社内SEの実態を公開

不況だからこそ目指すエンジニア

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 最近、テレビ&新聞を見れば不況、不況と煽り立てています。実際、わたしの周りの人たちにも影響が出始めています。

 うちの会社もシステム投資を抑える傾向がでてきました。他の一般企業はもっと露骨にシステム化凍結・縮小をしているようです。プロジェクトが1つずつなくなっていき、今まで一生懸命働いていたエンジニアの方々も次のプロジェクトが見つかりにくい状態……。本当に、嫌な世の中ですね……。しかし、わたしはこんな不況の中、エンジニアは有利だと思っています。

【これからのIT業界の動向】

 冒頭にも述べたとおり、企業の設備投資を抑えるために、ITに対する投資を抑えるのは、ある程度しょうがないと思っています。今はIT業界の新規案件がなく苦しい状態になっていますが、いずれシビレを切らしてくるはずです。

●理由1. システム老朽化問題

 2010年度が迫っています。うちの会社もそうですが、2000年に脱ホストということでオープン系で構築したシステムがけっこうあります。そろそろ再構築をしなくてはならない時期で、ちょっと前までの好景気の時にサクッと実施してしまえばよかったのですが、大きな企業ほど決断が鈍って今に至っていると思います。老朽化による再構築の必要性が出てくるはずです。保守切れのまま使うわけにもいかないですから……。

●理由2. 人の問題

 派遣社員を減らす、業務縮小、経費削減……。ただ、売上をいずれは回復しなくてはなりません。10人でやっていた仕事を5人でできるようにするのも、5人のままで売上を伸ばすのも、今となってはシステム化が必要になります。

 「業務効率化=システム化」

 これが絶対とは言いませんが、有効な手段の1つではあるでしょう。

 団塊世代の退職も迫っています。属人化運用のシステムもかなり残っているのではないでしょうか。人の入れ替わりがシステムの入れ替わるきっかけにもなります。

●理由3. 内部統制、法規制対応など

 以前のコラムにも書きましたが、業務システムの内部統制対応……。はっきり言って相当キツイです。

 例えば……

ユーザー 「間違って削除してしまったので戻してください」

運用者 「データベースを操作して削除フラグを戻しました」

 これはデータの強制変更にあたり、かなり厳しく追及されます。例であげた作業、慣れている運用者なら1~2分程度で完了しますが、内部統制的には事前承認・事前作業内容確認、証跡取得、最終判断、とまあ面倒な手続きとハンコの嵐! 1時間以上かかることになります。

 企業活動を行ううえで、法令順守は絶対です。ですが、上記の内部統制対応のように、業務の非効率化、運営費用の増大をまねくこともあります。制限かけるのも、運用の効率化をするのも、教育とシステム化だと思います。

【ガマン大会】

 この大不況でちょっと前までHOTな話題だったのが、一気に打ち消されてしまった感がありますが、システムは古くなりますし、人も入れ替わります。企業への要求も厳しくなるでしょう。別に、景気に関係なく。

 システム投資を「とりあえず」抑えても、いずれ自分の首を絞めるようなものです。今はガマン大会をしているような感じがします。比較的早い段階で、システム投資をスモールスタートしていくのではないでしょうか……。

 IT業界こそ、この不況から一抜けできるのでは……と思っています。

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