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万願寺唐辛子から考える問題解決思考

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※お読みになる前に※

万願寺唐辛子は、大多数のものは辛くありません。 本件で使用したものは"とても辛い"ものでしたが、非常に少数派です。 以降の内容で取り上げた万願寺唐辛子は、その例外に当たるものであることを念頭に置いた上でお読みください。

みなさま、おはようございます。Kyonです。

先日、お弁当のおかずに万願寺唐辛子を採用したのですが、

試食するとあまりにも辛すぎて食べられないし、手はヒリヒリ痛くなるし、コンタクトレンズは目にしみるし...と踏んだり蹴ったりでした。

今回はエンジニアっぽく、なぜこんなことになったのかを考え、いろいろ調べて見たことをまとめてみました。

何が起きたのか

先日、お弁当のおかずに万願寺唐辛子を使用したところ、調理中はもとより、翌朝まで万願寺唐辛子の辛さによるダメージを受けました。

具体的には、これまた先日茄子にかぶれた部分を中心に手がヒリヒリし、手を水と石鹸で洗っても改善しないし、なぜか翌朝コンタクトレンズをつけると目にしみて、文字通り涙が止まらなくなるという症状に襲われました。

何をしたのか

何をしてどうなったのかを時系列で書き出して整理してみます。

<某日夜>

  1. 万願寺唐辛子を素手で持って水道水で洗う
  2. 万願寺唐辛子のヘタとタネを素手て取り除く→手がヒリヒリする
  3. 手を水と石鹸で洗う
  4. 万願寺唐辛子と他の食材で調理する
  5. 試食をする→辛すぎて泣ける
  6. 手を水と石鹸で洗う
  7. コンタクトレンズを素手で外して洗浄する
  8. (翌朝)コンタクトレンズをつける→目が開けられないほど痛いし、涙が止まらない

制約条件はないか

コンタクトレンズをやめるという選択肢はないです。

私はコンタクトレンズの処方のための診察を定期検診代わりにしているためです。

問題点1つ目

"万願寺唐辛子のヘタとタネを素手で取り除く"

辛い部分が取り除けていないので辛く感じて、手がヒリヒリするのは素手で触ったのがよくないのではないかと考えました。

そもそも万願寺唐辛子の辛味成分はどこにあるのかを調べた(Google先生に聞いた)ところ、タネとタネが付いている部分らしいです。

確かにタネは1つ残らず取り除きましたが、タネが付いている部分は取り除けていませんでした。

また、辛味成分カプサイシンは刺激性の物質であり、先日茄子にかぶれた部分にカプサイシンが付着し、より刺激を感じたようです。

次回からはキッチン用ビニール手袋を着用することにします。

問題点2つ目

"試食をする→辛すぎて泣ける"

問題点1つ目であげた通り、辛味成分が含まれる部分が取り除けていなかったことが原因です。

炒めるという調理方法がよくなかった可能性もあります。

こちらについては調査中です。

問題点3つ目

"コンタクトレンズを素手で外して洗浄する"

某日夜に水と石鹸で手を洗いましたが、辛味成分が手に残っていたのでは?と考えました。

その方向性で調べたところ、辛味成分カプサイシンは水溶性ではないため、手についた時は一度手に油を塗った後、水と石鹸でその油とともに洗い流すと落ちるとのこと。

コーヒーや牛乳がいいとの情報もありましたが、油で検証したところを手がヒリヒリしなくなりました。

さらにそのカプサイシンが付着した手でコンタクトレンズに触れてしまったため、レンズの方にも付着し、目に入ったということがわかりました。

レンズが油で洗うことができないので、廃棄することに。

今後どうする

  • 先にコンタクトレンズは外しておくこと。
  • 万願寺唐辛子を扱う時はキッチン用ビニール手袋を着用すること。
  • 辛味成分が付着した疑いがある時は、油を使って洗い流すこと。
  • 万願寺唐辛子と同じように辛味成分が含まれる野菜は同じように対応すること。

問題解決思考の大事なポイント

問題点の洗い出しと原因の考察が大事かなぁと思いました。

問題点の洗い出しも原因の考察も、視野を広く持った方がいいなと感じました。

今回は"万願寺唐辛子を触ったこと"と"コンタクトレンズを触ったこと"を関連づけたので、カプサイシンが水溶性ではないことがわかりました。

関連づけなかった場合、ただ単にコンタクトレンズが汚れていたか、目の調子が悪いか、睫毛が入ったかで済ませてしまっていたかもしれません。

また、今回は触れませんでしたが、採用した万願寺唐辛子の品種が特に辛いものができやすい品種だった可能性もあります。

最後に

実際の業務では、これだけではいろいろと足りないし、見誤っているところもあると思います。

ですが、日頃から"なぜだろう?"と問題解決思考で考えていると、実際の業務で必要になった時に少しでも精度高く考えられるのではないかなぁと思いました。

Comment(6)

コメント

匿名

祖父母が万願寺唐辛子を出荷しています。
「甘唐」ともいうほど本来は全く辛くない品種なのですが、時として辛い個体が出現します。統計は取っていませんが、年間数百~1000本は食卓に上る家庭での経験上、ちょっと辛いが数%、記事にあるようなハバネロ級は0.1%程度(年1つあるか無いか)でしょうか。

一般の辛味野菜への対策としてはおっしゃるとおりですが、「基本は辛くない」なので、対策としては全個体検査による条件分岐:欠片を試食などが適当だと思います。

万願寺唐辛子に対する誤解が広がらないようにだけ、訂正して頂けると幸いです。。

Kyon

匿名さま

コメントありがとうございます。
万願寺唐辛子に対して誤解を招くような表現を使用してしまい、申し訳ありませんでした。
冒頭に注意書きを付け、今回私が使用したものが例外にあたるものであり、多くは辛くない旨、記載しました。
また、タイトルを変更いたしました。

実は、今回使用したものは、自宅の家庭菜園で収穫したものです。
おっしゃるとおり、ほとんどのものはとても美味しくいただくことができましたこと、付け加えさせてください。

abekkan

これは「辛口 コラムニスト」になるための伏線かな?(笑)

匿名

>レンズが油で洗うことができないので、廃棄することに。

カプサイシンはアルコールで落ちるそうです。
洗眼液に含まれる硫酸エステルはアルコールと硫酸の結合物とのことなので、洗眼液で落ちたかもしれません。

Kyon

abekkanさま
コメントありがとうございます。
伏線、かもしれません。
ちなみにカレーは中辛派です。

Kyon

匿名さま
コメントありがとうございます。
そうなんですね。
情報ありがとうございます。
洗浄液を確認してみます。

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