言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

少しくらい無礼でも意外と問題は起きないという話

»

私たちは、仕事なら丁寧に振る舞うべきだと思い込んでいないでしょうか。しかし、丁寧に振る舞うことは必ずしも仕事にプラスになるとは限りません。「いったい何を言っているんだ」と思うかもしれませんが、ちょっと視点を変えて話をしていきたいと思います。

例えば、あなたがラーメン屋や中華料理の店に行ったとしましょう。身ぎれいな店員が頭を下げて「いらっしゃいませ。」ではなく、汗だくのおじさんが「へい、らっしゃい!」と料理をしながら雑に挨拶する。それで不愉快に思う人もいないだろう。威勢のあるおっさんだと好感を持つこともある。丁寧が絶対的なアドバンテージではないということが理解できると思う。

礼儀というのは状況と振る舞いがセットで成り立つ。ビジネスマナーというのも、振る舞いだけをみれば珍妙だ。真夏に上着を着て汗だくになったり、やたらと頭を下げて、「すみません」をエンドレスに続ける。そこまで謙る必要があるのか、疑問に思う場面も多々ある。こういったビジネスマナーにどれほどの意味があるのか、かなり疑わしいと思っています。

工事現場の話ですが、無愛想だったりマイペースな職人さんは多いです。そういう人たちが集まっても、仕事がうまく回るようにできています。大企業の役員会議より彼らの10分間の立ち話の方が決断が早い。相手の立場云々よりも次の行動を優先するからです。気遣いだけではことは進みません。必要なのは決断です。

相手を引き立てるというのも、結果が伴ってこそではないでしょうか。お客さんや上司の機嫌を取ることに奔走しすぎると、相手に流されてしまいます。不躾に見えてしまうかもしれませんが、自分のスタンスを確保することは大事です。無理に相手の機嫌に翻弄されず、やるべきことへ集中すれば、自ずと結果はついてくるのではないでしょうか。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する