言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

冴えないエンジニアの逆転方法

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別に冴えなくても良いです。冴える人というのは冴え続けようとあがきます。自分の努力が追いついている内はいいですが、追いつかなくなると誤魔化し始めます。また、成果が出る出ないの基準で考えたとしても、環境的要因で成果が出ない事例もたくさんあります。逆に、組織や特定の個人が優れているが故に成果が出ることもあります。「冴える」とか「優れている」の評価を真に受けるのは精神衛生上よくありません。

自分に自信の無いエンジニアに問いたい。情報に翻弄されて疲れていないでしょうか。「○○できなきゃいけない」とか「これからは○○だ」という情報を真に受けて、「自分もやらなくちゃ取り残される」と思っていないでしょうか。人間である以上、情報を処理できるリソースは限られています。その貴重なリソースを迷うことや悩むことに費やしていないでしょうか。

情報に翻弄されれば、技術の習得に使えるリソースが減ります。理論的思考をするにしても、余計なプロセスが多くなって整理しずらくなります。だから技術にキャッチアップできないのです。こういう人は、プロジェクトを任されても必ず失敗します。自分のインプットした情報も整理できない人が、プロジェクトで扱う情報を整理できる道理はありません。

冴えないエンジニアから脱出する方法は情報に翻弄されない強さです。どうすれば身に付くかは自分で考えてください。コラムに書いた数行の文章で実践できるような事ではないのは確かです。まず、情報に翻弄されない強い人だと思う人と会話してください。そこから自分に合った方法を模索してください。何でもかんでも文章化すれば問題解決するほど、世の中は甘くありません。

それでも一つ、万人向けなやり方はあります。自分のできていることを自分で褒めましょう。高度な技術は、簡単な技術の組み合わせで構成されています。分解して一つ一つ確実にすることに集中すれば確実な進歩が望めます。一つ一つの簡単な技術もおぼつかない状態で、やれ最新技術云々考えたり、自分のレベルを判断しようとしても、できる道理がありません。

地味な結論で申し訳ないが、やれる事を地道にやって固めること。それが私が提示できるベストな方法です。ただ、実行に移すとすればなかなか大変です。「自分のやり方は正しいのか」とか「これで大丈夫だろうか」という不安との戦いになるかもしれなせん。そういう意味では、スキル云々というよりも自分との戦いなのかもしれません。

Comment(2)

コメント

匿名

祝50

Horus

ありがとうございます!

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