エンジニアでいかに稼ぐか?学校や会社では知ることができなった体験、経験を綴ります

【65】IT技術と誤解とネットは最悪の組み合わせ

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こんにちは、手塚規雄です。

誤解というのはどうしても発生してしまうものです。しかしネットの場合、嘘か本当か、情報発信者が確認したのか、話をまた聞きしただけなのか、それとも噂を真に受けたのか、わからないものは多いです。そしてIT技術に関することはIT業界以外の方には誤解されやすいことが今も昔もいっぱいあります。

この2つが組み合わされるとあまりよろしくない事件が発生しやすい。それについての話になります。

 

ネット上で広まると嘘、偽の情報や冗談すら真実と思われてしまう

有名な事件の一つとしてあげられるのが「スマイリーキクチさんの誹謗中傷」。こちらの事件を知らない方は是非ともググってください。書籍、ブログ、ニュース記事やWikiなど様々な所で事件の経緯やスマイリーキクチさんが経験した恐ろしい内容を知ることができます。Wikiはこちら

事の発端がしょうもないこじつけから始まっているのが本当に恐いところです。しかしそんなつまらないこじつけが事件を大きくし、一人の人生を大きく狂わせてしまっています。

エンジニアライフ的には人気コラムニストであるリーベルGさんの「鼠と竜のゲーム」が非常に面白いです。

コラムはもちろんフィクションですが、元ネタとなった事件があるようです。私はこのコラムの最終話を読んで元ネタとなった事件について初めて知りました(笑)。気になる方はまずはコラムを読んでみてはどうでしょうか?元ネタとなった事件については最終話のあとがきに記載されております。

2つの事件の共通点は本人の意志とはまったく違うところで事件として大きなってしまっている事です。

 

IT技術は詳しく知っている人が少ないので誤解されやすい

IT業界で仕事をしている分には感じることは少ないのですが、やはりIT技術に関する誤解はまだまだ大きいです。ITのエンジニアというだけで魔法使いのように思われることもあれば、コピペだけしている楽で簡単な仕事で大金を稼いでいると思っている人もいます。なんだかんだ正しく実態を知っている人は少ない気がします。

ITエンジニア=プログラミング。その公式が一般的な認識ですが、他の仕事、調査、設計、テストのほうが多く時間を使う事はあまり認識されてしません。他にもわからない用語や新技術も多いので興味のない人にとっては完全にブラックボックスです。だから間違った情報がニュースなどで見聞きしてしまうと誤解されたままになってしまいます。

 

一度広まった誤解を直すのは本当に難しい

先ほど2つの事件を例に挙げました。その2つの事件は誤解を解くために非常に大きな労力と時間を要しているが印象的でした。その認識を強めたニュースがさらにもう一つ。

「トレンドマイクロとINASOFT、誤検知によるトラブルの誤解に関する情報を発表」

2012年4月~2014年1月にかけて発生していたトレンドマイクロの誤検知問題ですが、2014年1月にトレンドマイクロ側による不具合修正で終結しました。当時、終結したことがIT系のニュースでは取り上げられていたので私は知っていたのですが、誤解は根深かったようで、まだまだ誤解は存在しているとのことでした。

 

この手の誤解で一番恐いのは誤解されている本人がどう弁解しても、誤解は解けないという点です。逆に火に油を注ぐ結果になることも多いです。誤解を解くためには誤解をした当事者から謝罪と告知が必要なのですが、それが実現されるのはなかなかありません。もしくは実現されても誤解は広まったまま放置されてしまう。

・誤解をしていた事を当事者が認めるケースが少ない

・誤解を広めたメディアがその訂正を広める事をあまりしない

(訂正をしてもちょっとだけ)

・誤解が広まると信用が失われるので、

誤解している人たちが誤解された人に関する情報を得たくない

他にも理由はあると思いますが、広がった誤解が解かれるには何かと難しい。

 

ネットにおける誹謗中傷の加害者を減らす

こういった誤解を減らすためにはどうすればいいのか?ハッキリ言って答えも無ければ具体案もない。これが私の考えた結果です。能力の低い私ではしょせんこの程度です。ただヒントは見つけることが出来ました。

スマイリーキクチさんはこちらのインタビューで加害者を減らしたいと語っています。「ネット上の中傷「加害者を減らしたい」 お笑い芸人のスマイリーキクチさん」

 このインタビューにて「「凶悪事件の加害者だから何をやってもいい」という感覚もおかしい、と。まずあなたは「被害者」じゃない。その感覚が元で加害者になってしまう。」と語っています。「正義」や「正しさ」という大義名分のもとで行動する前に、ちょいと立ち止まって考えなおしてみようぜ!という意見には私も賛成です。

こういった情報リテラシーを高めるのもIT業界で仕事をしている人の役目であり、誤解されやすいIT技術について正しい知識を教えるのはITエンジニアの役目なのかもしれません。一気に解決する方法はないかもしれませんが、情報リテラシー教育に協力する機会があれば、ITエンジニアがどんどん進んで参加するのが一番の近道かもしれません。

Comment(1)

コメント

ばしくし

これは、全国の小中高校で広く行われているいじめと同じ構図です。

転校するか、中退するか、自殺するしか、止める方法はありません。

ネットの誹謗中傷ということであれば、ネットではすべてROM専でいけば問題なし。

・そもそも個人情報を登録するタイプのネットサービス自体使わない(SNSをやらない、ブログをやらない、動画・静画投稿をやらない…等)
・インターネット上に情報を残さない(ブログにコメントしない、掲示板にレスしない…等)


実在する個人であっても、ネットでは存在を認識されなければよいのです。
個人に関する情報を一切ネットに出さなければ、一般のネット利用者にとって、それは存在しない(生存していない)のと同じように解釈されます。

もともと存在しない、消えた、過去の人と認識されれば、自殺したのと同然の扱いを受けるわけで(オンライン限定)、こうなれば誹謗中傷もなくなります。

ゆっくりと自分の世界で生きていけます。

自己顕示欲をなくせばよいだけなんですから、謙虚な健常人であれば大して難しい対策ではないはずなのです。

※一般的なITリテラシーについては、開発・構築技術(エンジニアリング)ではなくて、利用・活用技術(アドミニストレーション)なので
エンジニアには根本的に畑違いです。上手に作るのと上手に使うのは全く違うスキルです。

ITリテラシーを広めるのは、コンサル・教育者・メディア・行政府・著名人…あたりの仕事に感じます。
畑違いの仕事を押しつけられれば、成果物のレベルが下がるのは当然です。

自分の仕事は自分でやるべきだと思います。

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