は真実だと思いました。学生時代に結構、心理学の本を読み、人を観察しましたから、内容は分かります。しかしエンジニアのスキル等は、見た目では判断出来ないのは確かです。実際にその仕事を担当している人に聞いたら「これだけ(=スキル)は"見た目"では今でも判断出来ない」とキッパリと言っていました。

 「「見た目」だけの好印象は長続きしない」も沢山経験しました。と言うよりは最初の印象から裏切られたと言った方がいいかもしれません。最初の好印象で仕事を引き受けたが、仕事が始まったら、苦労させられた事が多かったです。逆に敵側?という印象を最初は受けた人とその後で信頼関係が出来、今ではたまにメールのやり取りをする事もあります。

 「エンジニアは第一印象より“最終印象”が大事!?」の件ですが、それもその通りだと思います。最終印象が悪いと次の仕事が来ない。本当に大事なのは「納期を守る」事なのですが、最終的な印象が悪ければ、次の仕事も引き受けたくないし、頼みたくも無い。所詮は人間ですから嫌な感じの人とはもう仕事はしたくありません。

 話は少し変わりますが、「スキルは最初の一言が9割」です。質問された時に、たまたま知っていた、知らなかったが調べて後で答えた。それだけで「この人はスキルがある!」と思われます。実際はどうだか疑問ですが、現実はそうです。知らない事でも「少しお時間を下さい」と言って調べて答えるだけで、「この人は出来る!」と思われます。勘違いされると言った方がいいかもしれません。これでよく勘違いされました。(汗

 とにかく『人は見た目が9割』に関しては、9割がた正しいと思います。しかし、その時にそれだけで判断すると後で苦労するのも確かだと思います。

高田善教 2008年12月16日 (火) 00:01

noriさん

はじめまして高田です。

コメントいただきましてありがとうございます。
本文と同じくらいの長文でご意見いただき大変感謝です。

noriさんも同じような考えを持たれているということで
私の考えが後押しされているようで心強いです。

また、noriさんの言う「スキルは最初の一言が9割」は”なるほど”と思いました。
参考にして”出来る奴”と勘違いされるよう頑張ってみます!

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コラムニスト プロフィール

高田善教
Javaが得意なシステムエンジニア。産業カウンセラー。システムエンジニア高田の「コミュニケーション講座」もどうぞ。

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