社内SEの実態を公開

1週間の時短勤務

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今から数年前の話です。2人目の出産が近づいてきていました。私の親は遠方、高齢のため、出産のサポートに来てもらうことが出来ません。妻が1週間程度入院する間、子供をどうするのか悩んでいました。

1週間休暇を取ることも考えました。しかし、その時期、新規システム開発案件の終盤で、職場で作業ができないと、プロジェクトが遅延してしまいます。他の人に頼むこともできません。

誰にも頼れないので、子供を保育園に預けて、時短勤務をすることにしました。まず保育園を探したのですが、なかなか受け入れてくれるところが見つかりません。妻は専業主婦なので、入園できないとのことです。ようやく見つかった保育園は自転車で15分かかる場所です。もうそこしかないので、毎朝自転車で送っていくことにしました。

妻が入院した日から長男と私の2人だけの生活が始まりました。もともとパパっこだった子が、ますます拍車がかかって私によってきます。かわいいです。かわいいのですが、大変です。

朝、保育園の支度をします。タオルや着替えなどを前の日から準備しておき、子供を起こして朝ごはんを軽く食べさせます。熱を測ってノートに書き、着替えさせ、自転車に乗せます。そのあたりから子供がぐずり始めます。
「保育園行くの?行きたくない!パパ行っちゃうの?」

保育園に着いて、子供を預けようとすると、出口のドアの前で警戒していたり、私の足にしがみ付いて離れなかったりです。保育士さんにだっこしてもらって、泣き叫ぶわが子を背に、会社に向かいます。真冬なのに汗だくです。

会社に着くのは10時頃です。電車が空いていてうれしいのですが、子供が気にかかります。会社に着くとさっとメールの件名だけを見て、システムの検証作業やマニュアル作成を行います。昼休みもサンドイッチ食べながらひたすら作業です。

あっという間に15時になります。保育園に迎えに行く時間なので退社します。帰りの電車も空いていて楽ちんです。家に帰って自転車に乗り保育園へ。我が子と感動の対面です。私を見ると走ってきます。ぎゅっと抱きしめてあげると落ち着きます。自転車でのんびり帰りながら「晩御飯なんにする?」「今日は何して遊んでいたの?」と他愛のない会話をして家に帰ります。

なんとなく母親がいないので寂しそうです。子供がリビングで遊んでいるのを横目に晩御飯の支度をします。私、料理が得意なので、自分で作ります。そう言うと「えらいね」と言われるのですが、小さい子供を連れて外食するのが苦手で、落ち着かないのです。だから「自分のため」に自分で作ることにしていました。美味しいと言ってパクパク食べている我が子を見るとうれしくなります。

後片付けをして子供と一緒にお風呂に入ります。どっと疲れが出ます。布団に入って絵本を読んであげると、こっちが寝てしまいそうです。9時過ぎにようやく寝てくれました。明日の保育園の支度をして、洗濯や残りの後片付けをしたあと、仕事のメールをスマホで見て対応します。メールは職場に行かなくても対応できるので助かります。夜中、メールや添付されている仕様書類を見ていると「なんだこの対応!」「わかってないな」という文句ばかりで、精神衛生上よくないです。寝つきが悪くなります。

こんな時短勤務生活を1週間過ごしました。ほんの少しだけですが、世間の働くママさんの気持ちがわかりました。


あれから数年たった今、「働き方改革」が注目され、社外からでも仕事ができる環境が整いました。リモートオフィスや、リモートデスクトップが整備されて、職場に行かなくても仕事ができるようになりました。どんどん便利な世の中になっていますが、子育てと仕事の両立は大変ですね。

肉体的にも大変ですが、精神面がきついです。子供に対する罪悪感。同僚に対する罪悪感。周りが理解してくれない苛立ち、もどかしさ、など。自分で自分を追い込んでしまいそうです。人それぞれ事情が異なりますので、「こうすればよい」なんて軽々しく言えませんが、たまには自分を許してあげてくださいね。

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