社内SEの実態を公開

無茶ぶり OF THE YEAR 2018

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2018年ももうすぐ終わりです。今年最後のコラムは1年を振り返ってみました。

無茶ぶり OF THE YEAR 2018

RPA導入です!

私に話が来たときにはきな臭い匂いがしましたので、あえて担当を志願してみました。火中の栗を拾ってみるものたまには良いかと。いくつか稼働にこぎ着けましたが、本当にこれでいいのか疑問が残ります。きっと試行錯誤を続けて継続的にRPAに取り組んでいる会社は、効果を出していると思います。

まず私の所に話が来る前に、経営レベルで昨今のデジタルトランスフォーメーションの話題に危機感を覚えたのか、次世代ビジネス室というのを組成し、そこにAIやIoT、RPAのチームを発足させていました。情シスには話が下りてきていません。後から知りました。

現場からどこかで聞いたのか「他社ではRPA導入して100時間の業務時間削減に成功したらしい」という言葉を鵜呑みにして、情シスに相談に来ます。別の部署が担当だからとRPAチームを紹介するのですが、話が噛み合わなくて、情シスが間に入ってほしいと言われます。

RPAチームが開発するとのことですが、実際に打ち合わせに出てきて開発する人は外部ベンダーのSEさん。この為だけに常駐してもらっています。これを内製と言ってもいいのか疑問を感じました。

社内開発なのに社内事情・システムがわからないSEさんに一から説明しなくてはなりません。ユーザーとの会話が噛み合わないので要件の取り纏め、取捨選択をこちらでしなくてはなりません。そこまで整えてのRPA開発費用と期間が算出されます。時間が掛かります。

平均すると期間1ヶ月、社内の費用として100万円かかりました。正直コストに対して効果が見合わないです。それで依頼部署は止めるのかと思いきや、上から何でもいいからロボット導入しろと言われているので開発に着手することになります。

要件確認を少ししただけで開発に入って行くようです。仕様の説明もありません。普通の開発と同じレベルで管理してたら割りに合わないのかと思い静観していました。ユーザーと常駐SEが直接会話して進めています。心配です。

テストの段階になり、言った言わないの論争になりました。不具合も多いです。
「〜だと思ってました」
と言い訳をお互いに言い合っていますが、上からは早く稼働させろと言われ、なし崩しで稼働させます。妥協点を折り合おうと話しても、誰も聞く耳持ちません。

しばらくして不具合が多発し、問い合わせをするものの、当時開発したSEさんは自社に戻り、十分な引き継ぎがなされておらず、不具合がなかなか直りません。その内にRPAが使われなくなります。RPAの面倒を見る方が手間だとか。

上の人はロボット何台動いているかしか関心がありません......
実際は動いていないロボットもいるのですけど......

来年、RPAプロジェクトは縮小して辞めてしまったとしたら、うちの会社のRPAは失敗となるでしょう。ただ、来年も再来年も挑戦し続ければ効果が出てくる部分を見出すことが出来ると思います。体制を見直すとか、費用対効果の指針を出すとか、フローをどこまで整備しておくとか。課題が見えてきたところです。最初から成功することを期待していません。継続し続けることが大事だと思います。今日の失敗も未来への成功の一歩と思えば何てことはありません。

もし私が情シスの立場でRPA導入を会社に提案したとしたら、検討に長い月日がかかり、却下されたかもしれません。採用されたとしても、現場に推進していくことは困難を極めることが想像できます。最初は上の方々の無茶ぶりかもしれませんが、それで新しいことのきっかけになりました。私個人は「無茶ぶり」も必要なのかと思った2018年でした。

寒くなっていましたので皆さん体調に気をつけて下さいね。では良いお年を!

Comment(4)

コメント

iso

>情シスには話が下りてきていません。後から知りました。
>もし私が情シスの立場でRPA導入を会社に提案したとしたら、検討に長い月日がかかり、却下されたかもしれません。

これ、多いですよねぇ。
じゃあ最後まで情シスに話し持ってくるなよと。持ってくるなら持って来るで権限渡せよと。
んで持ってくる前に達成すべき目標をきちんと立ててもってこいよと。
具体的な数値目標がないから、やっつけでシステム入れて誰も使わない「安物買いの銭失い」になるんだぞと。
んで、それを微に入り細に入り指摘すると「あいつは文句ばかりで鬱陶しい」と言われて閑職→退職に追い込まれるとw
3度転職した私の結論は「好きにしたら?」ですw

iso

自ら絡んでなんとかなる、購入した製品とタイムスケジュールなら、まあ前向きになってもいいんですけど、大抵経営者がやりたいことと違う購入済みの製品と到底間に合わないスケジュール、キーマン不在のPJチームと無い無い尽くしなんですよねぇ。

謎なのは、ITの専門家として情シス雇ってるだろうに、情シスに一言も相談なしにIT製品を購入しようとするその発想ロジックですね(各部署のスケジュールの共有化(表示)のために60インチなんて馬鹿げたモニターを購入しながら、そのスケジュール管理のためのグループウェアを購入しないでエクセルでなんとかしようとするわけの分からなさにリアルタイムで頭を抱えつつ)

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