これまでの経験で感じたことを、つらつらと述べていきます。

いまを生きる

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私は疲れてくると、途端にイライラしがちになるんです。
そして、他者に不寛容になってしまうんですよね。
 
でもこれは、一人の人間だけに言えることではなく、
社会全体でも同じなんじゃないかと思うんです。
 
今の日本は全体的に、段々と幸福感を感じられなくなってきているような、
そんな世相ですね。
所得は漸減傾向にもかかわらず、仕事は増え続けていて、
更により一層の効率化を求められて。
しかも変化が早くて追いつくのに四苦八苦で。
でもふんばらないと、各自の相対的な価値は落ちていく一方で。
それだけ努力してもリターンが減るんじゃ、
そりゃ満足度は下がる一方でしょう。
 
なので、何か気に入らないことが目につくと、
感情が爆発してしまって噛み付きがちになってしまう。
で、それを見た人が
「俺は言い出しっぺじゃないので責任はそこまで重くない」
「ネット上だし誰が言ったかなんてわかりゃぁしないだろ」
的なノリで同調し、更に同調者が増えてくると、
「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」
の法則(リスキーシフトというそうですが)で、
加速度的に炎上案件に。
 
これが、色んな所が燃えやすくなった原因なんでしょうかね。
 
あとは、SNSなどによって、著名人への距離感が縮まったことも大きいかもしれません。
「近寄れない」存在だったものが、例え文字ベースだったとしても
コミュニケーションが成立するまでになることで、
「手に届く」感覚を持てるようになってきた。
つまり「神聖不可侵」な物に対しては、不満があっても何も言えないでしょうが、
「身近な(と思えてしまう)」物については遠慮など感じない。
更には、調べればすぐに攻撃するネタがあがってくる。
真偽は別にして...これもまたやっかいなものですが。
 
昔も今も、物自体の量は変わりないわけです。
ですが今は、燃やすことが可能になったモノの種類が増え続け、
燃料の生産効率も上がり続けている、そしてその加速度は上がりっぱなし。
 
私達は、それでもそんな時代を生きていく、ということですね。

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