言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

向いている向いていない以前にやってない人

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エンジニアに向いている人、向いていない人という議論をよく聞きます。個人的な基準ですが、向いているか向いていないか気にしている段階ですでに一歩遅れています。なので、迷っている時点で向いていません。こういう議論をよく聞くと、少ない努力でエンジニアとして優秀になりたいという下心がちらついたりします。「効率よく」とかビジネスを絡めて話すので、それっぽく聞こえてしまいます。

エンジニアとして優れたいなら、向いている向いていない、効率云々、ビジネス云々を語る前にまず何かをやれ。これに尽きます。なので、能書きを考えるより手が動く人の方がスキルが伸びやすいです。その結果、大きな企業によくいるような教科書に書いたようなビジネスマンタイプな人より、頭のネジが吹き飛んだような人の方がスキルが高い傾向が見受けられます。世間一般のイメージとは少しギャップを感じます。

ビジネスマンとして優秀なタイプは、技術書を読まず偉い人の話を中心に論理を組み立てます。社畜(ビジネスマン)としては成功できると思いますが、論理を組み立てる基準が技術ではないです。なので、技術が絡むと即座に打つ手が無くなります。これは普段から技術に触れていないので仕方がないです。これは優劣の問題ではなく、能力を割り振ったパラメータの傾向です。頭が良ければ全部優れているという類いのものではありません。

会社の犬(社畜)として優れるための努力と、エンジニアとして優れるための努力は別物です。自分がどちらの努力をしたかはしっかり認識しましょう。どちらの基準でも優れたいというなら、両方の努力をしましょう。ただし、死ぬほど大変です。片一方でも人生をかけて全力投球している人たちの中で、片手間で出し抜くのは至難の業です。割り切っていきましょう。

最悪なのは、社畜(実質奴隷)としても割り切れず、エンジニアとしても割り切れず、迷うことに時間を費やしているケースです。議論好きや意識高い系の人に多く見られます。結論を言うと、向いている向いていない、お金になるならない、語るだけ時間の無駄です。「もうけたい」とか「優れたい」という願望のぶつけ合いになるので、どんなに頑張っても結論はでません。議論をするなら、経験やデータをそろえてから議論をしましょう。

Comment(4)

コメント

ぬこ

ビジネスマンが社畜とは偏見が過ぎるんじゃないですかね。ほとんどヘイトです。

Horus

> ぬこ さん
> ビジネスマンが社畜とは偏見が過ぎるんじゃないですかね。ほとんどヘイトです。


実際そう思うのでそう書きました。ビジネス自体は単なる私欲の追求です。それ自体は何も生みません。そこに利他心やら社会性やら、プラスアルファで何があるかが問題です。それが無い人はただの社畜です。


それぞれがどういう背景でビジネスに取り組むかはその人次第です。私はそれを判断する立場でもありません。しかし、自分に問うてプラスアルファが無いなら、私が言う「社畜」なのでしょう。


それぞれの認識で判断して頂ければと思います。特定の人をさしてという訳ではありません。

匿名

なるほどこれが技術スキルにパラメータを振ってしまった人間のなれの果てか

Horus

> 匿名
嫌みか意見かはっきりしないなぁ・・・。
もし嫌みなら、「技術のことしか考えてない発想ですね」くらいの表現をつかいましょう。

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