言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

詰め込むのが好きな人たち

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同じ時間を仕事をするなら、より多くの仕事ができる人の方が優秀というのが一般的な認識です。しかし、本当に有能な人はたくさんの結果を出す人です。仕事の量と結果を混同したり、仕事自体の速度を考慮しなければ、多く動く人の方が仕事ができるように見えてしまいます。見た目と仕事の結果は必ずしも比例しません。

よく「時間はいくらでも作れる」というニュアンスのビジネス書を見かけますが、それを読んで真に受ける人も多いでしょう。実際は、アレもしなきゃ、コレもしなきゃと、タスクが整理できていない人は時間を捻出できません。捻出しているつもりで、迷っていることに時間が多く割かれて「何でうまくいかないんだ!」と逆ギレしているケースがほとんどです。

忙しい割に実質の仕事量が少ないのは、整理でリソースを食い潰しているからです。自覚するのは難しいですが、パニックを起こしているのと同じ状態です。だったら、タスクを無理に詰め込まずに普通にこなした方が結果が出ます。仕事をいっぱい詰め込んだ方が結果が出やすいイメージですが、実際は普通にこなした方が結果が出やすいようです。

確かに、限られた時間にタスクを詰め込むことはできます。ただし、タスクを整理できているという条件付きです。また、人間のスタミナや思考力には限界があります。リソースの配分は考えましょう。整理しないままタスクを詰め込むと、整理するだけでリソースを際限なく消費します。整理はスタート地点です。整理でリソースを食い潰すと、実行するだけの余力が無くなって何もできなくなります。

結局、終了するタスクより入ってくるタスクの方が多ければ嫌でも「詰め込み」になってしまいます。仕事を多くこなしたいなら、いかに詰め込むかを考えている時点でやり方を間違えています。詰め込むより、タスクの流れをスムーズにすることが必要です。手元に多くタスクが残っているから「詰め込んでいる」という感覚になるのでしょう。この状態は詰め込むというより「詰んでいる」のような気がします。

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