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IT業界で見い出し、ずっと見守るべき才能がそこにある

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「発達障害」という言葉を、聞いたことがあるでしょうか。

「発達障害」は、ADHD、自閉症、アスペルガー等々、専門家による様々な定義があります。(その定義は論じませんが)特徴としては、他人とのコミュニケーションや、普通の社会生活を送ることに、困難を感じる場合がある、と。物忘れがひどかったり、どもったり、"不思議ちゃん"と呼ばれたり、・・・・症状は色々です。

少し思い当たるでしょ?

そう。「発達障害」は、障害と言うけど、何も特別なことでなく、100人に数人の割合で生じるとも言われ、わりと身近。

有名人では、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、エジソン、アインシュタイン、さかなクン、黒柳徹子さん、勝間和代さん、眞鍋かをりさん、菊池桃子さんも、自身が「発達障害」と発表されました。

私も、身近で目の当たりにしたことがあります。その彼は、やっぱり少し会話に難があって、対人関係が苦手なようだった。私も、最初「あれ?」と思い、大事な事は任せられない?と思っていた。

しかし、ある日、そんな彼たちと、六面体のパズル、「ルーブックキューブ」をやる機会があった。

ちなみに、何面できますか?

私、1面できますよ。
(↑自慢にならない、笑)

いや、たぶん2面までなら出来ます。
(↑怪しいけど、笑)

でも、6面作れって言われたら、「うわあぁ~」って発狂しそうになる(苦笑)。これは、全くのお手上げ。

でもね、その彼は、ずーっと飽きずに、カチャカチャとパズルを回し、数時間後に6面完成させてしまった。これには驚きましたね~。すごい!!

でね、今から考えると、多分、彼も発達障害の一人だった。

社会生活が少し大変そうだけど、好きなこと、特にパズルや数式には、ガーっとのめりこみ、解いてしまう。しかも、それがストレスにならない(ようだった)。彼にとってのストレスは、たぶん、対人関係のほうが大きい。そんな彼、アナタの周りにもいませんか?・・・いますよね。

そして、そんな彼の特徴は、我々IT業界と、すごく親和性がある。
(↑ここ強調)

誰もが逃げたくなる難しいシステムを、スパゲティのプログラムを、ずーっと考え、のめりこみ、解決していくスーパーマン。この面で、すごく親和性がある。エースであり、天才なのです。

確かに、一面だけみたら、大変な部分も多い。特に、お客さんとのコミュニケーションが必須の技術営業、上流工程の要件定義、ちょっと難しいかもしれない。アナタが、ムカッとする場面もあるかもしれない。

でもね、でもでも、だからこそ、なおのこと、この業界だからこそ、この才能を見出し、温かく見守る必要がある。

面会した社長は、実践していました。その社長の会社の取締役(CTO)は、ちょっとコミュニケーションが苦手。

でも、技術のエース。初対面のお客さんから、「えっ?」となる場面もあるそうです。しかし、社長は堂々と説明し、お客さんの理解を得て、信頼を得ていく。

社長は、言います。

コミュニケーションだけ上手くて、(実は)底意地が悪かったり、卑怯だったりする奴より、よっぽど信頼できるし、お客さんからも信頼される。

私も、賛成です。

彼らは、正直すぎるがゆえに、真実を追求しすぎるがゆえに、かえって、社会生活が少し大変。でも、特に、技術の面では才能を発揮するし、(彼らにとっては)アドレナリンが出る。

その才能、アナタの近くで埋もれていませんか?

その才能を見い出すことは、もしかして、アナタの社会的責任かもです。お互いに考えてみましょう。

元記事「IT業界で見い出し、ずっと見守るべき才能がそこにある

Comment(1)

コメント

名無しさん。

すごく共感しました、経験があります。すごくいびつで人間関係は不器用だけど、エンジニアリングに突出した同僚、いました。
最初は面食らいますが、長く付き合う間に幾度助けられ、気の置けない仲間になったと思います。
頑固で融通が利かなくて、振り回されることもありますが、彼らの集中力や傾倒レベルからすれば、この位はなんでもないことなんだなと、だから付き合う側もそれ相応の根気で付き合わなければ・・・と思いました。

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