ハッカソン等のIT創発イベントを企画するための基礎知識

第02回 ハッカソンはどんなイベントなのか

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ハッカソンって、聞いたことがありますか

  ITを使って新しいことをしようという試みは古くからあります。例えば「ハッカソン」と呼ばれるイベントは毎週のようにどこかで開催され、若手の技術者や学生が参加して盛況です。

 ハッカソン(hackathon)はハック(hack)とマラソン(marathon)を掛け合わせた造語ですが、
 「ITを得意とする人が集まって、短期ぶっ通しでお題に沿ってアプリケーション(プログラム)を作って見せ合う」
というイベントです。

みんなで持ち寄るイベントです

 成果に対して順位を付けることが多いですが、競争というよりは共創。同じ場所に集い楽しいことをしようという趣旨で開催されます。ITのイベントなのでリモート、オンラインで開催してもいいのですが、場所を決めて集まった方が参加者同士の交流もできアイデアも洗練されます。


 開発機材は持ち込み、参加費用は無料、がんばっても報酬はもらえません。休日返上のボランティアもしくは趣味です。おみやげにイベントのTシャツや、徹夜明けの眠気がもらえます。

 参加者の多くはITについては日々ふれていますが、開催テーマについて四六時中考えているわけではありません。固定観念がないので、意外なアイデアや尖ったアイデアがもたらされ、観覧者としてアプリケーションのプレゼンテーションに参加するだけでも刺激になります。

ビジネス・イベントへの変貌

 この刺激をビジネスに応用できるのではないかと考えた大企業が現れました。前回書いたITビジネスコンテストも同様の取り組みです。当初は金融機関が中心でした。


 ビジネス目的だとわかると、参加者は開催後に主催社がスポンサーになってもらうことを狙ったスタートアップ、ベンチャー企業が集まるようになりました。たとえ優勝しなくても出場したことがニュース・サイトなどを通じて自社名が広まります。主催社が呼んだアドバイザーが無料で助言してくれることがあります。いずれも自社の成長に生かせそうです。スポンサー側、参加者側双方で噂となり、2016年には多業種に広まりました。

 ビジネス化することで、イベントを関連するビジネスも生まれ、ノウハウが蓄積されています。
・イベント運営の支援
・協賛スポンサーの募集
・参加者の集客
・参加者へのメンタリング
・開発環境の調達、技術支援

 ビジネス向けハッカソンが今後も定着するかは未知数です。ただし、社外にいる技術者のポテンシャルを放置するのは得策ではなく、様々な試みが行われています。ハッカソン以外の形態は追って解説します。

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