社内SEの実態を公開

1レコードの重み

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明けましておめでとう御座います。
年始はめずらしく学生時代の友人に集合をかけて新年会してみました。誰か呼んでくれれば行くのに......なんて思わずに自ら動いてみました。

会いたい時に会いに行く!

今年はアクティブに行きたいと思います。

さてBIの導入を担当していたころの話です。最初は依頼された都度対応していました。ある程度要望がたまってきたところでBI導入すべく、利用者全員にヒアリングをかけ、無事に導入でき、皆さん機嫌よく使っていただいています。

30,000百万円

パッと見ていくらかわかりますか?私はわからなかったので何度も桁を数えていました。英語の方が実はわかりやすかったりします。MillionとかBillionとか。慣れるまではただの5ケタの数字くらいにしか思っていませんでした。300億円ですね。凄い金額です。P/Lの売上、売総は百万円以下切り捨てと依頼されることが多いです。百万円以下は0と同じです。


このプロジェクトを通して現場の声をたくさん聴きました。

ある営業の方は予算と実績の対比に苦労していました。月末月初は深夜残業だそうです。予算と実績に数千円の乖離があると部長に説明をしなくてはならないので、差異理由を調べるのが大変だと言っていました。

別の営業の方は、取引の管理に苦労されていました。3万円の売上が社内ルール上引っかかってしまい、再発防止のため管理を強化しているそうです。出張中もスマートフォンから私の提供している分析ツールで取引の推移を確認しているそうです。

実際にシステムに入力するのは営業のアシスタントの方々。
金額の大きな取引だと、数量・納期を間違って入力してしまったら大変です。何度も見直しながら入力するそうです。以前、単価1万円を100個というのを間違えて、1万ドルを100個と入力してしまい、売上が1億円以上計上されてしまったことがあったそうです。翌日訂正すれば済むのですが、当の本人は「どうしよう」と泣きそうな顔でした。

細かい取引は朝から締め時間までひたすら手配する業務もあるようで、午前中トイレに行く時間も無いと言っていました。1件当たり利益数千円~数百円のものもあります。

為替とか先物とかで、営業から「売れ」と言われて売り忘れたりすると心臓が止まりそうになり、夜も寝れないそうです。翌日処理したら、がっつり利益が出て夕食おごってもらったりするようなレアケースもあるようですが、精神衛生上良くないですね。


1レコードがデータベースに登録され、積み重なって月次、半期、年度の決算の数値に集計されます。システム的にはただの1レコードですが、登録している人には様々な事情があるのだとしみじみ感じました。なんだか1レコードの重みに押しつぶされそうです。上場企業の「売上高」ではいったい何人の人間がかかわり、どれだけの時間と労力を費やしたのでしょうか。百万円単位で集計し、端数処理で切り捨てられる数値にも何人の人間がかかわっていると思うと、身の引き締まる思いです。

集計値だけを眺める日々で1レコードの重みを忘れそうですが、絶対に忘いけないんだ!と、改めて自分に言い聞かせる為にコラムを書きました。

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コメント

山無駄

100億円規模のシステム開発のPM支援をやっていたころ、プロジェクトの中で発生する様々な
お金の整理をやっていました。円単位で書かれている資料、千円単位で書かれている資料、百万円
単位でかかけている資料があり、苦労しました。数字だけ見ると、大よそ三桁で同じに見えるの
ですが、ものにより1億と1千のものがあり、見落とすと億単位で誤差が出てしまいます。

在庫管理システムに携わった際には、モノの台帳を作ります。DB的には一つのモノがだいたい
1レコードなのですが、中に入っているデータは数gの端子から数tの機材類まで様々です。
我々はどうしてもデータでしかものを見ませんが、現場は同じ1レコードでも1箱100個で持ち
だすものもあれば、1台を動かすのにクレーンを使うものもあります。

だから、若い開発者にはなるべく、機会があれば現場にいってデータとして入っている実際の
ものをみさせるよう、心掛けています。

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