社内SEの実態を公開

情シスあるある 設計編

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約20年前にベンダー側にいた頃の話です。ど新人の私の最初の仕事は外部設計書のチェックでした。設計書が上がってくるのが夜8時頃になるので、毎日終電ぎりぎりまで仕事。誤字脱字、文章の体裁が一定かどうかなどの基本的なチェックから始まり、仕様書間の整合性など論理的なチェックをずっと行っていました。素人ながらシステムの構造が理解でき勉強になりました。1000ページ以上の設計書をチェックし終えたとき本当にうれしかったです。こうやってシステムができあがるのか......と若い私は感動していました。

立場変わって、自分が設計書を作り、ユーザーへ説明しますが、ほとんど読まず、聞いてくれません。説明途中で「時間がないんだよ」と出て行った担当者の顔は忘れません!段々と「どうせ読まないんだろ」と雑に作るようになっていきました。

さらに立場が変わって、ユーザ側の情シスになった時、周りのメンバーは設計書を理解する気があまりなく、重箱の隅を突っつくような指摘ばかり。本質の議論が出来ていません。外部設計を読んで理解しなければ、仕様通りにシステムができているのか判断つかないと思うのですが......
情シスあるある 設計編です。

1.基本読まない
2.レビューに参加したがらない
3.仕様を説明されても「言っていることがわからない」と言い歩み寄らない
4.関係のない最近聞きかじったことを質問する(急に情報漏えい対策は?とか、AI
と連携できるの?とか)
5.「わからないからユーザに聞いて」と言って逃亡
6.中身を見ずにハンコを押す(しぶしぶ嫌そうに)
7.建設的な意見は言わない
8.「これは大丈夫なの?」「あれはどうなの?」という疑問と否定的な意見が大半
9.「なんでこうなったの?」と聞くと要件定義で決まったと言われ沈黙
10.読まないくせに納品物だからという事で印刷させる

今にして思うのは、新人時代に携わった外部設計書は、あそこまで丁寧に工数かけてやる必要があったのかと思います。数年後に聞いた話では、どうやら稼働していないようです。虚しい限りです。ユーザー、ベンダーがお互いに折り合えるくらいの品質で確認し合いたいものです。

最後に設計者に関わる苦い思い出を一つ。

昔、情シス側であるプロジェクトを担当していたとき、確認した外部設計書と違うバージョンの外部設計で製造してしまったことがありました。ベンダーから高圧的な態度で

「確認いただいた通りで製造しちゃってますよ。変えるのであれば仕様変更になるので有償になります!」

と言われました。数多くの仕様書を一人でチェックしていたので、言われた当初は自分の記憶に自信が持てず、仕様変更もやむなし、時間が掛かるよりはマシ。金で解決するか......

でも、どうしても納得できなかったので、過去のメールのやり取り、レビュー記録をすべて調べました。


結果は私の無実、ベンダーに非があることが証明されました。ベンダーは謝罪してくれはしたのですが、スッキリしないですね。お互い無駄に時間は使いたく無いものです......

Comment(8)

コメント

Mc

情シスあるあるシリーズ、楽しみにしています。
情シス側にも事情はあるのでしょうが、もうちょっとどうにかならんものかという点、海より深く頷きながら読んでいます。

えどわーど

8.の「あれはどうなの?」云々は他の項番のものよりましな方ですね。一応読んでくれているので。
要件定義編もそうでしたが、ほんとにあるあるで苦笑するしかありません。
TOMYさんの様な少数のまともな技術者のお陰てかろうじてシステムがまわっているのだな、というのが実感できました。私も他山の石として戒めたいと思います。
テスト編も楽しみにしています。

てんるう

 設計書、お客様は読まないかもしれませんが、運用をアウトソースされたり、リプレースの時とかに同業の技術者さん(自社・他社問わず)はガッツリ読んでると思います。
なので私は、設計書の想定読者を「3年~5年後の同業者」にして作っています。未来の同業者が読むと思うと、結構モチベーションが上がります。

>10.読まないくせに納品物だからという事で印刷させる
 これはさすがに最近は無くなりました。(5年ぐらい前はありました)
 あっても光メディア媒体(主にDVD)に焼いて納品になりました。

 レビューに関しては、レビューの進め方の工夫も必要かなぁ、とは思っていますが、まだまだ道半ばです。というか、暗中模索です。1時間ぐらいのレビュー時間で、過不足無くレビューできるような方法は無いものか・・・・・・

とうくん

私はシステム関係の人間ではありませんが、愛読させて頂いています。
結局システム設計でなくて、他の仕事でも、エッセンスは当てはまり、とても新鮮に参考になるのです。
今後とも期待しています。素直な気付きや人間として大事なこと、おもいださせていただきありがとうございます。

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