言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

AIで奪われるのは仕事ではなくアイデンティティーだ

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よく、「AIが仕事を奪う」というあおり文句を耳にします。時代の先を見越したようにAIと仕事の生き残り論を語った同じ人が、月曜日の朝に口にした言葉が「仕事だるい。帰りたい。」だったりします。だるい仕事はAIやらせて、あとは趣味なり旅行なり自分の好きなことに没頭すれば万事解決のように思います。

AIは仕事を肩代わりするものです。これを「奪われる」と表現する人は、仕事より先にアイデンティティーを奪われると思います。もしAIが発達して人の仕事を肩代わりするようになったら、今までのように額に汗をかいて働くのが偉いという価値観が崩れるます。そうすると、そいういう働き方に価値を見いだしていた人は自分を見失います。

また、AIが仕事を肩代わりするようになると、ビジネスというのも成り立たなくなるでしょう。どれだけ稼ぐかではなく、どれだけ人生を謳歌するかに関心事がシフトしていくのではないかと予想しています。AIが仕事を肩代わりしたとしても、人間にはやることはたくさんあります。人間が本来注力すべきことに注力するようになるでしょう。

そうなると、AIが導入されると日本人のビジネスマン的な価値観が意味を成さなくなります。AIに奪われるのは、そういう人たちのアイデンティティーです。日本人のビジネスマン的な発想の人にしてみれば、AIの普及はディストピアの幕開けにしか見えないことでしょう。AIに仕事を肩代わりされると、自分の価値観や立場が崩壊してしまいます。

つまりもう、ビジネスを語る人や仕事命の人は時代遅れだと私は考えています。技術によって得た利益をみんなで共有する発想がなければ、これからの明るい未来はないでしょう。でも不安になることはありません。この百年を振り返っても、人間の考え方はかなり変わったと思います。AIの普及によりもたらされるのは、このような考え方の変化ではないでしょうか。きっと明るい未来がくるのではと、私は期待しています。

ただし、ビジネスやら仕事に固執する人は、時代に取り残されてしまうでしょう・・・・。

Comment(1)

コメント

仲澤@失業者

まぁ馬子がいらなくなったように、時代によって求めらる仕事のスキルは異なりますもんね。


ところで、AIには期待してます。特に会話ですかね。実は残念なことに、人間以外と会話したことがありません。なので、ぜひAIと雑談がしてみたいですね。


何度もPepper君に話しかけているのですが、なかなか会話が成り立たないのですよ。たとえばこんな風に話しかけているんですが・・


私「どこのあなたに話しかけても大抵無視されるのですがなぜでしょうか、また私だけでしょうか。」


Pepper「・・・今日は保険の相談ですか?」(保険会社にいる子)


ガン無視かよ。まぁしかたないか。

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