エンジニアでいかに稼ぐか?学校や会社では知ることができなった体験、経験を綴ります

【88-2】新人フリーランサーが正社員に戻りたくない理由

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こんにちは手塚規雄です。

昨日の「新人フリーランサーが知りたいこと」でフリーランサーから見て知った正社員のメリットとデメリットについてですが、ぼやかして書きました。明確に書いたらちょっとアレかなと思いとどまったのですが、でもやっぱり書いて公開しようと思い直しました。今回のコラムはそのフリーランサーから見て知った正社員のメリットとデメリットを「明確」にしたのが今回の番外編コラムです。

 

フリーランサーとして働き始めて知る正社員の辛さ

正社員至上主義のように思える昨今ですが、フリーランサーからの視点では正社員ほど苦痛なものはありません。それは会社の命令ならどんな理不尽なものであっても従うしかないからです。その理不尽な内容というのは主に「社員じゃないと出来ない仕事」という名目で頑張らなければならない事です。例えば

・管理業務に時間を取られる。特にドキュメント形式が無駄に決められているので、それに合わせるのに時間がかかる。(上司を満足させるドキュメントに仕立てるのが難しい)

・防犯や管理面から常駐している外注の方々が全員帰るまで帰りにくい。休日出勤も同じ。

・夜間や休日に呼び出されるのはまず社員が優先されてしまうこと

など、様々な面でどうしても勤務時間がフリーランサーより多くなる要因があるからです。そのような仕事を経験した後に、フリーランサーになるとそんな仕事から解放されるため、戻りたいとは思えないのです。

 

フリーランサーは何故そのような仕事をやらずに済むのか?

まず自社業務がありません。あっても1ヶ月にあっても1時間はありません。その1時間の内容ですが、まずほとんどの業務はエージェントが代行しています。そしてほとんどの書類作成もテンプレがあるので時間もかかりません。次に会計・税務関連ですが、こちらも税理士が代行してくれますし、帳簿記入もあまり量がないのですぐに終わってしまいます。だから1時間弱で終わってしまうという事です。正社員だと自社業務にかける時間は会議もあれば書類作成もあり、逆にチェックする作業もあるため勤務時間のうちけっこうな時間を割くことになっています。

次に呼び出される事が減ります。なくなるとは言いませんが、やはり社員が優先して呼び出されます。そしてこの業界特有の雰囲気ですが、社員はすぐに呼び出せるけど、外注の方に電話したりするのはためらいがちです。もちろん契約の問題もあれば、変なトラブルになって撤退されたら困ってしまうのは社員側になります。価格交渉以外は変に外注側の権力が強い部分もあるのです。他業界であれば下請けが弱いのですが、IT業界は勤務面だけみればけっこう下請けが優遇されている気がします。これはたまたま人のよいクライアントが多かっただけかもしれませんが、私が正社員の時も下請けが勤務面では優遇されていた感があります。

 

給料を上げる方法が簡単

正社員の場合昇給があっても、正直な話、これっぽっちしかないのか?と思いませんか?しかも1年に1回。さらに昇給がない可能性もある。それにくらべてフリーランサーは仕事、職場を変更して仕事内容に大差がなくても報酬が大きく変わる場合が普通にあります。将来面について不安は残りますが、正社員時代にくらべて勤務時間が短く、大きな報酬を得られると知ってしまえば正社員に戻ろうとは思いません。

あと将来が不安だというのも、正社員だから安泰なのか?とも思えません。どんな大企業であっても、リストラもあれば他の企業に買収されてしまう事だってあります。そんな時代に正社員で居続ければ将来安泰とは全然思えない。なら稼げる内に大きく稼いだほうがいいのでは?という考えのほうが正解にも思えます。(私は年を食っても稼ぐ気でますが)

 

致命的なのは上司の存在

これは上司が好き嫌いという話ではなく、今の上司の立場になった時、自分にとってそれが理想の姿なのか?という話です。順調に進めば数年後には自分の上司と同じ立場になります。同じ給料になります。同じような苦楽を経験することになると思います。

そう考えると上司のような姿に成りたいのか?という質問をすると、なりたくないと応える人が多い気がします。苦労している割には報われていない感じがする。上司は優秀で尊敬できるけど、心配になるほど大変な時がある。こんな話を聞くのが多いのもIT業界です。それを知っているし、今のクライアント先でも同じような状況に見えてしまう。だからこそフリーランサーは正社員に戻りたくないという気持ちをさらに固めてしまいます。

 

他にも正社員に戻りたくない理由として人間関係、上司との関係、職場が雰囲気に合う合わないなど、人によっては会社に居続けること事態が苦痛でしょうがなかった人も居たと思います。そんな思い出がある人ならば、正社員なんかには戻りたくないなどあるでしょう。

 

フリーランサーは会社に適合できなかった人の集まりでもある

ここまでフリーランサーからの意見を聞くと正社員って魅力ないなと思えますが、正社員から言わせると会社に適合できなかった能力のある人という定義をしている人もいます。そんな正社員とフリーランサーが思想、価値観で合致するとは思えません。

それならば自分はどっちの価値観に近いのか?どちらの生活のほうが楽しいと思えるかというのが大事だと思います。

 

さて、あなたは自分自身をどっちのタイプだと思いますか?私はフリーランサーになってよかったタイプなので、まずは正社員のままでよかったタイプの人間の意見もしっかり聞いてから判断したほうがよいですよ。

 

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コメント欄にて書いて欲しいコラムの題材をいつでも受け付けております。ただしその内容に応えられるかどうかはわかりません。基本的にコメント欄には私自身がコメントしないのですが、題材リクエストに関してはレスをすることもありますので、よろしくお願いします。

Comment(4)

コメント

Anubis

時期も時期だし、税理士の選び方をテーマに一本どうでしょうか?
いくらぐらいかかるとか、どこから探してくるとか。そもそも、みんなどうしているのか等。
エンジニア向けの情報がないんですよね。

手塚規雄

> Anubisさん
このテーマは需要があるのか謎だったので、書いていなかったのですが、
リクエストを頂いたので近日中に書こうと思います。

abekkan

管理資料が多い、外注が帰るまで帰れない、夜間や休日に優先的に呼び出される、は まさに正社員あるあるですね。外注の人はいいなあと思ったことは多々あります (^^;

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はじめまして

> 今回のコラムはそのフリーランサーから見て知った正社員のメリットとデメリットを「明確」にしたのが今回の番外編コラムです。

とありますが、実質的にデメリットに触れた部分が、ほぼ無いように見受けられました。
私は企業の正社員です。やはり個人で仕事をしてみる事に少なからず興味は持っています。
恐らく生活の安定性などがデメリットになるのでしょうか? 将来への不安もあると思います(今時は企業に勤めていても同じですが)。その他どんなデメリットがあるでしょうか?

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