テストエンジニア時代の悲喜こもごもが今のわたしを作った

セミナーに行ってきました!

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 こんにちは、第3バイオリンです。

 先日、はじめて社外のセミナーを受講してきました。会場は新宿で、2日間のセミナーだったので、泊りがけの出張でした。スーツ姿で新宿のオフィス街を闊歩して「都心のOL気分」を味わってくるとともに、普段の業務では得られない気づきもありました。

 今回はわたしのセミナー受講体験記です。

■セミナーの概要

 わたしが受講したのは、バグを効率的に見つけるためのテスト技法を、講義と演習を通して学ぶセミナーでした。受講者はわたしも含めて10数名。受講対象者が「2年以上のソフトウェア開発経験を持つ者、または2年以上の経験を持つテスト担当者やテストリーダー」であったので、テストもするけど開発業務がメインという人が、多く出席していました。

 講義は、基本的なソフトウェアテストの説明から始まって、テストケースの作成方法やメンテナンス方法、バグの分析方法についての説明でした。講師の方のお話のテンポが良くて、つい引き込まれてしまいました。

 演習では、グループワークで与えられたお題についてテストケースを作成したり、起こりうる障害を検討したりしました。この演習がなかなか面白いものでした。

■演習の内容

 1日目の演習では、デシジョンテーブルを用いて、テストケースを作成してみました。3~4人がグループになって、問題として与えられた処理について、考えられる入力と出力をデシジョンテーブルに落とし込んでテストケースを検討し、ピックアップするというものでした。

 デシジョンテーブルがどういうものかは、テスト関連の書籍を読んで知っていましたが、実際に使ったのは今回が初めてでした。実際に使ってみて、デシジョンテーブルの利点と問題点を体感することができました。

 2日目の演習では、1日目と同じグループで、メンバーが普段携わっている業務のテスト対象物について、起こりうる障害とそのテスト方法についてディスカッションしました。

 1日目の演習で、わたしのグループのメンバーは比較的おとなしく、自分から意見を出すのがちょっと苦手な方が多いことに気がついたので、わたしが司会役を務めることにしました。実際のところ、わたしは仕切るのが得意ではないのですが、待っていても他に仕切る人が現れそうになかったので、さっさと主導権を握ることにしました。

 グループ全員の業務内容を聞き出して、わたしが普段扱っているテスト対象物が1番考えやすそうだったので、それをテーマにしました。業務内容も立場も違うメンバーの意見を引き出せたのはよかったのですが、わたし自身は他の人に話を振るばかりで自分の意見が出せず、結果的に思ったよりアイデアの量が少なかったのがちょっと残念でした。

■セミナー演習ならではのメリット

このセミナーの演習には、普段の業務にはないメリットが2点ありました。

  • テスト技法を純粋に試すことができる

 書籍で読んで知ったテスト技法を実務で試そうと思っても、目先の作業が忙しくてなかなか行動に移せないという場合が多いと思います。また、行動に移すとしても費用対効果はどうだとか、失敗したときのリスク管理とか、考えるべきことはいろいろあります。

 その点、演習であればそんな煩わしいことはひとまず置いといて、純粋にテスト技法そのものを試すことができます。たとえ失敗しても実務に支障が出るわけではないので、細かいことは気にせず好きなようにチャレンジできます。

  • 参加者から新鮮な意見が聞ける

 会社にいれば同じような作業内容、同じような立場の人とばかり接するため、気がつけば斬新な意見が出ることもなくなってマンネリ……なんてことがあると思います。

 しかしセミナーに参加しているのは、年齢も業務内容も異なる人ばかりです。そういう人たちと自由にディスカッションすることで、自分が考えもつかなかった意見を聞くことができました。

 このセミナーを通して普段の業務では味わえない良い経験ができました。受講してよかったという思いを胸にして、お土産にリクエストされた「東京ばな奈」を買って帰路につきました。

■報告会までがセミナーです!?

 セミナーの翌日にお土産を配っているときに、課長をはじめいろいろな人に言われました。「2週間以内に報告書を提出してね」「報告会するんでしょ?楽しみにしているよ」

 わたしの会社では、社外のセミナーを受講した後には報告書を提出し、報告会を開く義務があります(どの会社でも同じだと思いますが)。報告会は評価部署内向けと、開発も含めた社内向けと2回開くように課長から指示がありました。

 これから業務の合間をぬって、報告書と報告会用の資料を作成しなくてはいけません。大変ですが、「第3バイオリンにこのセミナーを受講させてよかった」と思わせることができる報告書と報告会にしたいと思っています。そうすれば、今後もセミナーを受講できるチャンスに恵まれるはずです。

 7月中に、社内でセミナーの報告会を開く予定です。その模様もコラムでお伝えできればと思っています。

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