テストエンジニア時代の悲喜こもごもが今のわたしを作った

「WACATE 2013 冬」不参加宣言

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 こんにちは、第3バイオリンです。

 わたしのコラムを長い間読んでくださっている読者の皆さんにとっては、ソフトウェアテストワークショップ「WACATE」の参加レポートは夏と冬の恒例行事のようになっているかもしれません。しかし、わたしはこの冬の「WACATE 2013 冬」には参加しません。2009年冬からWACATEには毎回参加して、このエンジニアライフで参加レポートを書いてきましたが、ここで連続参加記録が途切れることとなります。

 別にわざわざ宣言することではないのかもしれませんが、毎回レポートを書いてきたのでそれがいきなりなくなると「あれ? どうしたのかな?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれないと思い、今回コラムで不参加宣言をすることにしました。

■物事の優先順位

 参加しない理由は単純です。「WACATE 2013 冬」当日に別の用事が重なることになったためです。

 今までは、WACATE参加を最優先に考えて、何がなんでもスケジュールを調整して別の予定が重なるときはそちらをキャンセルしていたのに、今回はあっさりと別の予定のほうを選択してしまいました。

 よく、物事の優先順位を考えて行動することが大事、なんて言われます。人間の体はひとつです。しかも、与えられる時間は1日24時間、1年365(366)日と限られています。そのなかで、できることには限りがあります。すべてを同じようにこなすことはできないので、どうしても優先順位を決める必要が出てきます。

 しかし、この自分にとっての優先順位というのは、時と場合や、自分の価値観やライフスタイルの変化にともなってどんどん変わっていきます。今、一番だからといって、これからも一番であり続けるとも限りません。

 考えてみれば、わたしのこれまでの人生でも、「絶対にこれが一番だ!」と思っていたことの優先順位が変わることは何度もありました。就職したことは開発志望だったのにいつの間にかテストエンジニアの道を選び、ずっと新潟で暮らすだろうと思っていたところで夫と結婚して新潟を離れ、どこにいってもオーケストラだけは続けると思っていたのに結婚したら夫との時間を優先させたくて1年近く演奏から遠ざかってみたり、などなど。

 意外とあっさり優先順位って変わってしまうものなんだなあと、妙な無常感をおぼえたこともあります。

■優先順位が下がる=嫌いになる、わけじゃない

 しかし、誤解しないでいただきたいのは、決して優先順位が下がったからといって、嫌いになった、どうでもよくなったというわけではないということです。

 実は最近、地元のオーケストラに入って演奏活動を再開しました。オーケストラから離れていた間も、決してオーケストラを嫌いになっていたわけではないですし、再開したからといって、夫と過ごす時間がどうでもよくなったわけではないのです。

 WACATEも、今回はどうしても優先させたい用事があったので参加しないことになりましたが、次回は参加したいと思っています。

■たまには違う立場になるのもいいかも

 わたしはいつもWACATEのレポートを書くとき、参加しなかった人がその場の雰囲気を少しでも感じられるように、と思いながら書いています。

 なので、たまには立場を逆転させて、他の参加者のレポートを待つのも面白いかもしれません。他の人のレポートを読む立場を経験することで、今後のレポートの書き方がもっと良くなるといいなあと思います。

 なお、「WACATE 2013 冬」の参加申し込みはすでに始まっています。参加したい、レポートを書いてみたいという方は、11月14日までにWACATEのサイトから申し込みをどうぞ。

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