言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

墜ちるエース級エンジニア

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どこの会社でも、エース級のエンジニアというのは重宝されます。私もエース級扱いを受けたことは何度かあります。そこで感じたのは、エース級エンジニアは組織のボトルネックになりやすいということです。優れている人は扱いが難しいです。また、エース級のエンジニアを目指すのはいいですが、想像しているものと実際はかなりギャップがあります。

まず、よく勘違いされるのがエース級のエンジニアなら何でもできると思われてしまうことです。また、エース級のエンジニアもそれに応えようとして無茶をしてしまいます。Javaでエース級の実力を発揮したとしても、Rubyを書いて同様の実力を発揮するとは限りません。言語の違いくらいならいいですが、インフラやネットワークもできると思われるとなかなかしんどいです。

期待に応えられる内はうまく事が運びます。ただし、エース級のエンジニアに仕事が偏っていき、属人化してしまいます。一般的な見方をするなら、エース級のエンジニアが頑張って誰にもできな仕事をチャキチャキこなしているように見えます。しかし実際は仕事を抱え込んで人に振れない状態に陥っていたりします。他の人の動きが変に鈍くなったり、新しく人が入ってもすぐ辞めてしまうという現象が起きたりします。

エース級は仕事で出す結果も大きいが、扱いがすごく難しいです。仕事で出す成果も大きいが、墜ちるときは周りを巻き込んで墜ちます。大きな結果を出した人の権利意識というのは、なかなか侮れないものがあります。結果が出せなくなったり、自分の立場が危うくなると、貢献者からクレーマーに早変わりします。エースエンジニアでも墜ちるときは墜ちます。このようなエースエンジニアの抱える闇はもっと周知されるべきかと思います。

能力が高ければ勝手に結果を出してくれるということはありません。結果は関わる人との関連の総和で出ます。組織運営のやり方次第では、エース級エンジニアに頼らなくても安定してプロジェクトをこなすことができます。こういうスタイルの方が組織としては安定すると思います。強い駒が一つで万事解決といかないところが、組織運営の難しさであり、楽しさなのかもしれません。

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