『天気晴朗ナレド 波高シ』の海をエンジニアとして、泳ぎ切るためのコラム

最初の1年が大事という話

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世の中に5月病という症状が、広く知られて久しいですが、新入社員が最初にぶち当たる壁といえば、「様々な雑用を申し付けられる」ことでだと思うのです。新人の頃は、入社前に想像していたスマートなエンジニアの仕事ぶりとは、かけ離れていて、ガッカリした人もいるかもしれませんね。特に体育会系の会社は・・・・・・。

今まさに、社会人1年生として、デビューしようとしている方々、さらに、渦中の真っ只中にいる現在、新入生の皆さん。どうしてこんなにも雑用(オフィスの掃除~複合コピー機の用紙のセット、シュレッダーの掃除、カバン持ち、資料の印刷等々)が多いのか!と不満に思ったことも多いと思います。

学生時代、父さんにだって「掃除しろ」なんて、言われた事も無いのにぃ!(機動戦士ガンダム アムロ風、ん?機動戦士ガンダム THE ORIGINIV 運命の前夜の冒頭で父さんに掃除しろと自宅で叱られていたっけ、アムロは)・・・なんてね。

そんな皆さんに「応援歌」として、以下の話をしたいと思います。

私の経験上、会社員の仕事は、今まで経験で学んできた勉強とはあきらかに異なります。
具体的には、試験前の「火事場のくそチカラ」的な頑張りは、仕事では全く通用しません。
そういう点で、社会人の仕事は、農業に似ていると思いうわけです。

土を耕し、種をまき、毎日水をやって、雑草を抜く、第三者から見れば、地味な作業の連続です。それを春先から夏までは、適当に過ごしていて、秋から死ぬ気で頑張っても、期待する出来栄えの作物は実ることは無い筈です。
新人研修で教えた筈の知識や、ノウハウが殆ど活用できていない現在の新入社員を見れば、一目瞭然です。まったく・・・。
社会人の生き様は、不思議にも漢数字に例えることができるのです。漢字って奥が深いですね。

漢数字の「一,二,三,四・・・」ですが、見て分かる通り、最初の「一」が、その後の「二」「三」「四」の土台になっています。新人の頃に色々なことを経験し、自分の糧とすることで、大きな「一」という文字を引かないと、2年目以降、気持ちを入れ替えて頑張っても、最初の「一」が小さければ、文字としてアンバランスになってしまいますね。新入社員の皆さん、来年度、新入社員になる皆さん、最初の1年が大事です!というお話です。

但し、このお話には続きがあって、6年降の漢数字には、底辺の「一」が登場しませんね。新人の時の経験の賞味期限は5年間だけ、その代り、漢数字の頭に、今までなかった小さな点(頭)が付きます。これは自分で創意工夫して頑張れという意味だと理解します。いやぁ漢字って、すごく面白いですね。

新人研修の頃、学生時代の様に、皆で群れるのは安心できるかもしれません。今日、明日、明後日と無尽蔵に時間があるように感じるでしょう。ですが、それは錯覚です。時間とチャンスは有限なのです。今やるべきことは何か?与えられた知識を、どう実践に活かすか?を考えるのはいつですか?

学生の頃は知識を覚えるだけで評価されましたが、社会人は、その知識をどう使うか?を評価されます。自分らしさとは何かを考えましょう。

でも、同期や周りの後輩が困ってる、悩んでいた場合は惜しみなく手を貸してあげてください。自分の勉強にもなりますし、厳しい生存競争の中で、我々人間が生き残れたのは「助け合い」の気持ちがあったからだと言われています。助けない猿は生き残れなかったのです。

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