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ドキュメントに更新履歴を書いてるプロジェクトは炎上する

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結論から最初に書きます。Gitなり履歴を管理できるシステムを使いましょう。そもそも、台帳の類いは更新されるのが前提です。更新履歴に対して更新履歴を書くというのもマヌケな話です。やるべきは、更新履歴を書くことでなく作業記録をとることです。それをしなければ、どこで何を変更したか追えなくなります。

作業記録をきちんと付けているプロジェクトというのを私は見たことがありません。作業記録を残さずに更新履歴を書かれても、どういう意図があって更新したのかさっぱりわかりません。また、履歴を一行書いたところで、どこをどう修正したかの差分が分かりません。ある人にそのことを問うたら、「一つ一つ確認する」と答えを頂きました。仕事をなめ腐っていると思いました。

使えない記録はただの落書きです。お客さんから書けと言われたから、前のドキュメントにも書いてあったからでは理由になりません。小学生ではないので、書くなら書くで理由を考えましょう。多分、HPの更新やらの告知のようなものが書きたいのは分かります。ただし、表紙の裏の一ページに「更新履歴」は雑過ぎます。

そもそも、設計に変更があったら、ドキュメントの内容を見比べるのではなく、バックボーンにあるデータを見比べるはずです。何がどう変わったかも把握せずに設計書を二つ並べて見比べる人は無知です。ましてや、フォーマットのずれをチェックしたり、誤字脱字を探す人はIT業界にいるべきではありません。

ドキュメント云々いいたければ、まずデータの収集と整理をしましよう。履歴云々いうのであれば版管理の技術を学ぶべきです。何も考えずにファイルに番号を付けるのは版管理ではありません。情報の管理は、薄っぺらな「更新履歴」とファイルの取り置きでは実現できません。知らぬがゆえに、表紙の裏の一ページ「更新履歴」というピント外れな項目を作成するのでしょう。

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