言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

技術力が気になる人へ

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エンジニアをやっていると、自分の技術力が高いか低いか気になります。持論から言うと、技術力が高くても、実利に結びつくかどうかは別です。目的と技術が一致した時に、初めて実利に繋がります。この理屈の裏を返すと、目的をハッキリさせないと技術力があっても実利に結びつくことはないということです。

技術が実利に結びつかない人は、漠然と技術を学んではいないでしょうか。技術を楽しむという目的に絞れば、マニアックなものを追求したり、尖った最先端を追えばいいです。収入アップを目的にするなら、市場の要求を分析して取り組みましょう。マウンティングしたいという目的もOKです。何かしら満足感を得ることで、考え方が進歩することもあります。

たまに、目的云々で議論をしたがる人がいます。技術力が気になる人は、こういう人の議論と関わらないことをお勧めします。変に欲望を駆り立てられて冷静さを欠きます。目的は自分の心に正直に従いましょう。それが人にとってくだらないものでも、あなたにとっては大事なものです。それを人と無理に共有する必要はありません。

技術力が気になる人は、一人で考える時間を多めに取ることをお勧めします。自分が何ができるかは自分でしか分りません。外部の情報をシャットアウトして、自分が何ができて、何ができないか整理しましょう。気になるということは、できるできないではなく迷っているということです。新しく何か覚えるより、迷いを解消するアプローチを取りましょう。

迷いを解消すると、できることとできないことがハッキリします。できると思っていたことが全然できていなくて、精神的にダメージを受けることもあります。やったからといって、必ず満足できる結果が得られるという類いの方法ではありません。不都合な事実に向き合うメンタル力が、迷いを解消する鍵になるのではないでしょうか。

Comment(3)

コメント

仲澤@失業者

技術系SNS(MSDNフォーラム、スタック・オバーフロー等)で、
回答側に回れるかどうか、が一つの技術力の指標になるかもしれません。


1.回答できる知識がある
2.回答できる余裕がある
3.質問者への配慮ができる
4.間違った回答を批判された場合に謝罪できる。


などの力量が試されます。
妙な回答には常連の上級技術者から苦情が届くかもしれませんが、
その時は素直に落ち込みましょう(自分もやっちまったことがあります)。
自分は毎日それらを巡回して、可能なら回答してます。
まぁ一種の脳トレだと思ってますけど。
一度挑戦してみてはどうでしょう。

Horus

> 仲澤@失業者 さん
コメント頂いた項目を見ると、1以外メンタル的要素が強いですよね。いつも頂いているコメントに余裕を感じるのは、技術系SNSで回答などされているからかもしれません。


私も機会があれば挑戦してみようかと思います。

コバヤシ

コラムに直接関連しませんが書き込んですみません。
コメント1件目にある中澤さんの「4」はけっこう大事かなと思います。
もちろん技術を持っていることは重要ですが、SNSに限らず会社でも指摘されたことに対して素直に謝罪するの苦手な人って多いですよね。指摘された後「そんなこと言ったってしょうがないじゃないか」と逆ギレする人を何名か見てきました。
素直になれない大人が多い中で「そのご指摘ごもっとも!勉強になります!」とかサッと言って終わりにする人を見ると余裕あるなーと思います。
技術的に論破してる人も「鮮やか!」と思いつつ気持ちよく見守っています。

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