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【レポート】Windows Developer Days_day 1―Windows アプリを作りたくなった

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■概要

 どうも溝渕です、ご機嫌いかがでしょうか。本日はWindows Developer Days(以下WDD) の、4月24日に行われた1日目についてレポートします。

 WDDはWindows 向けアプリ開発者のためのイベントで、今回はWindows 8 が主なテーマとなっています。イベント中、さまざまなセッションがあり、それを選択して聴講します。詳細はWDD公式ページへ。

■1日目を通して

 感想: Windows アプリを作りたくなりました。少なくとも私に対しては、イベントは成功です(笑)。ただ、参加者の数を調整できなかったのか、人が多過ぎて開始が30分ぐらい押したり、各セッション間など全体的にまごついていた感じがしました。

 Windows 8 ではWindows 7 の良さ(安定性やセキュリティ面)をさらに向上させ、さらにタッチ操作・マウスとキーボード操作をどちらも可能にし、デバイスに捉われない操作を可能とする。新しいUIであるMetro は、HTML5 とCSS3 を使うため開発しやすい。そのような印象です。

 服装: スーツ:その他 が7:3 ぐらいだったように思います。

 料理: 人が多過ぎてあまり食べられませんでした。Attendee Party で次のように言っていました。「参加表明者に対して、今回は参加率が非常に高かった」と。

 重要なこととしては、RC版が6月1週に登場する予定という話がありました。

 続いて私が聴講したセッションで印象に残った点です。

■ログインが楽しそう

 今回デモにはWindows 8 Consumer Preview が使われていましたが、ログイン時のピクチャーパスワードが楽しそうで良いですね。好きな写真を用意して、写真のどこをどのように触るというのを組み合わせてパスワードにします。楽しそうでしたが、これは結構堅牢なんだよという話でした。

■Metro アプリの可能性

 アプリ間のデータ連携が容易になるように工夫されているようで、セッション中のデモで天気予報を見ながらそこからメールアプリを起動すると、メールアプリに対して見ていた天気予報のデータがテキストで連携されるようでした。そしてそれがプリセットされた状態でメール作成画面になる、と。

 もちろんMetro じゃなくても実装は出来ますが、他人が作ったアプリとの連携が、フォーマット面でも開発面でも容易という点は大きいですね。

 MetroアプリはHTML5 とCSS3 だし移植性も高い、という売り文句がありますが、これは半分その通りで、半分その通りではないようです。実際にWebアプリを移植してみた、というセッションではそう上手くはいかないね、と。だけど、可能性はあるでしょう、という流れでした。

 アプリの配布にはWindows ストアが登場します。そこで印象に残ったのは、レベニューシェアも開発者に悪くないのですが、時限制限の試用版などはコードを変更せずにストアの機能で可能であるとか、ストアのAPIを使ってアプリが柔軟に課金システムを組めるということ

 Windows はシェアが他の勢力全てを合わせたものより多くリーチできるため有利という話もありましたが、そこはまだなんともわかりません。

■インフラ面の機能強化

 私が聞いたのは、Hyper-V 関連です。

 まず、カタログスペックは競合に負けないためにとことん追求したそうです。仮想マシンのMax メモリが512GB でも1TB でもどちらでも良いと思うのは私だけでしょうかw いや、きっと大規模なものでは重要なのだろう……。

 仮想マシンに対するメモリ割り当てで、動的割り当てはもう定番ですが、スタートアップメモリというのは面白かったです。起動時はメモリを多く使うからそのための起動時用メモリ量の設定がありました。

 一番驚いたのは、レプリケーションの容易さでした。実際に操作しているところを見ていましたが、確かに簡単。もともと導入の容易さが強みだと思いますが、それを活かして2地点間でレプリケーションまで持っていくのは有りですね。

 クライアント仮想化についても聴講していましたが、こうやってクライアントを仮想化し、リモートFXを使えばパフォーマンスも! という話の途中にあった「でもライセンスは必要です」の部分を個人的には掘り下げて欲しかった。

 SDKのバージョンごとに環境を用意というのはもちろん良いし、こうしたのは良いなと思うことばかりだけど、管理面のコストが見えてこないとなかなか進まないように思います。

■ちょっとやってみようかな

 Keynote Sessionを除き、同一時間帯に8つあるセッションのうち、1つしか聴講できないため40のうちの5つしか聴講できません。なので、私の出たセッションの範囲で、簡単にレポートしました。ですので他の方のレポートがあれば見てみたいです。

 やはり、こういうイベントに出るとやる気が出るので、まずは個人からでも、ミニマムスタートでちょっとやってみるのも良いなという思いです。

 それではまた。

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