ふつーのプログラマです。主に企業内Webシステムの要件定義から保守まで何でもやってる、ふつーのプログラマです。

飛田ショウマの憂鬱 (17)

»

 返事を保留して会議室を出た飛田は、すぐに長谷部を探したが、すでに八十田建設に外出した後だった。このところ、長谷部はかつての首藤のように、新旧の顧客先に足繁く通っていて、席を温める時間が少なくなっている。

 飛田が問い質したかったのは、名古屋事業所への異動に、長谷部の意志が入っているのかどうか、だった。実質的なシステム開発課のリーダーである長谷部が関与していないはずはなかったが、それでも自分の耳で確認したかったのだ。

 浮かない顔で自席に座った飛田に、野見山が近寄ってきた。

 「ひょっとして異動の話ですか?」野見山は小声で訊いた。

 飛田は力なく頷いた。

 「どこですか?」

 「名古屋だ」

 「あそこは営業拠点ですよ」野見山は顔をしかめた。「マジですか。長谷部さん、何考えてるんでしょうね」

 「長谷部が決めたわけじゃない」

 「最終決定は近藤課長かもしれないけど、長谷部さんがウンと言わなきゃ、ありえない話じゃないですか。課長は何て言ってたんですか?」

 飛田は近藤課長の生真面目な顔を思い出した。近藤課長は飛田の職務経歴を見ながら、穏やかな声で告げたのだった。

 「飛田さんは、ずっと開発畑にいたんですね。ここらで、そろそろ現場を経験しておいた方がいいでしょう。飛田さんのキャリアアップのためにも」

 「私が名古屋に行って何をするんですか」

 「名古屋営業所は中小のオフィスや工場の無線LAN インフラ需要が伸びてます。客先に行って、ネットワーク環境の設置作業なんかが多くなるでしょうね」

 「別にインフラ部門をけなすわけじゃないですが」飛田は控えめに抗議した。「私は、開発業務の方が会社に貢献できると思います」

 「いろいろな経験も必要ですよ」

 「担当している業務もあります」

 「10 月からです。引き継ぎをする時間は十分にありますよ」

 「誰に引き継ぐんでしょうか。野見山も同じ時期に異動ですよね」

 「協力会社になるでしょうね。現在、選定中です」

 「......」

 飛田がそのやり取りを簡単に話すと、野見山は周囲を見回して声を潜めた。

 「小耳に挟んだんですが、いくつかの顧客との保守契約が、今年度で切れるらしいんですよ。八十田建設とか」

 「八十田建設?」飛田は首を傾げた。「あそこの開発は、まだ続くはずだろう」

 「ウワサじゃ、長谷部さんが動いたとか」

 「......つまり長谷部が保守契約を切ったと言いたいのか」

 「真実はどうかわかりませんけどね。でも、八十田建設の次の開発は、ラウンドコアが断ってきましたよね。安すぎるからって」

 現在、八十田建設の発注書管理システム開発は、実装とテストをラウンドコアに業務委託している。シグマファクトリーとしては、下期に予定されている営業日報システム開発も引き続き委託する予定だったが、ラウンドコアが難色を示していた。

 「あれは営業課のミスだろ」飛田は答えた。「他社と相見積取られたからって、焦って八掛けなんかにするからだ」

 「そのおかげで協力会社が見つからなくて、長谷部さんは焦ってるみたいですよ」

 「社内で実装までやればいい。最初のときみたいに」

 「利益が薄くなるから、それは避けたいようです。それぐらいなら、手放しちゃおうって。他にも採算性の低い業務は、打ち切るんじゃないですかね。そうなるとシステム開発課には人が余ることになるから......」

 「俺たちを異動させるってことか」飛田は呆れて野見山を見た。「行き当たりばったりに見えるな」

 「長谷部さんが、ここんとこ外出ばっかりしてるのは、その手続きやら話し合いやらかもしれないじゃないですか。要するに長谷部さんは、実装部門を切り捨てようとしてるってことですよ」

 「そう短絡的に決めつけるな」飛田はたしなめた。「何か他に事情があるのかもしれないぞ」

 「部門としてのプログラミングスキルを維持しようと思うなら、ぼくや飛田さんを異動させるはずがないじゃないですか。しかも、開発とは関係ない部署にですよ」

 「それも、俺たちの経験値を上げるために考えてくれたことかもしれない。あいつは、研修を決めていたときだって、メンバーのスキルや経験に応じて、必要な研修を選定してくれていた」

 「ぼくだって長谷部さんが悪意を持って研修や異動を決めているとは思ってないですよ。会社の方針や、コストのこと、ぼくたちのキャリアパスのことを考えて、いろいろ手を打っているのかもしれません。でも、ぼくたちの意見を一言も聞いてないじゃないですか」

 飛田は野見山に同意せざるを得なかった。長谷部のやっていることは、飛田の望みとは正反対だ。飛田は要件定義にしても設計にしても、その根底には実装技術が不可欠だと考えている。プログラミングのスキルは、常に磨きをかけていないとカンが鈍ってしまうし、新しい技術の勉強も欠かせない。書籍やネットで知識を仕入れるだけでは実戦では使えないから、どうしても実業務で経験を積み重ねるしかないのだ。なのに、長谷部はシステム開発課から、実装の機会を削ることばかりやっている。

 「で、飛田さん、異動はどうするんです」野見山が訊いた。「受けるんですか?」

 「考え中だ」

 「飛田さんが名古屋営業所でやっていけるとは思えないんですよね」

 「はっきり言うな」

 「ああ、言葉の選択を間違えました」野見山はニヤニヤしながら訂正した。「名古屋営業所が飛田さんを使いこなせるとは思えない、と言うべきでした。ルーターやハブの設置なんかに飛田さんを使うのは、Amazon の梱包を開くのに日本刀を使うようなものです」

 「お前だって金融でやっていけるのか」

 「ぼくは、一応、ジェネラリスト目指してますから。あと何年かはプログラミングスキルに磨きをかけるつもりでしたけど、いずれは要件定義やシステム設計の方にも手を伸ばすつもりでした。それが早まっただけだと思えば。金融証券は扱う金額も大きいですから、そっちにやりがいを見つけられると思います」

 「前向きだな」

 「でも社内に実装部隊がいなくなるのは不安ですね。大学や専門学校出たての新人を、1行もコードを書いたことないのに、いくつか研修受けただけでシステムエンジニアです、と大きな顔で客先に行かせるのは怖いです。飛田さんだってそうでしょう?」

 頷いた飛田は、長谷部が戻ったら真意を確認してみる、と約束して、野見山を席に戻らせた。だが、その日、長谷部は直帰となったので、飛田が話をする機会は、週明けに持ち越されることになった。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 月曜日の朝、出社した飛田は、長谷部が直行していることを知って失望した。少し前に出社した野見山も、同じぐらい失望した顔で飛田を見た。

 「帰ってきたら、ちゃんと捕まえるから」

 飛田はそう言って、リフレッシュルームに足を向けた。朝はとにかくお茶か紅茶を飲むのが習慣になっている。歩きながら飛田の頭は、長谷部の意図について、あれこれ考えを巡らせていた。

 ティーサーバーのお茶をすすっていると、石黒が入ってきた。6 月1 日付けで営業課に異動して以来、顔を合わせるのは始めてだった。石黒は暗い顔をしていたが、飛田の姿を見つけると、ぎこちない笑顔を浮かべた。

 「あ、どうも」

 「ああ」飛田は頷いた。「順調か?」

 飛田にしてみれば、単なる挨拶のつもりだったのだが、その言葉を聞いた途端、石黒の目から涙がこぼれ落ち始めた。

 「おい、どうした」飛田は石黒を窓際の席に連れていきながら訊いた。「何かあったのか」

 「す、すいません」石黒は涙を拭った。「久しぶりに優しい言葉を聞いたので」

 さっきの自分の言葉のどこが優しかったのか、と不思議に思いながら、飛田は自動販売機で缶コーヒーを買い、石黒に渡してやった。

 「すいません」

 石黒は缶コーヒーをぐっと飲み干し、大きなため息をつくと、ポケットからハンカチを出して鼻をかんだ。

 「ありがとうございます」

 少し落ち着いたらしい石黒が財布を出したので、飛田は首を振ってしまうように言った。そのまま立ち上がって戻ろうかとも考えたが、石黒がまたため息をついたので、仕方なく訊いた。

 「何があったんだ」

 「いえ、その、別に......」

 「そうか」飛田は立ち上がった。「じゃあな」

 「あ、あの!」石黒が慌てたように声を上げた。「今、少し、お時間ありますか?」

 飛田は座り直すと、先を促した。

 「営業課でやっていく自信がないんです」石黒は堰が切れたように話し出した。「近藤課長は、営業の方で技術的なことがわかる人材が不足している、即戦力としての異動だと思ってもらいたい、と仰ってたんですが、初日に2 時間ぐらい先輩から事務的なことを教えてもらったぐらいで教育らしいことが何もなくて。午後からいきなり、訪問先リスト渡されて順番に回って来い、です。訪問して何をすればいいのか、と訊いても、うちの売り込みと御用聞きに決まってるだろ、で。どうやって開発課での経験を生かせばいいのか、それも全くわからなくて」

 「わからなかったら訊けばいいじゃないか」

 「訊こうにも、先輩たちは、みんな外に行っていて、直行直帰が多いんです。会社にいても日報やら交通費精算やら顧客対応やらで、すごく忙しそうなんで、なかなか声をかけづらいんです。タイミングを見て訊くと一応教えてくれるんですが、こんなこともわからないのか、みたいな顔をされるし」

 「......」

 「何社か訪問したんですが、アポも取ってないので、門前払いがほとんどで。たまに話を聞いてくれても、逆に何を売り込めばいいのかわからないので、名刺と会社のパンフレットを渡すのが精一杯です。自分が担当したシステムの説明で営業同行したことは何度かありますけど、それは自分の役割がしっかりわかっていたからですし、営業の人もフォローしてくれました。でも、全く何もない状態で営業しろと言われても......」

 話しているうちに感情のメーターが負の方向に振り切れてしまったのか、またもや石黒の目に涙が溢れ出した。石黒はそれを拭おうともせずに続けた。

 「飛田さん、これって懲罰人事か何かですか? ぼく、何かすごいドジとかしました? 開発課じゃ使えないから営業に回されたんでしょうか? 正直に言ってください。誰も助けてくれないし、不安だし......」

 どうして俺がこんな目に、と内心ぼやきながら、飛田は答えた。

 「お前は確かに変数名のセンスはないし、余分なDB アクセスを増やすし、メソッドの30 秒ルールを無視するし、見当違いのTry~catch を入れるし、共通ライブラリにある機能を再発明するし、a に 1 を代入するみたいなコメントが多いし、HttpServletRequest を直接引数にするからユニットテストがやりにくいし、変数のスコープは広すぎるし、デッドコードも......」

 うつむいて聞いている石黒の表情がますます暗くなってきたので、飛田は欠点をあげつらうのを中断した。

 「だけど、それは、あくまでも俺に比べれば、という程度だ。お前は、俺から見れば欠点だらけだが、実装の経験が不足していて、自分自身のプログラミングスタイルが皆無に等しいからに過ぎん。仕様を理解してコードに落とし込む能力はサルよりマシな程度にはあるし、リーダブルコードあたりと、リファクタリング関連の書籍を何冊か読み込めば、人間並みのプログラマになれると思う。ダメな奴は、何をやってもダメだからな」

 石黒は喜んでいいのか落ち込めばいいのか、判断に迷う表情を見せたが、再び顔を上げたときには、少なくとも涙は止まっていた。

 「一つ訊きたいんだが」飛田は冷めてしまったお茶を飲みながら言った。「異動の話があったとき、断ることもできたんだろう。それなのに受けたのは、お前自身、営業でやってみたいという意志があったんじゃないのか?」

 「受けたというか」石黒は空中に視線を据えた。「もう決定みたいな話でしたけど」

 「近藤課長がそう言ったのか?」

 「え? いいえ。長谷部さんです。営業で、1、2 年修行してこいよ、みたいな感じで言われました。ぼくはもっと開発課にいたいと思ったんですけど、それを言える雰囲気じゃありませんでした。開発に戻れるんですか、って訊いたら、変なことを言ってました」

 「何て?」

 「戻る場所が残ってればな、って」石黒は不安そうな顔を向けた。「聞き流してたんですけど、あれって開発課がなくなるっていう意味ですか?」

 「わからんな」飛田は正直に答えた。「だが、システム開発課そのものはともかく、社内で実装をやるチームは減らされていくかもしれない」

 「やっぱりそうなんですか。会社の方針だから仕方ないのかも知れないですけど。実装フェーズ以降は、もう完全にラウンドコアみたいな協力会社に出していくってことですよね」

 「全部かどうかはわからないがな」

 「いっそ転職しようかと思ってるんですよ」石黒は声を潜めた。「自分でも性格的に営業であと何年もやっていける自信がないですし」

 「それはお前の自由だが」飛田は肩をすくめた。「少しぐらい合わないからといって、安直に転職をするのはどうかな」

 「でも長谷部さんも言ってましたよ。どうしても合わなければ転職するのも選択肢の一つだって」

 飛田は首を傾げた。石黒の営業課への異動を決めたのは長谷部だというのに、一方で転職を示唆するとは、どういう意図があってのことだろう。

 バイブ音が響き、石黒が慌ててスマートフォンを取り出した。

 「すいません。もう行かないと」石黒は立ち上がった。「すいません、お忙しいところ、時間をいただいてしまって。でも、ちょっとすっきりしました。ありがとうございます」

 「ああ」

 「あ、そうだ。今の転職の話ですけど、清水も同じようなこと言ってましたよ」

 「清水?」

 「はい。異動が決まったときに、ちょっと話したんですけど。すいません、じゃ、これで」

 石黒が慌ただしく去っていった後も、飛田はしばらく座ったまま考え込んでいた。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 長谷部と話す機会がつかめないまま、2 日が経過した木曜日、飛田は再び近藤課長と面談した。近藤課長は、このためにわざわざ梅田支店から出張してきていた。

 「異動の話ですが」近藤課長は前置きなしで切り出した。「どうでしょう。考えてもらえましたか」

 「仮定の話ですが、もし断ったらどうなるんですか」

 「飛田さんならおわかりだと思いますが」近藤課長は苦笑した。「異動の打診というのは、人事的なポーズに過ぎないんですよ。異動を断る、ということは、会社からの業務命令を遂行しない、ということです。次はもっと居心地の悪い部署に、強制的に異動になるかもしれませんよ」

 「名古屋営業所だって、私にとっては居心地がいい部署とは言えません」飛田は答えた。「もう一つ訊きたいんですが、この異動の話は長谷部の考えですか?」

 「特定の誰かの考え、ということはありません。下期までに似たような異動や、部門の統廃合が相次ぐことになります。飛田さんの異動は、全社的な業務再編成の一環に過ぎませんよ」

 「全く畑違いの部署への異動がですか」

 「適材適所、ですよ。残念ながら、全ての人事異動が関係者全てを幸せにするとは限りませんが、それなりの根拠があってのことです」

 「システム開発課に限って言うと、喜んでいない人の方が多いようですが」

 「新しい環境だと、誰もが多少不安になるのは仕方がないことです。でも大抵は順応していくでしょう」

 「順応できなかったら」飛田は石黒の不安そうな表情を思い出しながら訊いた。「転職、という道を選択する人もいるのではないでしょうか」

 「毎年、何人かは転職します。いろいろな事情があるでしょう。もちろん私は誰にも辞めてもらいたくないですが。もしかすると飛田さんは、こう言いたいんでしょうか。異動を強制されるぐらいなら会社を辞める、と?」

 「そう言ったらどうしますか?」

 「もちろん慰留します。私自身の評価にも影響しますからね。でも、言っておきますが、そのカードを一度切ったら、やはり会社には居づらくなりますよ」

 「わかっています。異動の答えですが、あと数日だけ待っていただけますか」

 「わかりました」近藤課長はあっさり答えた。「では、来週の水曜日に。ちょうどこっちへの出張があるので。そのとき時間を作りましょう」

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 「すまんな、清水」飛田はかつての後輩に言った。

 「いえ」清水は短く答えた。「すぐ戻らないといけないんですが」

 2 人が座っているのは、スターバックスのボックス席だった。以前、飛田とカナが話をしたのと同じ席だ。15 時5 分過ぎという時間帯のせいか、店内は閑散としている。

 「時間は取らせない。お前が異動の話を最初に聞いたのは、長谷部からだったか?」

 「異動ですか。えーと、そうですね、長谷部さんから話がありました。企画の仕事に興味があっただろうって」

 「あったのか?」

 「うーん。以前に長谷部さんと雑談してるとき、そんな話をしたこともありましたけど。でも半分冗談ですよ。企画って憧れますよねえ、みたいなノリで」

 「そうか」

 「あ、でも」清水は慌てたように付け加えた。「別に開発の仕事が嫌いだったわけじゃないですよ。プログラミングが、というより、何と言うか一からモノを作っていくことが好きなんで」

 「異動の話を聞いたとき、断ろうとは思わなかったのか」

 「実は、最初は断りかけたんです。企画がそんなに甘いもんじゃないのはわかってるし、あそこって残業時間が半端ないじゃないすか。でも長谷部さんは、笑って言ったんですよ。うちの会社じゃ、もう開発の仕事に将来性はないぜ、って」

 「......」

 「こっちも、あ、そうすか、じゃあ仕方ないですね、って感じで乗せられて。そしたら長谷部さん、他人事みたいに、まあ若いんだしダメだったら転職って手もあるしって言ってましたね。ちょっと呆れちゃいましたけど」

 「で、プロダクト企画課の方はどうなんだ」

 「今のところ何もやってないですよ」清水は時計を気にしながら答えた。「放置プレイ状態です。過去の企画書のファイル渡されて読んどけ、って。日報で感想とか、問題点とかを書かされますけど。企画ミーティングにも参加させてもらってないですし。見習い期間ってことじゃないんですかね」

 「そうか。ありがとう」

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 金曜日の夕方、ようやく自席に戻ってきた長谷部を捕まえた飛田は、有無を言わさずミーティングルームに引きずり込んだ。

 「なんだよ一体」長谷部はネクタイを緩めながら抗議した。「一息つく時間ぐらいくれよ」

 「単刀直入に訊く」飛田は長谷部を睨んだ。「お前、リストラ担当になったのか?」

(続)

Comment(39)

コメント

匿名

これは落とし所が気になる……
長谷部が全て善意でやってるとしたら大したもんだけど、さらなる

h1r0

清水や石黒もサードアイやH&Gみたいなところへ転職できたらいいな

匿名

typoと思われるものを列挙しておきます。

メソッドの30 秒ルール
->メソッドの30行ルール

それを言える雰囲気じゃなかったでした。
->それを言える雰囲気じゃありませんでした。

出長谷部さんが、ここんとこ外出ばっかりしてるのは、
->長谷部さんが、ここんとこ外出ばっかりしてるのは、

原文通りで問題なければ無視してください。

匿名

>>「出長谷部さんが、ここんとこ外出ばっかりしてるのは

誤字かな?

匿名

弱っている石黒くんへの矢継ぎ早のダメ出しワロタwww
でも即座に列挙できるほど、ちゃんと見ているのはさすがとも思いました。

続きが気になります。。。

へなちょこ

MITSUHIDE計画って、飛田を光秀にして
自分は秀吉のポジションに納まる計画だったのか。
策士よのう

STR

石黒君にホームから突き落とされた長谷部が存在Xに出会うんかな

匿名

なんで転職しないのか不思議だな

エンジニアは会社に就職してるとか思ってるのかー
エンジニアならどこでも働けるよ

匿名

長谷部の腹の内を読む有力な材料が、今のところ乏しいのがなんとも不気味。

>長谷部が全て善意でやってるとしたら大したもん
その可能性も否定できないのが恐ろしい。
どこぞのギャンブル漫画の名言「人は正義という名のお許しをもらえば残酷になれる」を思い出した。

匿名

>  「す、すいません」石黒は涙を拭った。「久しぶりに優しい言葉を聞いたので」
 さっきの自分の言葉のどこが優しかったのか、と不思議に思いながら

一瞬シリアスなジョークだけど、石黒くん辛いよな…って。
この営業部の状態、長谷部と関係あるんでしょうかねえ

うわ

女がすべての黒幕。
女は怖い。

匿名

長谷部は本来は営業の人間だから、システム課を潰した跡地に第二営業課を作って
能力を最大に発揮できる営業のリーダーとして長谷部が収まるところまでがシナリオかな?
病気の弟のためとはいえ、他人を犠牲にするカナの提案に長谷部は何も言えんのか

匿名

飛田って、こんな情けないヤツだったか。
やたら長谷部をかばっているが、先週のコメント欄にあったとおり、
自分が見たいと思っているものしか見ていないようだし。


長谷部の善意は、なるほど、
「新しいことへの挑戦」で、3000%正当化が可能だよな。


それにしても。
飛田が開発の仕事にこだわるのは、そりゃ個人の自由だが。
その席を守ることについては、完全に他人頼みなこと、自覚はあるんだろうか。

迷子

>飛田って、こんな情けないヤツだったか。
「飛田ショウマの憂鬱」での経験を通じて「罪と罰」での良くも悪くもストイックな飛田になったってことじゃないんでしょうか
開発の仕事にこだわるためにイニシアティブでもなんでも使えるものは使うようになった、と。
今作時点の飛田は良くも悪くもお人好しな感じです
お人好しなだけじゃ利用されてポイされるばかりの環境、世知辛いなあ

匿名

>ストイックな飛田になったってことじゃないんでしょうか


なるほど。
そう言われれば、世界中を敵視して殻にこもってるみたいに見えました。
孤高というよりも怯えているような。


物語当初に、技術を裏付けにして自信があるように見えたのも、
会社から、これからはそんなもの不要といわれて、
尻に火が付いて馬脚を現したというところでしょうか。


なんか、大久保彦左衛門が頭に浮かびました。


>世知辛いなあ


まったくです。贅沢は言わない、定年まで今のままでいいのに。 < 向上心ゼロ


野見山は、プログラミング「だけ」に執着せず、
今回の異動を自分の向上心に上手く結びつけました。
飛田と野見山の違いは何でしょうね。
飛田に向上心が無いとは思わないんですが。

匿名

飛田が大河ドラマ直虎の、政次に見えてきた。
こっちは信じたいのに相手は信じてくれない不憫さ。報われないなぁ。
異動、受け入れるのかな。受け入れずにここで退職なのか。

あと、野見山って、なにげに周りの人のことよく見てるなぁ、と思う。
前回の、「首藤の方がまだ扱いやすかった」ってのもそう。
気が早いけど、野見山のスピンオフも読んでみたい。

匿名

> 飛田と野見山の違いは何でしょうね。
名古屋事業所は有松元課長の左遷先。梅田支店は近藤課長のお膝元。この違いは大きいと思います。

さて、名古屋に行ったらその有松が登場すると思いますが、ストーリーにどう絡むんでしょうね。楽しみです。

匿名

しかし、ここまで来ると飛田がなぜここまで長谷部を信じようとするのか、さすがに解せない気がしてきたな。
すでに挙がっている通り、飛田は今作時点ではまだお人好しな性格ってこともあるんだろうけど、それでもこれまでの仕打ちを考えたら、いい加減キレるか見限るかしてもいい気がするんだがなあ。
それとも、自分が正論で説得し続ければ、いつか長谷部も分かってくれるとまだ本気で信じているんだろうか。

以前も似たことを話した気がするが、飛田と長谷部の関係が、いよいよ共依存症の DV 夫婦に思えてきてしまう。

>気が早いけど、野見山のスピンオフも読んでみたい。
この世界観もクトゥルフ神話よろしく、作者にシェアードワールドを許可してもらって複数名の作者に書いてもらえば同時進行で楽しめるんじゃないかと思った(暴言)

リーベルG

匿名さん、ご指摘ありがとうございました。

30秒ルールは、「Writing Robust Java Code」の30秒ルールのことです。
初めて読む人が、30秒で内容を理解できなければ、そのメソッドは長すぎる、というやつです。

匿名

最初は5回か7回の連載だった気がしますが、ずいぶん伸びましたね……
そろそろストーリーも大詰めだし、あと1回か2回でおしまいかな?

匿名

飛田って、長谷部のことを信頼しているというよりも、
飛田が長谷部に甘えている、依存しているんじゃないか。
飛田は、会社において、開発部門が存続して欲しいと願う割には、
その維持のためには、何もしていない。
カナとの会話にあったが、会社の事業計画にも目を通していない。
飛田が係長になるべきだと野見山がたきつけても動かなかったな。


MITSUHIDEプランでは、たしかにカナと口約束は交わしたが。
で、今やってることといえば、長谷部が期待通りに動いてくれない、だけか。
ものスゴくみっともないな。

toanna

それでも気を使ってもうワンクッション入れようと思ったけれどまあいいか。


飛田が長谷部をどこかで信じ続けるということは、現状になる前には心から信頼が置けたということだと推測できます。その長谷部の良心が変わらないとしたら、開発課を潰す噂も加味すると、長谷部は光秀役で、責任をもって心中(会社視点では謀反)するのかなあ。そのために将来性のある人や身近な人を島流しにして、責任を一手に引き受ける気でいるとか。
一方カナはどうかというと、酒好き?で女子会好き?であるにも係らず結婚式をおこなわないということは、長谷部の意思を尊重して、今の会社との関係を薄める決心をどこかでしたのかな。


と想像すると、初期の長谷部のキャラクタには沿っていますね。あんなに仲を取り持とうとしていたカナが、引き受けざるを得ないMITSUHIDE計画を持ち込んだ理由も理解できる気がします。
その後の話でも飛田が女性を敵対視している描写がなかったと記憶しているので、カナを恨むことになるような結末ではないと思うんですよね。

m

>toannaさん
すみません、私の読み落としでしょうか。
長谷部とカナが結婚式をしない、というのはどこに書いてありましたか?

>同期の全員が長谷部の昇進とカナとの結婚を祝福し、浜松営業所にいる佐藤は、その知らせを受けると、全国に散らばっている同期全員宛に本文が「......三木田は妊娠しておらず、結婚後も仕事を続ける予定」で終わるメールを出した。

この部分からは、「式をしない」とは読み取れなかったのですが。

匿名

>mさん
その人にはもう触れないでおきましょう
おじいちゃんぽいですし

なに言われても自分の意見、、、ではなく間違っていたことを曲げないみたいですし

ここは感想を書いても予想を書いてもよい場所だと思うので
そう言う読み方もあるんだなー
ってなまあたたかく見守りましょう

匿名

これで、飛田が長谷部に徹底的に打ちのめされる展開になったとして、
私は、飛田には同情できないな。


確かに飛田は、非凡なプログラミングスキルを持っているんだろうけど、
やってることといったら、まさに殿様商売。
交渉相手が限られた状態では、必要ないとか方針が変わったって言われたらそれまで。
すでに指摘があるが、転職市場にいた方が、ちやほやしてもらえるだろうに。


会社の事業計画や利益も把握していないザマで、投資だ育成だといっても、
理想論だと蹴られても仕方が無い。
飛田にはこれまでにいくらでもチャンスはあったんだろうし。
徳川幕府が成功したのは、戦国時代から江戸時代の変わり目に、
必要なリストラをきちんとやったから。
戦国時代そのものを延長しようとした秀吉とは、そこが違う。


しかし、いくら長谷部に振られたからって、
あそこまで人格が変更してしまうとは思えないんだな。
「長谷部ちゃんが信頼しているのは飛田ちゃんだけ」って、
今のところはカナの発言があるだけ。何か仕掛けがあるのかな。
それよりも、野見山から冷たい目を向けられる方が、飛田には堪えそうな気がする。

toanna

> mさん
ご指摘の通りです。やっぱり伝わらないですよね。
長い理由を書いたのですが、また「自分語り」とかって言われちゃうのかな?もしかしてみんなは既に同じ推測に辿り着いていて、それをいちいち説明するから指摘されるのかな?じゃあ丸ごと省略して他人のコメントと同様に断定口調にしちゃえば妄想のようになるかな。という感じで書き込んでみました(その部分だけ試験的に)。一応、以下が推測の根拠となります。
=============
例の計画に巻き込んだ飛田を儀礼的かどうかは判らないけれど結婚式があれば招待はするだろう。みんなが気になっているように3人の関係性は物語にとって重要であるから、このようなイベントがあったとしたら、作者が省略する可能性は低いのではないか。
=============
書き込みのさじ加減を試行錯誤中です。


> 2017/03/08 10:11の匿名さん
特に自分が言ったとか正しいとかの拘りはなく、むしろ一生懸命想像してはみるものの3割くらいは取りこぼしていると認識しています。ですのであなたやmさんのような指摘は非常に嬉しいです。


ということで
> なに言われても自分の意見、、、ではなく間違っていたことを曲げないみたいですし
については、正しいことを認めなかった記憶がなく、ボク自身が無意識に傲慢であるという証拠となりますので教えていただけないでしょうか。

>toannaさん
つまり「式をしない」とはどこにも書かれてないということですね。
議論ではなく、確認がしたかったので。
私の読み落としじゃなくてよかったです。ありがとうございました。
 
>2017/03/08 10:11匿名さん
ご忠告ありがとうございます。

匿名

>しかし、いくら長谷部に振られたからって、
>あそこまで人格が変更してしまうとは思えないんだな。

悪辣な想像をするなら、罪と罰でも出てきたオッドマン仮説に則って、飛田を組織内のオッドマンとして利用し、社内の結束を強めるための捨て駒にした、とか?


長谷部が開発を外注する方針に切り替える中、飛田達はそれに抵抗し続ける。
長谷部はそんな態度を取る飛田に対して、「既得権益にしがみつき、会社の改革を妨げるつもりなら、いかに友人であっても許すわけにはいかない!」という号令を社内に飛ばし、飛田らを社内の共通の敵と目して社内の一致団結を図る。
(同時に飛田への苛烈な扱いを見せしめとして、潜在的な裏切り者候補への恫喝・牽制を狙う)

社内のほとんどのメンバーを敵に回す羽目になった飛田は、結局退職の道を選ばざるを得なくなる。
退職のその日、長谷部は「友人」である飛田にこう声をかけた。

「飛田、お前には『泣いた赤鬼』の青鬼役を演じてくれてありがとう。お陰で社内は一致団結できた。さすがは俺の『友達』だ」

……いや、さすがにこれだと長谷部が外道過ぎるか。

toanna

うはっきたきた!待ってましたこういうの!!心から尊敬します

2017/03/08 10:11匿名

その応え方を見るだけでも言えますよ

mさんの質問に応えているようで、自分の意見を書いているだけですよね
質問は、「式をしないのはどこにかいてありますか?」
なのですから、答えるべきは、「書いてありません」か「どこそこに書いてあります」かではないのでしょうか

まず噛み合ってないんですよね、ちぐはぐなんです

結局自分の意見を通そうとして書いているだけで、、、答えになっていない
そういうところから、前回の書き込みに至りました

このような書き込み自体ナンセンスですので、私はこれ以上ここに書く気はございません
ですから、これ以上の返答は必要ありません

MSG

僕も5回くらいと思って遡ってみましたが
「高村ミスズの事件簿 コールセンター篇」の時に言ってたことでした、しかも1年ほど前・・・

toanna

> 2017/03/08 10:11匿名さん
すごく理解できました。
仰るとおりでした。
ありがとうございました。


以下、ただの自分語り
==================
まず
> 答えるべきは、「書いてありません」か「どこそこに書いてあります」かではないのでしょうか
にういて以下の理由でほくそ笑んでみました。
「ご指摘の通りです」と答えたのは「すべてその通りです」という意思表示でしたので指摘にそぐわない。
そのうえでmさんがきちんと読み込んでいると思い、きちんと説明しようと「やっぱり伝わらないですよね。」から始まる文章を組み立てました。


けれど
> つまり「式をしない」とはどこにも書かれてないということですね。
という回答と、あなたの冒頭の書き込みを何度も読み返して、気が付きました。正しいとか正当化しているとか以前に、全く伝わっていない、つまりボクに伝達能力がないとうことですね。
# すみません今ごろ気が付きました。


更に指摘されたことを念頭に入れて読み返したところ、仰るとおりにしか読み取れないことを理解しました。


ということで今回は仕事で実践しているとおり結論から書いてみました。
長文についてはまだ試行錯誤中なので努力が必要ですが、少しは伝わるでしょうか。


ほんとうにありがとうございました。
これからも思い立ったら書き込むでしょうが、すぐに指摘していただけるようなる文章を心がけます。

X

純粋に疑問なのですが、これだけ長い文章を書く人は自分のblogで書いて
トラックバックすればいいと思うのですが、なぜ人のところに書くのでしょう?
リアルでこんな風に長々話をするんですかね?

匿名

ここは作品を語るための掲示板であって、
貴方の投稿を添削するための場所ではありませんよ。

まりも

小説を読むときに、仕様書を読むように書いてあることと書いてないことを明確に区別して読む人もいるし、
自由に想像の翼を羽ばたかせて楽しむ人もいる。

別にどちらかが倒れるまで戦い続ける必要はないと思うのだが。

m

私の質問コメが発端になってしまったので、尻拭いさせていただきます。
 
>2017/03/08 10:11匿名さん
まずは、私の書き込みから飛び火させてしまってすみませんでした。
そしてフォローありがとうございました。

>toannaさん
私がしたのは「質問」であり「指摘」ではありません。
ですから
>「ご指摘の通りです」と答えたのは「すべてその通りです」という意思表示
にはなりません。
 
私が求めていた回答は2017/03/09 17:11に匿名さんがしてくださったコメントのとおりです。
ですが、toannaさんの返信には回答がなかったので、あなたの返信を読み解き「つまり本文には書かれていない」という「私の質問に対する回答」を導き出しました。
>正しいとか正当化しているとか以前に、全く伝わっていない、つまりボクに~
と、私に理解力がないように書かれるのは大変遺憾です。
 
あなたにないのは、何を言われ(聞かれ)何を答えるべきかを読み解く力「読解力」です。
 
 
本来、人の文章について添削出来るほど、私も出来た人間ではありませんし、皆様がおっしゃるとおり、ここは誰のコメントに対しても(文章・感想の内容ともに)「添削」する場所ではありません。
ですので、私もここで口を閉じます。
 
他の読者様には、長文のお目汚し、失礼いたしました。

toanna

> mさん
読解力が皆無である事実を理解しました。理解力がないように書いたのは自身の国語力の無さに対してですが、読み取れないことを書いてしまい申し訳ありませんでした。また読解力と国語力が必須であるIT業界には向いていないことにも改めて気づくことができました。ありがとうございました。

にゃなん

> まりもさん
> 自由に想像の翼を羽ばたかせて楽しむ人もいる。

自由に羽ばたき作品から離れ自分語りの妄想の世界に行ったとしてもそれはそれで結構なことですよ。ただし誰もいないところで一人だけで楽しむのなら。
とっくに言われていますが、ここは作品を語る掲示板です。作品から離れたことを長文で書くことは多くの人が迷惑しているのですよ。

ひとつだけ補足を。

>toannaさん
私があなたのコメント内容に触れなかったのは、物語を読んでどう咀嚼し、どう妄想し、どう感動するかは個人の自由だと思うからです。
たとえそれが自分の感想とは違っても、その人の感じ方はその人だけのものですから。
あなたが「二人は式をしない」と感じたことを否定しているわけではないことを申し添えます。
前コメではきつい物言いになってしまい申し訳ありませんでした。

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