【レポート】Windows Developer Days_day 2 ―やっぱりWindows To Goはすごかった

2012/04/27 14:45:21

■概要

 皆さんご機嫌いかがでしょうか、溝渕です。本日はWindows Developer Days(以下WDD) の、4月25日に行われた2日目についてレポートします。

 WDDはWindows アプリ開発者のためのイベントで、今回はWindows 8 が主なテーマとなっています。イベント中さまざまなセッションがあり、その中から選択して聴講します。詳細はWDD公式ページへ。

■2日目を通して

 1日目と比べて: 協賛企業の話題が多かったように思います。

 服装: 「スーツ:その他」が「4:6」ぐらいだったように思います。1日目に比べてスーツ率が下がった気がします。1日目は様子見もあったのでしょうか。

 続いて私が聴講したセッションで印象に残った点です。

■VOCALOID の世界

 話題のキーワードがあったので聴講してみると、すごい数の人でした。VOCALOID の仕組みや現状の紹介がメインで、最後にAzure を使った連携の話が少し。他のセッションとは異なる空気で、盛り上がっていました。

■認証/認可

 認証/認可テクノロジについての話では、まず認証は本人確認、認可はアクセス権の設定、といった基本的なところから始まり、企業内認証とソーシャルサービスの認証を一元管理できない理由などに続きました。

 企業ではユーザーは企業を信頼しているので、アクティブディレクトリで認証・認可とあまり意識することなく必要なサービスを利用できます。

 一方、ソーシャルなサービスでは、シングルサインオンなどで認証を一元的に行うことはありますが、各種サービスに対して、自分の個人情報はどこまで出すか自己責任で決定します。「~(サービス名)に○○(部分的個人情報)を提供しますが、よろしいですか」といった問いかけがそれにあたります。

 これらの文化の違いから、企業とソーシャルサービスの認証/認可の連携は簡単ではありません。しかし、Windows 8 にはそうした問題の解消を助ける機能があり、これから上手く行く可能性もあります。

 Live SDK を使って SkyDriveを実装するというテーマの話においても、認証認可は関連していました。意外と簡単にアプリからSkyDrive を使えるという話があり、これは面白そうでした。

  • 1.Windows Liveのデベロッパーセンターに登録
  • 2.クライアントIDを取得
  • 3.アプリにクライアントIDを埋め込む
  • 4.SkyDrive APIを使って各種ファイル操作をする

 これでSkyDriveに対して読み書きできるので、可能性が広がります。

■メディアの活用

 Windows Azure Platformでの動画配信アプリケーション開発や、ビデオや音声などメディアを活用したアプリ開発、といったセッションでは、配信する様子やコード例を見せてくれました。

 総じていえるのは、それだけでメディアファイルを扱えるんだ? という印象を受けたことです。

 ハードルが高いように感じるものもありましたが、いざ見てみると難しいものではありません。ちょっとの準備と数行のコードを書けばライブ配信やリモート操作ができる。既に他のOSやWebアプリとしてそうした事は実現されているのでそこが革新的かといわれるとそうではありません。Windows アプリにおいてもできるという点がポイントでしょうか。

■体験コーナー

 昼休憩を利用して、Metroアプリ開発体験コーナーへ行って来ました。JavaScriptかC#かを選らんで簡単なアプリケーションを作ってみようというものでした。私はJavaScriptを選択。

 Visual Studioのテンプレートが威力を発揮して、マニュアルの想定時間通り20分ほどで作れました。Metro アプリは、テンプレートを上手く使うと、UI部分の作業負荷が下がるので作りやすいですね。

 内部のデータバインドも、データをセットすればUI上に反映されて効率が高いと思います。C#版のマニュアルも見ましたが同じような感じでした。

 お昼にがっつり開発したり展示をめぐっても、イベント期間中お菓子やジュースを取り放題だったり、ミスタードーナツの無料配布もあって良い環境でした。

■その他

 インパクトが大きく、いろいろなWebサイトで紹介されている「Windows To Go」はやはりすごいです。これはUSBメモリにWindowsをインストールして、好きなPC でブートさせてしまおうというものです。

 さらにUSBメモリが抜けると一時停止して操作不能になり、少し時間が経ったらシャットダウンしてセキュリティ面も安心。これは気になります。

■まとめ

 ○Windows 8 ついて

  • Windows 7 ベース
  • タッチ操作、キーボード・マウス操作、両対応
  • x86 とARM をサポート
  • ピクチャーパスワードを導入
  • Windows To Go を導入

 ○Windows 8 のMetro スタイルアプリについて

  • これまでの言語(C#、VBなどの.NET言語)と、HTML&JavaScript のような言語とどちらでも開発が可能
  • Windows ストアによる全世界へのアプリ展開が可能
  • PC間、Phone間、それらをまたいだデータ連携が容易
  • チャームというさまざまなアプリで共通のアクションを起こせる仕組みがある
  • Visual Studio のテンプレートを利用して素早い開発が可能
  • HTML 5 & CSS 3 で作られたアプリは移植性が高い(コピペで動くわけではない)
  • Windows ストアから配布
  • ストアのレベニューシェア(開発者70%、一定規模以上は開発者80%)
  • 年間登録費(個人49ドル、法人99ドル)
  • ストアに課金システムが準備されている
  • 自社課金システムも使用可能
  • 試用版の制限をストアのAPIで可能

 これらは、Windows Developer Days におけるWindows 8 Consumer Preview の情報であるため今後変更の可能性があります。

 それではまた。

【レポート】Windows Developer Days_day 1―Windows アプリを作りたくなった

2012/04/25 14:43:27

■概要

 どうも溝渕です、ご機嫌いかがでしょうか。本日はWindows Developer Days(以下WDD) の、4月24日に行われた1日目についてレポートします。

 WDDはWindows 向けアプリ開発者のためのイベントで、今回はWindows 8 が主なテーマとなっています。イベント中、さまざまなセッションがあり、それを選択して聴講します。詳細はWDD公式ページへ。

■1日目を通して

 感想: Windows アプリを作りたくなりました。少なくとも私に対しては、イベントは成功です(笑)。ただ、参加者の数を調整できなかったのか、人が多過ぎて開始が30分ぐらい押したり、各セッション間など全体的にまごついていた感じがしました。

 Windows 8 ではWindows 7 の良さ(安定性やセキュリティ面)をさらに向上させ、さらにタッチ操作・マウスとキーボード操作をどちらも可能にし、デバイスに捉われない操作を可能とする。新しいUIであるMetro は、HTML5 とCSS3 を使うため開発しやすい。そのような印象です。

 服装: スーツ:その他 が7:3 ぐらいだったように思います。

 料理: 人が多過ぎてあまり食べられませんでした。Attendee Party で次のように言っていました。「参加表明者に対して、今回は参加率が非常に高かった」と。

 重要なこととしては、RC版が6月1週に登場する予定という話がありました。

 続いて私が聴講したセッションで印象に残った点です。

■ログインが楽しそう

 今回デモにはWindows 8 Consumer Preview が使われていましたが、ログイン時のピクチャーパスワードが楽しそうで良いですね。好きな写真を用意して、写真のどこをどのように触るというのを組み合わせてパスワードにします。楽しそうでしたが、これは結構堅牢なんだよという話でした。

■Metro アプリの可能性

 アプリ間のデータ連携が容易になるように工夫されているようで、セッション中のデモで天気予報を見ながらそこからメールアプリを起動すると、メールアプリに対して見ていた天気予報のデータがテキストで連携されるようでした。そしてそれがプリセットされた状態でメール作成画面になる、と。

 もちろんMetro じゃなくても実装は出来ますが、他人が作ったアプリとの連携が、フォーマット面でも開発面でも容易という点は大きいですね。

 MetroアプリはHTML5 とCSS3 だし移植性も高い、という売り文句がありますが、これは半分その通りで、半分その通りではないようです。実際にWebアプリを移植してみた、というセッションではそう上手くはいかないね、と。だけど、可能性はあるでしょう、という流れでした。

 アプリの配布にはWindows ストアが登場します。そこで印象に残ったのは、レベニューシェアも開発者に悪くないのですが、時限制限の試用版などはコードを変更せずにストアの機能で可能であるとか、ストアのAPIを使ってアプリが柔軟に課金システムを組めるということ

 Windows はシェアが他の勢力全てを合わせたものより多くリーチできるため有利という話もありましたが、そこはまだなんともわかりません。

■インフラ面の機能強化

 私が聞いたのは、Hyper-V 関連です。

 まず、カタログスペックは競合に負けないためにとことん追求したそうです。仮想マシンのMax メモリが512GB でも1TB でもどちらでも良いと思うのは私だけでしょうかw いや、きっと大規模なものでは重要なのだろう……。

 仮想マシンに対するメモリ割り当てで、動的割り当てはもう定番ですが、スタートアップメモリというのは面白かったです。起動時はメモリを多く使うからそのための起動時用メモリ量の設定がありました。

 一番驚いたのは、レプリケーションの容易さでした。実際に操作しているところを見ていましたが、確かに簡単。もともと導入の容易さが強みだと思いますが、それを活かして2地点間でレプリケーションまで持っていくのは有りですね。

 クライアント仮想化についても聴講していましたが、こうやってクライアントを仮想化し、リモートFXを使えばパフォーマンスも! という話の途中にあった「でもライセンスは必要です」の部分を個人的には掘り下げて欲しかった。

 SDKのバージョンごとに環境を用意というのはもちろん良いし、こうしたのは良いなと思うことばかりだけど、管理面のコストが見えてこないとなかなか進まないように思います。

■ちょっとやってみようかな

 Keynote Sessionを除き、同一時間帯に8つあるセッションのうち、1つしか聴講できないため40のうちの5つしか聴講できません。なので、私の出たセッションの範囲で、簡単にレポートしました。ですので他の方のレポートがあれば見てみたいです。

 やはり、こういうイベントに出るとやる気が出るので、まずは個人からでも、ミニマムスタートでちょっとやってみるのも良いなという思いです。

 それではまた。

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コラムニスト プロフィール

溝渕 匡
株式会社キャピタル・アセット・プランニング勤務、日本FP協会所属。金融系SEとして主に計算周りの設計開発をしています。犬が好きです。

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