筆者は1970年生まれ。先輩から、情報技術者を目指す若い方へ生きてゆくためのコラムです。

ハチロク世代を迎え撃つ「教官」のつぶやき

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 今年は大勢、1986年生まれの「ハチロク世代」が入ってきます。1970年生まれの僕も、彼らと同僚、あるいはライバルになるわけでして、それ相応の競争力をつけなければ、と思っています。まあ、ここはひとつ、おぢさんたちと、仲良くやろうぜブラザー(笑)。

 ハードウェアの黎明期にいた僕ら「教官」たちも、負けてはいられませんね。気合いです、気合い……とはいえないんですよね。彼ら、生まれてこの方、ずっとIT、めっちゃITに囲まれて育っていますから。むしろ、分からないところは、謙虚に教えてもらうしかなさそうです。「君、何して遊んでるの?」「げっ、上司だ、うぜー」……なんて場面はざらにあるのでしょうねえ。

【僕らの世代は至って地味だったコンピュータ】

 ハチロク世代がやってくる……の年表を真似して作ってみました(笑)。Fireworksを使って、3時間で作った割にはうまくできているでしょう?

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1970年生まれの教官たちの成長と、
IT業界の主な出来事

 僕ら世代は、まずコンピュータプロセッサの進化(ムーアの法則)があり、次いでハードウェアの進化があり、それにOSが後追いする、といった形で、それに付随するアプリケーションといえば、テキストベースの事務作業でやってることと、簡単なゲームぐらいでした。ネットワークといっても2400 baudのパソコン通信。今みたいに、Webで情報の洪水、という現象はまだまだだったのではないでしょうか。例えば、ケータイよりも、ポケベルでしたし。ニンテンドーDSよりも、ファミコンやゲームウォッチでしたし……。

 ちなみに、(財)日本生産性本部が毎年名付ける新入社員のタイプ。平成元年(1989年)度 新入社員のタイプは「液晶テレビ型」だったそうです。「反応早いが、値段高く色不鮮明。改良次第で可能性大」だったそうです。いま、液晶テレビが地デジとして普及している現在を見ていると、僕ら世代もあながち捨てた物じゃないなと、そう思うのです。

 嗚呼、オレも歳を取ったなあ……。と、前髪にぶらさがる白髪を1本、また1本と抜くのでした。街角に出れば、あちこちで禁煙。嗚呼、肩身が狭くなったなあ……。と、近くの喫茶店に入って、喫煙コーナーを探すのでありました。アイスコーヒーにフレッシュを入れて、ふーっと溜息……。これも時代の流れなのか……。

 (新人とともにありたいと誓う昨今……むむっ、遅れてなるまじ!!)

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