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「待った!」「異議あり!」逆転転職

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 本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。

 「読書の秋」ということで、今回はエンジニアによるエンジニアのための物語を紹介しよう。初めての転職物語、アラサー総務部長の遍歴、IT業界の荒波に放り込まれた新人の旅物語の3本だ。

転職は立場を逆転させて考えろ

 ワークライフバランスを考える逆転仕事術氏による『ワーク×ライフ・エンジニアリング』。『逆転転職』は、転職にまつわるさまざまな噂に「待った!」をかける転職物語だ。

 主人公の名前は安原テンマ。エンジニア経験は6年だ。「退職する3カ月前に会社に伝えるべし」という噂を真に受けて、転職先がまったく決まっていない状態で、課長に「会社を辞めます」と宣言してしまった。

 見切り発車で始めた転職活動は、当然うまくいかなかった。途方に暮れた安原テンマは、転職エージェントに相談を持ちかけた。「面接では本当のことなんていえないのでは……」。その思い込み、ちょっと待った! 本音で話さなければ、相手に気持ちは伝わらない。転職エージェントは、「志望理由の作り方」を安原テンマに伝授する。

うつを乗り越えるショック療法

 ITエンジニアをサポートするアラサー女子 組長氏による『“アラサー”IT系女子の来し方行く末』。連載『久実チヨの華麗なる遍歴』は、8月に好評だった『@ITドラマ 残業課長』のスピンオフコラムである。

 主人公の久美チヨは、泣くエンジニアも黙る頼もしい総務部長だ。うつ病になりかけた新人の世話をしながら、かつて経験した「うつ症状」について語る。

 毎日「勉強しなきゃ!」と思っているのに、何もできない自分が嫌で、眠ることもできなくなったという。そんなうつ症状を乗り越えたきっかけは、メンタルヘルス系のクリニックの広告だった。あまりの値段の高さにショックを受け、「これは自分で乗り越えなければならない」と思ったという。意外なショック療法だが、久美チヨにはことのほかよく効いたようだ。彼女はいまも元気に働いている。

コーヒー片手にIT業界を旅する

 プログラムに恋する森姫氏による『恋愛感情で仕事はできるか?』。『アットマーク・マキアート物語』の主人公 森村(♀)は、地方のIT企業 株式会社マキアートの新人だ。入社してまだ1カ月しか経っていない森村が、いきなり東京へと放り出されるところから、物語は始まる。

 赤坂のエプロン集団、新宿にあるメガネ率90%の会社、仕様書に詳しい中国人など、森村は個性的な人々と東京で出会う。プログラマの視点、SEの視点、ユーザーの視点それぞれから自社製品を見ることで、森村はだんだんと仕事への理解を深めていく。

 保守なのか運用なのかサポートなのか。森村は自分の仕事内容がよく分かっていない。自分はどういうITエンジニアになりたいのか。自分の仕事に悩んでいる人は、森村と一緒にIT業界を旅してみてはいかがだろうか。

わたしも書きたくなりました

 テイクウェーブ代表 竹内義晴氏による『エンジニアライフ クロストーク』では、「わたしもエンジニア小説を書きます」という宣言が公開された。

 35歳のエンジニアが、自分のキャリアを考える物語となるようだ。今後に期待したい。

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