ふつーのプログラマです。主に企業内Webシステムの要件定義から保守まで何でもやってる、ふつーのプログラマです。

魔女の刻 (41) インフルエンサー

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 午前7 時にスマートフォンのアラームで叩き起こされた私は、数分間抗った後、渋々身体を起こした。眠りにつく直前の記憶が曖昧で、もしかするとスーツのまま寝てしまったか、と一瞬焦ったが、下着姿で毛布にくるまっていたので安心した。もっとも衣服を畳むまでの余裕はなかったらしく、パンツスーツとシャツは乱雑に脱ぎ捨ててあった。私はため息をついてそれらを拾い上げ、形ばかり埃を払って身につけた。汗臭くないのがせめてもの救いだ。
 洗顔と歯磨き、メイクを手早くすませて、エレベーターに乗った。開発センターに入ると、すでにほとんどのプログラマが出勤してきていた。みな、昨夜の一連の出来事については話を聞くか、例のコンテンツを見るかしたようで、白川さんのことや、若宮さんのことを話している。私は声をかけてきたプログラマに挨拶しつつ、フリースペースの椅子に座った。プログラマたちの反応は様々だった。白川さんに同情的な声が多いが、かといって自分たちが苦労して作り上げてきたシステムを人質に取るようなやり方は許せない、と言う人もいる。共通しているのは、弓削さんを擁護する声が皆無であることだ。
 誰かが新たに買い出しに出たらしく、フリースペースには新たな飲食物が補充されていた。サンドイッチやデニッシュパン、ポテトチップスなどのスナック類、チョコレートやガム、たくさんの缶コーヒーやペットボトルのお茶。食欲は全くなかったが、これからセレモニーが終わる昼過ぎまで、何かを口に入れる機会はほとんどないことがわかっているので、私はミックスナッツの小袋をつかんだ。味気ないアーモンドやカシューナッツを咀嚼しながら、私は東海林さんや草場さんの姿を探した。
 「あ、おはようございます」細川くんが声をかけてきた。「うわ、ひどい顔ですね」
 「ありがとう、朝から気分を盛り下げてくれて。君も髭ぐらい剃ったらどうなの」
 「ぼくは今日、こっちで待機ですから。これを機会に口ひげでも生やそうかな」
 「これ以上夫婦仲をこじらせたくないなら、やめておいた方がいいよ」私は周囲を見回した。「東海林さんは?」
 「コマンドルームで高杉さんたちと何か話してますよ」
 私はドアが開いたままのコマンドルームの方を見た。
 「production 環境は元に戻ったの?」
 「いえ、まだあのままです」
 「セレモニーはどうすんのかね」
 そう言ったとき、コマンドルームから高杉さん、東海林さん、草場さん、今枝さんが出てきた。高杉さんはフリースペースに立ってプログラマたちの注意を集めると、セレモニーは予定通り実行されます、と告げ、そのまま今枝さんを連れて開発センターを出て行った。
 東海林さんは私に気付くと、小さく頷いたが、そのまま自席に戻っていった。私は草場さんに近付いた。
 「おはよう」草場さんは周囲に配慮して小声で言った。「よく眠れた?」
 「十分とは言えないかな。ひどい顔でしょ」
 草場さんは微笑んだだけで、私の容姿に関する論評を避けた。
 「そっちこそ、ちゃんと寝たの?」
 「寝たんだけど、1 時間ぐらいで起こされた。高杉さんにね。セレモニーについて検討してたんだ」
 「結局、予定通りなのね」
 「うん」草場さんは、高杉さんが消えたドアの方を見た。「高杉さんが決定した。俺も東海林さんも中止を進言したんだけど」
 「白川さんの言葉を信じたってことか」
 「他に方法がないんだよ。市長からは再三連絡があって中止は論外だと釘を刺されたようだしね」
 中止にしたら、白川さんが今度こそproduction 環境を完全に破壊してしまうかもしれない、という懸念もあったのだろう。
 「それに瀬端さんも、予定通り実行するようにと言っていたから」
 「瀬端さんはどこにいるの?」
 「もうイベントホールに行ってるよ。何か食べた?」
 私はミックスナッツの袋を持ち上げてみせた。草場さんは顔をしかめたが、私の気分を察したのか、「朝食を食べないと身体に悪い」といった類いの言葉を口にしようとはしなかった。
 「ブレイクルームにコーヒーと紅茶があるよ。持って来ようか」
 「缶コーヒーとかなら、そこにもあったけど」
 「そうじゃなくて、市立図書館のカフェからさっき届いたやつ。高杉さんが手配してくれたんだ。アールグレイのティーラテもある」
 きっとオーダーするとき、草場さんが私の好みのカスタマイズを言い添えてくれたのだろう。そのさりげない優しさが心に沁みた。世の中には、付き合っている女性の飲み物の好みを、いつまでたっても憶えようとしない男が多すぎる。
 「もうすぐ出発だけど」私は時計を見た。「一緒にお茶を楽しむ時間ぐらいあるわよね」
 「誰も文句は言わないよ」
 私たちはブレイクルームに足を向けた。私は手を草場さんの腕に乗せたが、周囲のプログラマたちは見ないふりをしてくれた。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 午前8 時5 分、私は開発センターを出て、くぬぎ市民イベントホールに向かった。イベントホールはくぬぎ市役所から北へ200 メートルという近距離なので、移動手段は徒歩だ。一緒に行くのは6 名のプログラマで、全員が「STAFF」とブルーのゴシック体で書かれたカードを首から提げている。
 私たちの役目は、来場者がKNGSSS の操作で迷っていたり、あってはならないことだがエラーが発生したときなどに、速やかに、そして笑顔で対応を行うことだ。本来の開発業務とは外れる仕事なので、参加者のベンダーには「臨時保守作業費」の名目で単価に応じた金額が支払われることになっている。今回のセレモニーで来場者が操作できるのは、デジタルホワイトボードやタブレットによる授業のシミュレーションなど、言うなれば外部設計的な部分に限られていて、どの機能も過剰なぐらいにテストが繰り返されている。例外トラップも徹底的に張り巡らしてあるので、エラーメッセージが表示されたりする可能性はゼロに近いぐらい低いはずだが、エースシステムとしては金で安心を買えるなら安いものだと考えているのだろう。営業の黒野がよく口にすることだが、エースシステムにどんな欠点があるにせよ、ケチという言葉は当てはまらない。
 私と一緒にイベントホールに向かっているプログラマは、馬渡さん、畠さん、岡沢さん、キョウコさん、チハルさん、ユミさんだ。元々は溝田さん、宇山さんの予定だったが、昨夜の復旧作業による疲労を考慮して、それぞれの会社の親切な同僚がピンチヒッターを申し出たのだ。私も免除してほしいところだったが、もし白川さんが何らかの方法で接触してきたとき、対応実績のある人間がいた方がいい、という理由で予定通り参加となった。もっとも来場者のアテンドに女性をあてたい、という言語化されない理由もあったのかもしれない。
 数時間の睡眠では完全に疲労が抜けたとは言えず、私の頭と足取りはどちらも重かった。ティーラテと草場さんとの一時のおかげで、今のところ眠気はあまり感じていなかった、これは一時的な状態だとわかっている。せめてもの救いは、セレモニーが午前中に終わることだ。
 私以外の女子3 名は昨夜の出来事を全く知らないまま出勤してきていた。当然、それぞれの所属会社には連絡が行っていたのだが、今日の朝、早めに出勤することになっていたため、上司の判断で知らされなかったそうだ。東海林さんにもそれぐらいの配慮があってくれればよかったのだが。
 「あの白川さんが」ユミさんは歩きながら、しみじみと呟いた。「エースシステムの人にしては、珍しく芯が通った人だと思ってたのに。こんなテロじみたことするなんて」
 「私にも甥っ子が二人いるから」キョウコさんはため息をついた。「気持ちはわかるんだけどねえ」
 「今、どこで何やってるんでしょうね、白川さん」チハルさんが首を傾げた。
 それは私のみならず、関係者の誰もが知りたいことだった。すでにグリーンリーブスのデータセンターにいないことは、高杉さんらエース社員によって確認済みだ。
 イベントホールはドングリをイメージしたというドーム型の建物だ。淡いブラウンの外壁が、周辺の木立とマッチしている。前市長時代に著名な建築家がデザインし、市立図書館のリニューアルと同時にオープンした。キャパシティ600 人の大ホールを中心に、市民のための文化センターや、コワーキングスペースなどが用意されているが、利用率が高いとは言えず、市が主催するイベントそのものも多くない。現在では、隔週の土曜日の午前中に行われている朝市のみがイベントスケジュールに載っている。参加する農家は数軒で、訪れる客の年齢層の平均は50 を越えている。箱物行政の典型だ。維持管理費がバカにならず市民から批判も多いため、来年度には取り壊しとなる見込みだ。おそらく、今日のセレモニーが最後にして最大のイベントになるのだろう。
 スタッフ用出入り口から大ホールに入ると、先に来ていた今枝さんが、あれこれ指示している姿が見えた。水を得た魚のように張り切っているのがわかる。人前に出るのが好きなこともあるが、それ以上に、白川さんがいない現状をチャンスと捉えているに違いない。きっと来場者に対して、あたかも自分が仕切ってKNGSSS の開発を成功させたように振る舞うのだろう。
 壁際に配置された長いテーブルに、白いテーブルクロスが敷かれ、見事な信楽焼の大きな花瓶がいくつも並んでいた。ひときわ大きな花瓶の前にはエースシステムの女性SE、三崎さんが立っている。心得でもあるのか、花鋏を手に、生けられた花を調整していたが、私たちが入ってきたことに気付くと、花鋏を置いて駆け寄ってきた。
 「おはようございます」三崎さんは笑顔を見せた。「みなさん、タブレットは持ってきていただいてますか」
 私たちはそれぞれタブレットを取り出した。三崎さんは頷いた。
 「じゃ、スタッフルームの入口にロッカーがあるので、コートやカバンなんかは置いてきてください。それから、これをペアリングしておいてください。式典終了まで常時装着で」
 そう言って渡されたのは、片耳だけのワイヤレスイヤホンだった。高感度マイクも内蔵されているので、アプリで通話もできる。
 「後の指示は、たぶん今枝から出ると思います。じゃ、また後で」
 三崎さんがお花の手入れに戻っていったので、私たちもスタッフルームに向かい、身支度を整えた。今日は黒か紺のスーツに白のシャツ、靴も黒、とドレスコードが指定されている。私はしわが寄ったシャツやパンツが気になったが、今さらどうしようもない。
 ロッカーの鏡を覗いて、メイクを簡単に直した。やや充血気味の目は手の加えようがないが、せめて髪ぐらいは多少なりともまともに見えるように整えたい。私がブラシを使っている横で、チハルさんが長い茶髪をポニーテイルにしている。いつもはトレーナーや大きめのセーターに、ワイドデニムやカーゴパンツというくだけた服装が多いが、今日は均整の取れた体型にフィットしたスーツだ。スーツは真新しく、値札を外したばかりのように見える。
 「そのスーツ、新品?」
 私が訊くと、チハルさんは照れくさそうに頷いた。
 「新品というか、3 年ぐらい前に買って、一回しか着てないやつです。こういうのは苦手で」
 「就活のときは着たでしょ?」
 「苦痛でしたねえ」チハルさんはしみじみと言った。「そもそもタイトスカートが、死ぬほど嫌いなんで」
 「へえ、何で?」ユミさんが訊いた。「ああ、キック」
 「はい。下半身の動きが制限されるのがちょっと」
 チハルさんはキックボクシングをやっているそうで、開発センターでも休憩時間などに左ミドルの練習をしているときがある。試合に出るとか、護身術とかではなく、単なる趣味だと主張しているが、まともに受けたら肋骨の二、三本はへし折れそうなスピードだった。
 「今日も服装悩んだんですよ」チハルさんは鏡を見ながら言った。「もう一回り大きなスーツもあるんですけど、ちょっと古くてダサいんで」
 「今日は動きやすさより、見た目重視でしょう」キョウコさんが笑った。「アテンドなんだから。それで正解よ」
 「ええ、まあ、そうなんですけどね。ただ白川さんからのLINE もあって」
 「え」私はブラッシングを中断してチハルさんを見た。「白川さん?」
 「はい。スカートは避けて、動きやすい服装で来てね、って。昨日の夜です。ま、あたしはタイトスカートなんか持ってないんですけど」
 「どういう意味だろうね、動きやすい服装って」ユミさんが首を傾げた。「っていうか、なんで私には来なかったんだろ。スカートで来ちゃったじゃない」
 「返信してみた?」私は訊いた。
 「しましたけど、既読も付いてないです」チハルさんは苦笑した。「まあ、昨日の夜はいろいろ忙しかったみたいですから、無理もないですけど」
 チハルさんの趣味のことは、当然、白川さんも知っているだろう。動きやすい服装を勧めてきたということは、脚力が必要となる何らかの事態が発生することを予想しているんだろうか。
 首を傾げながら大ホールに戻り、男性陣と合流したとき、今枝さんが近付いてきた。
 「まだ時間はあるから、会場内のどこに何があるのか、把握しておいて」今枝さんは忙しそうに早口で言った。「来賓や記者なんかに訊かれたとき、レスポンス早めにできるようにね。それからこっちからコールしたときは、すぐ出てね。イヤホンをタップすると、応答できるからさ。じゃ、よろしく」
 今枝さんはせわしそうに踵を返したが、すぐにくるりと振り向いて私を見た。
 「川嶋さん、ちょっといい?」
 私が頷くと、今枝さんは他の人たちに散るように手を振ってから、小声で訊いた。
 「一応訊くけど、白川さんから連絡とかないよね」
 「ないです。production 環境のことですよね」
 「そう。まだ元に戻ってないんだよなあ」今枝さんは、まるで白川さんがどこかに隠れているのではないか、と思っているかのように会場内を見回した。「最初の45 分は来賓の挨拶なんかだけど、そこからは自由にKNGSSS を触る時間だからね。本当にそこまでに復旧するんだよね」
 「私に訊かれても......」私も大ホールの中に視線を走らせた。「瀬端さんならわかるんじゃないですか?」
 「瀬端さんはどっか行っちゃったんだよね。まあ、来賓挨拶の後に、主要機能を説明することになってるから、それまでには戻ってくるはずだけど。じゃ、よろしく」
 今枝さんはスマートフォンを耳に当てながら離れていってしまった。私は会場内を一回りしておくことに決めて、円形のホールを時計回りに歩き出した。
 ホールの北側に簡単な演壇が設けられていて、その右隣に何も映っていないスクリーンとプロジェクターがある。演壇に向かい合うようにパイプ椅子が20 脚ほど並んでいた。これが来賓席だ。壁際の7 ヵ所に展示会に出るようなブースが設置されていて、それぞれにデジタルホワイトボードやタブレットが準備されているはずだ。一際大きなブースは、セレモニーの目玉であるイマージョンコンテンツの体験コーナーで、成人男性がゆったり座れるぐらいキュービクルになっている。タブレットとVR ゴーグルは30 セット用意されているが、来場者の多くはここに足を向けるだろうと思われるので、必要になれば拡張する準備もされていた。
 もし、今、コンテンツを再生したら、私が数時間前に地域防災センターで見た映像が流れることになる。白川さんと瀬端さんの計画が当初の予定通りだったら、私は今頃、そんなことを夢にも思わず、市の幹部が列に割り込みしようとしたらどうするか、ぐらいのことを心配しているだけでよかったはずだ。私はブースの一つに入って、置いてあるタブレットにログインしてみたが、KNGSSS の状態は変化していなかった。
 ブースを出たとき、アトリウムになっているメインエントランスの方からざわめきが聞こえてきた。もしや白川さんか、弓削さんか、と考え、足早に向かってみたが、どちらの姿もそこにはなかった。代わりに、10 人ほどの男女が、まだ準備中の受付の前で押し問答しているのが見えた。見知らぬ顔ばかりだが、一人の中年女性には何となく見覚えがある。
 「なんですか?」同じく騒ぎを聞きつけて駆け寄ってきたチハルさんが訊いた。
 「さあ。関係者じゃないみたいだけど」
 どうやら、来訪者たちは会場に入れてくれるよう、受付のエース社員に迫っているようだった。私は時計を見た。8 時32 分。開場は9 時40 分の予定だ。いくらなんでも気が早すぎる。
 今枝さんがすっ飛んできて、私とチハルさんを押しのけるようにメインエントランスに出ると、エース社員に事情を尋ねた。それを聞いた訪問者の一人が今枝さんに向き直った。
 「責任者の方ですか?」
 「そうです」今枝さんは胸を張った。「そちらは?」
 「デジタルIT&ビジネスの神代です」男性は身分証らしきカードを掲げてみせた。「今日のセレモニーの取材許可をもらってます」
 「デジタルIT......」今枝さんは戸惑った表情を浮かべた。「ええと、プレスカードお持ちです?」
 神代記者は別のカードを出した。今枝さんは手元のタブレットでプレスカードのQR コードをスキャンしたが、すぐに頷いてカードを返した。
 「確かに。でも開場は9 時40 分ですよ。申しわけないですが、まだ準備中で......」
 「それはわかってます」神代記者は遮った。「特別に事前取材ということで呼んだのは、エースシステムさんじゃないですか」
 神代記者の後ろに並んだ男女も一斉に頷いた。今枝さんはさらに困惑した。
 「事前取材ですか?」
 「そうです。昨日の夜、連絡をもらいましたよ」
 「何かの間違いではないですかね。うちの人間からですか」
 「白川さんというプロジェクトリーダーの方です」
 声にならないざわめきが、エース社員の間に走った。神代記者はスマートフォンを取り出すと、数回タップして表示された画面を見せた。今枝さんは言葉を失って、その画面に表示されている文字を何度も読んだ。
 「......なるほど、確かに。白川からの連絡のようです。共有できておらず、申しわけありません。ただ、先ほども申し上げたように、まだ準備中でして......」
 「いえ、準備中なのはわかっています」神代記者はスマートフォンの画面をスクロールした。「今回のセレモニーの目玉であるイマージョンコンテンツ。あれを見せてもらえるとのことでしたが」
 「あ、あれですか」今枝さんはうろたえた。「あれはその、ちょっと技術的な問題があって......」
 私は思わず顔をしかめた。一般の記者相手なら「技術的な問題」は葵の御紋になるかもしれないが、デジタルIT&ビジネスは、技術的な検証や追試をしっかり行った記事に定評があるIT 系のネットメディアだ。Microsoft やGoogle、Amazon などのサービスに対しても忖度ゼロの記事を載せているし、プログラミング関連の特集も初心者向けから、マニアックなものまで多岐にわたっている。くぬぎ市の問題に対して、前市長が主導したICT 戦略に最も鋭い舌鋒を放っていて、学校教育支援システムに導入されたタブレットの不透明な選定について報じたのも、デジタルIT&ビジネスだ。神代記者にしても、今日のセレモニーに派遣されるぐらいだから、一定以上のIT 知識を持っているとみるべきだろう。そういう相手に「技術的な問題」などと曖昧な言葉を投げるのは逆効果でしかない。案の定、神代記者はムッとした顔で訊き返した。
 「技術的な問題とは何でしょう」そう言いながら神代記者はスマートフォンを横向きにかざした。「くぬぎ市の学校情報システム、通称、KNGSSS はすでに完成していると聞いています。今日は完成した新システムのお披露目のセレモニーですよね。それなのに、当日の朝になって技術的な問題が発生しているんですか。それはどのような不具合なんでしょうか。プログラムのバグですか。それとも環境の問題でしょうか」
 「あ、いえ、その、環境......いえ、バ、バグ......えー」
 しどろもどろになった今枝さんが、この場をどう切り抜けるのかを眺めていたかったが、後ろにいた中年女性が苦笑しながら進み出た。
 「神代さん、そういうことは質疑応答の時間にしましょう。ウワサのイマージョンコンテンツを見せてもらうことが目的なんですから」
 「どうも」今枝さんはホッとした顔で訊いた。「えーと、あなたは?」
 「産業技術総合研究所の高村ミスズと申します」女性は名刺を出した。「セレモニーに招待されているわけではありませんが、同じく、昨夜、白川さんからメールをいただきましたので」
 この人が高村先生か。見覚えがあるわけだ。IT エンジニアの間では著名人だし、前市長とTwitter における激しいバトルは有名だ。うちの会社も、数年前のT市立図書館事件で、高村先生とは多少縁がある。私はほとんど関わりがなかったが、社長と東海林さん、それに少し前に転職した井上くんは面識があったはずだ。
 「はあ、そうですか」今枝さんは名刺を眺めたが、高村ミスズという個人名にピンと来たような顔ではない。「それはどうも。ただ、先ほども申し上げたんですが、まだ準備中でして......」
 「イマージョンコンテンツの閲覧もできないんでしょうか?」
 「あ、それは、まあ可能なんですが。ただ、その......」
 そのとき、後方からよく通る声が響いた。
 「今枝、お通ししなさい」
 声の主はもちろん高杉さんだった。その後ろに瀬端さんがいる。
 「高杉さん、よろしいんですか?」
 今枝さんの言葉は上司へのものだったが、その視線は瀬端さんに向けられている。
 「構いません。隠すようなものは何もありません。そうでしょう?」
 「はあ」今枝さんは納得しかねるような顔だったが、それでも頷いた。「わかりました。おい、受付をして差し上げて」
 命じられたエース社員が、来訪者たちのプレスカードをスキャンしている間に、私はそっと瀬端さんに近付き、小声で訊いた。
 「これも白川さんの計画ですか。あの人たちを事前に呼んだのは」
 「インフルエンサーですね」瀬端さんは、神代記者や高村先生たちに目を向けたまま微笑んだ。「ネットメディアの記者の方の他に、高村先生のように影響力がある方、人気のある個人ブロガーやYouTuber も招待してあります。Q-LIC がくぬぎ市でやったこと、これからやろうとしていることの真実を、広く発信してもらうために、慎重に人選したんですよ。プレスカードの発行は、タスクフォースが一任されていますから」
 「......あの人たちが、その計画に乗ってくれるという保証はないのでは?」
 「Q-LIC からの反論を考慮して二の足を踏んでしまう人もいると思います。それでも、IT 系のインフルエンサーにとって、とても魅力的なコンテンツのはずです。今回は取材対象に制限は設けていません。イマージョンコンテンツは1GB の制限付きですがH265/MP4 形式でダウンロードすることができます。USB メモリも準備してあるので、映像をお持ち帰りいただけるわけです。発表についても、市は事前チェックを行わないことを通達済みです。もちろんQ-LIC に好意的な記事を書くことも可能ですが、あのコンテンツが持つ説得力にはかなわないと思いませんか」
 「単なるフィクションだと主張されるかもしれませんよ」
 瀬端さんは私の顔を見てクスリと笑った。
 「昨夜の弓削さんの醜態を見ても?」
 「弓削さんの......あ、ドローンの映像ですか」
 「そう。白川さんが夜を徹して、あの映像をコンテンツに落とし込んでくれました。といっても、加工はほとんど必要なかったので、それほど時間はかからなかったはずですが。よかったら、後で見てみてください」
 話している間に、瀬端さんが言うところのインフルエンサーたちが受付を終え、今枝さんのアテンドでイマージョンコンテンツのブースに入っていった。
 「白川さんは今、どこにいるんでしょうか」私は訊いた。「身体の方は」
 瀬端さんが答える前に、ホールの反対側から大きな物音が聞こえてきたので、私たちは揃ってそちらを見た。スタッフルームへ通じるドアが乱暴に開けられた音だった。一人の男性がホールに入ってきたのが見える。私は息を呑んだ。ふらつく足取りで、こちらに近付いてくるのは弓削さんだった。

(続)

 この物語はフィクションです。実在する団体名、個人とは一切関係ありません。また、特定の技術や製品の優位性などを主張するものではありません。本文中に登場する技術や製品は実在しないことがあります。

Comment(60)

コメント

hir0

イノウーは転職したんだね
もうストーリーには出てこないかな

匿名

形はどうであれ、白川は高村へのコネがあったって推理はどうやらビンゴだったか。

匿名

社名が揺れていますね

デジタルIT&ビジネス
デジタルICT ビジネス

N

イノウーの転職先は倉敷さんのところか、
それともクトゥルー好きが講じてアーカムテクノロジーにいっちゃったなんてことは…

へなちょこ

いよいよ祭りの始まりですね

匿名D

ここまできては、Q-LICに切れるカードは少ないからなあ。
実力行使でセレモニーの妨害に来たか。
セレモニーが終わったら、KNGSSSはともかくQ-FACEの排除は確定。
んじゃ、死なばもろともってやつか。
弓削みたいな手合は、目の前の客よりも背後のご主人サマを怖がるからな。
事によっては、Z因子くらい仕込まれているかもしれん。


なるほど、それで彼女の出番か。

匿名

ブレイクルームで何ヤってたんだか…。

z

チハルさんが弓削さんの物理阻止役になりそうな展開だけど…
弓削さんが無敵の人モードでないことを祈る

SQL

高杉さん、えらいあっさり通したな。
自分の判断なのか、白川さんに指示を出されているのか。

育野

エースとしてはこんな落とし所を想定してるのかな.
・システムの高い完成度はアピールできる
・混入したコンテンツについては正義感にかられた一社員の暴走の結果
(内容・経緯から公益通報とみられることor情状酌量を期待?)
・関係者処分と再発防止策の公表(もうイレギュラーは起こさせません)
コンテンツ持ち出し可ということは,プレスに「デモ」渡すことを条件にセレモニー本番は予定通り,
という密約でもあるのかも.

あと重箱の隅ですが.
>今は転職していない井上くん
最初[転職していない][井上くん]と読めて「?」となったので,
・今は転職して*しまって*いない井上くん
・今は転職して*ここにor会社に*いない井上くん
ではいかがでしょう.

atlan

ミスズせんせーを知らないって事は今枝さんはセキュリティ関係には全く明るくないな

匿名

白川さん、高杉さん、現市長の間で話ができているということは。白川さんは復讐を果たすため、高杉さんはこれでQ-LIC完全追放を果たしてエースシステムの独占に、現市長は前市長派やQ-LIC派を締め出して自身の政治基盤を固めるとかありえそうです。

匿名

インフルエンサーとして機能するなら、最初からそこにタレ込めば良かったのでは?と思ってしまった。徹底的に(公的に)粛清したかったとかあったのだろうけど。
イノウーは橋本さんとかとベンチャーしてたりしたら何か嬉しいなぁ。

ドラゴンゾンビ

今は転職して(この会社に)いない井上くん
(将来転職するかもしれないが)今は(まだ)転職していない井上くん

一応2通りの解釈がありますかね。

匿名

自分の職掌の範囲内でやれることをやって貰うものを貰う、
東海林さんも黒野さんと同じ結論に至ってるんだねぇ

foobar

育野氏
> (内容・経緯から公益通報とみられることor情状酌量を期待?)

何となくの予感だが、白川が本物の魔女だというなら、今回の一件で仮に逮捕されたとしても、起訴猶予処分くらいでダメージコントロール成功、刑務所行きを回避してシャバに残留、ってオチが来そうな気がしてきた。何故かは分からないが、白川の腕に手錠がかかるシーンが、あまり想像できない。

匿名

成果物ではなく期間に対する契約とはいえ、背任というPJ管理外要因の業務増加は堪らんなあ
エースさんなら追加でお金貰えそうだから黒野さんだけ喜んでそう
そして白川さんがどこかで血を吐いて倒れてたりしませんように・・・

リーベルG

匿名さん、育野さん、ありがとうございました。

匿名

>うわ、ひどい顔ですね
これが言える会社って素敵だ。

匿名

修正時だと思うのですが
>それにそれに少し前に転職した井上くんは面識があったはずだ。
それに がダブってしまってますのでご報告いたします。

このストーリー始まってからずっと、めっちゃワクワクして読ませていただいています。ありがとうございます(๑˃̵ᴗ˂̵)

匿名 

川嶋さん、思春期の息子のことはもうすっかり脳内から吹っ飛んだようなリミッター解除ぶりで……

匿名

チハルさんがキックで弓削さんを倒すのか?

リーベルG

匿名さん、ありがとうございました。コピペミスですね。

匿名

川嶋さんが男だったら、ここまで恋愛にのぼせてるとか言われなさそうだな~

匿名D

書かれていないというだけで、変な方向に走る人がいますねえ。
これだから小説を読んだことのな(ry

匿名

一人だけ空気読めないコメントの人がいつもいるね。

これだから空気読めない人は(笑)

匿名D

作中で触れられていないというだけで、
川島さんがお子さんをないがしろにしているとみなすのか?
そんな空気なら、密室ででも吸ってな。

匿名

昔の偉大な小説家のお言葉
作品は自分の手から離れたら解釈は読む人に任せる。自分が思っていた意味など無意味。受け取り方は千差万別。間違いなどない

>これだから空気読めない人は(笑)
とか言っている人のお里が知れますね
個人個人が楽しめればいいんですよ。わからないことは、こう言う場があるので議論して納得できる答えを個人個人が見つければいいのでは?
他人の読み方に文句つけるのは、下品だわ

匿名D

公平を期するのなら、今回、他人の読み方にケチを付けたのは俺の方が先だな。
しかし。
あんな下劣な流れがここの空気だってんなら、破壊するのに遠慮なんかしない。
何度でもひっくり返してくれるわ。


それにしても、文字は知っていても、文章の読めないやつが多いのな。
空気を読め、長いものにまかれろってのは、
弓削に、Q-LICに丸め込まれろってのと同じ意味なんだぞ?

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空気云々は置いておいて、
たとえあなたが人の感想を下劣だと思ったとしても、
それを非難すべきではないと思うけどなぁ。
所詮他人の感想なんだし、受け流せばいいんじゃない?

jeid

空気云々はどうでもいいけど、イチイチ一言多いんだよね。他人がどう読もうが構わんでしょう?
俺はそう思わない、こう思うって主張だけすればいいのよ。
みんなそれぞれ楽しんでいこうな。

匿名D

下手に出てやりゃあつけあがる、とはこのことだな。
あんな下劣な空気を流せる連中と馴れ合うつもりなんかないよ。


ん?
君たちは受け流せるんだよな。
これ以上出てくるんじゃないぞ。

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武闘派ですねぇ。
意図的に荒らす宣言ですか。困ったなぁ。

連載初期の頃からの読者で、
書籍版も電子書籍版も購入してるくらい
リーベルGさんの小説のファンなので、
できればこの場を荒らして欲しくないだけなんですが、ダメですかね?

とにかく「荒らして欲しくない」がファーストプライオリティなので。
私の投稿により荒れるのは本意ではないので、
これで引っ込みます。

匿名D

受け流せばいいって、自分ができてないじゃないか。
自分ができていないことを人に要求するのかよ。
言っとくがね、俺は今まで自分の意見は書いてきたが、
空気を読めとか、やめろとか引っ込めとか、書いたことないよ。


>連載初期の頃からの読者で~


因果関係が全然不明なのだが。
あ、カネを出してるんだと言いたいんだ!
残念ながら、俺の懐には1円も入ってきてないのだよ♪


>とにかく「荒らして欲しくない」がファーストプライオリティなので。


荒れることよりも、あの下劣な妄想が垂れ流されるほうがマシ、と。
趣味悪いなあ。

jeid

君のも彼らのも同様に感想だし妄想だよ。下劣と思うのは君の自由だけど、イチイチ攻撃するのはやめような、ってだけだよ。
馴れ合えとも言ってない。まさに君もこの状態だよ。> 書かれていないというだけで、変な方向に走る人がいますねえ。

例えば、一つだけ具体的にいえば、
> これだから小説を読んだことのな(ry
この一文いらんでしょう?いいたいのはそういうことだよ。
空気を読めとか言ってるのと何ら変わらんからねこれ。

匿名D

わけがわからん。
俺のコメントに気に食わないことがあるのなら、それを書けばよい。
コメント欄とはそういう場だろう。


それなのに、やめろとか流せとか、なんでそんな命令が書き込まれるのか。


俺は、自分の意見を書いているだけだよ。


それにしても。
攻撃されるのは俺ばかりということは、
あの下劣な妄想に同調している連中ばかりということか。
うわあ、こりゃあもう、手の施しようがないわ。
よしよし、俺様が介錯してやるから素直に成仏しろよ。

とくさん

おまいら、少し落ち着け
作品を楽しめ

育野

foobar さん,
本来の意味の確信犯に見えるのと相当深刻そうな体調の件があるので,
白川さんは自身の刑罰を回避することには興味がないのではないか,と私は思います.
むしろ社会の注目を集めた上で,裁判を通して事実関係を認定させる事が望みかも.
# この物語の終点もさることながら,エピローグがとても楽しみ

通りすがりの元PG

某匿名のD氏を除く皆様方
せっかく固定のハンドルを使っているのだから、そこだけ読まずにスルーするのが一番、場が荒れない方法だと思いますよ
複数の人から意見されて、自分ばかり攻撃されるのはお前らがおかしいから、的な解釈をするような輩なのですから、そんな輩のコメントを読むのも、わざわざ意見してあげるのも、時間の無駄かと

とあるサイトからの名言を引用させて頂きますが、
『自分が「絶対正しい」と思っている「根性曲がり」につけるクスリはないのです』

某匿名のD氏を除く皆様方の賢明な判断で、これ以上コメント欄が荒れないことを願います
(訳:馬鹿が騒ごうが噛みついてこようが無視無視!馬鹿以外のみんなでクライマックス楽しもうぜ!)
長文失礼致しました
以降はROM専に戻ります…

匿名

うーん
目にさわるけど、あえて無視するなんて言わなくても。
自分に気に入らないから無視なんてガキみたい。

foobar

育野氏

そう。「自身の刑罰を回避することには興味がない」からこそ、結果的に死中に活あり式に(法の裁きの手から)生き延びる、などという結末になりそうな予感がした次第。
たとえば、刑罰を逃れようとしない姿勢が、裁判官からは「潔く罰を甘受しようとする殊勝な態度」と解釈されて、裁判での心証形成に有利に働く、とかしてね。
ただ、今のところ「この件が終わったら警察に出頭して自首する」という旨の発言や心情の描写も無いから、「自ら率先して刑罰を受けに行こう」とまでは思ってはいないのかも。

何にせよ、椛山にはねられても、血反吐を吐くほどの負荷を体に受けても、結局生き延びてここまでこぎ着けた、異能生存体(……かそこまで言わずともハリウッド映画の主人公)じみた生存能力を発揮してきた彼女に、法の裁きがピリオドを打つ、って展開は、俺は今のところあまり想像できないな。

うまいと評判の料理屋。
 
客は1人で黙々と食べていたり、客同士で談笑したりと、様々。
お互い素性は知らないが、おおむね「ここの料理はうまい」という、漠然とした一体感がある。
 
ときどき、料理について、大将に細かい指摘をする人もいる。
大将はときどき顔を出して、それに応えることもある。
 
なかには、料理について、独り善がりの感想を語りながら「うまいうまい」と食べている人もいる。 
でも、発言が独り善がりであろうと、トンチンカンであろうと、とにかく、
「この人も、ここの料理を味わって楽しんでいるんだなぁ」
ということは周囲の客にも分かるので、ほとんどの客は、それに不快感を持つことはない。
自分なりの味わい方で料理を楽しめばいい。
 
ある日、1人の客「P」が現れた。
 
Pは、周囲の客が語る感想に、ケチをつけ始めた。
曰く「お前は料理というものが分かってない。なんたらかんたら、どうのこうの…」
 
その発言内容以前に、とにかく、
「この人は、料理を楽しむというよりも、『他人を貶める』『自分が称賛される』という快感を求めているんだなぁ」
ということは周囲の客には分かるので、ほとんどの客は、それに不快感を持ちましたとさ。
あ~迷惑だね。
 
(この話はフィクションです)

匿名

さすが匿名D!

おれたちにできない事を平然とやってのけるッ
そこにシビれる!あこがれるゥ!

匿名D

>「この人も、ここの料理を味わって楽しんでいるんだなぁ」
>ということは周囲の客にも分かるので、ほとんどの客は、それに不快感を持つことはない。


「川島さんは恋愛にうつつを抜かしてお子さんをないがしろにしている」
って妄想が不愉快でないってんなら、俺のことはぜひ除外してくれ。

匿名

>「川島さんは恋愛にうつつを抜かしてお子さんをないがしろにしている」
具体的に、恋愛にうつつを抜かして、ないがしろにしている、って書いてる人いましたっけ?

誰の妄想なんだろう。

匿名D

2018/07/02 12:48
2018/07/03 03:43
2018/07/03 09:17

うまいと評判の料理屋。
 
客は1人で黙々と食べていたり、客同士で談笑したりと、様々。
お互い素性は知らないが、おおむね「ここの料理はうまい」という、漠然とした一体感がある。
 
しかし、なかには、料理について、皮肉めいた感想を言いながら食べている人もいる。
 
でも、発言が独り善がりであろうと、皮肉めいていようと、多くの客は、
「まぁ、味覚は人それぞれだよね。俺は美味いと思っているが、イマイチと感じる人だって、中にはいるだろう」
と、特に気にも留めていなかった。
 
ある日、1人の客「P」が現れた。
 
Pは、その皮肉屋に対し、猛然とケチをつけ始めた。
曰く「お前は料理というものが分かってない。なんたらかんたら、どうのこうの…」
 
Pは、さらにヒートアップし、
「俺はあいつを叩き潰さねば気が済まぬ!!!な、な、お前もそう思うだろ!?」
といって、自分への賛同を、周囲の客に強制しはじめた。
 
あ~迷惑だね。
 
(この話はフィクションです)

匿名D

俺がやったのは、


1.自分の意見を書いた
2.やめろとか流せとか命令してくる連中に、そんないわれはないと反撃した。


それだけだ。


俺の意見について、同意を要求や強制したことなど一度もない。
あるというのなら、具体的に提示してほしい。

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コメント欄はTwitterではないんですよ

匿名D

>(この話はフィクションです)


いざというときの逃げ道のつもりか?
半端なことやってんじゃないよ。

jeid

あまりにも認知のゆがみがひどいのでもう一回だけ書くわ。
受け流せも何も元の人は君に対して感想言ったわけじゃないんだよ。君作者じゃなくて一読者でしょ。つまり君全く関係ないの。
で、それにわざわざぶつかりにいった挙句喧嘩を売り始めるからわざわざ喧嘩吹っ掛けるのはやめなよ、って諭されてるのよ。
辞めろと言われてるのは意見を言ってることじゃなくて喧嘩を売ってること。感想や妄想を垂れ流すのは自由だよ。
意見を言う=喧嘩を売るじゃないからね。
そもそも恋愛云々については注意した人だれも言ってないのよ。賛成も反対もしてない(話題にすら出してない)。

理解できんのならホント産業医のカウンセリングでも受けたほうがいいよ…

匿名D

>あまりにも認知のゆがみがひどいのでもう一回だけ書くわ。


鏡を見てから書けよ。
君自身が受け流していないじゃないかね。


それから、記憶力がないようだから、もう一回書いといてやろう。
お下劣な妄想を流せるような感性の持ち主と馴れ合うつもりはない。

ーーーーーここまでーーーーー

けんかしない。

リーベルGさんが続き書いてくれなくなったら嫌でしょ。
わたしは嫌ですよ。

jeid

ダメみたいですね。。。かなしいたけ。。。

もう2018年だけど、結局昔のインターネット掲示板のテンプレどおりにするしかないのか。。。
 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。

匿名さん

介錯とか殺人予告かよ
通報しろよ

普段はろむせん

この匿名Dって人、前にもコメント欄で暴れてませんでした?
日本語が不自由なので他人と衝突しがちな人で、小説を読まない人が云々というのは自分へのコンプレックスから来る発言なのではないでしょうかね。
話が通じない人に何か言うのは不毛ですよ。
上でも言われてますが変なこと言っててもスルーしてあげましょう。

匿名さん

匿名Dからいわゆる「無敵の人」の臭いがするなぁ。怖い怖い。

匿名

被害妄想過多+かまってちゃん+暇人でしょう。

オレンジ

2018/07/03 03:43だけだと思ったけど違うのか。


>川嶋さん、思春期の息子のことはもうすっかり脳内から吹っ飛んだようなリミッター解除ぶりで……
こんなこと言われたら、川嶋さんはそんな人じゃないよ、とは思うけどね

atlan

ITmediaのサイト構成やメニューが変わってここにたどり着く方法がわからん・・・
仕方ないからGoogle検索で飛んできたぞ

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