ハッカソン等のIT創発イベントを企画するための基礎知識

第06回 推進者の要件

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 今回は、誰がやるのかという話をします。特命担当は本来、IT部門のエキスパートがなるべきなのでしょうか。
 結論から言うと、IT部門の方がイノベーションを担うのは難しく、IT部門での経験は貴重ですが今の業務を誰かに引き継いで特命部門に異動する必要があります。

IT部門も頭ではわかっている

 特命担当の方と創発やIT企画の話をした際に、IT部門とも会話をするようご依頼をいただくことがあります。特命担当の方は ITのことではIT部門にかなわないので仲介や通訳を頼まれるのです。
 もしかしたらIT部門は新しい取り組みに対する抵抗勢力となり、話を聞いてくれるか心配な場合もありますが、実際に話すと好んで妨害をしようとする方は少なくなりました。
 
 IT部門の方は仕事柄、
世間の動向に敏感です。本当は古いシステムを維持管理するばかりでなく、新しいこともやってみたいようです。創発の必要性なども企業全体のことを考えて理解してくださいます。
 ただし、来年度の予算取り、3箇月後のシステム更改、今月末のアプリケーション・レビューに、昨晩起こったシステム障害の調査と顛末書の作成を抱える方が、新しいビジネスの話を同時に考えるのは大変厳しいです。

IT知識は前提ではない

 特命担当はIT出身でなくても、ある程度はITを理解していただく必要があります。しかし、それがすべてではありません。
 むしろ、これまでのIT運用の前例、制約にとらわれないで企画を進めることができることの方が重要です。
 予算の取り方もITでありながらITとは異なります。ITの予算申請の型にははまらないので、広報や商品企画の予算を使ったという話も聞きます。
 経営を説得し、予算を引き出す能力が求められますが、IT部の担当者よりも企画の方の方が得意な場合も少なくありません。

ITの運用業務とは兼任しない

 それでもIT部門から特命担当を出すことになった場合は、マネジメントのリーダーシップで特命担当が特命に専念できる環境を用意する必要があります。
 特命になるくらいなので器用な方が選ばれる可能性が高いと思いますが、そういう方は現場もあてにしてしまいがちですから、IT部門から異動させるくらいがいいです。
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