言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

やたらと人に業務時間外での勉強を押しつける人へ

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人にやたらと業務時間外での勉強を押しつける人に問いたいです。本当に勉強することの価値を理解しているのでしょうか。人が自主的に勉強するということは、想像しているより遙かに尊いことです。安易に人に押しつけていいものではありません。また、押しつけてやらせても、大した利益は得られません。

一時間勉強するということは、休日の朝に一時間早く起きるようなものです。普通に平日に働いている人であれば、何らかの目的でも無ければなかなかできません。また、「○時までに起きる」という意思がなければ起きることはできません。つまり、何らかの目的と意思が無ければ自分から勉強をすることはできません。

目的を持って行動すること、自分の意思を持つことは知性の証です。人として知性を高めることは、非常に素晴らしい行為ではないでしょうか。つまり、自分の意思で勉強するということは、たとえその時間が短かったとしても、気まぐれの一度だったとしても、十分に賞賛する価値のある行為だと言えます。

そもそも、最初から一日何時間も勉強に取り組める人は希です。学生の時に受験でそういうことをやる人もいました。しかし、受験という理由だけで勉強した人は、大学を受かってから目的を失います。自分で目的を見つけられるということは、非常に素晴らしいことです。自分の意思がなければ、十年単位での継続は難しいです。なにより、やっていて楽しくなれません。

業務時間外に勉強というのは、本人の意思、行動力、向上心等、いろいろなものが積み重なったものです。誰でもできるようなものではありません。それを気軽に人に押しつける人は、その価値に対して認識が甘いように思います。つまり、ちゃんとスキルを磨き続けるというのは誰にでもできる事ではないということです。なので、スキルを磨き続けているエンジニアには敬意をもってちゃんとお金を払いましょう。

Comment(6)

コメント

kaie

概ね賛同ですが、別の観点を追加させてください。
組織は大多数の「優秀ではない人」たちをどう動かすかが一つのキーではないでしょうか。
いわゆる、自主性・当事者意識といったものが無い方々になりますが、
そのような方にきっかけを持っていただくには、言い続けることが必要になります。
何故言われているのか、これを考えるために必要なアクションともとれませんか?
時間外であること、業務に必要なら業務内で教えるべきであることはよく議論されますが、
10話さないと動けない人が、果たして会社に貢献しているでしょうか?
言わなくていいのなら言いたくもないですが、それは正しいことでしょうか?
本人が脱落することが分かっていて、何もきっかけを与えないことが組織でしょうか?
押し付けと言っているので方向性は少し違うかもしれませんが、言うことを0にはできないと思います。
あと、そのためにはちゃんと成果を出せるスキルの研鑽に対しての適切な報酬や評価がリンクしないとやっぱりダメですね。

しまりす

押しつけてはいないけど、「した方がいいよ」とは言いますね。
本人曰く「必要になったらします」との事らしいです。


ただ、必要になったときから勉強する奴より既にそのスキル持ってる奴雇う方が
結果的に安上がりなので、私は「将来つぶしが効かなくなるかもしれんで」といって
放置してます。

仲澤@失業者

最後の行は「赤べこ」の様にうなづいてしまいました。
就業時間外での勉強を強要されるのは、ありがたい政府主導の「働かせ方改革」のおかげかもしれません。
もっとも、やる人は言わなくてもやるし、やらい人は言ってもやらないということになるでしょう。
つまり、大半のグレーゾーンにいるふつうの人に気付きを与えるのが目的なのかもしれません。
ところで、自分は興味のあることは前者、無いことは後者の態度をとるので、本質的に好きなことしか仕事にできません。
こういっためんどくさいやつはほっておきましょう(ってか、ほっといて下さい的な・・・)。

Horus

> kaie さん
このコラムでは、あえてその先の仕事というものには触れませんでした。そこまで語ると、会社の在り方や社会のあり方の話なると思ったからです。現代から考えると飛びぬけた考え方かもしれませんが、昔は日本の人口の大半が農民で、組織に属して働いている人の方が少なかったです。大半の人が誰でもできる仕事を淡々とこなしていたようです。


そういう基準で考えると、今の世の中の方がおかしいという考え方もできます。スーツを着て仕事をする人が無駄に多いのが根本的な問題だと考えているので、kaieさんとは違った視点です。機会があれば、このネタでコラムを書いてみようかと思います。


> しまりす さん
私はとりあえず褒めます。叱るのは他の人がやってくれるので、褒めすぎくらいでも実質バランスが取れてしまいます。


もう一つの意味合いとしては、人の良いところを見つける訓練としてです。実は、褒めているといっても、自分の訓練だったりします。


> 仲澤@失業者 さん
自分から勉強する条件を冷静に整理してみると、けっこう奇跡的な割合なんですよね。クズみたいな人が突然覚醒したかのように条件を満たすこともあれば、ある日パッタリと止めてしまう人もいます。


本当にわからないものです。

あのザキヤマ

最後の文章がちょっと引っかかりました。
スキルを磨く人が素晴らしいのは同感ですが、磨く[だけ]のエンジニアて多くないですか?
そのスキルを商品に活かして売り上げが上がったときに、初めてそのスキルに価値がでるのではないかなぁと思いました。
つまり、磨くだけではお金は払ってもらえないと思います。

Horus

> あのザキヤマ さん
磨いていることは評価して給与をプラス。目標に対して達成できなかった分は給与を黙ってマイナス。これでどうでしょうか。磨くだけではお金を払ってもらえないのもありますが、先にお金を払わないとエンジニアは育たないしついてきてはくれません。


いろいろな条件はあると思います。一挙に全部つめこんでもコラムにならないので、バラバラにして一つずつ検討を加えています。考え方を構成する一つの部品として、このコラムを考えてみるといいと思います。

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