衝動的に始めるFLOSSプロジェクト(9)~CloudCore VPSの開発者支援制度を利用してみよう Part.1~

2011/12/06 12:07:04

【Intro】

 KDDIウェブコミュニケーションズが、「CloudCore VPS」というサービスを開始しました。これ自体はよくあるVPSなのですが、「開発者支援制度」というサービスが提供されています。

 今回、私の「Risoluto」というプロジェクトでこの制度を利用することになったので、その課程をご紹介したいと思います。

 なお、私はKDDIウェブコミュニケーションズの回し者でもなければ中の人でもありません。あくまでこの制度を利用する1ユーザーとして、公開された情報に基づいてこのコラムを書いています。記載内容には十分気を付けているつもりですが、事実誤認をしている箇所があったり、皆さんがこのコラムを読んだ時点では状況が変わっている箇所があるかもしれません。その点はご了承ください。

【開発者支援制度とは】

 この「開発者支援制度」では「開発コミュニティへのサーバ提供」(CloudCore VPSの無償提供)だけではなく、「勉強会用の会場提供」としてKDDIウェブコミュニケーションズさんの会議室を提供してもらうことが可能です。詳細は先のリンクをクリックして確認していただくと良いかと思いますが、なかなか太っ腹です。

 ただし、無条件に提供されるというわけではなく、ある一定の条件が設けられています。この制度を利用するには、事前の審査が必要なのですが、その審査基準が明示されています。

  • 3名以上、参加メンバーがいるコミュニティを管理していること。
  • コミュニティ管理者が明確であり、いつでも連絡が取れること。
  • 四半期に一度以上、Webもしくはなんらかの形でコミュニティ活動をしている事を弊社が確認できること。

 この中で一番のネックになるのは、「3名以上」という点ではないでしょうか。個人で細々とやっているプロジェクトであったり、始めたばかりのプロジェクトでは、そこそこ高いハードルになるような気がします。サイト上には「利用条件の目安」と書かれているので、場合によっては3名以下でもサーバ提供してもらえるかもしれません。しかし、いい機会なので一緒に開発コミュニティを盛り上げてくれる仲間を探してみるのもいいかもしれませんね。

 それ以外の条件ですが、普通にプロジェクトを運営していたら楽々クリアできるものだと思います。少なくとも、意識して活動すれば大丈夫でしょう。すでにsourceforge.jpなどを使って活動をスタートさせているなら、なおさらでしょう。

【なぜ私は開発者支援制度を申し込んだのか】

 私はすでにsourceforge.jpのサービスを活用してプロジェクトを運用しています。このように申し上げると、わざわざ「開発者支援制度」を追加で利用する必要性がないように思われるかもしれません。そこで、「なぜこの制度に応募しようと思ったか」という点について軽くお話ししておこうと思います。

 一番の理由は、「sourceforge.jpのWebホスティングサービスが窮屈であった」という点に尽きます。sourceforge.jpが提供しているサービスは、ほとんどの場合において必要十分なものです。しかし、インストールされているソフトウェアのバージョンなどの環境構成は、私が「使いたい」と思うものとは、若干の差異があります(これは仕方が無いことですが……)。

 私は以前から、「RisolutoのWebサイトを私好みの環境で運用したい」と思っていました。一応、自宅サーバも運用しているので、そこでホスティングするのは簡単なことです。しかし、「自宅サーバであるが故に安定性が保障されない」というデメリットがあります。それに、DDNSでの運用ですので、まがりなりにも公式サイトを運用する環境としては不適切に思えました。……まあ、実害はないでしょうし誰も困らないでしょうからね ;-)

 かといって、有償のサーバをレンタルするのも考えものです。このプロジェクトからは収益を得ていませんので、毎年出費があるのは許容できませんでした。そんな中、私のワガママをかなえてくれる制度が登場したので、飛びついたというわけです。

 副次的な理由として、「このVPSサービスの評価ができる」という点も見過ごせません。お仕事でこの手のVPSを使用する機会が多く、いろいろな情報を普段から収集しています。しかし、実際に使ってみないことには分からないことも多くあります。実際にサイトを運用してみて、サービスの使い勝手を知ることができるという意味でも、この制度は非常に魅力的なものでした。

 以上の理由から、私はこの「開発者支援制度」に飛びついたというわけです。

【申請してみよう】

 では、早速申請を行いましょう。

 CloudCoreのサイト( http://www.cloudcore.jp/ )にアクセスし、ページ上部にある「CloudCore VPS」のバナー(下図赤枠部)をクリックします。

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 ページ上部(または下部)にある、「開発者支援制度」と書かれた部分(下図赤枠部)をクリックします。

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 ページ上部にある「開発者支援制度のお申し込みはこちら」のバナー(下図赤枠部)をクリックします。

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 登録フォームに必要事項を記入します。ほとんどの項目は悩むことがないと思うのですが、一部項目について、簡単に補足しておきますね。

 「コミュニティの活動内容」にはできるだけ具体的に記入するようにすると良いかと思います。sourceforge.jpのプロジェクトページなどがある場合は、それらも併せて記入しておくと良いのではないかと思います。

 開発者支援制度では、サーバ提供と会場提供の2種類のサポートを提供しているということは前回お話ししました。どちらを希望するかにより「サーバ無料提供を希望」と「会場提供を希望」のどちらか(両方希望するなら両方に)に記入します。記入する内容としては、「それをどう使いたいのか」という点を簡単にまとめて書いておくと良いのではないかと思います。

 私はサーバを使いたかったので、「サーバ無料提供を希望」欄に「自分がやってるプロジェクトの公式サイトホスティング、ならびに開発環境として使用したい。将来的には、プロジェクトで使うメールサーバとしての利用も検討している」といった内容を記載しました。

  記入し、約款をよく読んで内容に同意したら、「確認画面へ」ボタン(下図赤枠部)をクリックしましょう。

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 入力内容を確認し、「送信する」ボタン(下図赤枠部)をクリックすれば申請は終了です!

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 私が実際に申請したときと、入力フォームが多少異なっているので、今はフローが異なっているかもしれません。私の場合、この後は下記のような流れでした。

  1. 申込みを受け付けた旨のメールが届く。
  2. 審査結果の通知。利用が許諾された場合は、登録情報を記入するためのテキストファイルが添付されるので、それに必要事項を記入し返信する
  3. 「注文書」がメールで届く(システム上自動送信されるためとのことで、利用料金が課金されるということはない)。
  4. サーバ設定が完了した旨の連絡が届く(接続情報なども併せて記載されている)

といった流れでした。私の時は申し込んでから一週間ちょっとで使えるようになりましたが、今は本サービスの方が「申込み殺到につき、新規申込み一時停止中」な状態なので、もうちょっとかかるかもしれませんね。

【Outro】

 この記事を書いている時点で、私自身はすでにサーバを使用可能な状態となっていますので、次回は、実際の管理コンソールなどがどうなっているのかをご紹介していこうかな……なんて思っています。

 この開発者支援制度ですが、12/7に「開発者支援制度 Information Meeting」というイベントがあるようですので、ちょっと遊びに行こうと思っています。何か面白いネタがあったら、このコラムでご紹介したいな~なんて思っていますので、期待せずにお待ちいただければ幸いです。

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 当コラム「若人視点」へのご意見・ご感想・ご批判等、歓迎いたします。コメント欄に記入いただくか、el@hyec.org宛にメールしてください。

 いただいたメッセージはすべて拝見させていただきますが、個別にお返事させていただくことが難しいかもしれません。

 なお、特に当コラムに対するご質問や誤字・脱字、認識の誤りについてのご指摘をいただいた場合は、個人を特定できないようにした上で、当コラム中で使用させていただくことがございます。

衝動的に始めるFLOSSプロジェクト(8)~Windows上で必要なソフトウェアをセットアップしよう~

2009/02/23 18:55:00

【Intro】

 前回は、Windows上からSourceForge.jpが提供しているWebページホスティング領域やコンパイルファーム、そしてSubversionリポジトリへのアクセスを行うために必要となる、各種ソフトウェアの入手とインストールまで行いました。

 今回は、それらのソフトウェアを使って、キーペアの作成やSubversionなどへのアクセスができる環境を整えていきたいと思います。

 前回も書きましたが、わたしはWindows XP Professional SP3(32Bit)を使っているので、それ以外の環境の場合は、この記事の内容と差異が生じる場合があります。各自環境に合わせて読み替えてください。

【キーペアの作成】

 はじめにSSHのキーペアを作成しましょう。このキーペアはSSHやSFTP(SCP)でアクセスする際に必要となります(SubversionもSSHを使ってリポジトリにアクセスします)。

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図1:[スタート]-[すべてのプログラム]-[PuTTY]-[PuTTYgen]

 キーペアの作成は、PuTTYをインストールした際に一緒にインストールされていた「PuTTYgen」を使用します。[スタート]-[全てのプログラム]-[PuTTY]の順にメニューをたどり、その中にある「PuTTYgen」をクリックします(図1赤枠部)。

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図2:PuTTYgen(起動直後)

 PuTTYgenが起動したら、中央付近にある「Generate」ボタン(図2赤枠部)をクリックします。

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図3:PuTTYgen(「Generate」ボタンクリック後)

 図3のような表示となりますので、プログレスバーが右端までたどりつくまでPuTTYgenのウィンドウ上でマウスを適当に動かしてください。

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図4:PuTTYgen(図3プログレスバーが右端に到達した後)

 図3のプログレスバーが右端まで到達すると、図4のような画面となります。

 まずはじめに「Public key for pasting into OpenSSH authorized_keys file:」と書いてある項目の下に表示されている長い文字列(図4青枠部)の内容をコピーしてください。この文字列はこの後保存する秘密鍵に対応している公開鍵で、この後SourceForge.jpの管理画面から登録します。

 続いて、「Key passphrase」と「Confirm passphrase」の欄(図4緑枠部)にパスフレーズを入力してください。これは秘密鍵に指定するパスフレーズとなります。今後このキーペアを使用した認証では、ここで入力したパスフレーズを使用することになりますので、忘れないようにしてください。

 入力したら、「Save private key」ボタン(図4赤枠部)をクリックします。ファイルの保存ダイアログが表示されるので、第三者に盗み見られる可能性の低い場所に保存してください。この保存したファイルは秘密鍵となります。慎重に取り扱ってください。

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図5:SourceForge.jp(マイページ)

 WebブラウザにてSourceForge.jpにアクセスし、ログインしてください。図5のようにマイページが表示されますので、「ユーザ設定」タブ(図5赤枠部)をクリックします。

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図6:SourceForge.jp(ユーザ設定ページ)

 ユーザ設定ページが表示されたら、「アカウント基本情報設定」という枠の中にある「シェルアカウント情報」の行を見つけてください。その行の右端に「鍵の編集」というテキストリンク(図6赤枠部)がありますので、それをクリックします。

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図7:SourceForge.jp(公開鍵登録ページ)

 公開鍵の登録フォームが表示されます。「公開鍵: (使用する公開鍵を以下に貼り付けてください)」という文言の下にあるテキストエリア(図7青枠部)に、図4青枠部の内容を貼り付けます。このとき、改行等が含まれないように気をつけてください。複数の公開鍵を貼り付けるときは、1行あたり1公開鍵となるようにしてください。

 貼り付けたら、「更新」ボタン(図7赤枠部)をクリックします。

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図8:SourceForge.jp(「更新」ボタンクリック後)

 元のページに戻ります。正しく登録されたかを確認するためには、「CVS/SVN/SSHで共有する公開鍵」のところに表示されている数字(図8赤枠部)を見ます。今回は、ひとつだけ登録しましたので、ここが「1」になっていれば正常に登録されていることになります。

 これで公開鍵の登録が終了しました。

【TortoiseSVNの設定】

 はじめにTortoiseSVNの設定を行いましょう。

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図9:右クリックメニュー

 デスクトップ等で右クリックし、[TortoiseSVN]-[設定](図9赤枠部)をクリックします。

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図10:TortoiseSVN設定画面(初期表示)

 TortoiseSVNの設定画面がでますので、左側にあるリスト中から「ネットワーク」(図10赤枠部)を選択します。

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図11:TortoiseSVN設定画面(ネットワーク)

 ネットワーク関連の設定画面となるので、テキストボックスの横にある「参照」ボタン(図11赤枠部)をクリックします。

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図12:TortoiseSVN設定画面(ファイル選択ダイアログ)

 ファイルの指定ダイアログが表示されるので、「{TortoiseSVNのインストールフォルダ}\bin\TortoisePlink.exe」を選択します(図12赤枠部)。選択後、「開く」ボタンをクリックしてください。

 ちなみに「{TortoiseSVNのインストールフォルダ}」ですが、標準では「C:\Program Files\TortoiseSVN\」となります。

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図13:TortoiseSVN設定画面(必要事項入力後)

 図13のような画面になります。「SSHクライアント」という文字の下にあるテキストボックスに、図12で選択した「TortoisePlink.exe」がフルパスで指定されているのが確認できます。その後ろに手入力で「-i"{図4で保存した秘密鍵のフルパス}"」(は半角スペース)と入力します。

 正常に入力すると、「C:\Program Files\TortoiseSVN\bin\TortoisePlink.exe-i"C:\Documents and Settings\foo\My Documents\privatekey.PPK"」(は半角スペース)のようになります。

 入力したら、「OK」ボタン(図13赤枠部)をクリックします。

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図14:右クリックメニュー

 ひとまずTortoiseSVNの「リポジトリブラウザ」を使うことにします。

 例によってデスクトップ等で右クリックし、[TortoiseSVN]-[リポジトリブラウザ](図14赤枠部)赤枠部をクリックします。

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図15:TortoiseSVN(URL指定ダイアログ)

 図15のようなダイアログがでますので、URLの欄にリポジトリのURLを入力します(図15青枠部)。

 URLは「svn+ssh://{ユーザ名}@svn.sourceforge.jp/svnroot/{プロジェクト名}/」という形式になっています(URLについては、プロジェクトページの「ソースコードタブ」をクリックした際に表示される画面で確認できます)。入力後、「OK」ボタン(図15赤枠部)をクリックします。

 ちなみに、URLの形式として「https://」や「http://」(匿名アクセス)で始まるものもあるのですが、今回は取り上げません。

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図16:警告ダイアログ

 はじめて接続するサーバの場合はホスト鍵の情報がありませんので、図16のような警告ダイアログが表示されます。フィンガープリント(fingerprint)を確認し、問題ない場合は「はい」ボタン(図16赤枠部)をクリックします。

 なお、リポジトリサーバ(svn.sourceforge.jp)のホスト鍵を確認するときに使うフィンガープリントについては、SourceForge.jpのドキュメントに「Subversionの使い方」というものがあり、その中の「プロジェクトメンバーのソースコードの取得」という項目に一覧が掲載されています。

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図17:パスフレーズ入力ダイアログ

 パスフレーズの入力のダイアログ(図17)が数回表示されますので、テキストボックス(図17青枠部)に図4緑枠部に入力したパスフレーズを入力し、「OK」ボタン(図17赤枠部)をクリックします。

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図18:リポジトリブラウザ

 正常に接続できれば、図18のように表示されるはずです。URLの欄(図18青枠部)に図15で入力したURLが表示されているのが確認できます。エラーが発生した場合は、右ペインに何らかのメッセージが表示されます(「接続が突然閉じました」など)。

 これで、SourceForge.jp上のSubversionがつかえるようになりましたが、毎回パスワードを入力するのは面倒ですね。貴方に変わってパスワードを入力してくれるツールがあるので、それを使うことにしましょう。

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図19:右クリックメニュー

 そのツールは「Pageant」といいます。鍵を作成するときに使った「PuTTYgen」と同様に、PuTTYをインストールすると一緒にインストールされます。[スタート]-[全てのプログラム]-[PuTTY]の順にメニューを辿り、その中にある「Pageant」(図19赤枠部)をクリックします。

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図20:タスクトレイ

 常駐し、タスクトレイにアイコンが表示される(図20赤枠部)ので、その上で右クリックします。

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図21:Pageantのメニュー

 表示されるメニューの中に「Add Key」という項目(図21赤枠部)があるので、それをクリックします。ファイルの選択ダイアログが表示されるので、図4で保存した秘密鍵を指定します。

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図22:パスフレーズ入力ダイアログ

 パスフレーズの入力ダイアログが表示されるので、秘密鍵に指定したパスフレーズを入力します(図22青枠部)。入力したら、「OK」ボタン(図22赤枠部)をクリックしてください。

 コンピュータを起動後、一度この操作を行うことで、この秘密鍵を使った認証(Pageantに対応しているソフトウェアのみ)では、パスワードの入力が不要となります(再起動するか、明示的に終了させるまで有効)。

【PuTTYの設定】

 続いてSSHクライアントツールである、「PuTTY」の設定を行いましょう。

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図24:[スタート]-[全てのプログラム]-[PuTTY]

 [スタート]-[すべてのプログラム]-[PuTTY]の順にメニューを辿り、その中にある「PuTTY」をクリックします(図24赤枠部)。

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図25:PuTTY(起動後、ホスト名を入力したところ)

 プロジェクトWebディレクトリ等にアクセスする際に使用するシェルサーバは「shell.sourceforge.jp」、コンパイルファームは 「cf.sourceforge.jp」となっています。わたしはコンパイルするようなものを取り扱いませんので、シェルサーバに接続してみたいと思います。

 図25のような画面が表示されるので、「Hostname(Or IP address)」の欄(図25赤枠部)に接続先のホスト名又はIPアドレスを入力し、「Open」ボタンをクリックします。

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図26:警告ダイアログ

 例によってはじめて接続するサーバの場合は図26のような警告ダイアログが表示されます。 フィンガープリント(fingerprint)を確認し、問題ない場合は「はい」ボタン(図26赤枠部)をクリックします。

 なお、シェルサーバ(shell.sourceforge.jp)のホスト鍵のフィンガープリントについては、SourceForge.jpのドキュメントに「シェルサーバのサービス」というものがあり、その中の「シェルサーバへのアクセス」という項目に一覧が掲載されています。

 コンパイルファームの場合は、「コンパイルファームFAQ」というドキュメントの中にある、「コンパイルファームへのアクセス方法」という項目に一覧があります。

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図27:PuTTYによるSSHセッション例

 接続すると「login as」というプロンプトが表示されますので、SourceForge.jpのユーザIDを入力してください(図27赤枠部、わたしなら「yuta_hayakawa」となります)。(Pageantを起動していれば)認証が自動的に行われ、図27のようにSSHのセッションを開始することができます。

【WinSCPの設定】

 最後にSCP/SFTPクライアントツールである、「WinSCP」の設定を行いましょう。

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図28:[スタート]-[すべてのプログラム]-[WinSCP]

 [スタート]-[すべてのプログラム]-[WinSCP]の順にメニューを辿り、その中にある「WinSCP」をクリックします(図28赤枠部)。

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図29:PuTTYによるSSHセッション例

 図29のような画面が表示されるので、「ホスト名」(今回は例として、「shell.sourceforge.jp」)、「ユーザ名」(SourceForge.jpのログインID)、「パスワード」(図4で保存した秘密鍵のパスフレーズ)、「秘密鍵」(図4で保存した秘密鍵)を入力/指定し、「ログインボタン」(図29赤枠部)をクリックします。

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図30:警告ダイアログ

 WinSCPでもはじめて接続するサーバの場合は図30のような警告ダイアログが表示されます。 フィンガープリント(fingerprint)を確認し、問題ない場合は「はい」ボタン(図30赤枠部)をクリックします。

 PuTTYのところでも書きましたが、念のためこちらにも書いておきますと、シェルサーバ(shell.sourceforge.jp)のホスト鍵のフィンガープリントについては、SourceForge.jpのドキュメントに「シェルサーバのサービス」というものがあり、その中の「シェルサーバへのアクセス」という項目に一覧が掲載されています。

 コンパイルファームの場合は、「コンパイルファームFAQ」というドキュメントの中にある、「コンパイルファームへのアクセス方法」という項目に一覧があります。

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図31:WinSCPによるSCP/SFTPセッション例

 これで、SCP/SFTPもつかえるようになりました。これくらい準備しておけば、さしあたって何かするのに困ることはないでしょう。

 いよいよ、プロジェクトを本格的にスタートさせる瞬間がやってきました。ソースコードをSubversionで管理したり、プロジェクトのWebページを立ち上げたり、Wikiでドキュメントを書いたり……SourceForge.jpの機能をフル活用して、プロジェクト運営を楽しみましょう!

【Outro】

 だらだらと書き連ねてきた「衝動的に始めるFLOSSプロジェクト」ですが、ひとまず今回の記事をもって、必要最小限の設定は終了しました。このシリーズの記事は、今回がとりあえず最後になります(気が変わるかもしれませんが)。

 もちろん「最小限」ですから、足りないものが数多くあることでしょう。それらについては、SourceForge.jpのヘルプSorceForge.jp Magazineの特集記事などを読みつつ、プロジェクトの管理ページを眺めながら、随時設定を変更していけばよいと思います。

 プロジェクトは立ち上げることが目標ではありません。いかにモチベーションや「勢い」を維持して運営していくかが大きな課題になると思います。今後は、そのあたりのお話も書かせていただければと思っています。

 Enjoy Hacking!

■□■

 当コラム「若人視点」へのご意見・ご感想・ご批判等、歓迎いたします。コメント欄に記入いただくか、el@hyec.org宛にメールしてください。

 いただいたメッセージはすべて拝見させていただきますが、個別にお返事させていただくことが難しいかもしれません。

 なお、特に当コラムに対するご質問や誤字・脱字、認識の誤りについてのご指摘をいただいた場合は、個人を特定できないようにした上で、当コラム中で使用させていただくことがございます。

衝動的に始めるFLOSSプロジェクト(7)~Windows上で必要なソフトウェアをそろえよう~

2009/02/20 16:55:00

【Intro】

 前回まではSourceForge.jpの管理画面の設定変更とプロジェクト運営の準備を行いました。

 今回は、Windows上からSourceForge.jpが提供しているWebページホスティング領域やコンパイルファーム、そしてSubversionリポジトリへのアクセスを行うために必要となる、各種ソフトウェアの入手とインストールを行いたいと思います。

 なお、わたしはWindows XP Professional SP3(32Bit)を使っているので、それ以外の環境の場合は、この記事の内容と差異が生じる場合があります。各自環境に合わせて読み替えてください。

【TortoiseSVNの入手とセットアップ】

 Windows上でSubversionをお手軽に使うためのソフトウェアとしては、「TortoiseSVN」というソフトウェアが有名です。今回はこのTortoiseSVNを使ってみたいと思います。

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図1:TortoiseSVN公式サイト(トップページ)

 はじめに、Webブラウザから「http://tortoisesvn.net/」にアクセスしてください(図1)。ページ上部に「Download」というテキストリンク(図1赤枠部)がありますのでそれをクリックします。

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図2:TortoiseSVN公式サイト(ダウンロードページ)

 ダウンロードページが表示されたら、「Download Application」という項目の下に32Bit版(図2赤枠部)と64Bit版(図2青枠部)のダウンロードリンクがあります。各自の環境に合わせて、適切な方のリンクをクリックしてください。

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図3:IEの警告ダイアログ
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図4:IEの警告表示

 今回に限った話ではありませんが、WebブラウザとしてIE(Internet Explorer)をご利用の場合は、図3及び図4のような警告が表示されることがあります。

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図5:図4赤枠部クリック後

 図4赤枠部をクリックすると、図5のようにメニューが表示されますので、「ファイルのダウンロード」(図5赤枠部)をクリックしてください。

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図6:ダウンロードダイアログ

 ダウンロード時のダイアログが表示されるので、「保存」ボタン(図6赤枠部)をクリックし、任意の場所に保存してください。

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図7:インストーラ実行時の警告ダイアログ

 ダウンロードが終わったら、そのファイルをダブルクリックし、インストーラを起動してください。ダブルクリックした時点で、図7のような警告が表示されますので、「実行」ボタン(図7赤枠部)をクリックしてください。

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図8:TortoiseSVNインストーラ(画面1)

 無事インストーラが起動すると、図8の画面となります。「Next」ボタン(図8赤枠部)をクリックしてください。

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図9:TortoiseSVNインストーラ(画面2)

 ライセンスが表示されるので、内容をよく読んでください(図9)。ライセンスに同意できる場合は、図9青枠部を選択し、「Next」ボタン(図9赤枠部)をクリックしてください。

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図10:TortoiseSVNインストーラ(画面3)

 続いて、カスタムセットアップの画面となります。特に変更する必要性を感じませんので、「Next」ボタン(図10赤枠部)をクリックします。

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図11:TortoiseSVNインストーラ(画面4)

 図11の画面になりますので、「Install」ボタン(図11赤枠部)をクリックします。インストールが行われるので、しばらくお待ちください。

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図12:TortoiseSVNインストーラ(画面5)

 インストールが終了すると、図12のような表示となります。「Finish」ボタン(図12赤枠部)をクリックし、インストーラを終了させてください。

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図13:再起動を促すダイアログ

 インストーラを終了させると、再起動を促すダイアログ(図13)が表示されます。再起動するまではTortoiseSVNがつかえませんので、「Yes」ボタン(図13赤枠部)をクリックし、再起動を行います。

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図14:TortoiseSVNメニュー

 再起動後、デスクトップ等で右クリックすると、TortoiseSVNのメニュー(図14赤枠部)が追加されていることが分かります。

 ちなみにTortoiseSVNには「Language Pack」というものがあり、表示言語を変更することができます。もちろん日本語表示も可能です。参考までに表示を日本語にする手順をご紹介いたします。

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図15:Language Packダウンロードページ

 図2のページにアクセスし、図2よりやや下にスクロールさせると、「Language Packs」と書かれている部分があります(図15)。その中に「Japanese」と書かれている行があるのが確認できると思います。

 例によって、32Bit版(図15赤枠部)と64Bit版(図15青枠部)がありますので、環境に合わせて適切な方をダウンロードしてください。

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図16:Language Packインストーラ(画面1)

 任意の場所に保存した後、ダウンロードしたファイルを実行すると、図16のようにインストーラが起動します。「Next」ボタン(図16赤枠部)をクリックします。インストール作業が行われるのでしばらくお待ちください。

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図17:Language Packインストーラ(画面2)

 図17の画面となれば、インストールは終了です。「Finish」ボタンをクリックして、インストーラを終了させてください。続いて、TortoiseSVNの設定を変更し、日本語で表示させるようにしてみたいと思います。

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図18:TortoiseSVNメニュー

 デスクトップ等で右クリックし、表示されるメニューより、[TortoiseSVN]-[Settings](図18赤枠部)をクリックします。

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図19:TortoiseSVN設定メニュー(変更前)

 「Language」という文字の横にセレクトボックスがありますので、それをクリックしてください(図19赤枠部)。「日本語」という項目がありますので、それを選択してください。

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図20:TortoiseSVN設定メニュー(変更後)

 選択したら、「OK」ボタン(図20赤枠部)をクリックします。以上で設定は終了です。

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図21:日本語化されたsTortoiseSVNメニュー

 デスクトップ等で右クリックすると、TortoiseSVN関連のメニューが日本語で表示されていることが確認できるはずです(図21)。

 以上で、TortoiseSVNのセットアップは終了となります。

【PuTTYの入手とセットアップ】

 SSHがつかえるように、「PuTTY」をセットアップしておきましょう(他に使い慣れたSSHクライアントがあれば、そちらを使っていただいても構いません)。

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図22:PuTTY公式サイト(トップページ)

 Webブラウザから「http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/」にアクセスしてください(図22)。ページ上部のメニューに「Download」というテキストリンク(図22赤枠部)がありますので、それをクリックします。

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図23:PuTTY公式サイト(ダウンロードページ)

 ダウンロードページが表示されたら、やや下の方にスクロールさせてください。「Binaries」という文字が確認できるはずです。その項目の中に、「A Windows installer for everything except PuTTYtel」という文言がありますので、そのすぐ下にあるテキストリンク(図23赤枠部)をクリックします。

 ダウンロードのダイアログが表示されるので、任意の場所に保存し、ダウンロードしたファイルを実行してください。

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図24:PuTTYインストーラ(画面1)

 インストーラが起動します(図24)。「Next」ボタン(図24赤枠部)をクリックしてください。

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図25:PuTTYインストーラ(画面2)

 インストール場所の指定画面となりますが、特に変更する必要性を感じませんので、「Next」ボタン(図25赤枠部)をクリックします。

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図26:PuTTYインストーラ(画面3)

 スタートメニュー内に作成されるフォルダの指定画面となりますが、特に変更する必要性を感じませんので、「Next」ボタン(図26赤枠部)をクリックします。

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図28:PuTTYインストーラ(画面4)

 図27の画面となります。デスクトップ上にアイコンがあった方が便利そうなので、「Create desktop icon for PuTTY」のチェックボックス(図27青枠部)にチェックを付け、「Next」ボタン(図27赤枠部)をクリックします。

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図28:PuTTYインストーラ(画面5)

 図28の画面となったら、「Install」ボタン(図28赤枠部)をクリックします。

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図29:PuTTYインストーラ(画面6)

 図29の画面となれば、インストールは終了です。「Finish」ボタン(図29赤枠部)をクリックしてください。

 以上で、PuTTYのセットアップは終了となります。

【WinSCPの入手とセットアップ】

 SCP/SFTPが使えるように、「WinSCP」をセットアップしておきましょう(他に使い慣れたSCP/SFTPクライアントがあれば、そちらを使っていただいても構いません)。

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図30:WinSCP公式サイト(トップページ)

 Webブラウザから「http://winscp.net/」にアクセスしてください(図30)。ページ上部のメニューに「Download」というテキストリンク(図30赤枠部)がありますので、それをクリックします。

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図31:WinSCP公式サイト(ダウンロードページ)

 ダウンロードページが表示されたら、「Installation Package」というテキストリンク(図31赤枠部)がありますので、それをクリックします。

 ダウンロードのダイアログが表示されるので、任意の場所に保存し、ダウンロードしたファイルを実行してください。

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図32:WinSCPインストーラ(画面1)

 インストーラを実行すると、セットアップ言語の選択ダイアログが表示されます。デフォルトで「Japanese - 日本語」と表示されているはずですので、「OK」ボタン(図32赤枠部)をクリックしてください(違う表示になっていたら、変更してください)。

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図33:WinSCPインストーラ(画面2)

 図33の画面となったら、「次へ」ボタン(図33赤枠部)をクリックしてください。

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図34:WinSCPインストーラ(画面3)

 ライセンスが表示されますので、内容をよく読んでください。同意できる場合のみ、「次へ」ボタン(図34赤枠部)をクリックしてください。

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図35:WinSCPインストーラ(画面4)

 図35の画面となります。特に変更する必要性を感じませんので、「次へ」ボタン(図35赤枠部)をクリックします。

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図36:WinSCPインストーラ(画面5)

 図36の画面となります。特に変更する必要性を感じませんので、「次へ」ボタン(図36赤枠部)をクリックします。

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図37:WinSCPインストーラ(画面6)

 図37の画面となったら、「Install」ボタン(図37赤枠部)をクリックします。

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図38:WinSCPインストーラ(画面7)

 図38の画面となれば、インストールは終了です。「Finish」ボタン(図38赤枠部)をクリックしてください。

 以上で、WinSCPのセットアップは終了となります。

【Outro】

 これで必要と思われるソフトウェアのインストールが終わりました。ソフトウェアの公開まであともう一歩というところでしょうか。

 次回は、SSH等でログインするために必要となるキーペアの作成と、手元にあるRisolutoをSubversionへインポートするための設定などについてご紹介したいと思います。

■□■

 当コラム「若人視点」へのご意見・ご感想・ご批判等、歓迎いたします。コメント欄に記入いただくか、el@hyec.org宛にメールしてください。

 いただいたメッセージはすべて拝見させていただきますが、個別にお返事させていただくことが難しいかもしれません。

 なお、特に当コラムに対するご質問や誤字・脱字、認識の誤りについてのご指摘をいただいた場合は、個人を特定できないようにした上で、当コラム中で使用させていただくことがございます。

衝動的に始めるFLOSSプロジェクト(6)~個別機能の設定をしよう(後編)~

2009/02/19 16:55:00

【Intro】

 今回も前回に引き続き、SourceForgeが提供している各機能に関する設定を行っていきたいと思います。

 前回は「Subversion」「Wiki」「フォーラム」の設定を行いました。今回は前回の続きとなりますので、「メーリングリスト」と「チケット」の設定を行います。

【メーリングリストの設定】

 それではメーリングリストの設定を行いましょう。

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図1:「メーリングリスト」のタブにマウスカーソルを合わせた場合

 「メーリングリスト」のタブにマウスカーソルを合わせると、図1のようにメニューが表示されます。その中にある「管理」(図1赤枠部)をクリックしてください。

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図2:メーリングリスト管理画面(初期表示)

 図2のような画面が表示されます。今回は開発者向けのメーリングリストを作成しようと思います。そして、そのメーリングリストにはコミットメールも流れるようにしようと考えています。

 「メーリングリスト名」の欄には、開発者用ということで「devel」と入力します。「説明」の欄は、とりあえず内容がある程度わかるよう、適当に記入しておきます。特に開発メンバーに閉じたメーリングリストにする必要性を感じないので、「公開メーリングリストとして使用」が選択された状態にしておきます(デフォルトでそうなっています)。

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図3:メーリングリスト管理画面(入力後)

 実際に入力すると、図3のようになります。入力したら、「新規メーリングリスト作成」のボタン(図3赤枠部)をクリックしてください。

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図4:メーリングリスト管理画面(「新規メーリングリスト作成」ボタンクリック後)

 すると、図4のような表示となります。このページに書いてあるとおり、メーリングリストはすぐに作成されるわけではなく、最大で1時間ほどかかります。

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図5:「新規メーリングリスト作成」ボタンクリック後に届くメール

 「新規メーリングリスト作成」ボタンをクリックした後、しばらくすると図5のようなメールが届きます。このメールが届いていれば、メーリングリストの作成がスケジューリングされたことを意味しますので。しばらく待ちましょう。

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図6:メーリングリスト作成完了後に届くメール

 メーリングリストの作成が完了すると、図6のようなメールが届きます。このメールが届いた時点で、メーリングリストが使用可能になっていますが、使い始める前に設定をしてしまいましょう。

 図6のメールのなかで重要なのは、「メーリングリストのパスワード」の下に書いてある文字列と、「メーリングリストの設定は以下のWebページで行うことができます」の下に書いてあるURLです。

 さっそく、そのURLにアクセスしてみましょう(SourceForge.jpの画面で設定を行いますので、Webブラウザを閉じず、そのままにしておいてください)。

●Mailman管理画面でのメーリングリスト設定変更

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図7:Mailman管理画面(ログイン画面)

 図6のURLにアクセスすると、図7のようなログイン画面が表示されます。ごらんの通り、Mailmanの管理画面そのものですので、Mailmanになれている人はすぐに使いこなせるはずです。初めてさわるという人も、さほど難しいものではありませんので、ご安心ください。

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図8:Mailman管理画面(ログイン情報入力後)

 図6のパスワードを入力し、「ログイン」ボタン(図8赤枠部)をクリックしてください。

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図9:Mailman管理画面(ログイン直後)

 ログインすると図9のような画面になります。ページ中には「全体的オプション」の設定項目が並んでいますので、まずはこれらの項目から設定していきましょう。

 なお、Mailmanは設定項目が膨大なため、以降Mailmanの管理画面による設定をご紹介する際は、必要な部分のみを抜き出してご紹介しております。場合によっては、わかりにくい箇所があるかもしれませんが、ご容赦いただければ幸いです。

●全体的オプションの設定

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図10:「全体的オプション」設定項目(その1)

 「件名の先頭につける語句」はメーリングリストの件名に付与される文字列です。デフォルトでリスト名を元にした名称がつけられています。なお、「%d」をつけるとその部分が連番になります。「%」と「d」の間に数字を書く(%5d)と、ゼロでパディングされます。わたしは「[Risoluto-devel:%5d]」としました。このように設定すると、「[Risoluto-devel:00001]~[Risoluto-devel:99999]」のようになります。

 「メールの送信者を隠して、リストのアドレスに置き換える」と「もしReply-To:ヘッダがメールにつけられていたら、それを取り除きますか?」は、「はい」を選択しました。

 「投稿された記事の返信先を選んでください」は、「このリスト」を選択しました。

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図11:「全体的オプション」設定項目(その2)

 「新入会員に歓迎メールを出しますか?」と「退会する会員にお別れのメールを出しますか?」については、「いいえ」を選択しました。

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図12:「全体的オプション」の設定反映

 設定が終わったら、ページの最下部にある「変更を送信する」ボタン(図12赤枠部)をクリックします。これで、これらの設定が反映されます。

●パスワードの変更

 続いて、パスワードの変更を行いましょう。

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図13:ページ上部のメニュー

 ページ上部に図13のようなメニューがありますので、その中から「パスワード」(図13赤枠部)をクリックします。

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図14:パスワード変更画面

 図14のような画面となります。左側にある2つの入力項目に新しいパスワードを入力します。ここで入力したパスワードは、以降管理画面にログインするときに使用するものです。絶対に忘れないようにしてください。

 入力したら、「変更を送信する」ボタン(図14赤枠部)をクリックします。これでパスワードが変更されます。

●会員管理

 続いて、メーリングリストに参加する会員の管理を行いましょう。

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図15:ページ上部のメニュー

 例によって、ページ上部の画面から管理ページに移動します。「会員管理」のリンク(図15赤枠部)をクリックします。

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図16:ページ上部のメニュー(リンククリック後)

 図16のような表示となるので、さらに「まとめて入会管理」のリンク(図16赤枠部)をクリックします。

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図17:「まとめて入会管理」画面

 図17の画面となります。図17青枠部に配信先となるアドレスを「1行1アドレス」で入力します。今回は、自分のアドレスとコミットメールの送信元アドレス(svnnotify@sourceforge.jp)の2つを指定しました。プロジェクトメンバーが複数いる場合は、ここで全員分登録してしまうと便利です。

 入力したら、「変更を送信する」ボタン(図17赤枠部)をクリックします。これでパスワードが変更されます。

 ちなみに、この画面で登録しなくても、図6のメール中に書いてある「一般のリスト会員用のWebページは、以下のURLになります」の下に書いてあるURLにアクセスすることで、登録処理を行うこともできます。プロジェクト関係者ではない第三者が登録するために、このURLを周知しておくとよいでしょう(もちろん、プロジェクトのWebページ等からリンクを張るのもよい選択です)。

 とりあえずメーリングリストの設定はこのくらいでよいでしょう。ここでご紹介した設定はあくまで一例です。このほかにもいろいろな設定がありますので、用途等に併せていろいろと調整してみてください。

 これでMailmanの管理画面での作業は終了となりますので、Mailmanの管理画面を開いているWebブラウザ(またはタブ)は閉じていただいて結構です。

 SourceForge.jpの画面に戻りましょう。

【チケットの設定】

 続いて、チケットの設定を行いましょう。

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図18:「チケット」のタブにマウスカーソルを合わせた場合

 「チケット」のタブにマウスカーソルを合わせると、図18のようにメニューが表示されます。その中にある「管理」(図18赤枠部)をクリックしてください。

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図19:チケット管理(初期表示)

 図19のような画面となります。ここでは「チケットメール送信設定」を変更しようと思います。デフォルトだと、「チケット担当者登録されているメンバー全員にメールを送信する」が選択されています。

 現時点ではわたしだけではあるものの、将来的にプロジェクトメンバーが増えたとき、チケットの内容を全員で共有したいと思っていますので、「プロジェクトメンバー全員にメールを送信する」を選択します。

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図20:チケット管理(設定変更後)

 設定すると図20のようになります。「更新」ボタン(図20赤枠部)をクリックしてください。

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図21:チケット管理(「更新」ボタンクリック後)

 正常に設定が行われると、図21のようになります。

 以上で、設定は終了です。お疲れ様でした。

【Outro】

 プロジェクトを運営しているうちに、いろいろと使いづらい点が出てくるかと思いますので、都度いろいろな設定を変更していくとよいでしょう。今回わたしが設定しなかった設定項目もいろいろありますので、一通り管理画面を眺めておくのもよいでしょう。

 今回でSourceForge.jpにおけるプロジェクト関連の設定が終了しました。次回はクライアント側の設定や環境構築を行いましょう。WindowsからSourceForge.jpのSubversionにアクセスする方法などを取り上げていく予定です。

■□■

 当コラム「若人視点」へのご意見・ご感想・ご批判等、歓迎いたします。コメント欄に記入いただくか、el@hyec.org宛にメールしてください。

 いただいたメッセージはすべて拝見させていただきますが、個別にお返事させていただくことが難しいかもしれません。

 なお、特に当コラムに対するご質問や誤字・脱字、認識の誤りについてのご指摘をいただいた場合は、個人を特定できないようにした上で、当コラム中で使用させていただくことがございます。

衝動的に始めるFLOSSプロジェクト(5)~個別機能の設定をしよう(前編)~

2009/02/18 16:00:00

【Intro】

 前回はSourceForge.jpに作成したプロジェクトについて、全体の大まかな設定を行いました。

 今回は、SourceForgeが提供している各機能に関する設定を行っていきたいと思います。

【Subversionの設定】

 はじめにSubversionの設定を行いましょう。SourceForgeのリポジトリを使用しない場合や、CVS又はGitを使用する場合は、この手順は不要となります(それらの方法については、各自ヘルプを参照するなどして対応してください)。

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図1:「ソースコード」のタブにマウスカーソルを合わせた場合

 「ソースコード」のタブにマウスカーソルを合わせると、図1のようにメニューが表示されます。その中にある「Subversion管理」(図1赤枠部)をクリックしてください。

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図2:Subversion管理(初期表示)

 図2のような画面となります。コミットメールを開発者向けMLに流れるようにしたいと思いますので、必要な設定を行っていきましょう。

 はじめに「コミットメールを有効にする」のチェックを付けます。このチェックを付けることで、他の項目が入力可能になります。

 「送り先アドレス」はコミットメールの送り先となります。今回は、後で作成する開発者向けMLのアドレスを指定します。とりあえず「risoluto-devel@sourceforge.jp」とでもしておきましょう。複数の宛先に送信する場合は、ページ中に書かれているとおり、スペース区切りで指定することにより実現可能となります。

 「件名プリフィックス」は、コミットメールの件名に付与される文字列です。メールの振り分け設定がしやすいようなものを指定すると良いでしょう。私は「[Risoluto-SVN]」としました。

 「Diff」はコミットメールに差分情報をどのように含めるかの指定となります。私は「本文中に展開」を選択しました。

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図3:Subversion管理(設定後)

 すべて指定すると、図3のようになります。設定が終わったら、「適用」ボタン(図3赤枠部)をクリックしてください。

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図4:Subversion管理(「適用」ボタンクリック後)

 正常に設定されると、図4のようになります。なお、設定はすぐに反映されるわけではありませんので、ご注意ください。これでSubversionの設定は終了しました。次の設定を行いましょう。

【Wikiの設定】

 続いて、Wikiの設定を行いたいと思います。プロジェクトに関する各種ドキュメントは、ひとまずWikiにまとめようと思っていますので、その目的に使いやすいよう設定していきます。

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図5:「Wiki」のタブにマウスカーソルを合わせた場合

 「Wiki」のタブにマウスカーソルを合わせると、図5のようにメニューが表示されます。その中にある「管理」(図5赤枠部)をクリックしてください。

●グローバル権限の設定

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図6:Wiki管理(初期表示)

 図6のような画面となりますので、「権限」のリンク(図6赤枠部)をクリックしてください。

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図7:グローバル権限設定画面(初期表示)

 「グローバル権限」の設定画面となります。初期表示は図7のようになっています。ログインユーザ以上であれば誰でも編集できる設定となっていますが、オフィシャルなドキュメントとして取り扱いたいので、プロジェクト関係者以外の編集をさせないようにしたいと思います。

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図8:グローバル権限設定画面(設定変更後)

 そうするためには、図8のように「ログインユーザ」の行を「表示のみ」が選択された状態にすれば実現可能です。設定した後、「更新」ボタン(図8赤枠部)をクリックします。

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図9:グローバル権限設定画面(「更新」ボタンクリック後)

 正常に変更されると、図9のようになります。これでグローバル権限の設定は終了です。

●ライセンスの設定

 再度「Wiki」のタブにマウスカーソルを合わせ、表示されるメニューから「管理」を選び、Wikiの管理ページを開きます。

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図10:Wiki管理(初期表示)

 先ほどは「権限」を選択しましたが、次は「ライセンス」のリンク(図10赤枠部)をクリックします。

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図11:ライセンス設定画面(初期表示)

 図11の画面となりますので、2つのセレクトボックスについて設定を行いましょう。

 1つ目のセレクトボックスで、Wikiに記入した内容のライセンスを指定します。「GFDL」や「クリエイティブコモンズ」などから選択できるのですが、わたしは「クリエイティブ・コモンズ 表示-継承」を選択しました。

 2つ目のセレクトボックスで、編集時にライセンスに関する注意文言を表示するかどうかを指定します。「表示しない」「定型文」「カスタム文言」の3種類から選択できますが、特にこだわりがなく「どんなライセンスが適用されるのか分かれば十分かな」と考えていますので、わたしは「定型文」を選択しました。2つ目のセレクトボックスの下にプレビューが表示されるので、併せて確認しておくと良いでしょう。

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図12:ライセンス設定画面(設定変更後)

 上記の設定を行うと、図12のようになります。「更新」ボタン(図12赤枠部)をクリックします。

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図13:ライセンス設定画面(「更新」ボタンクリック後)

 正常に変更されると、図13のようになります。これでライセンスの設定は終了です。

●デザインの設定

 例によって、再度「Wiki」のタブにマウスカーソルを合わせ、表示されるメニューから「管理」を選び、Wikiの管理ページを開きます。

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図14:Wiki管理(初期表示)

 次は「デザイン」のリンク(図14赤枠部)をクリックします。

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図15:デザイン設定画面(初期表示)

 図15の画面となります。正直、このままでも良いのですが、個人的にやっている他のプロジェクトでは、もうひとつの「book」の方を使っており、そちらの方がなれているので、このプロジェクトでも「book」に変更したいと思います。

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図16:デザイン設定画面(設定変更後)

 変更は簡単です。デフォルトで「plain」が選択されているセレクトボックスにて、「book」を選択し、「更新」ボタン(図16赤枠部)をクリックするだけです。

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図17:デザイン設定画面(「更新」ボタンクリック後)

 「更新」ボタンをクリックすると、図17のような表示となります。これでデザインの設定は終了です。

 Wikiの設定もひとまずこれで終了しました。次の設定を行いましょう。

【フォーラムの設定】

 続いて、フォーラムの設定を行いたいと思います。

 今のところプロジェクトはわたし1人のものですので、、Risoluto本体の開発者向け情報はメーリングリスト、それ以外のユーザー向け情報はフォーラムを使いたいと思っています。このあたりも、Risolutoが広く使われるようになったら都度見直せばよいかなと思いますので、深く考えずに思いのまま突き進んでみようと思います。

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図18:「フォーラム」のタブにマウスカーソルを合わせた場合

 「フォーラム」のタブにマウスカーソルを合わせると、図18のようにメニューが表示されます。その中にある「管理」(図18赤枠部)をクリックしてください。

●既存のフォーラムの削除

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図19:フォーラム管理(初期表示)

 図19のような画面になります。標準で3つのフォーラムが作成されていますが、ちょっとイメージに合わないので、全部削除した後に必要なフォーラムを作成しようと思います。

 各フォーラムの行にある「削除」のリンク(図19赤枠部)をクリックします。

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図20:フォーラム管理(削除確認画面)

 図20のような画面になりますので、「このフォーラムを削除します」にチェックを付け、「削除」ボタン(図20赤枠部)をクリックします。

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図21:フォーラム管理(「削除」ボタンクリック後)

 図21のような画面となれば削除は完了です。「フォーラム管理リストに戻る」のリンク(図21赤枠部)をクリックすると、図19の画面に戻ります。同様の手順で、他のフォーラムも削除します。

 なお、図21の画面で「このフォーラムを再使用します」にチェックを付け、「再使用」ボタンをクリックすると、再度そのフォーラムを使うことが可能となります。間違って削除してしまった場合は、この手順で操作すると復活しますので覚えておくと良いでしょう。

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図22:フォーラム管理(標準で用意されている全フォーラム削除後)

 全て削除すると、図22のようになります。続いてフォーラムの作成を行いましょう。

●新規フォーラムの作成

 フォーラムの作成も簡単です。

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図23:フォーラム管理(新規作成フォーラムの情報入力後)

 図23のように、「フォーラム名」と「説明」に任意の内容を記入し、「公開フォーラムにする」(デフォルトでチェック有)にチェックが付いていることを確認後、「フォームの追加」(図23赤枠部)をクリックします。

 「フォーラム名」と「説明」の欄には、そのフォーラムの目的などがはっきり分かるようにすると良いでしょう(あまりに長いと逆にわかりにくくなりますので、簡潔に書くよう意識するとなお良いかと思います)。

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図24:フォーラム管理(「フォーラムの追加」ボタンクリック後)

 無事作成されると、図24のような表示となります。これを繰り返して必要な数のフォーラムを作成します。

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図25:フォーラム管理(必要と思われるフォーラムを全て作成した後)

 とりあえず思いつきで必要そうなものを作成してみました(図25)。場合によっては、他に必要なフォーラムがあったり、逆に上記の中に不要なフォーラムもあるかもしれません。プロジェクトごとに適切なフォーラムを作成すると良いでしょう。

【Outro】

 今回は「Subversion」と「Wiki」、そして「フォーラム」の設定を行いました。続いて「メーリングリスト」と「チケット」の設定を……といきたいところですが、ちょっと長くなりすぎてしまいましたので、今回はこれで一端終了とさせていただきます。

 次回でプロジェクトページの各種設定は終了する予定です。もうちょっと続きますが、おつきあいいただければ幸いです。

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 当コラム「若人視点」へのご意見・ご感想・ご批判等、歓迎いたします。コメント欄に記入いただくか、el@hyec.org宛にメールしてください。

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 なお、特に当コラムに対するご質問や誤字・脱字、認識の誤りについてのご指摘をいただいた場合は、個人を特定できないようにした上で、当コラム中で使用させていただくことがございます。

衝動的に始めるFLOSSプロジェクト(4)~プロジェクト全体の設定をしよう~

2009/02/17 16:00:00

【Intro】

 前回、プロジェクトの登録が無事終了しましたので、早速プロジェクトの設定を行いたいと思います。

 手始めに、プロジェクト全体に関する設定を行いたいと思います。

【管理画面へのアクセス方法】

 プロジェクトの登録が完了した時点で、「SourceForge Project Approved」というメールが届いたはずです(図1)。

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図1:プロジェクト登録完了後に送られてくるメール

 このメールの、「Project Admin Page:」のところに記載されているURL(図1赤枠部)が管理画面のURLとなります。このURLに任意のWebブラウザでアクセスすると、プロジェクトの管理画面が開きます。

 別の方法としては、ログイン後に表示される「マイ・ページ」からたどる方法もあります。「マイ・ページに表示されている「マイ・プロジェクト」(図2赤枠部)をクリックします。

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図2:ログイン後に表示される「マイ・ページ」

 プロジェクトのサマリページが表示されるので、「管理」のタブ(図3赤枠部)をクリックしてください。

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図3:プロジェクトのサマリページ

 どちらの方法でも、プロジェクトの管理ページが表示されます(図4)。

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図4:プロジェクトの管理ページ(全体)

【設定をしよう】

 無事、管理画面にアクセスできたところで、設定を始めてみましょう。

●プロジェクト情報の変更

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図5:管理メニュー

 「管理」のタブにマウスカーソルを合わせると、図5のような表示となります。表示されたメニューの中から、「プロジェクト情報変更」(図5赤枠部)をクリックします。

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図6:「プロジェクト情報変更」画面(全体)

 図6の画面となります。この画面では、「プロジェクト名」や「プロジェクトの説明」「プロジェクトホームページ」「利用する機能」の設定を行うことができます。今回は「利用する機能」の設定を行いたいと思います。

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図7:「利用する機能」(設定前)

 設定前は、図7のようになっています。

 わたしは「Git」(分散型バージョン管理システム)と「文書マネージャ」(ドキュメント類の公開)は使用しないつもりです。前者の代わりに「Subversion」を、後者の代わりに「プロジェクトWiki」を使用するからです。

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図8:「プロジェクト情報変更」画面(設定後)

 両機能のチェックを外すと、図8のようになります。設定したら、「更新」ボタン(図8赤枠部)をクリックします。

 すると、図9の画面となり、設定が適用されます。

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図9:「プロジェクト情報変更」設定反映後

 続いて、データベースの設定を行いましょう。同じように「管理」のタブにマウスカーソルを合わせ、表示されるメニューの中から「データベースの管理」をクリックします(図9赤枠部)。

●データベースの設定

 プロジェクトのホームページは、Risolutoのデモンストレーションをかねて、Risolutoを使ったサイトを立ち上げようと思います。このとき、データベースを使ったコンテンツ(ニュース機能など)を使いたいと思いますので、今のうちにデータベースをつかえるようにしておきたいと思います。

 図9赤枠部をクリックすると、図10のような画面となります。

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図10:「データベースの管理」画面(初期表示)

 そのまま「作成」ボタン(図10赤枠部)をクリックしてください。

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図11:「データベースの管理」画面(「作成」ボタンクリック後)

 データベースはすぐに作成されるわけではありません。「状態」の欄が「Pending Create」になっている場合は、データベースが使用できませんので注意してください。しばらくたってから、再度この画面にアクセスすると、「状態」の欄が「Active」になります。続いてパスワードを変更しましょう。

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図12:「データベースの管理」画面(データベース作成完了後)

 パスワードの変更は簡単です。「新しいパスワード」と「パスワード再入力(確認)」の欄に、任意のパスワードを記入し、「更新」ボタン(図12赤枠部)をクリックするだけです。なお、「新しいパスワード」と「パスワード再入力(確認)」は、入力した内容がそのまま表示されます(「*」などでマスクされない)ので、入力する際は十分注意してください。

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図13:「データベースの管理」画面(パスワード変更指示後)

 「更新」ボタンをクリックすると、図13のような表示となります。データベースを作成したときと同様に、パスワード変更もすぐに反映されるわけではありません(「状態」が「Pending Update」になっている)。

 しばらくたってから再度アクセスし、図14のように「状態」の欄が「Active」になっていれば設定終了です。

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図14:「データベースの管理」画面(パスワード変更完了後)

【Outro】

 プロジェクト全体に関する設定としては、このくらいかと思います。このあたりの設定は、いつでも変更できますので、とりあえず「これかな」と思う設定にしておいて、不都合があったら都度修正すれば問題ないでしょう。

 次回は、個別の機能の設定を行っていきたいと思います。

■□■

 当コラム「若人視点」へのご意見・ご感想・ご批判等、歓迎いたします。コメント欄に記入いただくか、el@hyec.org宛にメールしてください。

 いただいたメッセージはすべて拝見させていただきますが、個別にお返事させていただくことが難しいかもしれません。

 なお、特に当コラムに対するご質問や誤字・脱字、認識の誤りについてのご指摘をいただいた場合は、個人を特定できないようにした上で、当コラム中で使用させていただくことがございます。

衝動的に始めるFLOSSプロジェクト(3)~プロジェクトの登録申請をしよう~

2009/02/16 16:02:00

【Intro】

 前回はSourceForge.jpのアカウント作成をおこないました。

 今回は、プロジェクト申請を行ってみようと思います。

【すべての始まりはトップページから】

 SourceForge.jpのトップページにアクセスします。すると、図1のような画面になります。画面の上の方に「プロジェクトを作る」というタブ(図1赤枠部)がありますので、それをクリックしてください。

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図1:SourceForge.jpトップページ

 まだログインしていない場合は、図2のようにログイン画面となりますので、ログイン名とパスワードを入力し、「ログイン」ボタン(図2赤枠部)をクリックしてください。

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図2:ログイン画面

【プロジェクトの申請を行う】

 いよいよプロジェクトの申請画面です。まずはざっくり全体を見てみましょう。図3をご覧ください。

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図3:プロジェクト申請画面全体

 はじめの方にいくつかの注意事項が書いてあります。難しいことが書いてあるわけではありませんので、よく読んでおいてください。

 注意事項を読みながらページをやや下の方にスクロールすると、利用規約が記載されている部分が確認できます(図4)。

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図4:sourceforge.jp利用規約

 利用規約をよく読んだら、「この利用規約に同意する」のチェック(図4赤枠部)をつけてください。これで、以降の記入欄が入力可能となり、プロジェクト申請を行うことが可能となります。

 ……ん? 「プロジェクト名」なる文字が見えますね……。第1回で立てた計画に早くも考慮漏れが見つかったようです。まあ、こういうのも「衝動的に始める」醍醐味だと思っていただければと思います。

【プロジェクト名はどうするのがよい?】

 まったく考えていなかった「プロジェクト名」ですが、どういうものがよいのでしょうか。ちょっと考えてみることにしましょう。

●40文字以内であること

 とりあえずすぐに思いつくものとしては、「プロジェクト名が40字以内である」ということでしょう。これはSourceForge.jpに登録するときの制限ですから、すべての場合に当てはまることではないかもしれません。しかしながら、あまりに長すぎるプロジェクト名というのもどうかと思いますので、1つの指針としてこの条件を定めてみることにしましょう。

●公序良俗に反しないこと

 わざわざ取り上げることではありませんが、念のため。基本的に不快に思われる単語は避けるべきです。特にスラングなどを元にしたプロジェクト名は注意が必要です。

●すでに使われている物ではないこと

 すでにほかのプロジェクトで使用されている名称は避けた方がよいでしょう。SourceForge.jpSourceFourge.netfreshmeat.netあたりで検索し、「該当なし」となればほぼ大丈夫でしょう。各種検索サイトで検索してみるのもよいですが、大抵の場合かなりの量のサイトが引っかかりますので、それなりの覚悟が必要です。

 どうがんばっても「100%使われていない」と断言できるだけの確証は得られないと思いますので、とりあえずほどほどでよいかと思います。

●第三者の権利を侵害していないこと

 こちらも「100%大丈夫」だと断言するのが非常に難しいのですが、登録商標や人名、企業の屋号などで使われていない物である方が望ましいと思われます。簡単に調べるには、各種検索サイトで検索してみるくらいしか思いつかないのですが……。

 一般的な語を使うと少しは安心感がアップするかもしれません。

●覚えやすいこと/検索しやすいこと

 あまりに複雑すぎたり、長すぎるプロジェクト名より、一度聞いただけで覚えられる方がよいでしょう。ただ、いくら覚えやすいからといっても、「検索サイトで検索しても、まったく関係ない情報が引っかかる」というようなものはどうかとも思います。

 さじ加減が難しいのですが、「1~2音節程度の語またはその単語の組み合わせ」で、「検索条件として“プロジェクト名”+1語程度で検索できそう」なプロジェクト名だとベストでしょう。

 わたしの場合だと、プロジェクト名と「PHP」または「フレームワーク」の2つの検索ワードを入力すると情報が見つかるようなプロジェクト名が適しているといえます。

●愛着がもてること

 なんだかんだ言って、自身が愛着のもてる名称にするのが一番重要でしょう。自分の趣味などに絡めたプロジェクト名にするなど、各自工夫していただくとよいかと思います。

【プロジェクト名に悩むときは……】

 ここまでつらつらと「よいプロジェクト名の条件」を書き連ねてきましたが、考えれば考えるほどどうしたらよいのかわからなくなってしまいますね。

 そんなときは、「既存のプロジェクトをのぞいてみる」というのはいかがでしょうか。ちなみにFLOSS界隈だと、「再帰的頭字語」を使ったプロジェクト名などというのも数多くあります。有名なところでは「GNU」は、「GNU is Not Unix」の再帰的頭字語ですね。「PHP」も「PHP: Hypertext Preprocessor」ですね。

 いろいろ悩んだ結果、わたしは自分のプロジェクト名を「Risoluto」(音楽関連の用語で、「決然と」という意味があります)にすることにしました。

【続・プロジェクトの申請を行う】

 閑話休題。

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図5:プロジェクト名等の入力

 利用規約の下に「プロジェクトUnix名」「プロジェクト名」「プロジェクトの説明」を入力する欄がありますので、各項目に入力します。

 「プロジェクトUnix名」は「URLの一部等に使われる文字列」で「アルファベット、数字、-(ハイフン)のみです。3文字以上、15文字以下で入力してください」とあります。プロジェクト名をベースにつければよいと思います。わたしの場合は、プロジェクト名をすべて英小文字で表記したもの(risoluto)を設定しました。

 「プロジェクト名」は、先ほどさんざん悩んで決めたものをそのまま入力します。

 「プロジェクトの説明」には、そのプロジェクトの内容を示す簡潔で短い(255文字以内)文章を入力します。後で書き換えることも可能ですから、そんなに難しく考えずに書くとよいかと思います。わたしの場合は、下記のように入力しました。

 Risolutoは「シンプルで軽い」をコンセプトに開発されたPHPフレームワークです。既存のフレームワークは、その言語自体に加え、フレームワーク 自体について理解しなければいけないことが多くありますが、Risolutoは、極力「PHPを理解していればつかえる」ように作られていますので、初め てフレームワークを使う方や既存のフレームワークほどの機能が不要な方に最適です。

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図6:プロジェクトの目的と概要の入力とライセンスの選択

 下の方にページをスクロールすると、図6のような表示となります。「プロジェクトの目的と概要」と「ライセンス」の2項目があります。

 「プロジェクトの目的と概要」は「プロジェクトの説明」と似ていますね。「プロジェクトの目的と概要」は、そのプロジェクト申請を許可するかどうかの判断材料となります。特に文字数制限は内容ですので、これからSourceFouge.jpでどんな物を作ろうとしているのかなど、熱い思いをぶつけてください。

 「プロジェクト申請を許可するかどうかの判断材料」とはいっても、そんなに神経質になる必要はありません。普通に書けば、よほどのことがない限り却下されることはないはずです。ちなみにわたしは、下記のように記入しました。

 Risolutoは「シンプルで軽い」をコンセプトに開発されたPHPフレームワークです。既存のフレームワークは、その言語自体に加え、フレームワーク自体について理解しなければいけないことが多くあります。既存のフレームワークでは、DIやORMなど非常に便利な機能が実装されていますが、状況によってはそのような機能が不要なケースも多々あるはずです。また、それらを含めた多数の機能が実装されていることにより、フレームワーク自体を理解することが困難です。

 Risolutoは、極力「PHPを理解していればつかえる」ように作られていますので、初めてフレームワークを使う方や既存のフレームワークほどの機能が不要な方に最適です。Risolutoは、PHPのほかにPEAR(MDB2、Pager etc...)とSmartyを使用することを前提にしていますが、貴方がカスタマイズを加えることによって、これら以外を使用したり純粋にPHPのみの機能だけで動かすことも可能です。

 このプロジェクトでは、当初はフレームワーク単体でのリリースを目標とします。フレームワーク自体が安定したら、Risolutoをつかった各種アプリケーション(CMSのようなもの)もリリースできればいいなと思っています。

 「ライセンス」では、プロジェクトで使うライセンスを指定します。数多くのライセンスがありますが、特にこだわりがなければ、「GPL」「LGPL」「BSD」のいずれかを選択しておくとよいかと思います。もちろん、リスト中に含まれる他のライセンスを選んでもかまいません。

 「Other/Proprietary License」を選択し、その下のテキストエリアにライセンスの内容と理由を記入すれば独自のライセンスなどを使用することもできますが、おすすめしません。わたしは経験がないので想像の域を脱しませんが、承認まで時間がかかるでしょうし、却下される可能性も高くなるのではないかと思われます。

 なお、ドキュメント系のプロジェクトを始めようとしている方は、「GFDL」や「Creative Commons」なども選択肢にありますので、それらを選ぶとよいでしょう。

 ちなみにわたしは「BSD License」を選択しました。本音を言うと「GPL」にしたいところではあったのですが、商用利用がしにくくなるのがいやだったので「BSD」にしました。

 一通り入力/選択したら、「プロジェクトを登録」ボタン(図6赤枠部)をクリックしてください。

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図7:登録完了画面

 正常に登録できると、図7のような画面となります。もし、図6の画面に戻った場合は、入力内容に誤りや不足があると思われますので、確認してください。

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図8:登録時に送られてくるメール

 登録後に図8のようなメールが送られてきます。このメールが届いた時点で、あとは審査待ちとなりますので、しばらく待ちます。

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図9:プロジェクト登録完了後に送られてくるメール

 正常に登録されると、図9のようなメールが送られてきます。このメールが送られてくれば、いよいよプロジェクトをスタートさせる準備が整ったことを意味します。

【Outro】

 いよいよプロジェクトを開始するための準備が整いました。次回から数回に分けて、プロジェクトに関する各種作業を行っていきたいと思います。

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 当コラム「若人視点」へのご意見・ご感想・ご批判等、歓迎いたします。コメント欄に記入いただくか、el@hyec.org宛にメールしてください。

 いただいたメッセージはすべて拝見させていただきますが、個別にお返事させていただくことが難しいかもしれません。

 なお、特に当コラムに対するご質問や誤字・脱字、認識の誤りについてのご指摘をいただいた場合は、個人を特定できないようにした上で、当コラム中で使用させていただくことがございます。

衝動的に始めるFLOSSプロジェクト(2)~sf.jpのアカウントを作ろう~

2009/01/06 16:00:00

【Intro】

 さて、少し間があいてしまいましたが、前回の予告通りSourceForge.jpのアカウント作成とプロジェクト登録を行っていきたいと思います。

 はじめにアカウント作成から行いたいと思います。すでにアカウントをお持ちの方は、今回の記事は読み飛ばしてください。

【アカウントの取得は簡単です】

 別にSourceForge.jpの回し者ではないのですが、アカウントの申請は非常に簡単です。この記事を書くために取得してみたのですが、5分~10分程度で終了します。

 まずは、お好きなWebブラウザを使い、「http://sourceforge.jp」にアクセスします。すると図1のような画面となりますので、ページ右上の方にある「アカウント作成」のテキストリンクをクリックします。

Pic01
図1:SourceForge.jpトップページ

 図2のような画面となりますので、ページ中に記載された内容をよく読んでください。その内容に同意できる場合は、「上記利用目的に同意します」のチェックボックスにチェックをつけてください。すると、他の項目が入力できるようになりますので、すべての項目に入力していきます。

Pic02
図2:アカウント登録画面

 ちなみに入力項目は、「ログイン名(小文字で3文字以上)」「パスワード(6文字以上)」「パスワード(確認用)」「表示ユーザ名」「使用言語」「タイムゾーン」、「メールアドレス」です。その下に「案内メール」という項目があり、チェックボックスが2つほどあります。基本的にどちらもさほど流通量が多くないので、チェックをつけておくとよいかと思います。

 「ログイン名」として使用可能な文字は、UNIX系OSのユーザ名で使用可能な文字となります。もし使用不可能な文字が含まれている場合は、「登録」ボタンをクリックした後にその旨が「英語で」表示されますので、確認してください。なお、もうすでに多くのユーザが登録していますので、希望するログイン名を取得できないかもしれません。

 「パスワード」および「パスワード(確認用)」、「表示ユーザ名」は任意のものを入力してください。「使用言語」と「タイムゾーン」は特に変更する必要はないと思いますので、そのままにしておくとよいでしょう。

 「メールアドレス」は登録確認メール等が送られてきますので、有効なメールアドレスを指定するようにしてください。

 すべて入力/選択したら、「登録」ボタンをクリックしてください。

Pic04
図3:アカウント登録エラー時の表示例

 もし、何らかの理由で登録が行えなかった場合は、図3のような表示となります。「アカウント作成」というタイトルの下に、その理由が赤字で表示されるので確認してください(「That username already exists.」の部分)。

Pic03
図4:アカウント登録正常完了時の画面

 正常に登録が行えた場合は、図4のような表示となります。

Pic05
図5:メールアドレスの確認メール

 しばらく待つと、図5のようなメールが届きます。メール中にURLが記載されていますので、そのURLにアクセスします。

Pic06
図6:アカウント証明情報入力画面(図5のメール中のURLにアクセスした直後)

 メール中のURLにアクセスすると、図6のような画面となります。登録の際に指定した「ログイン名」と「パスワード」を入力し、「ログイン」ボタンをクリックします。

Pic07
図7:ログイン後の「ようこそ」画面

 正常にログインできると、図7のような画面となります。この画面が表示された時点で、アカウント登録はすべて正常に終了しています。もし、図7の画面が表示されない場合は、再度図6の画面からやり直してください。

【Outro】

 さて、無事にアカウントを取得することができました。次回はこのアカウントを使ってログインし、プロジェクトの申請を行うことにしましょう。

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衝動的に始めるFLOSSプロジェクト(1)~計画を立てよう~

2008/12/09 17:00:00

【Intro】

 FLOSSプロジェクトに関わったことはありますか? 最初の一歩を踏み出すまでは、躊躇してしまうものかもしれません。「仕事でもやってるから、プライベートでやる気がしない」という人もいるでしょう。あるいは「そこまで技術力がないから恥ずかしい」という人もいることでしょう。もしかしたら、「どうやって始めればいいのかがわからない」という理由で関わるのを避けてきた人もいるかもしれません。

 「FLOSSは使うもの」という認識を持っている方が多くいらっしゃるかと思いますが、それはFLOSSの一面にすぎません。わたしの考える「FLOSS」は「参加するもの」です。幸いなことに、FLOSSプロジェクトの多くには、わたしのような若造も活躍する余地が多分にあります。趣味の1つとして、FLOSSに関わるのも結構楽しいものです。

 前置きが長くなりました。実はわたし、性懲りもなくFLOSSプロジェクトを始めようと思っています。これ自体は「衝動的」と申しますか「思いつき」なので、どこまでできるのかはわかりません。ましてや、人様に誇れるようなものではないのですが、せっかくなので「わたしがどのようにFLOSSプロジェクトを始めたのか」について、数回に分けてご紹介しようかなと思っております。

 先に言い訳させていただきますが、わたしが始めようと思っているこのプロジェクト、空き時間を見つけてチマチマ進めていこうと思っています。それくらい「お気楽」にやるつもりなので、記事の掲載間隔があいてしまうかもしれません。そのあたりはご容赦いただければと思います。もし、なにか疑問な点などがあれば、コメントをお寄せください。「わたしはこう思う」レベルになってしまうかもしれませんが、できる限りお答えしたいと思います。

【はじめに考えるべき事:ノープランからの脱出】

 「FLOSSプロジェクトを始める」といっても、いろいろなアプローチがあります。いくら「衝動的に始める」とはいっても、「完全ノープラン」ではうまくいくはずのものもうまくいかなくなってしまうことでしょう。まずはじめにいくつか考えるべきポイントを列挙した上で、整理してみましょう。

○「何をやるのか」

 いくら「衝動的に始める」とはいっても、「何をやるのか」が定まっていなければ何も始まりません。取り急ぎ、漠然としたイメージでも構わないので、「これをやる」というものを考えておくべきでしょう。

 ちなみにわたしの場合は、「PHPのフレームワークもどきを実装する」というのがそれです。この記事を書いている時点では具体的に何かがあるわけではないのですが、「何をするか」が定まるだけで、自ずと「次は何をすべきか」が見えてくる(少なくとも「見えやすくはなる」)はずです。

○「独自にプロジェクトをはじめる」か「既存のプロジェクトに参加する」か

 「FLOSSプロジェクトを始める」といった場合、「独自にプロジェクトをはじめる」か「既存のプロジェクトに参加する」かは、必ず考えることでしょう。どちらにするかは、個人の好みによるところが大きいとは思いますが、どちらを選ぶべきか、いくつかケースを列挙してみたいと思います。

  • 独自プロジェクトの方がよい場合
    • やりたいことが明白である
    • 既存のプロジェクトでは自分のやりたいことができない
    • ニッチなニーズに対応したい
    • 業務として開発をしている(成果物を最終的に自社製品として使用したい)
  • 既存のプロジェクトの方がよい場合
    • 自分のやりたいことをしたい
    • 初めて参加する
    • あまり時間がとれない
    • 普段使っているプロダクトに貢献したい

 ……と、こんな感じでしょうか。もちろんこのほかにもあるでしょうし、人によって基準は違うと思います。わたし自身は、「既存のプロジェクトにマッチするものがあるなら、それにコントリビュートしたほうが望ましい」と考えています。特に、自分が普段よく使うものがあるのであれば、それにコントリビュートすることにより、自分自身のメリットになるのはもちろん、コミュニティへの貢献にもなります。以上を一言で言えば、「基本は既存のプロダクトに参加する。それが不都合な場合のみ独自で始める」といったところでしょうか。

 もし、「既存のプロダクトに不満があるので、Forkさせたい」というのが目的であれば、一度考え直した方がよいかもしれません。一概には言えませんが、「プロジェクトをForkさせる」ことは「けんかを売る」ことと見なされる場合があります。ライセンス上は問題のない行為だとしても、「人間」を相手にしている以上、プロジェクトメンバーと十分な話し合いを行うのが先でしょう。

 ちなみにわたしの場合は、成果物を「自社でも」使いたいと思っています。そのため、FLOSSなライセンスとは別なライセンスで提供できるよう、準備しておきたいと思っています。これは、既存のプロジェクトでは難しいでしょう。また、既存のPHPフレームワークはすでに方向性が定まっているため、わたしが実装したいと考えるアイデアを入れ込む余地がありません(もっとも、この「アイデア」はたいしたものではないのですが)。以上の理由により「独自にプロジェクトを始める」という選択をしました。

○「どこでやるのか」

 「FLOSSプロジェクトを始める」というぐらいですから、遅かれ早かれソースコードの公開をどうするかを考えなければいけないでしょう。そのほかにも、プロジェクトのWebページやコミュニティ内で使うメーリングリスト、そしてバグトラッカあたりは必要になることでしょう。必要になるのはいいのですが、問題は「誰がどこに用意するのか」という点です。自前ですべてを用意するのもよいでしょう。

 とはいっても、すべての人が「自前ですべて用意する」という手段を使えるわけではありません。仮に「自前で用意できる」という人でも、手間の問題等で、意図的にその選択肢を除外する場合もあるでしょう。幸いなことに、無料でプロジェクトをホスティングしてくれるサービスが提供されています。特にこだわりがないのであれば、ホスティングサービスを使った方がよいかもしれませんね。@ITさんで「安藤幸央のランダウン/ソースコードの宝石箱、●●Forgeを見逃すなかれ」という記事が掲載されていましたので、そちらをご参照いただければと思います。

 ちなみにわたしは、SourceForge.jpを使うことにしました。

【Outro】

 これまでの話を整理しますと、わたしは「PHPフレームワークの開発」を「独自のプロジェクト」にて「SourceForge.jp」を使って始めます……ということになります。取り急ぎ、衝動で動く分には必要最低限の事項は決まったのではないかと思います。もちろん「最低限」なので、もっと決めておいた方がよいということもあるかとおもいます。そのあたりは、各自調整してください。

 次回はSourceForge.jpにて、アカウントの登録とプロジェクトの作成を行いたいと思います。

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 当コラム「若人視点」へのご意見・ご感想・ご批判等、歓迎いたします。コメント欄に記入いただくか、el@hyec.org宛にメールしてください。

 いただいたメッセージはすべて拝見させていただきますが、個別にお返事させていただくことが難しいかもしれません。

 なお、特に当コラムに対するご質問や誤字・脱字、認識の誤りについてのご指摘をいただいた場合は、個人を特定できないようにした上で、当コラム中で使用させていただくことがございます。

FLOSSのビジネスユースはなぜ面倒なのか

2008/10/09 15:00:00

【Intro】

 はじめにお断りしておきますが、わたしはFLOSSに肯定的な立場です。肯定的というより、推進派であるといっても過言ではないでしょう。そんなわたしではありますが、業務として接するときは「FLOSSは使いづらい」と思ってしまいます。

【身近なFLOSS】

 いつの頃からか、「フリーソフトウェア」や「オープンソースソフトウェア」と呼ばれているものの総称として、「FOSS(Free/Open Source Software)」なる単語が登場しました。最近では「FLOSS(Free/Libre and Open Source Software)」に変わってきているようです。個人的にはこれらの単語は好きではないのですが、それはさておき……。

 普段、1ユーザーとして生活をしているとなかなか気付きませんが、意外と身近に「FLOSS」の恩恵を受けているのだなぁと思う瞬間があります。普段よく見るWebページなどは、FLOSSを使って配信されているものが多いでしょう。そういえば、某カラオケ機のリモコンが、組み込みLinuxで動いているのを見たことがあります(使っている最中に偶然リモコンの電池が切れ、充電台にのせた際にLinuxのロゴが見えたのです)。

 そんな普段お世話になっているFLOSSですが、正直「面倒だなぁ」と思う機会もないわけではありません。それは「ユーザーの立場」から「クリエータの立場」になったときです。

【「面倒だなぁ」と思う理由】

 FLOSSをそのまま使うだけならいいのですが、FLOSSにちょこっと手を加えようとしたときが、まさに「面倒だなぁ」と思う典型的な瞬間ではないでしょうか。

 わたしが過去に聞いたことのある話の中に、「某CMS(Content Management System)を使って企業サイトを構築する」という案件(以下、案件A)がありました。その案件では、A社がそのCMS自体のセットアップやサーバの運用を担当し、B社がデザイン部分を担当するというものでした。その話を聞いたときは軽く流したのですが、「この場合B社が作成したデザインってライセンス上の取り扱いはどうなるんだっけ?」という疑問が脳裏に浮かびました。

  • フルスクラッチで作成したらライセンス上の問題は考えなくても良い?
  • 某CMSのAPIを使ったら、CMSのライセンスに準じなければいけない?
  • 既存のデザインをベースに作成したら、元のライセンスに準じなければいけない?

 さて、この疑問に皆さんは自信を持った答えをすぐに出せますでしょうか。ある程度FLOSSになれた人なら難なく答えを導き出せると思いますが、果たしてそのような人材が都合良く身近にいるでしょうか。もちろん、ライセンスを見ればこれらの答えは見つかるでしょうが、その答えを見つけるまでにはそれなりに時間がかかってしまうのではないでしょうか。この「それなりに時間がかかる」という事実が、「面倒だなぁ」という感情を生むそもそもの原因であると考えています。

 では、「なぜそれなりに時間がかかるのか」という点に目を向けてみましょう。

 まず、「ライセンス自体に馴染みがない」というのが一番に挙げられる理由ではないでしょうか。それが良いことかどうかは別にして、普通に生活していて「ライセンス」なるものに触れる機会は早々多いとは思えません。仮にあったとしても、それに正面から向き合う機会がどれくらいあるでしょうか。全ての場合に当てはまるとは言いませんが、人は馴染みのないものに触れると、程度の差こそあれ、なにがしかの負の感情を抱くものだと思います。

 ライセンスの文言が「直感的でない」というのも、理由の1つに挙げられるかもしれません。例えば、「GNU 一般公衆利用許諾契約書バージョン2」の日本語参考訳を例に見てみましょう(念のため申し添えておきますが、日本語訳はライセンスへの理解を助けるための参考資料として提供されています。正式なライセンスは英語版テキストのみです)。

 同ドキュメント中には下記のような文言があります。

また「『プログラム』を基にした著作物」とは『プログラム』やその他著作権法の下で派生物と見なされるもの全般を指す。すなわち、『プログラム』かその一部を、全く同一のままか、改変を加えたか、あるいは他の言語に翻訳された形で含む著作物のことである(「改変」という語の本来の意味からはずれるが、以下では翻訳も改変の一種と見なす)。

 一見、非常にわかりやすく思えます。が、「著作権法の下で派生物と見なされるもの全般」と聞いて、直感的にイメージできるでしょうか。少なくともGPLは、著作権を行使することにより各種の「自由」を実現していますが、ここで「著作権法」なるものが登場した時点で、「直感的」な理解は難しいでしょう。一般的に法律は馴染みのないものです。別な言い方をすれば、「何となく理解できるが自信を持って理解したとはいえない」といった感じでしょうか。この「何となく」な状態がライセンスへの理解を妨げ、必要以上に時間をかけてしまう一因になっているのではないでしょうか。もっとも、「ライセンス」というものの性質上、これはいかんともしがたい部分があるかと思いますが。

【ではどうしていけば改善するか】

 これらに対する有効な策というのはあるのでしょうか。「ライセンス」というものは、ある程度厳密性が求められるものであるため難しいとは思うのですが、A4用紙1枚程度にまとめられた「早わかりガイド」のようなものがあれば、少しは違うのかなと思うことがあります。イメージ的にはCreative Commonsで用意されているページのようなものが、各ライセンスに用意されていれば敷居は大分下がるのではないかと考えています。

 もう1つ有効だと考えるのは、「ケーススタディの充実」です。「こういう使い方をしたいなら、こういう義務が生じるよ」という事例を、端的に表現したペーパーがあると判断の助けになるのではないでしょうか。逆に「こういう義務が生じるのは、こういう使い方をしたときだよ」という事例もあるとなお理解しやすくなるでしょう。もっとも、この「ケーススタディ」についてはあちこちで見かけるような気もするのですが、「ビジネス寄り」のネタが少ないように感じています。個人的には「ビジネス寄り」な資料が増えてもらえると非常にうれしく思うのですが……。

【Outro】

 ここまでに述べたことは、わたしの身近なところで見聞きしたことをベースにしています。それらの中には無理解や誤解に基づくものも多々含まれていることでしょう。

 わたしが必要だと考えるものは、「ライセンス原文やその日本語訳を読む一歩手前に読む資料」です。それも抽象的なものではなく、実際の業務に結びついたできるだけ多様なケースに基づいた資料です。勝手なことをいうようですが、FLOSSの中心にいる企業ないし団体がこの手の資料を用意してくれれば、もっとビジネスとFLOSSは仲良くできるのではないかと考えています。

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 なお、特に当コラムに対するご質問や誤字・脱字、認識の誤りについてのご指摘をいただいた場合は、個人を特定できないようにした上で、当コラム中で使用させていただくことがございます。

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早川勇太
都内某所でWeb系プログラマ兼GNU/Linux系技術者をやっております。あちこちに出没中ですので、見つけたら仲良くしてやってください。

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